船橋市個人情報保護条例の一部改正の骨子(案)

船橋市個人情報保護条例の一部改正の骨子(案)
1 船橋市個人情報保護条例の一部改正の理由
「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律」
(以下「番
号法」といいます。)の施行に伴い、個人番号を含む個人情報(以下「特定個人情報」と
いいます。)の取扱いに関する規定を設け、併せて、船橋市個人情報保護条例(以下「条
例」といいます。)に規定する個人情報の範囲を広げ、特定個人情報を保護する必要があ
ります。
また、委託・再委託等、派遣労働者の事務事業への従事の実態に合わせて、個人情報
の漏えい防止等のため、従事者の義務、罰則等の適用範囲の拡大を行う必要があります。
さらに、統計法第52条(行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律等の適用
除外)の趣旨に鑑み、市においても、同様な条例の適用除外の規定を設ける必要があり
ます。
2
船橋市個人情報保護条例の一部改正の主な内容
⑴ 特定個人情報の取扱いに関する規定を設けること
番号法第31条では、国の行政機関等が講ずることとされている措置の趣旨を踏ま
え、地方公共団体が必要な措置を講ずる旨が規定されています。
このため、番号法第29条及び第30条において、国の行政機関を規律する「行政
機関の保有する個人情報の保護に関する法律」の特例が規定されていることを踏まえ、
番号法第31条の規定に基づき必要な措置を講ずるために、市が保有する特定個人情
報の取扱いに関する規定を設けます。
(平成27年10月施行予定、一部例外あり。)(別紙1参照)
⑵
社会保障・税番号制度(マイナンバー制度)の導入に伴う「個人情報」の範囲の拡
大(平成27年10月施行予定)
事業を営む個人の当該事業に関する情報(事業を営む個人の氏名・屋号(商号)、
事業所の所在地・電話番号等が該当します。以下「個人事業者情報」といいます。)
は、事業に関する情報として取り扱われている実態があることから、条例上「個人情
報」には含まないものとしています。しかし、番号法に定める地方公共団体が保有す
る特定個人情報には、個人事業者情報が含まれています。
このため、個人事業者情報のうち特定個人情報に該当するもの(次ページの図のC
の部分 例 個人番号を含む申告書等)を条例の「個人情報」に加えます。
個人
情報
A
特定
個人
情報
B
C
D
個人事業者情報
(個人番号を含む。)
⇒条例に規定する個人情報に
加えます。
個人事業者情報
(個人番号を含まない。)
個 人 情 報:A+B
特定個人情報:B+C
⑶
従事者の義務、罰則等の適用範囲の拡大(平成28年4月施行予定)
① 安全確保の措置(第10条)
従前は、市の実施機関、受託者及び指定管理者に義務付けていましたが、受託者
(再受託者以降の受託者を含む。)及び指定管理者(指定管理者としての業務の委
託以降の委託を受けた者を含む。)の下線部を加えます。
② 委託等に伴う措置(第11条)
実施機関が派遣労働者に個人情報の取扱いを伴う事務事業を行わせるときは、個
人情報の適切な取扱いについて必要な措置を講じることを加えます。
③ 従事者の義務(第13条)及び罰則(第59条及び第60条)
ア 実施機関の職員若しくは職員であった者
イ 受託業務(再委託以降の委託の業務を含む。)に従事する者若しくは従事して
いた者
ウ 指定管理者としての業務(委託以降の委託の業務を含む。)に従事する者若し
くは従事していた者
又は
エ ア~ウの業務に従事する派遣労働者若しくは派遣労働者であった者
に従事者の義務及び罰則がかかるようにします。(注 下線部を追加します。)
(別紙2の網掛部分が適用範囲の拡大部分です。)
⑷
条例の適用除外規定を設けること(平成28年4月施行予定)
統計法第52条には、例えば国勢調査の調査票情報等に含まれる個人情報について
は、行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律等を適用しないことが規定され
ています。
国勢調査の調査票情報等に係る個人情報は、統計処理され、個人が識別されない形
で使用されることが前提とされていること及び統計法において秘密保持等の仕組みが
存在し、厳しい管理の下に運用されるものであることから、市においても統計法第5
2条に規定する①~③の国勢調査の調査票情報等その他の統計情報に含まれる個人情
報については、条例を適用しないものとします。
参考
統計法
(行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律等の適用除外)
第五十二条 ①基幹統計調査及び一般統計調査に係る調査票情報に含まれる個人情報
(行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律(平成十五年法律第五十八号)
第二条第二項に規定する個人情報及び独立行政法人等の保有する個人情報の保護
に関する法律(平成十五年法律第五十九号。次項において「独立行政法人等個人情
報保護法」という。)第二条第二項に規定する個人情報をいう。以下この項におい
て同じ。)、②事業所母集団データベースに含まれる個人情報並びに第二十九条第
一項の規定により他の行政機関から提供を受けた③行政記録情報に含まれる個人
情報については、これらの法律の規定は、適用しない。
2 (略)