2016 年 1 月 20 日 東海電子株式会社 G マーク事業所向け 東海電子製 IT 点呼システム『 Tenko-Pro』 最新の実績 ~法人数と事業所数がともに前年比減となっている傾向が意味するもの~ 東海電子株式会社(本社:静岡県富士市 代表:杉本 一成)は、この度、G マーク事業所向け『国 土交通大臣の定める IT 点呼機器』を製品化した『Tenko-PRO』についてお知らせいたします。 記 IT 点呼とは、2007 年の貨物自動車運送事業/輸送安全規則の改正によって実現した点呼の一形態です。 この改正により、Gマーク事業所同士であれば、IT機器を使った遠隔点呼が合法とされるようになり ました(旅客事業ではまだこの方式は認められていません)。 当社のIT点呼システム『Tenko-PRO』は、2008 年 2 月の発売以来、G マーク事業所の増加にともな い、8 年間で約 1800 の G マーク事業所、トラック企業 346 社様に納入されました。今年から 9 年目に入 ります。現在も日々、点呼実施率向上による輸送の安全確保や、運行管理者管理者の負担軽減、対面点 呼者の労務費の軽減のため活用されています。 【2008 年~2016 年 1 月 8 年間の IT 点呼出荷数(累計の推移) 】 2000拠点 1800拠点 1600拠点 1400拠点 1200拠点 1000拠点 800拠点 600拠点 400拠点 200拠点 拠点 1816拠点 1575拠点 1277拠点 997拠点 737拠点 487拠点 277拠点 112拠点 2008 2009 2010 2011 2012 2013 (出典:東海電子 2016 年 1 月 21 日時点の情報) 2014 2015 1)Tenko-PRO の導入事業者の推移について 契約法人数は、累計 346 社となりましたが、傾向としましては、昨年に続いて 2 年連続で、減少。 導入法人数(年度ごと) 70社 64社 60社 50社 44社 40社 42社 36社 30社 20社 59社 53社 30社 18社 10社 社 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 導入事業所は、累計 1800 を超えたものの、8 年目にしてはじめて前年比減となりました。 導入事業所(年度ごと) 350ヶ所 300ヶ所 250ヶ所 250ヶ所 260ヶ所 280ヶ所 298ヶ所 241ヶ所 210ヶ所 200ヶ所 165ヶ所 150ヶ所 112ヶ所 100ヶ所 50ヶ所 ヶ所 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 市場には、IT 点呼システム製品は、当社以外に数種類あります。従いまして、健全な競争の結果、 当社の契約数が伸び悩んだ可能性もあります(可能性というのは、他社の実績がわからないと判明しな いからです) 。 2) 『国土交通省が定めた IT 点呼機器』真の使用状況とは? 他社を含めた『IT 点呼機器』 、真の IT 点呼運用事業者数とは、どれくらいなのか? IT 点呼は、輸送安全規則により、運輸支局への申請書類の提出が義務づけられています(別紙)。従い まして、メーカーに限らず、IT 点呼を導入した事業者の本当の数は、 「IT 点呼申請を受け付けた運輸支 局、もしくは国土交通省」が統計を持っていると推察されます。 IT 点呼の法令が施行されて8年が経過しましたので、そろそろ、国土交通省による正式な統計が待 たれます。IT 点呼は、本当は、どれくらい広まっているのか? これを知っているのは行政というこ とになりますので、点呼法令の改正の効果は、統計の公表をもって証明されることを期待します。 3)『G マークをとっていても IT 点呼を導入できない事業者』の数について 基本的な IT 点呼の法令定義上の話なのですが、IT 点呼を実施できる事業者とそうでない事業者がい らっしゃいます。 IT 点呼は、下記、国土交通省の資料によれば、 「インセンティブ」という概念ですが、同じ G マーク 事業者であっても、複数事業拠点を持つ G マーク企業と、本社営業所のみで事業を行っている企業とで は、 『優良事業者』観点では同じでも、受けることのできるインセンティブに差があります。言ってみ れば規模によってです。 出典 http://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_tk4_000013.html 【IT 点呼導入 G マークあり A社 本社営業所 B社 本社営業所 有資格事業者のとらえ方】 G マークあり G マークあり A 社 A 営業所 A 社 B 営業所 IT 点呼 インセンティブ ○対象になる ×対象外 結果 8 年の IT 点呼導入事業者 これまでもこれからも IT 点呼対象外 A 社タイプの事業所数と、B 社タイプの事業所数の比率は、現状は不明です。 