北陸地方整備局入札監視委員会第一部会第3回定例会議を開催しました

北陸地方整備局入札監視委員会事務局
資
料
配
付
配布日時
平成28年1月19日
配布をもって解禁
北陸地方整備局入札監視委員会第一部会第3回定例会議を開催しました
― 審議概要を公表します ―
(※1)
(※2)
北陸地方整備局入札監視委員会の平成27年度第一部会の第3回定例会議を平成27年12月
15日に北陸地方整備局で開催しました。
平成27年度第2四半期発注工事等の中から委員会が抽出した11件の事案に関し、競争参加資
格の設定や競争入札に係る指名の理由・経緯等について審議を行いました。
※1 入札及び契約の過程、契約内容の透明性を確保するため、平成6年度から設置された学識経験者等
で構成される第三者機関です。
※2 第一部会(港湾空港関係事務以外を担当)及び第二部会(港湾空港関係事務を担当)においてそれ
ぞれ四半期毎に開催しています。
同時発表記者クラブ
管内各県記者クラブ
問い合わせ先
新潟市中央区美咲町1-1-1(〒950-8801)電話025-280-8880(代表)
ホームページ http://www.hrr.mlit.go.jp
北陸地方整備局入札監視委員会事務局
主 任 監 査 官
契 約 管 理 官
技術開発調整官
五箇
晃 (会議の運営)
小高 充信 (別紙 1 入札・契約手続きの運用状況についての
(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、 抽出事案の審議について
の(役務の提供等及び物品の製造等))
倉重
毅 (別紙の上記以外)
北陸地方整備局入札監視委員会(第一部会第3回定例会議) 審議概要
開 催 日
及び場所
平成27年12月15日(火)
部
委
員
委
(部会委員
委
5名、出席4
委
名)
委
会
北陸地方整備局(新潟市中央区美咲町1-1-1)
長 大塚 悟 (長岡技術科学大学大学院 環境社会基盤工学専攻
員 鹿田 正昭(金沢工業大学 環境・建築学部 教授)
員 土屋 武 (新潟大学 法学部 准教授)
員 二岸 直子(弁護士)
員 馬場 健 (新潟大学 法学部 教授)【欠 席】
審
議
対象期間
平成27年7月1日~平成27年9月30日
報告事項
1
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
教授)
入札・契約手続の運用状況について
工事、建設コンサルタント業務等、役務の提供等及び物品の製造等の発注状況
指名停止等の運用状況
談合情報等の対応状況
再度入札における一位不動状況
工事種別ごとの低入札価格調査制度調査対象工事の発生状況
平成27・28年度 有資格業者登録状況
抽出事案11件(工事6件、建設コンサルタント業務等3件、役務及び物品2件)
審議事項
工
事
建設コンサル
タント業務等
役
務
及び物品
契約年月日
契約金額
(千円)
(株)前田製作所
H27.9.25
50,220
2
(株)IHI インフラ建設
H27.9.30
51,300
3
高平沢渓流保全工(上流部)工事 (株)種村建設
H27.8.7
62,640
3
惣領外道路情報板等設置工事
H27.8.24
82,620
1
H27前川排水機場機械設備修繕
荏原商事(株)
工事
H27.8.6
151,740
1
大町ダム右岸管理用道路落石対策
(株)傳刀組
工事
H27.9.16
20,304
1
損失補償算定標準書(北陸地区)
北陸用地補償(株)
平成28年度版単価改定業務
H27.8.4
12,204
1
(株)小林設計事務所
H27.9.10
17,820
1
(株)ケンコン
H27.9.14
8
1
H27.9.29
7
1
H27.7.30
2,117
-
契約方式
件
名
契約業者名
一般競争入札方式
宮川樋門設備等修繕工事
( 政 府 調 達に 関 する 協
大河津洗堰等開閉装置修繕工事
定適用対象工事以外)
一般競争入札方式
(総合評価落札方式)
朝日温海道路(檜原地区)物件調
査等業務
簡易公募型プロポーザル方 用地調査等業務単価契約(土地及
式
び建物等)
平成27年度除雪機械稼働記録装置
一般競争入札方式
等点検整備単価契約
ポリ塩化ビフェニル廃棄物(特別
随意契約方式
管理産業廃棄物)処理委託
北陸通信工業(株)
(株)北陸アローサービ
ス
中間貯蔵・環境安全事
業(株)
委員からの意見質問、それに対する回答等
別紙のとおり
委員会による意見の具申又は勧告の内容
特になし
(備
考)
