第7次福知山市高齢者保健福祉計画概要版はこちらからご覧ください。

概要版
第7次
福知山市高齢者保健福祉計画
ささえあい、共に幸せを生きることができる
「福知山らしい地域包括ケアシステム」の構築
平成27年3月
福知山市
我が国においては世界に類を見ないスピードで高齢化が進行
しており、さらに戦後生まれのいわゆる「団塊の世代」が75
歳以上となる2025年(平成37年)には介護が必要な高齢者が
大幅に増加すると予測されています。
このような中、国においては平成12年の介護保険制度開始
以来最大ともいわれる制度の見直しを行い、介護保険制度を持
続可能なものとし、あわせて、医療、介護、予防、生活支援、
住まいの5つのサービスを一体的に提供していく「地域包括ケ
アシステム」の構築をめざすこととされています。
本市においては、高齢化率が国の平均を上回る28%を超え、
一人暮らしや高齢者のみの世帯、認知症の高齢者も増加しており、支援や介護が必要な高
齢者が増える中で、たとえ介護が必要になっても人権が尊重され住み慣れた地域で安心し
て安全に暮らし続けることができる仕組みづくりが求められています。
このような状況を受けて、「ささえあい、共に幸せを生きることができる『福知山らし
い地域包括ケアシステム』の構築」を基本理念とする「第7次福知山市高齢者保健福祉計
画」を策定しました。
「自分たちの地域において、支援や介護が必要な高齢者をどのようにして支えていくか」、
さらに「健康で長生きをするために地域でどのような取り組みができるか」という大きな
課題に対し、それぞれの地域の皆様や介護事業所、関係団体、行政などが一緒に知恵を絞
り、協働して取り組みを進めていく必要があり、こうした地域における実践を通して、絆
で結ばれた住民同士の支えあいによる「福祉を通した地域づくり」を市内全域で進めてい
きたいと考えております。
そのためには、市民の皆様一人ひとりに高齢者福祉や介護の問題に関心を持っていただ
くことがまず何よりも大切であり、皆様の御理解と御協力を心よりお願いするところでご
ざいます。
あわせて、介護サービスの充実を図ることも大切であり、高齢者の在宅生活を支えるサー
ビスや高齢者福祉施設などの基盤整備、さらに医療と介護の連携強化や認知症対策、介護
予防、若いうちからの健康づくりの取り組みなどについても本計画に基づき着実に進めて
まいりたいと考えています。
今後の高齢者福祉をめぐる環境は国の動向も含めて不透明ですが、この計画を羅針盤と
して「福知山らしい地域包括ケアシステムの構築」に向けて、介護保険や高齢者保健福祉
の充実に努めてまいりたいと存じております。
終わりに、本計画の策定に御協力をいただきました福知山市高齢者対策協議会の委員の
皆様をはじめ、関係機関や関係者の皆様に深甚なる敬意を表し、感謝を申し上げます。
平成27年3月
福知山市長 松山 正治
2
計画の基本的な考え方
計画策定の趣旨
平成12年に介護保険がスタートして以来、高齢化の進展に伴う要介護者の増加、それに起因す
る介護給付費の増加、介護保険料の高騰、さらに介護サービス提供体制の充実を支える介護従事
者の育成・確保、地域医療と介護の連携、認知症対策など、さまざまな課題が顕在化してきています。
こうした中、団塊の世代が75歳以上となる2025年(平成37年)を見据えて、たとえ介護が必
要になっても、人権が尊重され住み慣れた地域で安心して自分らしい暮らしを続けることができ
るように、医療・介護・予防・住まい・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの
構築が必要となっています。また、介護保険制度改正も踏まえて、介護サービス事業所によるサー
ビスの充実とともに、市民一人ひとりが介護を自分自身の問題としてとらえ、地域住民の協力に
より地域福祉の推進、福祉を通した地域づくりを進めることが重要な課題となっています。
本市においては、保健・福祉サービスの推進や介護保険制度の円滑な実施・運営に取り組むと
ともに、制度改正等を踏まえながら、地域包括ケアシステムの確立に向けての体制の構築や高齢
者を支える介護力の向上、介護予防の強化、介護サービスの基盤強化等に取り組んできました。
今回の計画策定においては、これらの取り組みなどを基礎としつつも、社会情勢の変化に対応
するとともに、今後の高齢化への対策をより一層推進するため、本市がめざすべき高齢者保健福
祉の基本的な方針を定め、具体的に取り組むべき施策を明らかにすることを目的に、「第7次福知
山市高齢者保健福祉計画」(以下、本計画という。)として策定することとします。
計画の期間
計画期間は、平成27年度から平成29年度までの3年間と定めます。
年度
H24
H25
H26
H27
H28
H29
H30
H31
第6次・前回計画
福知山市
第7次・本計画
高齢者保健福祉計画
次期計画
※第7次福知山市高齢者保健福祉計画の中には、第6期介護保険事業計画が含まれています。
3
H32
高齢者等の現状と将来推計
高齢者等の現状
年齢3区分別人口の推移
(人)
100,000
81,797