平成 27 年度の G マーク事業所数が昨年末に発表され、現在『21,125 事業所』が G マーク事業所とな っています。G マーク制度がはじまって 11 年。複数の拠点を持つ非 G マーク事業者が、将来 G マーク を取ろうとしている率は、どれくらいか? たまに約 21000 事業所が IT 点呼対象という人を見かけま すが、実はそれは間違いなのです。 83,608 G マーク 複数営業所持ち IT 点呼対象 21,125 事業所 本社営業所のみ 対象外 非 G マーク 複数営業所持ち IT 点呼対象(将来) 62,483 事業所 本社営業所のみ 対象外 トラック 事業所 今後、G マーク事業者率を高めてゆくには、どういう方策が考えられるでしょうか? G マークの今 後のインセンティブ設計が、インセンティブたり得るには、例えばどういう IT 点呼導入制度が求めら れるでしょうか? 重要なのは、正確な事実だとすると A) IT 点呼の正式統計 B) 受委託点呼の正式統計 C) グループ企業内点呼の正式統計 これら 3 点だけは、運輸支局に書類が提出されている筈ですので、まずは正確な数字の公表を求めた いところです。その上で、現在のインセンティブが、時代遅れになっていないか? 輸送の安全確保 や G マーク事業者が真に求めていることと合致しているのか? そろそろ、事業者団体や行政、メー カーと協議する場が必要ではないかと当社は考えています。言ってみれば、『点呼法令のフォロー アップ検討会』のような場です。 4)大規模導入から、小規模導入への流れ 2008 年当初からすると、1 対 1 という小規模導入パターンが増えました。結果、IT 点呼の 7 割近 くが、1 対 1~1 対 3(つまり 3 営業所以下の企業)という小規模運用となっています。 1対1の小規模導入 35G 30G 25G 20G 15G 10G 5G G 導入規模(実施グループ数) 27G 20G 33G 29G 164G, 34% 16G 10G 9G 319G, 66% 11G 小規模(1対3以下) 中・大規模(1対4以上) (G とは、1 対 1 運用の数を表しています) IT 点呼の導入は、 「点呼実施率を少しでも挙げるため」という極めて誠実な動機に基づいている ケースが多く、言ってみれば、IT 点呼の導入実績は、業界として、点呼実施「数」が向上したこ とを意味すると当社は考えています。象徴ではなく、実数としての点呼実施数向上です。 もし、大規模事業者だけではなく、小規模事業者においても、IT 点呼の導入機運が落ちている としたら? 正式統計も下がり始めているとすると、危険な兆候であると考えます。 もし、国土交通省においても、IT 点呼事業者の増加が止まっていることをつかんでいるならば、 憂慮しなければいけない傾向と考えられます。 IT 点呼は、唯一、点呼項目のなかで、 「アルコール検知器結果の記録が電子的に残ること」とい う決定的な要件があります。 IT 点呼のこの要件こそが、『アルコールチェックをやったことにする』『点呼をやったことにす る』という不正な運用を許容しない、旅客、貨物ともに実施すべき点呼の未来を表しているのでは ないでしょうか? 「東海電子の IT 点呼 Tenko-PRO」については、引き続き年度ごとに実績をまとめて公表してゆ きます。 ★★本件に関するお問い合わせ先、資料請求先★★ 東海電子株式会社 〒190-0012 東京都立川市曙町 2-34-13 オリンピック第 3 ビル 203 号室 TEL:042-526-0905 /FAX:042-526-0906 e-mail:[email protected] URL:http://www.tokai-denshi.co.jp 別 紙 3 (報告書の例1) IT点呼に係る報告書 (新規) 平成 ○○運輸局 ○○運輸支局長 年 月 日 殿 住 所 氏名又は名称 代表者氏名 印 (連絡先) 担当者 電話番号 IT機器を用いた点呼を下記のとおり行いたいので関係書類を添えて報告します。 記 1.IT点呼を行う営業所・車庫 営業所・車庫 IT点呼の実施位 Gマーク認定番号及び 使用するIT機 IT点呼を 名称(IT点 置 器の名称 認定の有効期間 行う時間帯 呼実施側又 はIT点呼 を受ける側 の別を記載) 2.IT点呼開始予定日 平成 年 月 日 3.添付書類 IT機器のパンフレット等、性能が分かる書面 4.自認事項(次の項目に該当する場合は、□にチェック(✓)を記入) □ IT点呼を行う施設は、都市計画法等関係法令の規定に抵触せず、かつ、同施設 の使用権原を有するものである。 -1-
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