次回定例会議を平成28年3月17日(木)に決定
1
入札
者数
別紙
委員からの意見・質問、それに対する回答等(第一部会第3回定例会議)
意 見 ・ 質 問
回
答
1 入札・契約手続きの運用状況について
(1) 入札方式別発注工事一覧及び入札方式別発注
建設コンサルタント業務等一覧並びに入札方
式別発注役務及び物品の製造等業務一覧
・役務契約で大学と契約しているが、そもそも企画競争
・
「企画競争方式」は、プロポーザルにより契約の相
方式と参加者の有無を確認する公募手続きを行った
手方を決定する方式で、2つのカテゴリーに分かれ
契約方式はそれぞれどのような入札方式なのか説明し
ている。
てください。
1つは参加者を公募し、企画提案書の提出者による競
争で決定する方式。もう 1 つは発注者として「この
者しかいないのでは」という前提のもとで他に参加
する者がいるか否かを確認し、他の参加者がいなけ
れば企画競争へ移行しないで相手方を決定する方
式。
・コンサルタント業務で大学と契約する可能性はあるの
・コンサルタント業務は、北陸地方整備局における競
か。過去に事例があったかも含めて、ルール的に大学
争参加資格の認定を受けた者が参加できることとし
とコンサルタント業務が契約できるのか聞きたい。
ており、大学としてコンサルタント業務の参加資格
を申請し認定を受ければ参加できる。
(2) 指名停止等の運用状況
・指名停止期間が長いが、どのような経緯で発覚し
・第三者からの談合情報が最初と聞いている。それで
たのか教えて欲しい。
各業者に事情聴取を行い、談合を行っていないとい
う誓約書が提出されたにも係わらず、談合を行って
いたという理由で加重している。
(3) 談合情報等の対応状況
・特になし。
(4) 再度入札における一位不動状況
・特になし。
(5) 工事種別ごとの低入札価格調査制度対象工事
の発生状況(平成 24 年度~26 年度)
・特になし。
(6) 平成 27・28 年度有資格業者登録状況
・特になし。
2
別紙
委員からの意見・質問、それに対する回答等(第一部会第3回定例会議)
意 見 ・ 質 問
回
答
2.抽出事案の審議について
(工
事)
(1)一般競争入札方式
(政府調達に関する協定適用対象工事以外)
宮川樋門設備等修繕工事
・1者が無効となっているが、どういう点で無効に
・入札金額が調査基準価格に満たなかったので、施工
なったのか。
体制審査のための追加資料の提出を求めたところ、
提出の意向が無かったことから、入札無効とした。
大河津洗堰等開閉装置修繕工事
・資料を入手した者が5者で、競争参加資格を確認
・参加しなかった各者の事情については不明。
した者が1者で、4者が辞退していると思うが、こ
れは特殊な工事とか、その辺の事情が分かれば教え
て欲しい。
・資料は入手したが、結果的に1者しか参加しなか
・その通り。
ったということか。
・両案件とも過去の施工実績だが、以前に落札した
・大河津洗堰は毎年1門ずつ修繕しているが、同じ者
業者と同じなのかどうかという視点ではどうか。
が落札し、その傾向が続いている。
・施工実績がある者が受注しているということか。
・受注者は、大河津洗堰の施工者の関連会社であり、
修繕となると熟知した者が競争に参加し、落札して
いるものと推察はする。
・加算点を見ると、企業の施工能力より配置予定技
・一般競争であり、参加者の申請主義としている点か
術者の工事成績に重点を置いている姿勢が見られ
ら、企業に対するリクエストは出来ない。本件の技
るが、大河津洗堰の方では配置予定技術者は0点で
術者は「施工経験と立場」で満点、工事成績が0点
ちょっと寂しい気がするが、整備局からもっと適切
だが、工事成績については整備局発注工事で評価・
な技術者を出せとリクエストは出来ないのか。
加点する運用としており、都道府県等の発注工事の
場合は0点という評価をしている。
・発注段階で、著しく点数の悪い技術者の場合、良
・入札公告の段階で、工事成績の評価の仕方を具体に
い技術者の配置を要望することは難しいというこ
示しており、整備局発注の工事の場合に加算される
とか。
ことは参加者も理解できるようにしており、より良
い人を配置することで競争上有利との意志は伝え
ている。
3
別紙
委員からの意見・質問、それに対する回答等(第一部会第3回定例会議)
意 見 ・ 質 問
回
答
高平沢渓流保全工(上流部)工事
・3者とも標準点や施工体制評価点は同じで、入札
・過去の実績に基づく企業及び技術者の施工能力で落
