平成27年度 渋谷区教育委員会における教員の指導育成体系「教員の

平成27年度 渋谷区教育委員会における教員の指導育成体系「教員の学習指導力等の資質能力の向上を目指して」
【目指す教師像】
:子供・保護者・地域から信頼され尊敬される、質の高い実力ある教師
①学習指導力
②生活指導力・進路指導力
③外部との連携・折衝力
④学校運営・組織貢献力
児童・生徒に確かな学力・豊かな心・健やかな体をバランスよく育成するためには、教員の学習指導力等の資質能力の向上が
不可欠です。そこで、渋谷区教育委員会では、先生方が、自己の経験や職層に応じた研修に取り組むことができるよう、研修体
※「学習指導力」
(授業をデザインする力、ねらいに沿って学習を進める力、児童・生徒の興味を引き出し、個に応じた指導をする力、
系を整備し、充実を図ってきました。本年度も、経験の少ない教員への研修の充実を一層図るとともに、職層や課題等に応じて、
主体的な学習を促すことができる力、学習状況を適切に評価し、授業をすすめる力、授業を振り返り改善する力)
下記のとおりの体制により学習指導力等の資質能力の向上に取り組んでいきます。
教 諭(1年次~)
主 任 教 諭(9年次以降)
教員として必要な、基礎的・基本的な知識・技能を身に付けていく。
より高い知識・技能を身に付けるために研鑽を積む。校務
若手教員に対する研修
(スクール・アシスタント・メンバーズ)
ねらい
教員を目指す学生たち
の希望者が、スクールアシ
スタントとして学校体験
をすることを通じて、子供
たちとかかわる楽しさや
難しさを実感する。
平成26年度の状況
幼稚園 5 園
小学校 17 校
中学校 5 校
けやき教室 計200人以上
【目指す姿】
○教材研究、学習指導案等、基本
事項に基づいた授業をつくる。
○子供と全力で関わる。
○学習指導の基本を習得
する。
○子供の状況を多面的に
把握して指導ができる。
若手教員育成研修
(法定研修1~3年次)
「1年次(初任者)研修」
教員養成大学など
で教育について学び、
教員となる資格を取
得する。
「10年経験者研修」
(法定研修)
校内における研修 18~30 単位
校外における研修 16~24 単位
校内における研修(年間30 時間)
センター研修(3 回)
授業観察と個別指導(2 回以上)
11年次
4年次等
【目指す姿】
【目指す姿】
○様々な指導技術を獲得し、授
業の工夫改善に取り組む。
○子供の気持ちを読み取る。
「3年次研修」
任用前
校内における研修(年間30 時間)
任用前学校体験
センター研修(2回)
3月下旬に、採用予定者が各
OJTの推進
自己啓発の支援
○専門性を身に付けるとともに、
新
たな課題に挑戦する。
○生活指導の中心となって、
子供と
かかわる。
「東京教師道場」
「教育研究員」
部員として、教科等の
専門性を磨く。
(都教職員研修センター
都教育委員会 主催)
<基 礎 形 成 期>
教員の主体的な研修
日常の研鑽
○専門性を高めた授業力リーダーとなる。
○学校運営の中核(主任教諭、主幹教諭)
になり活躍する。
「東京教師道場リーダー」
助言者として、高い専門性を生かして部員の指導にあた
る。
(2 年間・都教職員研修センター主催)
「研究生」
1年間、都教職員研修センターで教育研究に当たる。
【目指す姿】
○授業のスペシャリストになる。
○教育管理職や学校運営の中核
として組織的に学校を動かす。
<伸 長 期>
校内研究・研修
教科研究会への参加等
<充 実 期>
授業参観
《 教員のキャリアアップのための研修 》
1 職層、課題別等に応じて
◇管理職等研修
校・園長、副校・園長、人事考課制度評価者訓練
学校マネジメント講座(管理職候補者育成)
