平成27年度のスタートにあたって 兵庫県立大学附属中学校 兵庫県立大学附属高等学校 副校長 浅 井 憲 一 平成27年4月、新しい年度がスタートしました。 昨年、実用的な青色発光ダイオード(LED)を開発した赤崎、天野、中村の3人の日本人科学者に、スウ ェーデン王立科学アカデミーから、ノーベル物理学賞が授与されるというビッグニュースが日本中を沸き上が らせました。私は「世界のパイオニアの育成」を標榜する本校生のなかから、将来ノーベル賞を受賞するよう な、そんな世界で活躍するような人が出てきてくれることを本気で願っています。ですから、附属中学の生徒 にも、附属高校の生徒にも全校集会で本気でそのことを伝えました。 本校は、全国にも他に類を見ない公立大学附属の併設型中高一貫教育校として、 「理数教育」 、 「国際理解教 育」 「中高大連携教育」 、 と常に時代や社会の変化の一歩先を見据えた特色ある教育活動に取り組んできました。 昨年度、附属中学校第3回生を含めた 156 名が附属高校を卒業しましたが、兵庫県立大学への特別推薦生 39 名をはじめ、卒業生の 50%以上が国公立大学合格を果たすなど、生徒の進路実現、自己実現に向けて着実に成 果をあげつつあります。 しかし、私立高校では、超少子化の時代を迎え、 「男女共学化」 「中高一貫教育校化」などまさしく生き残り をかけた改革が進んでいますし、市町立学校においても「小中一貫教育校」の取り組みが急ピッチで進んでい ます。急激な社会の変化に対応すべく、教育の世界における「不易」と「流行」を見極めつつ、本校も常に自 己改革しながら前に進んでいく必要があります。 平成27年度、さらなる教育活動の発展・充実を、教職員一丸となって進めていきたいと思っておりますの で、引き続きご理解・ご支援のほどよろしくお願いいたします。
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