81,769
81,616
81,205
20,929
20,824
21,326
21,964
80,000
60,000
40,000
本市の総人口は減少傾向と
なっていますが、「65歳以上」
をみると増加傾向で推移して
お り、 平 成25年 は21,964人
49,320
49,334
48,760
47,828
11,548
11,611
11,530
11,413
平成22年
平成23年
平成24年
平成25年
となっています。
20,000
0
0∼14歳
15∼64歳
65歳以上
要介護認定者の推移
(人)
6,000
5,000
4,000
3,000
2,000
1,000
0
4,000
3,000
2,000
470
569
466
528
719
757
786
849
898
931
704
779
818
895
593
239
574
239
628
259
697
279
平成22年
平成23年
平成24年
平成25年
要支援1
要介護3
要支援2
要介護4
要介護1
要介護5
430
(人)
5,000
4,241
4,103
4,705
458
4,468
607
576
要介護2
1,269
認知症高齢者は増加傾向と
4,705
▲
なっており、うち半数程度は
2,756
2,623
1,370
「日常生活に支障をきたすよ
1,395
1,000
0
平成23年
Ⅱa∼M判定
平成24年
うちⅢa∼M判定
が多くなっています。
938
4,468
▲
2,482
り、特に「要介護2」の人数
831
認知症者・要介護認定者数の推移
4,241
▲
全体的に年々増加傾向にあ
平成25年
▲
うな症状・行動や意思疎通の
困難さがみられ、介護を必要
とする」との判断基準Ⅲ以上
となっています。
要介護認定者
Ⅱa、Ⅲa、M:認知症高齢者の日常生活自立度。Ⅱaは「日常生活に支障をきたすような症状・行動や意思疎通の困難さが多少
見られても、誰かが注意していれば自立できる」、Ⅲaは「日常生活に支障をきたすような症状・行動や意思疎通の困難さが見られ、
介護を必要とする」、Mは「著しい精神症状や問題行動あるいは重篤な身体疾患が見られ、専門医療を必要とする」状態。
4
高齢者等の将来推計
(人)
年齢3区分別人口 将来推計の推移
100,000
80,000
60,000
40,000
80,496
80,074
79,612
78,035
12,046
12,181
12,297
12,339
10,930
10,946
10,914
10,763
75,017
13,454
9,135
46,362
45,920
45,537
44,522
42,661
11,158
11,027
10,864
10,411
9,767
平成27年
平成28年
平成29年
平成32年
平成37年
20,000
0
0∼14歳
15∼64歳
3,000
2,000
1,000
0
65∼74歳
までは増加傾向で推移するも
のの、平成32年以降は減少に
転 じ、 平 成37年 で は22,589
75歳以上
400
628
5,048
371
658
5,198
350
833
850
866
990
1,002
1,014
978
1,026
1,073
783
301
831
311
882
4,912
平成27年
691
全体的に要介護認定者数は
増加傾向となっており、特に
要支援2、要介護1、要介護4
の増加が大きくなっています。
321
平成28年
要支援2
要介護4
要支援1
要介護3
平成29年
要介護1
要介護5
要介護2
認知症者の将来推計
(人)
3,500
3,000
2,500
2,000
1,500
1,000
500
0
す。「65歳以上」は平成29年
人になると見込まれます。
6,000
4,000
減少傾向になると見込まれま
要介護認定者の将来設計
(人)
5,000
総 人 口 は、 平 成27年 以 降
「日常生活に支障をきたすよ
2,863
2,839
2,810
うな症状・行動や意思疎通の
1,429
1,443
1,456
困難さが多少見られても、誰
かが注意していれば自立でき
る」との判断基準(Ⅱ)以上
平成27年
Ⅱa∼M判定
平成28年
平成29年
うちⅢa∼M判定
は 平 成29年 で2,863人、 判 断
基準(Ⅲ)以上は、平成29年
で1,456人になると見込まれ
ます。
5
福知山市高齢者施策の将来ビジョン
高齢者施策の基本理念
ささえあい、共に幸せを生きることができる
「福知山らしい地域包括ケアシステム」の構築
1 誰もがいきいきと暮らせるまちづくり
2 充実したサービス提供の体制づくり
○さまざまな生活支援サービスの充実とサービ
ス内容等の詳しい情報提供
○居宅介護支援事業所やサービス事業所、保険者
等の連携を図り、改善策や対応策を講じること
による介護保険サービスのさらなる充実
○高齢者の多様な住まいについての検討
○高齢者が地域の一員として生きがいと役割を
持って、いきいきと暮らし続けることができる
まちづくり
○市民総ぐるみによる介護の取り組みと、福祉を
