石巻市6次産業化・地産地消推進センター運営業務委託仕様書 1 目的 本業務は、本市の重要産業である農林水産業が、東日本大震災により甚大な被害を受けたことから、復興に 向けた取組として6次産業化を推進し、地域資源を活用した商品開発、ブランド力向上、販路を拡大するため、 石巻市6次産業化・地産地消推進センター(以下「センター」という。 )を設置し、6次産業化の担い手となる 人材育成と事業化支援を行い、1次産業事業者の経営多角化、所得向上と地場産業の振興を推進することを目 的とする。 また、センターの円滑な業務運営を図り、もって産業振興を通じた地域コミュニティ支援を進めるため石巻 市産業復興支援員を設置し支援活動を行なう。 2 業務の実施期間 契約締結の日から平成28年3月31日まで 3 業務の内容 (1) 6次産業化支援業務の基本事項 ア 6次産業化に取り組む意向のある農林漁業者等の要請・相談に応じて、専門的な知識を有する支援員 を配置し、事業構想・事業計画策定及び生産管理・販売促進等から事業化後のフォローアップまでにつ いて、事案ごとの個別対応により支援する。 イ センターにおいて相談窓口を設置し、 経験豊富なスタッフによる事業の進行管理を行える体制を整え、 農林漁業者等からの相談対応、案件の発掘、本業務の実施に関連する情報発信、専門的な知識を有する 支援員の派遣等の日程調整、進行管理及びセンター業務の企画運営を行う。 ウ 事案ごとに相談内容・取組状況・方針・支援内容等が把握できるよう対応内容を記録しておく。 ① 事業化支援 a 商品開発支援 Ⅰ 事業構想 ………………… 商品、対象者、技術、資金、着手時期、販売計画、宣伝広告 Ⅱ 事業計画策定 …………… 目的・効果、戦略・最終目標、資金調達・将来見通し Ⅲ 商品開発・販路開拓 …… ブランド化、品質管理、市場調査、試作品作成、営業活動 Ⅳ 総合化事業計画作成 …… 事業内容、経営改善、計画期間 Ⅴ 連携コーディネート …… 異業種間での連携推進 b 商品化支援 Ⅰ パッケージ開発・生産管理 …… 商品イメージ、包装、工程の改善 Ⅱ 販売促進 ………………………… 試食販売、販路等マッチング c 総合支援 Ⅰ 情報発信 ………… センター業務(研修、相談、支援) 、先進事例、制度案内 Ⅱ 人材育成 ………… 出前講座 Ⅲ 総合支援 ………… 相談、フォローアップ、派遣、コーディネート Ⅳ 企画運営 ………… センター業務の計画・進行管理・改善 ② 人材育成支援 a 基本事項 Ⅰ 6次産業化・地産地消に関心を持つ1次産業事業者を対象とし、周知効果の高い公告媒体等 を用いて効果的な広報を実施し、幅広く参加者を募ることとする。また、必要に応じて個別に 参加を促すなど参加者の確保に向けて必要な措置を講じるものとする。 Ⅱ 参加者がより主体的に関与し、相互の連携が醸成できるよう、グループワークや討議を盛り 込むものとする。 Ⅲ 下記b支援内容のⅠ「講演会」については概ね2時間、Ⅱ「視察」については概ね6時間(移 動に係る時間を含む。 )を目途とする。 Ⅳ 参加者へのアンケート調査の実施及び分析並びに個別相談会を併せて実施するものとする。 Ⅴ 参加者数は、下記b支援内容のⅠ「講演会」については1回当たり100人、Ⅱ「視察」に ついては20人以上とする。 b 支援内容 Ⅰ 講演会 …… 内容・目的・内容と導入の利点等について、集客力を有する著名な専門家を 招いて開催する。 (期間中2回) Ⅱ 視察 ……… 先進的取組を行っている1次産業事業者を訪問し、直接説明を受ける。 参加者相互及び先進事業者との交流を図る。 (2) 産業復興支援業務 ア 総括 6次産業化支援業務及び産業復興支援業務の連携と調整を図り、両業務を通じて総合的な産業支援 を推進し、地域コミュニティの再生を図る。 イ 地域ブランドづくり及びプロモーションの支援 地元1次産業事業者の意向を丁寧に確認したうえで、合意形成を進め、本市の農林水産業の再生を 促進する。 水産業においては石巻魚市場株式会社等による鮮魚や水産加工品の共同販売モデルを構築、 国内外の販路を開拓し、平成28年度末には、主にアジアを中心とした輸出実績の構築を目指し、農 林業においても同様の支援の実施を目指す。 ① スーパー等への販路開拓 ② 市内加工業者の商品データベース作成 ③ 低次加工品の販路開拓 ④ 加工業者の輸出支援 等 ウ ECサイト運営等に関する業務 WEB販売の事業計画に基づき、ECサイト運営及び拡充に必要な作業を行う。また、実店舗に加 え、WEB販売(ECサイト名:石巻いっぴんマーケット)においても商品数55点(平均5点/月) 以上の登録と一定の収益確保を目指し運用体制構築と運営を行う。 ① 市内各地域を中心とした資源・歴史・文化・風土等の掘起し ② 取材、撮影、原稿起し、レイアウト作成等の一切の準備・手続き ③ WEB販売の事業計画、出店者募集、運用体制構築・運営・保守、トラブル対応 等 ④ サイトについては作業が容易で正確性の高いシステムを使用し、管理・更新を容易にすることと し、詳細は別紙1「ECサイトの保守運用業務仕様書」に定める。 エ その他国補助等のプロジェクト事業を進めている団体へのサポート 商品開発や販路拡大を図り、 地元の中小企業者の支援を行い、 石巻市の地域産品の底上げを目指す。 ① ミラノ博覧会への出展 ② 海外市場調査 ③ 中央二丁目11番地区市街地再開発事業商業施設整備に関する各種マネジメント オ その他 6次産業化支援及び産業復興支援に関連するもので別に委託者が指示する事項を行う。 4 人員配置 (1) ポスト等 ① 主となる支援員(資格:6次産業化プランナー等)の報酬は、1 日につき56,000円を上限とし、 従事する日数は、83人日(1日につき8時間)とする。 ② その他の支援員(役割:専門的な知識を有する者で、主となる支援員を補助)の報酬は、1 日につき5 6,000円を上限とし、従事する日数は、28人日(1日につき8時間)とする。 ③ 事務員(役割:支援員と相談者の連絡調整等)の報酬は、1 日につき12,800円を上限とし、従事 する日数は、1週間につき5人日(1日につき8時間)とする。 ④ 事務員(役割:広報等)の報酬は、1 日につき9,600円を上限とし、従事する日数は、1週間につ き3人日(1日につき6時間)とする。 ⑤ 産業復興支援員・総括(1ポスト、報酬は市との協議で決定することとし、従事する日数等は1週間に つき5日(1日につき8時間) ⑥ 産業復興支援員・販路開拓(6ポスト、報酬は市との協議で決定することとし、従事する日数等は1週 間につき5日(1日につき8時間) ⑦ 産業復興支援員・EC(3ポスト、うち1ポストの報酬は、1 日につき50,000円を上限とし、契 約期間中23日(1日につき8時間)、外2ポストの報酬は、1 日につき20,000円を上限とし、 契約期間中合わせて79日(1日につき8時間)) (2) 委嘱 6次産業化支援業務及び産業復興支援業務の人員は、受託者からの推薦に基づき石巻市産業復興支援員 として市長が委嘱状を交付するものとし、推薦にあたっては、予め委託者及び受託者が協議して人選及 び報酬設定するものとする。 (3) 業務の拠点 石巻市6次産業化・地産地消推進センターとする。 5 事業費(委託料) (1) 基本事項 業務の実施に係る経費については、総務省の定める復興支援員推進要綱に規定され、かつ、市の会計取 扱いに準じて認められる金額を委託料として、受託者に支払うものとする。 履行が完了した段階で実績額を確定し、産業復興支援員の委嘱時期等により、契約額を下回る場合、変 更契約等により精算するものとする。 履行の結果、実績額が契約に基づく契約額を下回ったときは、受託者は契約額から実績額を差し引いた 額を、委託者に返還するものとする。 委託業務実績報告書等により委託料の額が確定した後、受託者からの適法な請求書を受理した日から3 0日以内にその支払いを行う。 業務の内容(2)産業復興支援業務に係る支払の請求に当たっては、別紙2「石巻市6次産業化・地産 地消推進センター運営業務に係る請求事務について」に基づき手続きを行うものとする。 なお、受託者は、契約の締結後業務の実施上必要があるときは、委託料の概算払を四半期ごとに委託者 に請求することができるものとし、委託者は、その内容を審査の上、概算払の額を決定し支払うものとす る。 (2) 人件費 6次産業化支援業務及び産業復興支援業務の人員に対して支給するもの。 (3) 物件費 活動用車両の借上費、活動旅費等移動に要する経費、作業道具・消耗品等に要する経費、関係者間の調 整・意見交換会等に要する事務的な経費、復興支援員の研修受講に要する経費、地域PR活動旅費、社会 保険料、地域住民との交流や地域おこしに資するワークショップやイベント経費、外部アドバイザーの招 へいに係る経費等で委託者が認めるもの。 なお、業務に必要な備品類は、原則として事業所内の既存のものを使用する等、不要不急の支出を厳に 慎み、やむを得ず必要とする場合はリース等により調達することとし、購入にあたっては事前に委託者の 承諾を得ること。 (4) その他 ① 業務の実施に当たっては、 見積金額内訳書に定める人件費及び物件費それぞれの範囲内で業務を実施す るものとする。 ② 原則として、見積金額内訳書に定める単価に基づき請求及び支払するものとする。 6 実施計画及び実績報告 (1) 様式及び提出時期 ① 支援員等選定書(様式1) 契約締結後5日以内 ② 委託業務実施計画書(様式2) 契約締結後5日以内 ③ 委託業務実績報告書(様式3) 契約期間終了後10日以内 (2) 提出場所 石巻市穀町14番1号 石巻市産業部商工課・企業育成支援グループ 7 業務実施に関する事項 (1) 市内事業者のニーズに応じた内容であると認められる事業内容とすること。 (2) 市内に設置した常設の拠点において、利用者が、常時、事務員等の担当者に連絡を取ることが可能な体 制を確保すること。 また、常設の拠点の設置場所については別に市が指定するものとする。 (3) 経験豊富なスタッフが事業の実態を把握し進行管理を行える体制となっていること。 (4) 活動内容や募集事項等については、 ホームページへの掲載及び新聞広告等周知効果の高い複数媒体によ る効果的な広報を実施し、広く農林漁業者等に周知・情報提供できる取組とすること。 また、必要に応じて、個別に利用を促すなど必要な措置を講じるものとする。 (5) 県や国を始めとした、関係機関や地域の多様な人材との連携体制が構築されていること。 (6) 組織の財務状況について管理し、安定した事業運営を確保すること。 (7) 業務は、特定の農林漁業者や企業、団体のみの利益追求のために実施するものではないため、受託者及 び支援者等は、本事業の実施に当たり、支援を受けた者から費用を受領することはできない。 (8) 業務を行うに当たっては、業務全体の責任者であり業務実施に係る企画立案を行う統括責任者を定め、 業務執行体制を構築すること。 (9) 受託者は、業務に関して知り得た業務上の秘密を業務期間にかかわらず第三者に漏らしてはならず、善 良なる管理者の注意をもって取り扱う義務を負う。 また、受託者は、個人情報の保護に関する法律(平成15年法律第57号)及び石巻市個人情報保護条 例(平成17年石巻市条例第15号)を遵守し、委託業務を履行する。 (10) 受託者は、業務の進行状況等を市長に随時報告するほか、市担当者の求めに応じて報告を行い、適切 な業務の執行に努める。 (11) 業務の目的を達成するために、市長は、業務状況・進行状況に関して必要な指示を行えるものとし、 受託者はこの指示に従わなければならない。 また、委託業務により得られた成果は、原則として市に帰属する。 8 暴力団等排除に係る解除 (1) 受注者が、この契約の履行期間中に石巻市入札契約に係る暴力団等排除要綱(平成20年石巻市告 示第268号。以下「排除要綱」という。 )別表措置要件に該当するときは、契約を解除することがで きるものとする。 (2) 受注者は、排除要綱の規定に基づく指名停止措置期間中の者及び石巻警察署長又は河北警察署長(以下 「管轄警察署長」という。 )から排除要綱別表措置要件に該当する旨の通報を受けた者を石巻市が発注する 業務に係る下請負人(一次及び二次下請以降全ての下請負人及び資材、原材料の購入契約その他契約の相 手方を含む。以下同じ。 )又は再受託者(再受託以降の全ての再受託者を含む。以下同じ。 )としてはなら ない。 (3) 受注者は、 指名停止措置期間中の者又は管轄警察署長から排除要綱別表措置要件に該当する旨の通報を 受けた者を下請負人又は再受託者(以下「下請負人等」という。 )としていた場合は、当該下請負人等との 契約の解除を求めることがある。 (4) 受注者は、この契約において、暴力団員及び暴力団関係業者(以下「暴力団員等」という。 )による不 当要求又は妨害(以下「不当介入」という。 )を受けた場合は、断固としてこれを拒否するとともに、不当 介入があった時点で速やかに管轄警察署長に通報及び捜査上必要な協力(以下「警察への通報等」という。 ) を行うこと。 (5) 受注者は、(4)により警察への通報等を行った場合には、速やかにその内容を記載した文書(石巻市が 発注する建設工事等における不当介入マニュアル第2第2号に定める別紙様式(石巻市ホームページに掲 載) )により担当課長に報告すること。 (6) 受注者は、下請負人等に対しても、4及び5と同様の措置を指導すること。 (7) 受注者又は下請負人等が暴力団員等による不当介入を受けたことにより工程等に遅れが生じる等の被 害が生じた場合は、担当課長と協議を行うこと。 (8) 市長は、受注者が(4)及び(5)の内容について怠ったことが確認されたときは、指名停止措置を行うもの とする。 9 その他 (1) 委託業務に関連し、受託者の故意又は過失など受託者の責により、委託者に損害が生じた場合は、受託 者は、委託者に対してその損害を賠償しなければならない。 (2) 安全・事故対策について関係法令を遵守し、十分な注意を払うとともに、万が一事故が発生した場合に は、人命救助を第一にするとともに、速やかに市長に連絡すること。 (3) 受託者は、前記の実施計画書(様式2)に基づき、常に業務の進捗状況を把握し、遅滞なく委託業務を 遂行するため、適宜適切な措置を講じなければならない。 また、受託者は、委託業務の遅延等が生じた場合又は見込まれる場合は、直ちに発注者に報告し、その 指示に従わなければならない。 (4) 受託者は、業務実施に当たり、利用者及びその関係者と利害関係を持つなど、委託者の信用を失墜させ る行為を行ってはならない。 (5) 受託者は、委託業務遂行中において事故・災害等が発生した場合においても委託業務の遂行に支障をき たすことがないように十分な対応策及び緊急時対応体制を整えるものとする。 (6) 受託者は、委託業務を第三者に委託(以下「再委託」という。 )してはならない。ただし、やむを得ず 再委託する必要がある場合は、再委託先の名称、理由、委託内容、期間、再委託先における安全性及び信 頼性を確保する対策並びに再委託先に対する管理及び監督の方法を明確にした上で、委託業務の着手前に 委託者の承認を得るとともに、再委託先に対し委託業務に係る一切の義務を遵守させ、その行為及び結果 について責任を負わなければならない。 (7) 当該業務実施に必要な人件費、 印刷製本費、 事務用品及び光熱水費等一切の経費は受託者の負担とする。 (8) 担当者等に事故その他やむを得ない理由が生じたときは、受託者は委託者に報告し、最善の方策を委託 者と協議の上、センターの運営に支障をきたさないよう措置を講じなければならない。 (9) 受託者が変更することとなった場合、 受託者は責任を持って新たな受託者に対し事務の引継を行なわな ければならない。 (10) 受託者は、委託業務の実施に当たり、本仕様書の解釈に疑義が生じた事項及び仕様書に明記していな い事項については、市と協議し、決定するものとする。 (様式1) 支援員等選定書 担 当 / ポ ス ト ふりがな 氏 名 所属法人/ 役 職 名 生年月日 年 月 日 生(満 歳) 性別 男 ・ 女 性別 男 ・ 女 現住所 〒 ( 資 格 得意分野(産品) 支 援 分 野 経 歴 / 業 務 実 績 ) 担 当 / ポ ス ト ふりがな 氏 名 所属法人/ 役 職 名 生年月日 年 現住所 〒 ( 資 格 得意分野(産品) 支 援 分 野 経 歴 / 業 務 実 績 ) 月 日 生(満 歳) 支援員等選定書 【事業実施主体の組織体系図】 支援員、統括責任者及びその他担当者の配置(兼務を含む。 )を含めた組織体制を記載すること。 (様式2) 委託業務実施計画書 1 実施主体の概要 (1)名称・代表者職名・氏名 (2)事務所の所在及び連絡先 区分 主たる事務所 センター (3)設立年月日 (4)添付書類 ① 会社概要 ② 定款又はこれに類する規約 ③ 直近の決算報告書 所在地 連絡先(部署・担当者・電話番号) 2 業務の実施方法 (1)6次産業化支援業務 区分 ①商品開発支援 ②商品化支援 ③総合支援 事業実施の内容・ポイント 具体的な進行方法・目標 区分 ④人材育成 /講演会 ④人材育成 /視察 開催時期 実施内容 周知方法数 目標参加者 (2)産業復興支援業務 区分 ① 総括 ②中央二丁目11番地 区市街地再開発事業商 業施設整備に関する各 種マネジメント ③地域ブランドづくり 及びプロモーション ④その他国補助等のプ ロジェクト事業を進め ている団体へのサポー ト ⑤中央二丁目11番地 区市街地再開発事業商 業施設関連ECサイト 運営等に関する業務 事業実施の内容・ポイント 具体的な進行方法・目標 3 事業者への周知・情報提供方法 4 再委託事業計画 (1)再委託先 (2)再委託する理由 (3)再委託する業務内容 (4)再委託事業の実施期間 (5)再委託先における安全性及び信頼性を確保する対策並びに再委託先に対する管理及び監督の方法 (様式3) 委託業務実績報告書 1 支援業務の実施結果 (1)6次産業化支援業務 区分 ①商品開発支援 ②商品化支援 ③総合支援 事業実施の内容・ポイント 具体的な進行方法・利用状況 区分 開催時期 実施内容 周知方法 ④人材育成 /講演会 ④人材育成 /視察 (備考)それぞれのアンケート結果の分析結果等実施状況のわかるものを添付すること。 参加者数 (2)産業復興支援業務 区分 ① 総括 ②中央二丁目11番地 区市街地再開発事業商 業施設整備に関する各 種マネジメント ③地域ブランドづくり 及びプロモーション ④その他国補助等のプ ロジェクト事業を進め ている団体へのサポー ト ⑤中央二丁目11番地 区市街地再開発事業商 業施設関連ECサイト 運営等に関する業務 ⑥その他(被災者の生 活支援等地域活動等) 事業実施の内容・ポイント 具体的な進行方法・実績 2 事業者への周知・情報提供方法報告 内 容 周知時期 方 法 対象者(数) 3 再委託事業報告 (1)再委託先 (2)再委託した理由 (3)再委託した業務内容 (4)再委託事業した実施期間 (5) 再委託先における安全性及び信頼性を確保する対策並びに再委託先に対する管理及び監督の方法 (別紙1) EC サイトの保守運用業務仕様書 1 業務名 EC サイト保守運用業務 2 業務の概要 (1) 背景 震災により失った販路の回復や、ブランド力向上により本市の農林水産業の再生を推進す るため、石巻市産品を取り扱う EC サイト『石巻いっぴんマーケット』 (以下「EC サイト」 という。 )と、より効果的に石巻市産品や食材、食文化の魅力を訴求し、ついては石巻市産 品を販促するサイト『bonipin』 (以下「販促サイト」という。 )を平成 26 年度に構築し運 用を開始している。 平成 27 年度は、前述の EC サイトと販促サイトの保守運用を行うと共に、石巻市産品を 通して石巻地域の魅力を内外に訴求することで、石巻市産品の販売促進に係る支援とブラン ド力の強化を図ることを目指す。 (2) 目的 本業務においては、平成 26 年度に構築した EC サイトと販促サイトの保守運用を対象と するものである。対象サイトにおける保守運用業務は、問題対応やトラブル検出・切分け・ 解決の迅速化等の「安定稼動の実現」 、構成情報の確実な管理や利用実態に応じたリソース 配分の実現等の「継続的な最適運用の実現」及び運用管理オペレーションの業務と並行した 保守運用の実現等の「運用負荷・コストの低減」を基本方針として実施することとする。 (3) 業務内容 ア EC サイト運用業務 EC サイト運用に関する業務 イ 販促サイト運用業務 販促サイト運用に関する業務 ウ サーバ、WEB サイトの保守業務 EC サイト及び販促サイトの保全及び障害時における対応業務 (4) システムの内容 ア 対象サイトの構成及び連携関係 本業務の対象サイトは石巻市産品を全国へ向けて販売するための EC サイト、より効果 的に石巻市産品や食材、食文化の魅力を訴求し、ついては石巻市産品を販促する販促サイ トの2つの WEB サイトである。 