清水町地域公共交通活性化協議会における地域公共交通確保維持改善事業の概要 清水町地域公共交通活性化協議会に おける地域公共交通確保維持改善事業の概要 概要 清水町は、JR根室線十勝清水駅と御影駅を中心に構成される2つの市街地部と、それ以外の 郊外部に大別することができ、市街地部は人口がある程度密集し、商業施設や複数の医療施 設が点在している一方、郊外部は住宅が広く低密度に分散、商業施設や医療施設はほとんど 存在しない。従来から自動車以外の代替移動手段としては、市街地を結ぶ町有バスの1往復が 存在する程度だったため、今後のさらなる高齢化社会やより住みよい清水町の実現に向けては、 『交通環境の改善』が不可欠である。平成24年度から運行したコミュニティバスは有料にもかか わらず住民の移動手段としての公共交通の必要性が十分に確認されているところであり、今後 においてもその運行の継続や改善、中長期的視点に立った町内交通改善に向けた取り組みが 重要であると考える。 生活交通ネットワーク計画の目標 【目標】コミュニティバスの利用者数 ・清水地区⇒30名/日 ・御影地区⇒10名/日 ・清水御影連絡線⇒5名/日 【効果】移動手段を持たない高齢者等の外出機会の促進が図られる。今後更に進む高齢化を鑑 みれば、移動制約者(自動車の運転が困難な人・自由な移動が困難な人など)は増加していくこ とから、バスが「住民の生活の足」として確保される。 【運行事業者】北海道拓殖バス(株) 【運行系統】清水巡回線1、清水巡回線2、御影巡回線、清水・御影連絡線 地域公共交通の現況 ・JR根室線(十勝清水駅、御影駅) ・北海道拓殖バス(株)(帯新線) ・スクールバス(13路線) 協議会開催状況 ■6月28日 第13回協議会を開催 主な協議事項 ・地域公共交通確保維持事業に係る地域内フィーダー系統確 保維持計画の申請について ■12月6日 第14回協議会を開催 主な協議事項 ・清水町コミュニティバスのダイヤ改正について ■1月下旬 「地域公共交通確保維持改善事業・事業評価(地 域内フィーダー系統確保維持費国庫補助金)について、協議会 委員への書面、持ち回り等により意見等を確認し、反映。 平成26年度事業概要 ・清水巡回線1 十勝清水駅前~前田クリニック~十勝清水駅前 13.8km ・清水巡回線2 十勝清水駅前~前田クリニック~十勝清水駅前 13.8km ・御影巡回線 御影駅前~御影郵便局~御影駅前 5.8.km ・清水・御影連絡線1 十勝清水駅前~御影駅前 11.0km 1 平成26年度事業の実施状況 1)プロセス、創意工夫 ・コミュニティバスの普及啓発のため、9月と1月に広報に全戸チラシを配布。 ・コミュニティバスの普及啓発のため、毎月、町の広報紙にお知らせを掲載。 2)運行系統 【運行ルート図】(別途添付) 3)利用実績 4)収入実績 2 5)事業実施の適切性 平成26年 【清水巡回線1】 【清水巡回線2】 【御影巡回線】 【清水~御影連絡線】 利用料金 1回の乗車につき100円 (小学生50円、小学校入学前の子どもは無料) 上記計画通り事業は適切に実施された。 7)事業の今後の改善点 【各路線共通事項】 乗客への利便性の向上を目的に行っている、フリー降車制度、回数券導入によ る割引制度、高齢者の運転免許自主返納に対する運賃減免制度の更なる周知 により浸透を図る。 【清水巡回線1】 乗客や住民からの意見等により需要状況を把握、一部路線やダイヤの変更を検 討する。 【清水巡回線2】 乗客や住民からの意見等により需要状況を把握、一部路線やダイヤの変更を検 討する。 【御影巡回線】 地域コミュニティ団体との協議や乗客等からの意見等により需要状況を把握、一 部路線やダイヤの変更を検討する。 【清水・御影連絡線】 乗客や住民からの意見により需要状況を把握、JRへの接続も考慮し一部路線 やダイヤの変更を検討する。 6)目標・効果達成状況 【清水巡回線1】 ・目標30名/日に対し19名/日であった。 【清水巡回線2】 ・目標30名/日に対し19名/日であった。 【御影巡回線】 ・目標10名/日に対して6名/日であった。 【清水・御影連絡線】 ・目標5名/日に対して1名/日であった。 8)地方運輸局及び地方航空局における二次評価結果 ・自己評価のとおり、事業は適切に実施されている。 ・目標が達成されなかったことについて、原因を把握し更なる改 善を目指すとともに、利便性向上に係る取組について更なる住 民周知を図り、利用者ニーズに合った改善を行うことで利用者 の増加を期待する。また、改善策の検討に当たっては、現行の 定時定路線型からデマンド型への変更も含めて検討し、収支率 の改善や、持続可能な事業となることを期待する。 ・今後の目標の設定に当たっては、輸送人員の他、満足度や外出 回数の増加を目標に加えるなど、複数の目標設定による多角的 な観点からの取組を期待する。 3 運行系統図 清水巡回線 御影巡回線 清水・御影連絡線
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