自前ハード拡張用 デバイス・ドライバの作り方

第
4章
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ラズパイ2×Windows 10 からRX マイコン基板を操る
自前ハード拡張用
デバイス・ドライバの作り方
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日高 亜友
本誌 2011年
12月号で紹介
Visual Studio 2015でビルドを行い,
エラーを修正していく
本誌 2011年5月号や
文献(6)に付属
第3章で紹介
RX62n10
RX62n
BlinkyApp
ソース・ファイル
ソース・ファイル
修正
デバイス・
ドライバの
インストール・
パッケージ
USB
シリアル・
ポート
INFファイル
デバッグ用ホストPC
シンボリック・
リンクを使用
Windows 10 IoT Core
ラズベリー・パイ2
ソース・ファイル
テスト用
アプリの
インストール・
パッケージ
インストール
修正
INXファイル
インストール
ユニバーサル・
ドライバ
既存のカーネル・
モード・ドライバ
RX62N
基板
WinUSB汎用
ドライバで記述
カスタム・ドライバ
(Custom driver
access sample)は
使用できない
図 1 Windows 10 IoT Core が動作するラズベリー・パイ 2 に USB で接続する RX62N 基板のためのドライバを開発しデバッグする
本章では実際にユニバーサル・ドライバを開発しま
す.また,ラズベリー・パイ 2 上で動作する Windows
10 IoT Core に イ ン ス ト ー ル し て デ バ ッ グ し ま す
(図 1,写真 1).
デバイス・ドライバはゼロから作るのではなく,筆
者が以前開発して本誌で紹介した RX62 マイコン基板
デバイス・ドライバ(1)を修正します.ユニバーサル・
ドライバとして動作させることを目指します.
● 説明する内容
本章では,次の説明を行います.
・ドライバ・ソースコードを修正してユニバーサル・
ドライバに対応させる.
・
・カーネル・デバッガを準備してデバッグする
ドライバ・テスト用のアプリケーションを用意する
今回作る RX62 マイコン基板
ドライバのソースコード
● オリジナルの入手方法
シリアル・ポート経由で
デバイス・ドライバのデバッグが可能
デバッグ用
ホストPCへ
USBで接続
本章で説明するデバイス・ドライバ作りで使用する
各種ファイルは,ベースとなる以前のドライバ・ソー
スコードも含め,本誌のダウンロードのページから入
手できます.URL は次の通りです.
http://www.cqpub.co.jp/interface/
download/contents.htm
ソースコードの修正は,Visual Studio 2015 でビル
ドしてエラーを確認するところから始めます.
ラズベリー・パイ2
(Windows 10 IoT
Coreで動作)
RX62N基板
(本誌2011年5月号
や文献(6)に付属)
写真 1 RX62N マイコン基板用 Windows 10 ユニバーサル・ドラ
イバを作成してみる
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● 従来のソースから修正していく手順
WDK 7 で 開 発 し た KMDF(Kernel-Mode Driver
Framework)のソースコードを修正する手順は次の通
りです.
2016 年 3 月号