金額もさほど差が無いが、技術提案等の評価の加
札者と大きな差があり、更に施工計画においても落
算点が落札した者とそうでない者とではどの辺が
札者が満点で、更に差が大きくなった。
劣ってこういう結果になったのか。
・過去の資料を全て覚えている訳ではないが、他の
・企業の施工能力での工事成績、表彰の受賞、また、
工事と比べ、この案件は非常に高い点数という印
予定技術者も工事成績、表彰受賞など広範囲に点数
象があり、どこにその要素があったのかというこ
を持っており、結果として高い点数となった。
とと他の工事でこんな高い点数があったかどうか
を聞きたい。
・施工計画で10点満点が付くというケースはあま
・満点の者は新技術を活用した危険箇所の事前把握、
り無かったと記憶しているが、満点が付くケース
2段階施工、斜面の安全を図る施工計画であった点
はよくあるのか、また、0点の者とどこに開きが
を評価しており、0点の者は、施工手順や施工方法
あるのか。
が現場条件を十分考慮できていない点で点数が低く
なっている。
・昨年度の実績を見ると、10点と5点と0点が概ね
1/3位ずつとなっている。設計条件や現場条件を
良く理解している点、手順がしっかりとしているな
ど確実に施工するための提案がされているかで評価
しており、これらの観点で施工計画を提出した業者
は満点になる確率が高いということでご理解頂きた
い。
惣領外道路情報板等設置工事
・16者が資料を入手して、参加が1者だが、特殊
・特定の者しかできないという工事ではありません。
な能力、技術を持った者でなければできない工事
殆ど同じ時期に、別途「管内情報板更新工事」を
で、地域要件と特殊性と理解していいのか。
入札しており、同じような条件で4者の入札参加
があった。現場条件として本件は自動車専用道路
での工事で、別途工事は一般道での工事であるが、
どうして別途工事の方に集中したかは図りかね
る。
・そもそも地域要件を設ける必要があるのか、もう
・この案件は通信設備工事であり、一般土木工事と違
少し参加者を増やす努力をする必要があるのでは
いランクを設けていないので相当多くの者が参加
ないか。
できる訳ですが、地域の状況を理解してもらうこ
とも必要と考えており、地域要件は設定するが、
整備局としては最大限広げた設定としている。
4
別紙
委員からの意見・質問、それに対する回答等(第一部会第3回定例会議)
意 見 ・ 質 問
回
答
H27前川排水機場機械設備修繕工事
・こういうオーバーホールは何年に1回とか、どれ
位の間隔で修繕とかの維持をするのか、また、ポ
ンプの更新は何年位でするのかとか、全体像の話
があったら教えて欲しい。
・今回は主ポンプの縦軸とガスタービンエンジンの
分解で、主ポンプについてはマニュアルがあり、
分解整備の周期は 12 年から 26 年、ガスタービン
エンジンはメーカー推奨で 10 年であり、今回は
16 年経っていることから、随時 1 号機から 4 号機
を計画的に修繕しているというのが実態である。
大町ダム右岸管理用道路落石対策工事
・条件明示されているのに参加予定技術者が同種工
事の参加要件を満たさないというのは、参加者の
ケアレスミスなのか、説明が不十分なために起き
てしまったことなのか。条件明示されているにも
拘わらず、その条件を満たさない者を出してきた
というのはどういう原因なのか。
・同種工事の施工実績を有する者としていたが、1
者は河川工事の護岸工、もう 1 者は砂防工事の流路
工の施工実績で、本工事の定めた河川維持関係若し
くは落石防護工の実績ではなかったので、欠格とし
た。
・申請をした者が勘違いというか、間違ってしまっ
たということか。
・企業の実績として落石防護工が提出されてきてお
り、申請者としては求める施工実績を十分に分かっ
ているものと考えており、承知の上で出されたので
はないかと考える。
・維持工事の定義というか、国土交通省で何か例示
をしている状態なのか。
・維持工事はこういうものという分類がきちっとさ
れているので、部内で適切に運用している。
・参加資格がないという欠格理由は企業へは伝えて
いるのか。
・伝えている。
(建設コンサルタント業務等)
(1)一般競争入札方式(総合評価落札方式)
損失補償算定標準書(北陸地区)平成 28 年度版単価改
定業務
・資料入手者が 1 者、確認した者も 1 者、入札も 1
者であり、そもそもこの業務の参加資格を持つ者
は何者いるのか。
・当方で把握している者は 29 者である。
