都市景観形成推進地区に係る景観計画の変更(素案)の骨子

都市景観形成推進地区に係る景観計画の変更(素案)の骨子
1.景観計画の変更の目的
都市景観形成マスタープランにおいては、良好な景観形成を法的な規制基準をもとに進めて
いくため、
「景観計画」として第 8 章「景観法に基づく事項等」を定め、更に地区の特性に応
じた規制基準を決定した場合には「都市景観形成推進地区」として、区域及び方針並びに行為
の制限に関する事項を別途示すものとしています。
市域において住民組織による自主的なまちのルールづくりの取り組みが広がるなか、地域の
特性に応じた景観のルールづくりが住民自らの合意形成のもと進められるように、これまでの
行政が主導で進める規定に加え、住民の方々の自主的な取り組みの成果として、ルールの素案
を受けた市が、その内容をもとに都市景観形成推進地区として決定します。
今般の景観計画の変更は、全市域を景観計画区域としているなか、そうしたルールの素案の
申出のあった永楽荘地区における行為の制限に係る事項として、当該地区に適用する建物等の
外壁・塀及び屋根の色彩の制限の基準を定めるものです。
2.景観計画の変更の内容
1.区域
別図の豊中市永楽荘3丁目、永楽荘4丁目の区域(永楽荘地区)を都市景観形成推進地区と
して設定します。
2.方針
豊中市全域における良好な景観の形成に関する方針に基づき、都市景観形成推進地区(永楽
荘地区)において色彩等の制限を定めることにより、これまで培われてきた良好な景観を形成
している住宅地を保全し、景観の継承を図ります。
3.行為の制限に関する事項
(1)届出対象行為
都市景観形成推進地区(永楽荘地区)において届出を要する行為は次に掲げる行為とします。
ⅰ 建築物の新築、増築、改築、移転、大規模の修繕、大規模の模様替又は外観の
色彩の過半の変更
ⅱ 工作物の新設、増築、改築、移転、又は外観の色彩の過半の変更
ⅲ 1,000 平方メートル以上の規模の開発行為(都市計画法第4条第12号に規定
する開発行為をいう。
)
(2)行為の制限(景観形成基準)
都市景観形成推進地区(永楽荘地区)においては、全市を対象とした行為の制限
(景観形成基準)を基本とし、次に掲げる対象内容を以下のように定めます。
対象内容
屋
根
景観形成基準
○周囲の建物等と形態や色彩、素材等を調和させる。
○屋根の基調色として用いる色彩の範囲は、次のとおりとする。
有彩色
(R,YR,Y,GY,G,BG,B,
PB,P,RP)
無彩色(N)
明度
彩度
6以下
6以下
7以下
-
※日本工業規格(JIS)に基づく色彩の表示方法(修正マンセル表色系)による。
外壁・塀
○周囲の建物等と壁面線や高さ、色彩、素材等を調和させる。
○外壁の基調色として用いる色彩の範囲は、次のとおりとする。
明度
有彩色
1R~5R
6R~5Y
6Y~10Y
GY,G,BG,B,PB,P,RP
無彩色(N)
4 以上 9.5 以下
4 以上 9.5 以下
彩度
4以下
6以下
4以下
2以下
-
※日本工業規格(JIS)に基づく色彩の表示方法(修正マンセル表色系)による。
①着色していない木材、漆喰壁、ガラス等の素材によって仕上げられ
る部分の色彩はこの限りでない。
②見付面積(張り間方向又はけた行方向の鉛直投影面積)の 10 分の 1
未満の範囲内で使用される部分の色彩は、この限りではない。
【景観計画区域図】