(別紙2) 江戸川区立学校図書館運営業務委託 要求仕様書 1 件名 江戸川区立学校の学校図書館運営業務委託 2 目的 学校図書館の運営業務を委託し、学校司書を配置することによって、江戸川区の教育 目標・方針に沿って、学校図書館の活用推進及び環境の充実を図り、児童の主体的な学 習活動・読書活動を更に推進する。 3 履行期間 平成 28 年4月1日から平成 29 年3月 31 日まで 4 履行場所 江戸川区立小学校のうち委託者が指定する 10 校の学校図書館 5 業務概要 (1) 学校司書配置 ① 従事日数は1校につき、年間 80 日とし、原則週2日程度とする。従事時間は午前 8時 00 分から午後4時 45 分までの間の7時間 45 分とする。ただし、土・日曜日、 祝祭日を除く。なお、業務の詳細な従事曜日及び従事時間帯は、区と十分に協議す ること。 ② 学校行事や工事等により、学校司書が業務に従事できない場合、学校と十分な協 議の上、従事日の振替を行うこと。 ③ 配置曜日及び配置時間決定後、速やかに「業務配置曜日等一覧表」を作成し、区 に提出すること。 (2) 学校司書・責任者配属 ① 受託者は、常時、業務に支障が生じない人員を確保すること。また、学校司書の 配置決定後、速やかに「業務従事者名簿」を作成し、区に提出することとし、変更 が生じる場合は、その予定日・後任の氏名等を事前に区へ届けること。 ② 学校司書を管理・統括する責任者(以下「責任者」という)を定め、 「業務責任者 配置届を提出すること。なお、責任者は受託者においては、正規社員もしくはそれ に準じる者を充てること。 ③ 責任者は、学校図書館の現状に詳しく、各学校の取組を把握し、意に沿った連携 事業の提案のできる者を充てること。 ④ 責任者は、原則月1回は各学校図書館を訪問し、現状を把握すること。また、区 が主催する学校図書館連絡協議会(年3回程度、1回約2時間)に出席し、円滑な 図書館運営がなされるサポートを行うこと。 ⑤ 各学校図書館に配置する学校司書は、原則として固定すること。 ⑥ 学校司書の急病や事故等により配置が困難な場合は、直ちに代替の配置ができる 体制を整えること。 ⑦ 開館時間には、原則として学校司書が学校図書館内に常駐し、所在を明らかにす ること。ただし、休憩時間を除く。 ⑧ 区は、業務履行にあたる学校司書の配置について不適当と認められる場合は、受 託者に変更の措置を求めることができる。 ⑨ 契約期間終了後、受託者の変更があった場合は、次期受託者に業務の引継ぎを行 うこと。 (3) 学校司書資格、選任 ① 受託者は、江戸川区の教育目標・方針等を十分理解し、江戸川区の教育の充実に 資することができる者を選任すること。 ② 受託者は、司書資格を有する者を選任すること。 (原則として、司書資格を有する 者とするが、司書教諭資格を有する者でも可とする。) ③ 受託者は、業務を迅速かつ適切に行う者を選任すること。 ④ 受託者は、学校の風紀・業務規律を乱さない者かつ親切・丁寧な応対ができる者 を選任すること。 ⑤ 受託者は、利用者プライバシー保護等について、 「江戸川区個人情報保護条例」 (以 下「保護条例」とする)及び個人情報を取扱う契約の特記事項等に基づき、個人情 報管理のための必要措置を講じ、守秘義務を果たす者を選任すること。 (4)業務要領 ① 目的、責務及び教育施設であることを十分に認識すること。 ② 清潔な服装を心がけ、思春期の児童と関わることから、過度に肌を露出するよう な服装などは避けること。また、勤務中は必ず名札を着用すること。なお、制服、 エプロン等を着用する場合の経費及び名札作成に係る経費は受託者の負担とする。 ③ 態度に気を配り、利用者に対し親切かつ丁寧に接すること。 ④ 業務履行にあたり、学校や委託者と誠意をもって連絡調整を行い、その能力を十 分発揮するよう努めること。 6 業務内容 以下に示した業務を行うこと。業務にあたっては、区と協議の上行うこと。 (1) 開館及び閉館 ① 日付印及び返却日表示サイン等の確認・変更 ② 前回就業日の業務日報の提出、打合せ事項の確認 ③ 業務日報等に基づく館内点検の実施 ④ 児童の退館確認 (2) 貸出、返却処理及び催促 ① 資料の貸出及び返却処理 ② 催促資料の書架確認、学校への報告 ③ 貸出・返却・資料探索に関する対応 (3) 配架整理、蔵書点検、書架出納等カウンター周辺業務 ① 返却図書資料の配架、整理整頓 ② 日常及び学校要望に基づく蔵書点検、点検後学校への報告 ③ 図書資料の修理、補修 ④ お知らせ、案内、ポスター等の掲示 (4)授業及び学習支援業務、読書相談業務 ① 授業に必要な資料等の準備や教員に対する学習指導の支援 ② 学級文庫の充実、調べ学習用図書等の準備や公立図書館への団体貸出手続 ③ 児童会活動としてのカウンター活動や資料整備活動・読書活動推進活動の支援 ④ 児童の読書習慣の定着を図る読書相談 ⑤ 児童への読み聞かせやブックトーク等の支援 (5)統計処理及び分析結果報告 ① 読書傾向等の把握、分析及び学校への報告 ② 分析結果向上に向けた実践 (6)教職員、ボランティア相談対応 ① 資料に関する相談があった場合は、誠実に対応すること。 ② 学校応援団の図書ボランティア等からの学校図書館整理及び運営に関する質問、 相談については、ただちに学校に引き継ぐこと。 (7)資料整理業務 資料の受入、整理、補修、整備及びデータ登録を行うこと。なお、装備用の消耗品 は学校の負担とする。 (8)環境整備支援 児童の読書意欲を高めるとともに、調べ学習等にも活用できる学校図書館となるよ う、図書分類や配架の工夫、本の紹介コーナーの設置、掲示物等の環境整備を学校と 調整しながら行うこと。なお、要する経費は、原則、学校の負担とする。 (9)選書・除籍補助 教員の選書・除籍に際し、助言や情報提供等補助を行うこと。 (10)お知らせ(教師向け)の作成 「図書館だより(教師向けのお知らせ)」の紙面案を月1回作成し、区へ提出するこ と。児童向けの「図書館だより(お知らせ) 」は、校内の教員に助言をすること。 (11)学校との連携 ① 業務時間内において、学校から学校図書館運営に関する会議への出席を求められ た場合は、その会議へ出席すること。 ② 施設管理運営上問題が生じた場合は、直ちに学校に連絡すること。 (12)地域公立図書館との連携 学校と地域公立図書館が連携して、図書情報の共有や有効活用を積極的に行い、読 書活動の推進を図り、学校図書館運営の活性化に努めること。また、掲示やチラシ配 布案内等を通して、児童の主体的な公立図書館利用を推進していくこと。 (13)学校応援団の図書ボランティアとの連携 学校図書館を更に活性化させるために、学校応援団の図書ボランティアと相互に連 携し、充分に配慮すること。 7 業務計画・報告 (1)受託者は、学校が効率よく一体的に学校図書館運営が行えるよう、配置開始前に学 校司書の配置及び責任者の巡回日程を記した年間配置予定表を作成すること。年間配置 予定表の作成にあたっては、学校と連携を図り、柔軟かつ弾力的に対応すること。 (2)学校は、学校図書館全体計画・学校図書館運営計画に基づき、本委託業務に必要な 月間業務計画表を作成し、年度当初を除き学校司書が従事する一か月前までに受託者に 提出すること。 (3)学校は、週ごとの指導計画(週案)に基づき、月間業務計画表より詳細な業務内容 を記した週間業務計画表を作成し、年度当初を除き、学校司書が従事する一週間前まで に受託者に提出すること。 (4)受託者は、学校図書館全体計画・学校図書館運営計画に基づき、責任者の業務内容 を記した責任者巡回業務計画表を作成し、年度当初を除き責任者が巡回する一か月前ま でに区へ提出すること。 (5)受託者は、出勤簿を作成し、毎回勤務終了後に学校に提出して確認を受けること。 (6)受託者は、業務日報を作成し、原則として翌就業日までに学校に提出して確認を受 けること。