◇職層研修
主幹教諭、主任教諭
◇必置主任研修
教務主任、生活指導主任、進路指導主任、
保健主任、研究主任
◇担当者研修
特別支援学級担任、養護教諭、食育リーダー
人権教育、道徳教育推進教師、情報教育
体力・安全指導等実技、小学校外国語活動
特別支援教育コーディネーター
◇課題別研修
幼児教育、理科教育、救急救命
小学校体育実技指導、小学校理科教育
2 長期休業日などを活用して、ワークショップ形式の研修
◇夏季講座
毛筆・書写、算数・数学、英語活動、道徳授業、
図工・美術、音楽指導、体育実技、読書指導、
教育相談、パソコン
3 指導力に課題のある教員への指導育成
授業観察と具体的な個別指導
授業観察と個別指導(1回以上)
校内における職務を通しての資質向上・人材育成
組織的に行う学校運営・経営に役立てていく。
区研究指定校
5~10年次
小中学校で学校体験をする。
指導育成
の重点
○若手教員への指導・助言ができる。
○校務分掌全般について理解し、企
画立案ができる。
授業観察と指導助言(1回以上)
「2年次研修」
1、2、3年次
大学・大学院での
教職課程
「若手教員等フォローア
ップ研修」
校内における研修(年間180 時間)
センター研修(10 回)
、夏季宿泊研修(2 泊3 日)
課題別研修(3 日間程度)
全日学校観察と個別指導(3 回以上)
専門的な知識・技能をさらに高めるとともに、他の教員に普及、還元できる力を身に付け、
【目指す姿】
【目指す姿】
【目指す姿】
~東京都教員人材育成基本方針
副校長・校長
主幹教諭・指導教諭
遂行に必要な専門的な知識も身に付けていく。
SAM
平成27年 1月
校内研究・研修
指導室訪問等での
個別の指導・助言
渋教研、渋中研での
教科・領域等の研究
国や都の主催する
研修
自主研修
<学 校 運 営 の 中 心 的 な 役 割 ・ 人 材 育 成 の 中 核>
校務分掌 等
教職大学院等への派遣・進学
1 教職への準備を充実するため、大学生の学校体
験を取り入れています!
2「鉄は熱いうちに打て」 若手教員の継続的・計画的な指導・
育成を図ります!
3 教職経験や職層に応じて、
「教師力」を育成します!
①近隣の大学に趣旨説明、SAMへの登録の促進と活用
授業の補助、学校行事の手伝い 等
②「体験発表会(SAMアクションプラン)
」の実施
学生が、主幹教諭や初任者教員から、学校や子供の状況、困難を
克服する体験等を聞くことで、教職の重要性を実感する。
③「東京教師養成塾生」
「教職大学院生」の受け入れと年間指導
塾生(1年間)
、院生(1年間または2年間)が年間を通して体
験学習する。学校は指導育成する。
④次年度採用者の任用前体験の実施
初任校での勤務期間(1 年次~4 年次程度)は、教員としての資質を高めるた
めに大切な時期であり、この時期の教員研修に力を入れています。
①個別指導と授業観察の充実
上記の年次研修に応じて、指導主事、教育指導教授、教育指導専門員、教育
センター調査研究員等が継続的に授業を観察し、具体的に個別指導する。
②自己評価と指導に生かす「授業評価カード」の実施
「授業評価カード」をもとに、教員が自己評価するとともに、①の指導者や
校長が授業評価の観点を共有して、指導に生かす。
教員として必要な基礎的・基本的な知識・技能を身に付けた後も、
担当職務、能力や経験、今日的な教育課題について研修することによ
って、子供や保護者・地域から信頼される力をもった教員となるため
の研修を工夫しています。
①上記「キャリアアップのための研修」の実施
②「研修評価」の実施
受講者に対して、研修の評価を実施し、その結果を集約して、
次回や次年度の研修に生かす。