イ EC サイト ヤフー株式会社が提供する Yahoo!ショッピングに出店し、受注業務については同社が提 供するストア運営ツール「ストアクリエイターPro」を利用して運営を行う。また、商品 取り扱いについてはドロップシッピングの形態であり、発注や在庫把握、出荷対応につい ては FAX、E-mail、電話、会議等で出品者と密にコミュニケーションを取り運用する。 ウ 販促サイト オープンソースの CMS を利用して制作しており、大部分の更新作業は CMS を利用し ての作業となる。個々の記事では EC サイトで取り扱う関連商品へタグ付けやリンクを貼 ることで EC サイトへの誘導を促す。 エ 業務の範囲 ① 各サイトの運用計画の策定 平成 26 年度に作成した運用マニュアルを元に運用業務を理解し、習得した上で運用と ② 運用マニュアルを改善する作業 ③ 運用業務に係る役務(詳細は 3 運用要件定義を参照のこと) ④ アクセス解析、広告・イベント企画等の企画に係る役務 ⑤ サーバ等ハードウェアとソフトウェアの保守・管理 (5) 契約期間 本業務の対象となる保守運用業務の契約期間は、契約締結日から平成 28 年 3 月 31 日 までの間とする。 (6) 納入成果 ア 受入れ ① 本業務の成果物は下記のとおりとする。また、納入成果物は書面及び電子媒体とする。 書面での提出書類は、原則として A4 判とし、日本語で記載すること。ファイル形式は Office2010 で読み書き可能な形式とする。これ以外の形式を利用する場合は石巻市と相談 すること。専門用語には必ず説明を付すること。 [提出書類] a 要員名簿 b 運用における体制図 c 運用計画書 d 運用マニュアル e 重要トラブル報告書(都度) f 問い合わせ・トラブル票及び対応書 g 問い合わせ・トラブル内容、集計分析書 h 保守運用業務報告書(月次及び半期) i 会議議事録(都度) j 引継計画書 なお、a、bについては本業務実施者(以下「要員」という。)の作業責任者、窓口及び 体制図等が変更になった場合、適宜修正を行い石巻市の承認を得ること。 ② 成果物の納入場所は石巻市産業部商工課(石巻市穀町14-1)とする。 ③ 受託事業者が①、②に定める条件に従って納入したものを、石巻市が確認の上、受領す る。 3 運用要件定義 (1) 運用業務管理 本業務は下記の各業務を担うものである。 ア 運用計画の作成 運用業務に対する全体目標、運用体制、役割分担を設定し、運用計画の作成及び見直し を行う。 イ 運用マニュアルの作成 石巻市から提供する平成 26 年度に作成した運用マニュアルを参照して、運用の作業フロ ー、手順、関係書類を見直す。 ウ 運用評価・改善 運用計画に基づき、定期的に運用結果を評価すること。また、アクセス解析や売上、顧 客からの問い合わせ(クレーム含む)、問題内容分析等を基に運用改善案を作成し石巻市 の承認の上、改善を実施する。 なお、アクセス解析については外部のサービスを利用することも可能とする。 エ 会議体の運営 運用全体に係る定例会議を開催し、運用状況の評価及び改善対応等を行う。 (2) 保守管理 対象サイトの保守管理について以下の作業を実施する。 ア 保守管理計画の作成 サイトの稼働計画やセキュリティ方針などを策定し、計画に基づいて管理を行う。 イ サーバ類保守管理 サーバ類は外部データセンター等において運用すること。その際のデータセンター利用 費用も受託者が負担すること。なお、本仕様書の内容を満たせる場合、既存 ASP サービ スやホスティングサービスの利用も可能とする。 ウ 稼働監視 対象サイトの稼働状況を監視し、監視実績を記録・管理する。 ① 対象サイトの稼働状況 ② セキュリティ異常の発生状況 システムへの侵入、ウイルス感染等、セキュリティに関する異常である可能性があ る場合は速やかに石巻市へ報告を行うこと。 エ バックアップ等の定期作業 対象サイトのデータや業務全般に係るデータのバックアップ作業を計画的に行い、緊急 時に備えること。 (3) 問題管理 ア 内容を確認し、必要に応じて出品者、配送業者、顧客、その他関係者へ協力を依頼し調査 を行うこと。 イ 問題の原因を特定させ、石巻市の了承を得た上で問題解決に向けた対処を行うこと。 ウ 早急に根本的に解決できない場合、石巻市に報告の上、一時的な対応を実施すること。か つ、恒久的な解決策を策定または関係者に依頼すること。 エ 一連のトラブル対応を取りまとめ、内容を資料として残し、定期的に問題発生の統計を取 り、発生の傾向を分析して石巻市に報告すること。 (4) 問い合わせ対応 問い合わせ発生時において、以下の作業を実施する。 ア 問い合わせ情報の管理 問い合わせ等を受け付けた際は、問い合わせ内容、回答内容、処理状況等を管理し、石 巻市へ報告する。 イ 問い合わせの管理・分析 問い合わせ内容を資料として残し、定期的に問い合わせの統計を取り、発生の傾向等を 分析する。分析した内容は集計し、報告書としてまとめ、石巻市へ提出する。 (5) 販促企画 EC サイトを広めるための宣伝広告やキャンペーン企画、販促サイトと連携したアクセス対 策や効果的な訴求方法等、販促のための施策を行う。広告に該当するか不明な場合は、石巻 市へ相談すること。 (6) EC サイト運営に係る業務 ア 石巻市産品の発掘 選定基準に合致する産品をより多く取り扱うため、EC サイトの広報活動やセミナーの 開催などを行う。 イ 契約業務 出品者との契約に関する全般の作業。 ウ 撮影・取材を含む WEB サイト制作業務 商品や生産現場などの撮影を行い、出品者へのヒアリングを元に商品紹介の文章を作成 する。 また、それらの素材を元にデザインやコーディングなど WEB サイトの制作を行う。 エ 受発注業務 注文が入った際は、運用マニュアルに基づき速やかに受発注作業を行う。営業日以外に 入った注文は翌営業日に対応を行うが、年末年始やゴールデンウィークなど長期休暇が予 定される場合は予め出品者や顧客が分かりやすい形で告知を行うこと。 オ 在庫管理 注文が入った時点で、メーカーから直送するドロップシッピングの形態で運用するため、 在庫管理は出品者が行う。 ただし、受託者は出品者と連携し、可能な限り在庫の把握に努め欠品状態を防ぐこと。 カ 顧客対応 顧客からの問い合わせに関して、1次受けは EC サイト運営者である受託者が行うこと。 内容を確認の上、出品者や関係者との調整を行うこと。 (7) 販促サイト運営に係る業務 ア 掲載記事内容の方針策定 EC サイトで取り扱う商品、石巻市の食材・食文化の魅力を訴求する情報の発信を行う ことを前提とし、コンテンツについてターゲットが興味を喚起するものを提供するものと する。 イ キュレーター選定 一般ユーザの興味を喚起する記事供給のため、掲載記事の方針に基づいた取材・撮影・ ライティング等を行うキュレーターの選定を行う。広告と捉え広告費を充当することも可 能とする。 