掘削時同時比抵抗測定ツールの実地熱井への適用と性能評価

H27被災地企業のシーズ支援プログラム(福島再生可能エネルギー研究開発拠点機能強化事業)
No.08
大傾斜坑井内での地熱貯留層計測技術(難開発地域でも容易に使用可能な計測器)
支援課題名「掘削時同時比抵抗測定ツールの実地熱井への適用と性能評価」
企業名:地熱エンジニアリング株式会社(岩手県)
支援シーズ
平成26年度に開発した
プロトタイプツール。
これにより本技術シー
ズの妥当性が示された。
27年度は実地熱井内で
の使用を可能にするた
めに耐高温化改良
(200℃,数時間)を
行い,実地熱井内での
試験を実施し,実用化
へ結びつける。
企業が保有する技術シーズの内容:
 本技術シーズのポイントは,国立公園付近や山岳地
域での開発に不可欠な高傾斜井の中で,地熱貯留層
情報を安価かつ容易に取得可能なセンシングシステ
ムを考案した点にある。
 蒸気や熱水の存在と密接に関連した物理量である地
層の比抵抗を坑内で測定するために,小型のセンシ
ングシステムを既存の掘削システムに埋め込み、地
熱開発において許容される範囲内のコストで計測を
実現する。
産総研による技術シーズの評価方法:
 平成26年度に共同開発したプロトタイプツールにつ
いて,①耐高温化改良(200℃,数時間),②東北
地方の実地熱井での実証試験,③総合評価を行い,
実用可能なツールとして完成させる。
波及効果(どのように役立つか?):
 本技術は地熱開発における不確定性を低減するもの
であり,国内難地域での地熱資源の開発に寄与する。
さらに,類似した条件にある東アジア地域での地熱
開発促進に寄与できる。
国立公園・アクセス 困難地域 等
掘削システムに組 込んだ
ツールによる条件 困難井
内での 検層
新ツール
貯留層近傍での情報収集→適正・ 低リスクな開発の実現