国政だよりNo.241

2016 年 1 月 22 日
No.241
又市征治
又市征治事務所
国政だより
富 山 市 下 新 町 8-16
発行責任者
東
篤
TEL 076-441-0800
HP: www.s-mataichi.com
1月 4日 に第 190回 通 常 国 会 が召 集 されました。昨 年 、社 民 党 をはじめとした野 党 が憲 法 53
条 の規 定 に基 づき臨 時 国 会 の召 集 を求 めたにもかかわらず、政 府 はそれを拒 否 し、異 例 の早
期 開 会 を強 行 しました。
国 会 は冒 頭 、15年 度 補 正 予 算 案 の審 議 を行 ないましたが、又 市 征 治 議 員 の所 属 する総 務
委 員 会 でも 、 補 正 予 算 案 の 関 連 法 案 と 位 置 づけ ら れ る 「 地 方 交 付 税 法 の 一 部 を 改 正 す る 法
律 案 」 が審 議 され ま した 。 社 民 党 は補 正 予 算 案 には反 対 し ました が、 本 法 案 は地 方 交 付 税 を
増 額 す るた めのものなの で、 問 題 点 を 指 摘 し 、 賛 成 し ました ( 詳 細 は、 党 のホ ーム ページを ご 参
照 ください)。
国 の都 合 で地 方 の財 源 を翌 年 に繰 り越 すのは不 当 である
最 初 に 又 市 議 員 は、 地 方 交 付 税 が 増 額 と な る 場 合 、 本 来 、 地 方 交
付 税 法 の規 定 によりその年 のうちに特 別 交 付 税 として交 付 されるべきな
のに、来 年 度 の地 方 交 付 税 の財 源 が不 足 しているとの理 由 で、国 の財
源 調 達 の 責 任 を 放 棄 して 増 額 分 の 一 部 を除 い て繰 り 越 す のは不 当 で
あると批 判 しました。
これに対 し高 市 総 務 大 臣 は、国 が地 方 交 付 税 の財 源 確 保 に責 任 を
負 う立 場 であるにもかかわらず、巨 額 の財 源 不 足 が見 込 まれるから繰 り
越 すという居 直 り的 答 弁 にとどまりました。
東 日 本 大 震 災 復 興 事 業 の進 捗 状 況 を質 す
次 に又 市 議 員 は、震 災 復 興 特 別 交 付 税 の1,483億 円 が今 年 度 地 方 交 付 税 総 額 から不
用 額 として減 額 されたが、これで3年 連 続 の減 額 措 置 であることを指 摘 し、工 事 の進 捗 状 況 、
今 後 の対 処 方 針 ついて昨 年 に引 き続 き質 しました。さらに事 業 が進 展 した場 合 、不 用 額 分 は、
必 ず復 活 するのか質 しました。
長 島 復 興 副 大 臣 は、不 用 額 は町 づくりや除 染 等 について地 元 との調 整 に時 間 を要 したこと
等 により生 じたと答 弁 しました。そのため復 興 庁 として住 宅 再 建 、復 興 町 づくりでは、用 地 取 得
手 続 の迅 速 化 、被 災 自 治 体 への職 員 派 遣 、資 財 、人 材 確 保 への対 応 等 、加 速 化 策 をとり、そ
の結 果 、高 台 移 転 、災 害 公 営 住 宅 共 に95%で事 業 が開 始 していると答 弁 しました。不 用 額 の
復 活 について安 田 自 治 財 政 局 長 は、必 要 となった場 合 には改 めて予 算 に計 上 すると明 言 しま
した。
自 治 体 労 働 者 の賃 上 げ決 定 にストップをかける副 大 臣 通 知 は問 題 だ
最 後 に又 市 議 員 は 、 自 治 体 労 使 が人 事 院 勧 告 、 国 の閣 議 決 定 等 の動 向 を 見 極 め、 給 与
条 例 の改 正 に動 く中 、「地 方 公 共 団 体 における職 員 の給 与 改 定 の実 施 は、国 における給 与 法
の改 正 の措 置 を待 って行 うべきであり、国 に先 行 して行 うことのないように」といった趣 旨 の副 大
臣 通 知 を出 したが、そのような規 定 はどこにもないこと、地 公 法 第 24条 に基 づき自 治 体 が自 主
的 に決 定 するこ とに干 渉 する のは、 自 治 体 を国 の 従 属 機 関 と見 ている こ との現 われで あ ると批
判 しました。
高 市 大 臣 は、地 方 公 務 員 の給 与 については、地 公 法 に基 づいて住 民 の理 解 と納 得 が得 ら
れる適 正 な内 容 にすべきと必 要 な助 言 を行 ったと答 弁 しました。
これに対 し又 市 議 員 は、地 公 法 の趣 旨 は、実 際 上 は人 事 院 勧 告 あるいは人 事 委 員 会 勧 告
に従 って給 与 を定 めることにあると指 摘 し、そういう意 味 で決 めてはならないというのは、自 治 体
を国 の出 先 機 関 として扱 う一 時 代 前 の極 めて権 力 的 な対 応 だと批 判 しました。