ウ 一般ユーザのアクセスや参加を促すための広告宣伝の実施 エ 記事内容の担保 記事について画像・原稿等の一切の確認を行い、問題がある場合は修正を行うか訂正を 求めること。 オ 顧客対応 顧客からの問い合わせに関して、1次受けは販促サイト運営者である受託者が行うこと。 内容を確認の上、出品者やキュレーター等の関係者と調整を行うこと。 (8) 引継ぎに関する要件 ア 前任者からの引継ぎ条件 受託者は平成 27 年 4 月 30 日までの間に前任者から引継ぎを受けること。運用マニュア ルに従って運用を実施することとなるが、不明な点がある場合には石巻市に照会する等、 常に石巻市と密な連絡を取り作業を行うこと。 イ 後任者への引継ぎ条件 受託者は、次期の保守運用業務の受託者(以下「次期受託者」という。)が異なる場合、 対象システムの業務に影響を与えないよう、本業務の委託期間終了前から別途協議して定 める期日までに、受託者の負担と責任において、保守運用業務を滞りなく行えるよう次期 受託者に対し確実に引継ぎを行うこと。 ① また、引継ぎにあたり、以下の点を遵守すること。 引継ぎの際は、引継責任者名及び引継ぎ内容について、事前に引継計画書を作成・承認 を得ること。 ③ 引継ぎを行った結果について、石巻市の承認を得ること。なお、承認を得られなかっ た場合には、受託者の負担と責任において、引継期間を延長して業務に支障がないよう 対応すること。 4 規模・性能要件定義 (1) 規模要件 ア EC サイト 55 点/年(平均 5 点/月) ① 商品数 ② アクセス数 PV(Page View) UU(Unique Users) :232,000 views 以上 :69,000 users 以上 イ 販促サイト ① 記事数 110 件(平均 10 件/月) ② アクセス数 PV(Page View) UU(Unique Users) :357,000 views 以上 :107,000 users 以上 (2) 性能要件 EC サイト、販促サイトの両コンテンツに係る性能目標は以下のとおり。EC サイト、販促 サイトでは、以下の性能目標を継続的に達成することを前提としたシステム構築・保守を実 施すること。達成できなかった場合には、その原因を特定し、改善計画を提示したうえで市 の承認を得ること。 ア レスポンス制約について、画面のレスポンスタイムが約 2 秒~5 秒であること。 イ 対応ブラウザ ① Internet Explorer 8 以上、Google Chrome 最新版、Firefox 最新版、Safari 最新版で 閲覧した場合、レイアウトやデザインの崩れがないこと。また、InternetExplorer 6 及 び 7 で閲覧した場合でも情報の欠落がないこと。 ② スマートフォン等対応 ③ スマートフォン(各OS)及び携帯(主要3社)での表示に対応とすること。 5 情報セキュリティ要件定義 (1) 情報の機密性、完全性及び可用性を確保すること。 (2) 不正アクセスに対し、情報漏えい、改ざんを防ぐ措置を講じること。 (3) ソフトウェアが常に最新の定義ファイルに更新されるなど十分なウィルス対策を施すこと。 (4) 問合せフォーム、購入フォームを利用した個人情報の送信については、SSL 対応により 暗号化された通信が行われること。 (5) 顧客や出品者の機密情報を取り扱う要員を限定し、その取扱方法について十分な措置を講 じること。 6 業務の再委託 (1) 受託者が、本業務の全部または一部を第三者に委任し、または請け負わせること(以 下「再委託」という。 )を原則として禁止するものとする。 ただし、受託者が本業務の一部について、あらかじめ再委託の相手方の商号または名称、 住所、再委託する理由、再委託予定金額、再委託する業務の範囲、再委託の相手方に係る業 務の履行能力等及び再委託に係る履行体制等について提案時に記載し、石巻市が承認した場 合はこの限りでない。 (2) 受託者は、再委託の相手方が行った作業について全責任を負うものとする また、受託者は再委託の相手方に対して、本仕様書「7 知的財産権の帰属等」、 「8 機 密保持」を含め、本調達の受託者と同等の義務を負わせるものとし、再委託の相手方との契 約においてその旨を定めるものとする。 (3) 受託者は、再委託の相手方に対して、定期的又は必要に応じて、作業の進捗状況及び情報 セキュリティ対策の履行状況について報告を行わせるなど、適正な履行の確保に努めるもの とする。 また、受託者は、石巻市が本業務の適正な履行の確保のために必要があると認める時は、 その履行状況について石巻市に対し報告するものとする。 (4) 受託者は、石巻市が承認した再委託の内容について変更しようとする時は、変更する事項 及び理由等について記載した申請書を提出し、石巻市の承認を得るものとする。 7 知的財産権の帰属等 (1) 本業務の作業により作成する成果物に関し、著作権法(昭和 45 年法律第 48 号)第 21 条、 第 23 条、第 26 条の 3、第 27 条及び第 28 条に定める権利を含む全ての著作権を石巻市に 譲渡し、石巻市は独占的に使用するものとする。 なお、受託者は石巻市に対し、一切の著作者人格権を行使しないものとし、第三者をして 行使させないものとする。また、受託者が本業務の納入成果物に係る著作権を自ら使用し、 又は第三者をして使用させる場合、石巻市と別途協議するものとする。 (2) 成果物に第三者が権利を有する著作物が含まれている時は、石巻市が特に使用を指示した 場合を除き、受託者は当該著作物の使用に関して費用の負担を含む一切の手続きを行うもの とする。 なお、この時、受託者は当該著作権者の使用許諾条件につき、石巻市の了承を得るものと する。 (3) 本業務の作業に関し、第三者との間で著作権に係る権利侵害の紛争等が生じた場合、当該 紛争の原因が専ら石巻市の責めに帰す場合を除き、受託者は自らの負担と責任において一切 を処理するものとする。 なお、石巻市は紛争等の事実を知った時は、速やかに受託者に通知するものとする。 8 機密保持 (1) 受託者は、本業務に係る作業を実施するに当たり、石巻市から取得した資料(電子媒体、 文書、図面等の形態を問わない。 )を含め契約上知り得た情報を、第三者に開示又は本業務 に係る作業以外の目的で利用しないものとする。ただし、次のアないしオのいずれかに該当 する情報は除くものとする。 ア 石巻市から取得した時点で、既に公知であるもの イ 石巻市から取得後、受託者の責によらず公知となったもの ウ 法令等に基づき開示されるもの エ 石巻市から秘密でないと指定されたもの オ 第三者への開示又は本業務に係る作業以外の目的で利用することにつき、事前に石巻市に 協議の上、承認を得たもの (2) 受託者は、石巻市の許可なく、取り扱う情報を指定された場所から持ち出し、あるいは 複製しないものとする。 (3) 受託者は、本業務に係る作業に関与した受託者の所属職員が異動した後においても、機 密が保持される措置を講じるものとする。 (4) 受託者は、本業務に係る検収後、受託者の事業所内部に保有されている本業務に係る石 巻市に関する情報を、裁断等の物理的破壊、消磁その他復元不可能な方法により、速やかに 抹消するとともに、石巻市から貸与されたものについては、契約終了後速やかに石巻市に返 却するものとする。 9 その他 (1) 本仕様書に記載されていない事項又は疑義を生じた場合は、双方協議のうえ実施するも のとする。 (2) 受託者は業務の遂行にあたり、個人情報の取扱いに関する特記事項を順守しなければな らない。 (3) 当該業務に係る成果品及び著作権は委託者に帰属する。ただし、システムに関する権利 のうちパッケージソフトに関する部分は除く。また、業務の実施に当たり必要となる第三 者又は著作権者との協議・調整・許可・紛争処理等所要の手続きは受注者の責任において 実施し、その一切の経費は受託者が負担する。 (4) ホームページを運営するために必要な表記の適法性については、受託者の責任において 確保すること。 (別紙2) 石巻市6次産業化・地産地消推進センター運営業務に係る請求事務について 1.請求事務の基本事項 石巻市6次産業化・地産地消推進センター運営業務委託仕様書に定める事業費(委託料)に係る支払 (履行完了後及び概算払)において、提出又は添付する書類や経理処理についての基本的事項について 記載しています。 なお、請求事務に関する基本的考え方と処理方法を示したもので、状況に応じた適切な考え方に基づ いていれば、ここに定める処理方法ではないものであっても認めることがあります。 この事業の経理処理にあたっては、総務省復興支援員推進要綱に定める特別交付税の措置対象となる 経費として認められるかどうか十分確認したうえ他の事業と明確に区別して処理し、請求してください。 適切な経理処理を行うための各種制限や、取得した財産の管理方法等、通常の経理処理・業務管理と は異なる部分があるので注意してください。 検査等により、経費の虚偽申告や過大請求等による事業費(委託料)受領等の不正行為が判明した場 合には、事業費(委託料)の全部又は一部の返還命令等の処分が科される場合がありますので適正な経 理処理を行ってください。 (1)経費の計上は、契約日以降に債務が発生(発注)したもので、契約期間中に終了(支払)したもの が対象となります。 なお、契約期間中に支払が終了していない場合、当該経費の額が確定しているものであって、契約 期間中に支払いができないことに、相当の理由が認められるものは対象経費として認めます。 (相当な理由の例) ア 人件費(給与等の支払が月末締めで翌月払いになる場合) イ 契約期間終了直前に経費が発生したため、経理処理の都合上、事業期間中の支払が困難なもの。 (2)総務省復興支援員推進要綱に定める特別交付税の措置対象経費として認められる経費(石巻市産業 復興支援員推進要綱第2条に定める活動に直接従事する、市長から委嘱された石巻市産業復興支援員 に係る人件費及び活動費)であって、当該事業に使用されたことが確認できる資料を整理する必要が あります。 (3)支払は銀行振込を原則とし、支払の事実を証明できるもの(銀行振込受領書等)を保管・整理して ください。 また、経理処理等の都合上、現金、クレジットカード又は小切手等で支払を行う場合にも、銀行振 込同様、支払の事実を証明する資料を保管・整理してください。 (4)経費の算出過程において小数点以下の端数が生じる場合は、原則、切捨てにより計上してください。 (5)人件費及び物件費については、それぞれの範囲内で執行してください。 (6)当初予定していた業務の取り止めや変更などが必要となった場合、又は、当初予定したとおりに業 務が進行していない場合等は、委託業務実施計画書の変更手続きが必要となります。 2.関係書類の整理 (1)実施目的 適正な経理処理を実施するための前提として、受託業務の開始時から実施状況等のわかる関係書類 が整理されていることが必要です。 (2)実施方法 関係書類(以下主な関係書類を参照)を支払の種類ごと(見積金額内訳書の分類)で、時系列に整 理・保管してください。 (参考)主な関係書類 ◎ 委託業務実施計画書 ○ 委託業務実績報告書 ○ 請求書(履行完了後及び概算払(概算払は1回に限る。 ) ) ○ 取得財産等管理台帳(該当する場合) ○ その他業務を実施したこと、その支払内容及び成果等概要のわかる書類一式 3.人件費 (1)基本的事項 石巻市産業復興支援員推進要綱第2条に定める活動に、直接従事する者に対する給料等とします。 ① 人件費の対象となっている従事者毎に業務日誌を作成してください。他の業務等の従事時間・内 容を当該業務と混同して記載しないよう注意してください。 ② 業務日誌の記載は、従事した者本人が自分で毎日記載してください。数日分まとめて記載するこ とや、他の者が記載すること等、事実と異なる記載がなされることがないようにしてください。 ③ 当該業務に従事した時間を記載してください。なお、従事した時間に所定時間外労働を含む場合 は、以下の場合とします。 ○ 業務の内容から、平日に所定時間外労働が必要不可欠な場合。 ○ 業務の内容から、休日出勤が必要不可欠な場合。 ただし、この場合には振替休日を付与することとします。 ④ 昼休みや休憩時間は除外して記載してください。 ⑤ 従事時間が8時間に満たない場合、内規等に基づき減額処理を行ってください。 ⑥ 当該業務における具体的な従事内容が分かるように記載してください。 ⑦ 人事管理責任者はタイムカード又は出勤簿等帳票類と事実に矛盾がないか、他の事業と混同して 記載していないかを確認の上、記名・押印してください。 (2)主な添付書類(写) ① ポスト別・個人別・月別・従事時間集計表 ② 石巻市産業復興支援員選定書 ③ 雇用契約書・賃金台帳・給与明細・就業規則等の内規 ④ 法定福利費の算出根拠がわかる書類・標準報酬決定(改定)通知書・雇用保険申告書等 ⑤ 業務日誌・タイムカード又は出勤簿等 ⑥ 振込受領書等支払額がわかる書類 (3)その他 実績報告時には、給与及び法定福利費の支払を完了してください。 ただし、支払が契約期間内に完了していない場合は、支払義務額を確定してください。 4.旅費 (1)基本的事項 地域PR活動を行うために必要な出張に係る経費(交通費、宿泊費、日当)で、最も合理的かつ経 済的なものをいいます。 旅費の支給対象者は、業務従事者となります。 旅費については、内規等に基づき、出張命令書・出張報告書等の帳票類を整理し、適正な経理処理 を行います。 (流れ:出張命令→出張報告→支払) また、内規等がない場合には、当該業務における旅費に関するルールを策定する等、合理的・客観 的な運用を行ってください。ルール策定にあたっては、同地域における同業種・同規模の企業の例を 参考とする等の方法としてください。 (2)実施方法 ① 出張の用務は、復興支援員としての地域PR活動に必要なものでなければなりません。 ② 出張者は、業務遂行における必要最小限の人数で実施してください。 ③ 出張行程は、復興支援員としての地域PR活動に必要なもののみを対象経費としてください。 ④ 出張命令は、内規等に基づき適正に命令等されたものでなければなりません。 ⑤ 出張報告書は、当該事業に従事したことがわかるよう、出張報告書には、出張者、用務先、日付、 目的のほか、いつ、誰と、どこで、何をしたか記載してください。 出張の行程は、内規等に基づき適切に計算してください。 また、タクシー使用の場合又は最短ルート以外のルートを使用する場合には、出張報告書等に当 該使用について明確かつ妥当性のある理由を記載してください。 ⑥ 支払は、銀行振込受領書等により支払の事実(支払の相手方(出張者) 、支払日、支払額等)を 明確にしてください。 (3)主な添付書類 ※ 時系列で対象者ごと等に整理 ① 旅費規程等内規又は運用方法 ② 出張伺・承認書 ③ 旅費計算書 ④ 出張報告書 ⑤ 領収書 ⑥ 銀行振込受領書 ⑦ 現金出納簿・出張者からの領収証 5.関係者間の調整・意見交換会等に要する事務的経費及び外部アドバイザーの招へいに係る会議費・謝 金 (1)基本的事項 関係者間の調整・意見交換会等に要する事務的経費は、事業を行うために必要な関係者間の調整・ 意見交換会、研修受講、シンポジウム出席等(以下、 「会議等」という。 )に要する事務手続のための 経費(会場借上料、機材借上料等)をいいます。 また、外部アドバイザー招へいに係る経費とは、会議等に出席した外部専門家等に対する謝金、講 演・研究協力等に対する経費をいいます。 受託者が所有する会議室を使用する等の場合、原則、会場借上料は発生しません。自社の会議室が ある場合において、有料の会場(自社内の有料の会議室を含む。 )を借りる必要がある場合には必要 性を十分に精査してください。 会場借上料等以外の費用が必要な場合には、会議費や他の経費項目に準じて各種帳票類を整理し、 必要性、適正性について説明できるようにしてください。 謝金については当該事業を行うために謝金を支払う必要があったのかを確認した上で、既存の内規 等※に基づき適正に支払等を行ってください。 ※ 謝金についての内規等がない場合には、本市の基準額を目安とし、この範囲内で支出できます。 ただし、特殊な事情がある場合には当該事情を説明できる資料を準備し、適切な額であると認められる場合には当該目 安によらないことができます。 (2)実施方法 ① 出席者本人に対する支払を明らかにするため、会議等の出席者名簿又は議事録(指定の署名人に よる署名があるもの)等を整理してください。 ② 内規等がある場合には、内規等に基づいた支出でなければなりません。 ③ 銀行振込受領書等により支払の事実(支払の相手方、支払日、支払額等)を明確にしてください。 ④ 謝金は源泉徴収(事業者において納付等)を行い、源泉徴収簿等の当該処理を示す資料を整理し てください。 (3)主な添付書類 ※ 時系列で対象者・会議等ごと等に整理 ① 就任依頼書・承諾書等 ② 会議規則等内規、委員会設置規程、謝金規程等内規 ③ 開催通知 ④ 出席者名簿・議事録等 ⑤ 見積・請求・領収書(借上料) ⑥ 見積・請求・領収書 ⑦ 納入又は預かり金処理を示す資料 ⑧ 銀行振込受領書 6.備品費・借上料に係る経費 (1)基本的事項 備品費とは事業を行うために必要な物品(1年以上継続して使用できるもの)の購入、製造等に必 要な経費をいいます。 また、借上料とは、事業を行うために必要な機械器具等のリース・レンタルに要する経費をいいま す。 備品費・借上料は、原則として、(仕様→見積→発注→納品→検収→支払)の手順によって事務処 理を行ってください。 さらに、取得した物品は当該事業のみに使用しなければなりません。 そのため、現物が他の物品等と明確に区別(見える位置にシールを貼付等)し、自主事業等当該事 業以外の目的に使用しないよう注意してください。 (2)実施方法 ① 仕様→見積(一般の競争等)→発注→納品→検収→支払の流れに従ってそれぞれの書類を整理し てください。 ② 経済性の観点から、可能な範囲において相見積りを取り、相見積りの中で最低価格を提示した者 を選定(一般の競争等)してください。相見積りを徴取していない場合又は最低価格を提示した者 を選定していない場合には、その選定理由を明らかにした選定理由書を整備してください。 ③ インターネットやメール等により注文を行い、発注書を取っていない場合には、発注書に代わる もの(電子媒体等を印字したもの)を用意してください。 ④ 納品物は、発注した内容と適合するかどうか確認(検品)してください。 ⑤ 納品書には、内規等に基づき検収日を記載し、検収担当者が押印してください。 ⑥ 現物には当該事業で購入したことを識別できる表示(シール等)により他の機械装置と区別して ください。 また、帳簿上も当該事業とそれ以外の事業については区別して整理してください。 ⑦ 自主事業など当該事業以外に使用することはできません。 ⑧ 取引先への支払は受託者の名義で行ってください。 ⑨ 銀行振込受領書等により支払の事実(支払の相手方、支払日、支払額等)を明確にしてください。 <リース・レンタルによる調達の取扱いについて> 当該事業に必要な設備をリース・レンタル(以下「リース等」という)により調達する場合、その料金 (一定額の月払)は、当該契約期間中のリース等に要した費用(支払が確認できるもの)のみ計上可能で す。 ただし、契約前の発注、支払等を行うものは対象経費として認められません。用意する書類等は備品費 の場合と同様です。 また、毎月一定額の支払を行っていない場合(一括前払※等)には、契約期間に係る部分を按分して費 用を算出することとします。 ※ 当該事業において前払は、原則行わないようにしてください。支払は、履行が完了してから行うこと。 7.消耗品費に関する経費 (1)基本的事項 消耗品費とは、事業を行うために必要な物品であって、備品費に属さないもの(本市の場合1万円 以下)で、かつ、当該事業のみで使用されることが確認できるものの購入に関する経費をいいます。 例えば、原材料・部品等が予定されます。また、原則として、合計が10万円を超えないものは(仕 様→発注→納品→検収→支払)の手順によって事務処理を行ってください。10万円を超えるものに ついては、複数者から見積りが必要です。 なお、性質上、加工後に実体が減失・変成するなどして購入及び消費の実体を現物から判断するこ とが困難な場合においては、受払簿等により購入と消費の事実を明らかにする必要があります。 (2)実施方法 ① 仕様→発注→納品→検収→支払の流れに従ってそれぞれの書類を整理してください。 見積りを徴取していない場合又は最低価格を提示した者を選定していない場合には、その選定理由を 明らかにした選定理由書を整備してください。 ② インターネットやメール等により注文を行い、 発注書を取っていない場合には、発注書に代わるもの(電子媒体等を印字したもの)を用意してく ださい。 ③ 納品物は、発注した内容と適合するかどうか確認してください。 ④ 納品書には、内規等に基づき検収日を記載し、検収担当者が押印してください。 ⑤ 自主事業など当該事業以外に使用することはできません。 ⑥ 取引先への支払は受託者の名義で行ってください。 ⑦ 銀行振込受領書等により支払の事実(支払の相手方、支払日、支払額等)を明確にしてください。 <消耗品・原材料の受払簿について> 当該事業に必要な消耗品については、その使途を明らかにするため、購入時・納品時において、当該事 業用に厳格に区分して管理することが重要です。 受払簿については、前記要件を満たしている場合には、購入時に、材料の種別又は使用別に、受入年月 日・受入数量等必要事項を記載し、かつ、事業終了時の在庫を記載することで足りるものとします。 これ以外の場合については、受払の都度、受払年月日・受払数量等必要事項を記載することとします。 また、市の会計は単年度のため、当該契約期間中に使用した数量のみが対象となります。 (3)主な添付書類 ① 見積書 ② カタログ、仕様書 ③ 発注書 ④ 注文請書 ⑤ 納品書 ⑥ 請求書 ⑦ 銀行振込受領書(領収書) ⑧ 受払簿 8.印刷製本費 (1)基本的事項 印刷製本費とは事業で使用するパンフレット・リーフレット等の印刷製本に係る経費をいいます。 印刷製本費は、原則として、 (仕様→見積→発注→納品→検収→支払)の手順によって事務処理を 行ってください。 また、計上するのは事業に必要な印刷部数※のみとなります。 ※ 「事業に必要な印刷部数」とは、 〇 当該事業の事業計画等により配布先(配布先一覧等) 、スケジュール等が明示されている場合にはその部数 〇 計画上特段明示されていない場合には当該事業期間内に使用した部数。 (2)実施方法 ① 仕様→見積(一般の競争等)→発注→納品→検収→支払の流れに従ってそれぞれの書類を整理し てください。 ② 経済性の観点から、可能な範囲において複数者から見積りを取り、その見積りの中で最低価格を 提示した者を選定(一般の競争等)してください。 見積りを取っていない場合又は最低価格を提示した者を選定していない場合には、その選定理由を明 らかにした選定理由書を整備してください。 ③ インターネットやメール等により注文を行い、 発注書を取っていない場合には、発注書に代わるもの(電子媒体等を印字したもの)を用意してく ださい。 ④ 納品物は、発注した内容と適合するかどうか確認してください。 ⑤ 納品書には、内規等に基づき検収日を記載し、検収担当者が押印してください。 ⑥ 自主事業など当該事業以外に使用することはできません。 ⑦ 取引先への支払は受託者の名義で行ってください。 ⑧ 銀行振込受領書等により支払の事実(支払の相手方、支払日、支払額等)を明確にしてください。 (3)主な添付書類 ① 仕様書 ② 見積書 ③ 注文請書 ④ 発注書 ⑤ 請求書 ⑥ 納品書 ⑦ 銀行振込受領書(領収書) 9.委託費に関する経理処理 (1)基本的事項 委託費とは、当該事業を行うために必要な事業の中で、復興支援員が直接実施することができない もの又は適当でないものについて、他の事業者に委任して行わせるために必要な経費です。 例えば、調査業務や、ホームページ作成業務費等の事務の委託を行う場合が予定されます。 なお、委託先に対する支払額を確定する場合には、受託者自身が本マニュアルに基づいて各種帳票 類を確認し、設計図書や仕様書及び納品物等により、適正な取引が行われていることを明らかにする 必要があります。 (2)実施方法 ① 仕様→市との協議→契約→完了報告→検収→支払の流れに従ってそれぞれの書類を整理してく ださい。 ② 経済性の観点から、可能な範囲において相見積りを取り、相見積りの中で最低価格を提示した者 を選定(一般の競争等)してください。 相見積りを取っていない場合又は最低価格を提示した者を選定していない場合には、その選定理 由を明らかにした選定理由書を整備してください。 ③ 委託内容・指導内容を具体的に明記した委託契約書、技術指導契約書、完了報告書、技術指導報 告書等を整備してください。 なお、委託契約においては、当該委託契約に伴う全ての権利は、受託者に原則帰属させるよう留 意してください。 ④ 委任した事務、事業が終了したかどうかを完了報告書により確認してください。 ⑤ 完了報告書には、内規等に基づき検収日を記載し、検収担当者が押印してください。 ⑥ 取引先への支払は補助事業者の名義で行ってください。 ⑦ 銀行振込受領書等により支払の事実(支払の相手方、支払日、支払額等)を明確にしてください。 (3)主な添付書類 ① 委託契約書(技術仕様契約書) ② 仕様書 ③ 見積書・相見積書 ④ 発注書 ⑤ 完了報告書 ⑥ 額の確定を適正に行ったことを示す書類 ⑦ 請求書 ⑧ 銀行振込受領書(領収書) 10.委託業務実績報告書の作成 (1)基本的事項 当該事業の内容、成果及び経理処理等を整理します。 実績報告書は、当該業務に係る支払額を確定する根拠となる資料であることから、適正に作成する ことが必要です。 ① 事業の内容については、当初計画と照らし当該事業で実施した内容を詳細に記載してください。 また、グラフや図表、写真を活用する等事業遂行の経過をわかりやすく記載してください。 ② 仕様書で示した事業目標に対する目標達成状況について、できるだけ具体的に記載してください。 ③ 支出された経費区分・種別が見積金額内訳書と整合すること。 ④ 仕様書で定める期限内に提出してください。 (2)取得財産管理台帳(明細表)の作成 当該事業において、単価1万円以上の物品等を取得等した場合には、取得財産管理台帳(明細表) を整備する必要があります。 なお、当該財産の処分制限期間中に、他の目的に使用する場合や譲渡、廃棄をする場合等には、あ らかじめ委託者の承認を受けなければなりません。 <作成上のポイント> 「単価1万円」は、 「事業遂行に必要な機能提供が可能な財産1式の価額1万円」とします(必要 以上に分割しない。 ) 。 (3)知的財産権等の成果について 事業に基づく知的財産権等の取得等を行う事業については、仕様書等において、取得等したときに は届出を行うことになっているので、該当する場合には届出を作成しなければなりません。 (4)検査の実施に際して 中間、確定検査日までには、本書に基づく書類整理がされていることを確認できるよう、書類の整 理状況等を確認してください。 また、中間、確定検査において指摘・指導した事項は、委託者と認識を共有し、最終的な額の確定 時までに改善する等の措置を講じてください。 <検査時の注意事項> 検査は、限られた時間の中で膨大な資料の確認等を行わなければならず、合理的、効率的に行うこと が求められます。 このため、経理書類の整理、チェックリストによる自主点検の実施等をあらかじめ行い、効率的な検 査の実施に努めてください。
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