また、学校はまとめて月末までに区へ提出すること。 (7)受託者は、月別図書資料学年別貸出状況、学期末蔵書数、蔵書の配分比率の作成を 行い、統計・分析した学期別業務報告書を原則として毎月区へ報告すること。また、報 告の際に受託者から学校図書館運営に係る改善点等があれば、併せて報告すること。 (8)受託者は、月末の業務終了後、必要事項を記入し、業務完了報告書を区へ提出する こと。 (9)受託者は、一年間の配置校の月別図書資料貸出状況(学年別) 、年度末蔵書数、主な 業務実績を作成し、年間業務実績報告書を区へ提出すること。 (10)受託者は、モデル校 10 校を対象とした事業導入効果及び状況等についての成果検証 を実施すること。なお、成果検証の回収及び集計作業等についても本業務に含むことと し、調査結果を区に提出すること。また、学校図書館の各校の利用状況・現状把握等に 対する区からの随時の調査に対して速やかに確認し、回答できる体制をとること。 8 責務 (1)受託者は、労働基準法その他労働関係法規を遵守すること。 (2)受託者及び学校司書は、業務上知り得たことを第三者に開示・漏洩しないこと。な お、第三者には関係機関や団体も含む。また、本業務以外の目的に使用しないこと。 本契約終了後もまた同様とする。 (3)受託者及び学校司書の責任による個人情報または機密情報の漏洩が生じた場合、区 は受託者に対して適切な処置を取るように求めることができる。 (4)個人情報の取扱いにあたっては、保護条例及び個人情報を取り扱う業務委託契約の 特記事項の各条項の規定を遵守し、最大限注意を払うこと。 (5)災害・事故等緊急事態が発生した場合は、児童等の利用者の安全を図るよう適切な 行動をとること。 9 損害賠償 受託者は、本仕様書及び契約条項に違反し委託者又は第三者に損害を与えた場合、 または学校司書の故意又は過失により委託者及び施設利用者に損害を与えた場合は、 その損害相当額を賠償すること。また、その他業務履行にて生じた損害は、受託者の 責任において処理すること。 10 費用負担 (1)委託者が使用を許可したもの以外の備品等は、原則、すべて受託者の負担とする。 なお、使用を許可された備品等は、常に良好な状態を保つよう留意すること。 (2)業務履行に必要な光熱水費・通信費は、原則、区の負担とする。ただし、受託者と 学校司書間及び業務以外の通信費については、受託者の負担とする。 (3)プロポーザルの企画提案により行う事業等に係る経費は、受託者の負担とする。 11 研修 (1)受託者は、適正かつ能率的な業務を行うため、学校勤務外に学校司書の研修(学習・ 読書活動、図書館活性化など)を年 10 日以上実施すること。なお、研修に要する経費 は、すべて受託者の負担とする。 (2)図書館管理運営に必要な会議などで、あらかじめ区の同意を得たものは、責任者が 対応し、その時間は業務時間内にあてることができる。 12 打合わせ 業務責任者は、委託者から要請があった場合には学校図書館運営会議等に出席し、 学校図書館運営に関する状況報告や意見交換等の打合わせを行うこと。また、業務責 任者は、その内容を学校司書に周知するとともに、学校図書館運営が円滑に行われる よう努めること。 13 支払方法 業務に要した経費は、毎月払いとし、 「業務完了報告書」により、履行完了の確認を した上で、契約書に貼付する「請求金額月別内訳書」の金額に基づき、適法な請求書 を受理した日より、30 日以内に支払うこととする。 14 その他 (1)受託者は、本業務について、業務の全部又は主要な部分を一括して第三者に委託す ることはできない。 (2)本仕様書に定めのない事項又は疑義ある事項については、委託者との十分な協議の 上、両者誠意をもって対応し決定するものとする。
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