平成 27 年度広野町災害廃棄物(木くず)処分等業務 仕様書 1.業務の目的 平成 23 年 3 月 11 日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う地震及び津波により、大量の災 害廃棄物が発生している。 災害廃棄物の処理を、国が被害を受けた市町村に代わって行うために制定された「東日本大 震災により生じた災害廃棄物の処理に関する特別措置法」に基づく福島県双葉郡広野町からの 要請により、広野町の災害廃棄物処理を国が代行処理することとしている。 本業務は、環境省の設置する仮設焼却炉用地内の仮置場に保管されている災害廃棄物のうち、 木くず(長尺木材)の運搬及び処分(再生)を行うことを目的とする。 2.業務の対象 本業務の対象となる災害廃棄物の種類、量及び保管場所は、以下のとおりである。 ・種類 木くず(長尺木材) ・量 2,800 ㎥(930 t) ・保管場所 福島県双葉郡広野町大字下北迫字岩沢地内(詳細は別紙1参照) 3.業務の内容 (1)運搬 ①受注者が用意する運搬車両を用いて、保管場所から木くずの処理を実施する施設( (3)に 示す方法による処分を行うことができる施設に限る。以下「処理施設」という。)まで木 くずを運搬する。 ②保管場所に保管されている木くずの運搬車両への積込みは、受注者が行う。積込みの方法 及び工程等は、環境省担当官の承認を受けること。 ③積込みにあたって、保管場所で受注者が木くずの切断や選別等の作業を行う場合は、あら かじめ、作業内容について環境省担当官の承認を得ること。また、洗浄等の水を使用する 作業及び火(火種となるような火花も含む。)が生じる作業は行うことができないので留 意すること。 ④積込み作業及び運搬にあたっては、保管場所の舗装等を損壊しない機材、車両等を用いる こと。 ⑤保管場所からの木くずの搬出は、原則として、土、日、祝日以外の日の8:30から17: 00までの間に行うこと。 ⑥受注者は、事前に保管場所を確認し、通学、通勤等の一般住民の通行の安全性に配慮した 運搬ルートの設定等を検討すること。 ⑦木くずの落下防止等の安全管理を徹底すること。また、環境省担当官から安全対策のため の措置を求められた場合は、速やかに応じること。 ⑧運搬車両には「災害廃棄物運搬車両」の表示を行い、関係法令及びあらかじめ設定した運 搬ルートの通行を遵守すること。 1 (2)計量 ①保管場所から搬出し、処理施設に搬入した木くずは、直ちに(処理を行う前に)全量の重 量を計測すること。 ②①の計測は、計量法に基づく有効期間内の計量証明検査を受けている計量器により行うこ と。計量結果の単位はトンとし、小数点以下第2位を四捨五入すること。 (3)処分 ①処理施設に搬入した木くずは、全量を再生することにより処分を行う。再生は、廃棄物の 処理及び清掃に関する法律(以下「廃棄物処理法」という。)第2条第1項に規定する「廃 棄物」に該当する残渣を生じさせない方法により行うこと。木くずをそのまま焼却して熱 回収することは、「廃棄物」に該当する残渣を生じさせない再生の方法としては認められ ないので、留意すること。 ②木くずの処分は、廃棄物処理法に規定する一般廃棄物処理施設に該当する処理施設(廃棄 物処理法第15条の2の5に規定する届出を行った産業廃棄物処理施設を含む)において 行うこと。 4.留意事項 受注者は本業務の実施にあたって、業務責任者を選任して履行すること。 5.提出書類等 本業務の実施にあたっては、下記の書類等を遅滞なく提出すること。書類等の様式は、環境 省担当官と協議の上定めること。 (1)業務計画書 ①受注者は、本業務の実施にあたって、作業開始前に業務計画書を作成し、環境省担当官に 協議し、承諾を得ること。 ②受注者は、業務計画書を遵守し業務にあたらなければならない。 ③受注者は、業務計画書の作成にあたっては、次の事項を記載しなければならない。 なお、環境省担当官が業務計画書の補足又は追加を求めた場合は、それに応じなければな らない。 1) 業務概要 2) 現場組織表 3) 作業方法(運搬・計量・処分の方法) 4) 使用機材 5) 計画工程表 6) 作業管理計画 7) 安全管理 8) 緊急時の連絡体制及び対応 9) 環境対策 10) 現場作業環境の整備 11) その他環境省担当官が指示する事項 2 ④業務計画書作成にあたっては、契約書及び設計図書に指定されている事項については、軽 微なものを除き記載すること。 ⑤業務計画書の内容に下記に示す変更が生じた場合は、環境省担当官に説明し業務計画書を 修正しなければならない。 1) 重要な変更及び新工種 2) 工期変更 3) その他(施行方法の変更等) なお、変更する業務計画書は、日付や内容を一覧表にして加除式で作成するものとする。 (2)木くずの運搬、処分関係 ①使用車両については、「業務車両届」を提出すること。また、使用車両に変更がある場合は、 「業務車両変更届」を提出すること。これら「業務車両届」又は「業務車両変更届」とあわ せて、添付資料として、車検証・任意保険証の写しも提出すること。 ②業務従事者(重機等運転手も含む。 )については、「業務従事者届」を提出し、業務従事者に 変更がある場合は、 「業務従事者変更届」を提出すること。 ③3.(2)により実施する計量に係る計量証明事業登録証の写し及び計量機器の写真(当 該機器に計量証明検査証が貼り付けられていることが確認できるもの)を木くずの処理施 設への搬入作業開始前に提出すること。 ④業務日ごとに作成した「作業日報」 、これらを集計した「作業月報」を毎翌月 10 日までに 提出すること。「作業日報」には、実施した運搬、処分等の作業状況を記載すること。ま た、「作業月報」には、以下の書類を添付すること。 1) 当月に保管場所から処理施設に搬出した木くずの重量計測結果が記載された計量証明 書の写し 2) 当月に保管場所から処理施設に搬出した木くずの重量計測結果をまとめた一覧表 なお、業務履行期間最終月についての「作業日報」及び「作業月報」の提出は、業務履行 期間最終日までに提出すること。また、 「業務終了報告書」は業務終了後に提出すること。 (3)その他 環境省担当官が指示する書類等を環境省担当官の指示に従い提出すること。 6.法令遵守 本業務に係る作業を実施するにあたっては、当該作業に係る関係法令等を遵守すること。想 定される関係法令等は、以下のとおり。 ・廃棄物処理法 ・東日本大震災により生じた災害廃棄物の処理に関する特別措置法 ・労働基準法 ・労働安全衛生法 ・道路交通法 ・その他関係法令等 3 7.業務の再委託 本業務の内容のうち木くずの収集及び運搬並びに処分に該当する作業について受注者が再委 託(当該部分を他の者に委託することをいう。以下同じ。)を行う場合には、廃棄物処理法及 び同法施行規則の規定により、本業務に係る契約書(その添付資料を含む。以下同じ。)に、 受注者が当該再委託をしようとする者を記載すること等の措置が必要となる。 受注者が当該契約書に記載のない者に対し当該再委託をし、当該者が当該作業を行った場合、 同法の規定に抵触することとなるので、留意すること。また、当該再委託を受けた者が、当該 作業をさらに他の者に委託(再々委託)し、当該再々委託を受けた者が当該作業を行った場合 も、同法の規定に抵触することとなるので、留意すること。 8.必要経費の負担 (1)本業務の経費には、人件費、燃料代、その他消耗品及び諸経費等の業務に必要な一切の経 費を含むものとする。 (2)収集及び運搬並びに処分の実施にあたって必要な容器、シートその他消耗品は、受注者負 担とする。 (3)重機、放射線線量計等、業務に必要な車両・設備・機器等の費用は、受注者負担とする。 9.損害賠償 (1)受注者の責に帰するべき事由により生じた損害は、全て受注者の負担により賠償するもの とする。 (2)受注者は、作業遂行中に事故、火災等が発生した場合は、速やかに環境省担当官に報告す るとともに、損害賠償責任その他一切の責を負ってその処理にあたるものとする。 10.地元雇用 受注者は、本業務の内容の一部を他の者に委託する場合は、地元事業者(浜通りに本店を有 する事業者)を優先的に利用するよう努めること。また、受注者は、本業務に係る作業従事者 を雇用する場合には、地元雇用に配慮すること。 11.業務履行期間 契約締結日から平成 27 年 7 月 31 日までとする。 保管場所に保管している木くずの処理施設への運搬は、契約締結日から平成 27 年 5 月 29 日 までに完了すること。 なお、平成 27 年 7 月 31 日より前であっても、本業務で行うこととしている作業が全て終了 したと環境省担当官が認めた場合は、その時点で終了するものとする。 12.成果物 5.に掲げる書類等及びその他環境省担当官が指示する書類の複写をまとめた報告書をとり まとめ提出すること。 ①紙媒体:報告書 2部(A4 版) ・このうち 1 部には、保管場所から搬出し、処理施設に搬入した木くずの重量計測結 果が記載された計量証明書の実物を添付すること。 4 ②電子媒体:報告書の電子データを収納した電子媒体(DVD-R 等) 2式 ・各アプリケーションソフト作成データ及びそのPDF ・報告書等及びその電子データの仕様及び記載事項は、別添によること。 ③提出場所:東北地方環境事務所 福島環境再生事務所 減容化施設整備課 13.支払い 支払いは、「作業日報」、「作業月報」及び業務終了報告書等で環境省担当官が確認の上、 請求書に基づき、支払うものとする。 14.著作権等の扱い (1)成果物に関する著作権、著作隣接権、商標権、商品化権、意匠権及び所有権(以下「著作 権等」という。 )は、環境省が保有するものとする。 (2)成果物に含まれる受注者又は第三者が権利を有する著作物等(以下、 「既存著作物」という。) の著作権等は、個々の著作者等に帰属するものとする。 (3)納入される成果物に既存著作物が含まれる場合には、受注者が当該既存著作物の使用に必 要な費用の負担及び使用許諾契約等に係る一切の手続を行うものとする。 15.情報セキュリティの確保 受注者は、下記の点に留意して、情報セキュリティを確保するものとする。 (1)受注者は、受注業務の開始時に、受注業務に係る情報セキュリティ対策とその実施方法及 び管理体制について環境省担当官に書面で提出すること。 (2)受注者は、環境省担当官から要機密情報を提供された場合には、当該情報の機密性の格付 けに応じて適切に取り扱うための措置を講ずること。 また、受注業務において受注者が作成する情報については、環境省担当官からの指示に 応じて適切に取り扱うこと。 (3)受注者は、環境省情報セキュリティポリシー※に準拠した情報セキュリティ対策の履行が不 十分と見なされるとき又は受注者において受注業務に係る情報セキュリティ事故が発生し たときは、必要に応じて環境省担当官の行う情報セキュリティ対策に関する監査を受け入 れること。 ※:http://www.env.go.jp/other/gyosei-johoka/sec-policy/full.pdf (4)受注者は、環境省担当官から提供された要機密情報が業務終了等により不要になった場合 には、確実に返却し又は廃棄すること。 また、受注業務において受注者が作成した情報についても、環境省担当官からの指示に 応じて適切に廃棄すること。 (5)受注者は、受注業務の終了時に、本業務で実施した情報セキュリティ対策を報告すること。 16.その他 受注者は、本仕様書に疑義が生じたとき、本仕様書により難い事由が生じたとき、あるいは 本仕様書に記載のない細部については、環境省担当官と速やかに協議しその指示に従うこと。 5 報告書の仕様 別添 1.報告書等の仕様及び記載事項 報告書等の仕様は、「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」(平成 27 年 2 月 3 日閣 議決定。以下「基本方針」という。)の「印刷」の判断の基準を満たすこと。 なお、「資材確認票」(基本方針 198 頁、表3参照)及び「オフセット印刷又はデジタル印 刷の工程における環境配慮チェックリスト」(基本方針 199 頁、表4参照)を提出するととも に、印刷物にリサイクル適性を表示する必要がある場合は、以下の表示例を参考に、裏表紙等 に表示すること。 リサイクル適性の表示:印刷用の紙にリサイクルできます この印刷物は、グリーン購入法に基づく基本方針における「印刷」に係る判断の基準 にしたがい、印刷用の紙へのリサイクルに適した材料[Aランク]のみを用いて作製し ています。 なお、リサイクル適性が上記と異なる場合は環境省担当官と協議の上、基本方針 (http://www.env.go.jp/policy/hozen/green/g-law/kihonhoushin.html)を参考に適切な表示 を行うこと。 2.電子データの仕様 (1)Microsoft 社 Windows7 SP1 上で表示可能なものとする。 (2)使用するアプリケーションソフトについては、以下のとおりとする。 ・文章;ワープロソフト Justsystem 社一太郎(ファイル形式は一太郎 2011 以下)、又は Microsoft 社 Word(ファイル形式は Word2010 以下) ・計算表;表計算ソフト Microsoft 社 Excel(ファイル形式は Excel2010 以下) ・画像;BMP 形式又は JPEG 形式 (3)(2)による成果物に加え、全てのファイルについて「PDF ファイル形式」によるファイ ル(成果物)を作成し、収納すること。 (4)以上の成果物の格納媒体は DVD-R 等とする。 (5)納品する DVD-R 等について、ウイルスチェックを行うこと。 (6)事業年度、事業名称、提出年月及び受注者等を収納ケース及び DVD-R 等にラベルにより付 記すること。 ・ラベルは消えないペン(DVD を傷めない)等で記入し、シール等の貼付ラベルは認めない。 ・ウイルスチェックに使用したソフトウェア名、バージョン、パターンファイルの日付も明 記すること。 (7)文字ポイント等、統一的な事項に関しては環境省担当官の指示に従うこと。 3.その他 成果物納入後に受注者側の責めによる不備が発見された場合には、受注者は無償で速やかに 必要な措置を講ずること。 6 別紙1 木くず(長尺木材)が保管されている保管場所の位置 仮設減容化施設 保管場所 (引用地形図:国土地理院 1/50,000 地形図「川前」「井出」、縮尺任意、上位が北) 住所:福島県双葉郡広野町大字下北迫字岩沢地内 7 平成27年度広野町災害廃棄物(木くず)処分等業務 **本工事費** 費目 工種 施工名称 **本工事費** 頁 数 量 単 位 1.木くず引き取り処理費・・・(Ⅰ) 災害廃棄物仮置場 930 t 930 t 2.木くず売却費・・・(Ⅱ) 災害廃棄物仮置場 単 価 金 額 摘 要 1 平成27年度広野町災害廃棄物(木くず)処分等業務 **本工事費** 費目 工種 施工名称 3.差し引き計 (Ⅰ)-(Ⅱ) 頁 数 量 単 位 単 価 金 額 **業務費計** **消費税** 8 % **合 計** ※指定仮置場から処理施設工場までの運搬費を含む。 ※積み込み前の放射能濃度測定費用を含む。 ※諸経費を含む。 摘 要 2
© Copyright 2025 ExpyDoc