・実際には 1 者で、かなり少ないという印象がある
が、資料入手までいたらない理由は何かあるのか。
・昨年までは複数者が資料入手をしていたが、今年
は 1 者で、具体的になぜ 1 者なのか明確には把握
していない。
・例えば手持ち業務量とかの関係で、かなり絞られ
ているという状況にはないということか。
・今回の施工範囲が新潟・富山・石川とかなり広範
囲に跨がっているので、その点も不人気の 1 つの
原因ではないかと推測はする。
5
別紙
委員からの意見・質問、それに対する回答等(第一部会第3回定例会議)
意 見 ・ 質 問
回
答
朝日温海道路(檜原地区)物件調査等業務
・特になし。
(2)簡易公募型プロポーザル方式
用地調査等業務単価契約(土地及び建物等)
・突発的に生じた急を要する用地取得とは、どうい
う事を言うのか。
・砂防工事の場合、当初予定していた工事用道路など
の計画を地元説明の中で、急遽変えて欲しいという
要請を受けて、計画変更に伴う用地の追加取得が出
てきたりして、そのために急遽調査等を行ってい
る。
・例えば遺跡の調査などで、ルート上に遺跡が見つ
かった場合はこれと同じ考え方になるのか。
・砂防の場合は遺跡調査ということがないので、事前
に調整して、前もってそういった所を通る場合には
県(埋蔵文化財の調査機関)とやり取りをしている
ので、当業務は使っていない。
・砂防の特殊性があるということですね。遺跡など
で従来のルートが急遽変わる場合は、まったく別
の方法でやるということですね。
・その通り。
・予定価格が 8,498 円で、間違いではないと思うが、 ・単価契約であり、単価項目が多数あり、その中で金
この金額のものまで入札を行う必要があるのか、
額が大きなものを代表として予定価格を決定して
違う方法で処理できないのか。
いる。
・年間金額で契約をしておいて、たまたま実績でこ
うなったという理解でいいか。
・個々の単価により作業指示量を出し、その積み上げ
としては約 200 万円程度の作業量で設定している。
・質問の趣旨は、毎回契約毎にこういう内容の書類
を作成する必要があるのか。
・設計の中では単価項目の列挙をしており、その中の
代表単価をもって契約の金額を決め、他の項目の単
価は比率で決めている。
なお、個々の作業指示を 1 ヶ月毎に整理し、まとめ
て月払いとしている。
・こういう処理方法は事務的な負荷にならないの
か。もしこういう書類を作ることが負荷であるな
らば、簡略化した方が良いのではないか。
・単価契約により個々の項目単価を決めておくので、
後の手続きは楽になると考えている。
6
別紙
委員からの意見・質問、それに対する回答等(第一部会第3回定例会議)
意 見 ・ 質 問
回
答
(役務の提供等及び物品の製造等)
(1)一般競争入札方式
平成 27 年度除雪機械稼働記録装置等点検整備単価
契約
・単価契約での機械の点検だが、個々の機械の点検
・除雪機械の稼働した実働時間を調べる機械点検整備
単価では無く 1 時間当たりで単価を決めている
であり、殆どが点検整備に係る労務費であり、その労
が、その根拠は何か。
務費の 1 時間当たりの単価で設定している。実際の精
算も稼働した労務費の時間分を精算する単価契約で
である。
・先程の用地の単価契約では作業項目毎に単価を決
・除雪機械各々に稼働記録装置が設置されており、し
めていたが、これはなぜ時間毎なのか。
っかり稼働しているか、記録できるか、を点検する。
点検の結果に基づき整備することも想定しており、機
械毎に不具合の程度によって時間も変わってくるた
め。
(2)随意契約方式
ポリ塩化ビフェニル廃棄物(特別管理産業廃棄物)
処理委託
・随意契約で、その理由がこの業者 1 者しかいな ・国の定める基本計画があり、その中で処分できる者
いということだが、既に法律で決まっているの はここと明記されており、処分場も決められていると
かも知れないが、1 者だから随意契約なのか、1 いう理由で 1 者となっている。
者であっても通常の業務発注をするのか、その
辺の考え方はどうか。
・例えばこれ以外のものでも、できる者が 1 者し
かいない時は、自動的に随意契約になるという
理解でいいか。
・基本的には、あり得る。
・拘る訳ではないが、1 者しかいない訳だから随意 ・会計法で契約の目的、性質が競争を許さない場合に
契約でも通常の入札でも会社側にしてみればあ
は随意契約によるものと規定されていて、それに基
まり変わらないという理解でいいか。
づき契約をした。
7