通した地域づくり
○既存施設などの資源の活用も踏まえた介護拠
点の整備や在宅サービスの強化など、各種介護
保険サービスの充実
○地域密着型サービス・地域支援事業等の基盤整
備や事業の普及促進など、サービスを必要とす
る方へ適切に提供できる体制の整備
○医療と介護の連携の促進と認知症対策の充実
○給付と負担のバランスに考慮した介護サービ
スの提供
○介護サービスの提供を支える介護人材の育成・
確保
3 若いうちからの健康づくり
4 地域福祉のネットワークづくり
○介護予防・健康づくりの重要性についての啓発
○高齢者の総合相談窓口となる地域包括支援セ
と特定健康診査・特定保健指導の受診勧奨等の
ンターの周知と、社会福祉協議会や医療機関、
実施による健診の受診率や保健指導の実施率
ケアマネジャー等の多職種連携による高齢者
の向上
一人ひとりにあった包括的・継続的な支援体制
○できる限り要介護状態にならないため、関係機
及び機能の強化
関と連携を密にし、高齢者を含め、若いうちか
○地域の高齢者が気軽に相談でき、さまざまな主
らの生活習慣病予防、健康づくりの強化
体の連携のもと地域全体で高齢者を支援する
ことができる「地域包括ケア体制」の構築
【地域福祉計画基本理念】
絆でつくる 共に幸せを生きるまち ふくちやま
6
日常生活圏域の設定
介護保険事業計画では、高齢者が住み慣れた地域で生活を継続することができるよう、日常生
活を支える基盤(公共施設・交通網・人的ネットワーク等)ごとの圏域に分け、その圏域ごとに
地域密着型サービスの量を見込むこととされています。
本市では中学校区を基礎として、引き続き「桃映・南陵」「成和」「日新」「六人部・三和」「川口・
夜久野」「北陵・大江」の6圏域を設定し、施策の展開を図ります。
※平成22年に北陵中学校が川口中学校区に統合されましたが、
日常生活圏域においては、旧北陵中学区は「北陵・大江生活圏域」に入っています。
7
福知山市地域包括ケアの考え方
○できる限り住み慣れた自宅や地域で暮らし続けながら、必要に応じて医療や介護等のサービス
を使い、最期を迎えられるような体制づくりを進めます。
○多様な関係主体のネットワーク化を図ります。
○「自助」だけでなく、「共助」「公助」を基本としつつ、多様な主体と市が協働しながら地域全
体を支え合う「互助」の体制をつくっていきます。
○市民総ぐるみで介護の問題に取り組むとともに、福祉を通した地域づくりを進めます。
どのような状態の高齢者にもさまざまなサービスを切れ目なく利用できる支援の行き届く体制づくりを進め
ます。
■2025年の地域包括ケアシステムの姿
◇第7次計画における重点的な取り組み◇
≪ささえあいの地域づくりに向けて≫
●地域包括支援センターの機能強化
●生活支援サービス検討委員会の設置
●生活支援コーディネーター・地域コーディネーターの配置
●市民介護士の養成 ●有償ボランティアの推進
≪認知症高齢者対策について≫
●認知症ケアパスの運用
●認知症地域支援推進員の設置
≪医療と介護の連携強化について≫
●福知山市保健・医療・介護連携会議の設置
●24時間365日の介護・看護提供体制の構築
●介護老人保健施設の整備
●一般社団法人福知山民間社会福祉施設連絡協議会の現任者研修における医療的ケア研修の充実
●多職種連携による「地域連携パス」の構築
●患者家族への支援
<その他>
●特別養護老人ホーム待機者解消に向けた施設整備
8
福知山市における生活支援サービスの提供
本市においては、経過措置後の平成29年度から地域支援事業において対応することとし、それ
までに生活支援サービス検討委員会を高齢者対策協議会に位置付け、市全体における生活支援サー
ビス等のあり方について検討を行います。
9
地域包括ケア体制の強化
凡例 ●継続 ★新規
1.介護予防・健康づくりの促進
【施策の方針】
○要支援・要介護状態に至る前段階から連続的で一貫性のある介護予防事業を推進するとともに、
特にニーズの高い認知症予防などについて、地域の力も活用した全市的な取り組みを図ります。
○健康でいきいきとした生活が送れ、できる限り要支援・要介護状態にならないようにするため、
市民自らが健康づくりに主体的に取り組むことができるよう支援します。また、健康相談や健
康教育などを通じて、意識づくりや生活習慣病予防を進めるとともに、若いうちからの生活習
慣改善、健康づくり活動を促進します。
【具体的な取り組み】
(1)介護予防の推進
●介護予防の普及・啓発
●介護予防ケアマネジメントの推進
★一般介護予防事業の推進
★介護予防・生活支援サービス事業の推進
(2)健康づくりの推進
①生活習慣改善にかかわる施策の提案と健康活動ポイント事業の推進
②健康増進事業の推進
●健康教室の充実
●健康相談の充実
●健(検)診の充実
●訪問指導の実施
●機能訓練事業の実施
2.ささえあいの地域づくりに向けた体制の強化
【施策の方針】
○地域包括支援センターの業務量や役割に応じた適切な人員体制を整備し、機能充実を図ります。
○官民一体となって介護人材の育成・確保を図ります。
○市民介護士を計画的に養成し、市民総ぐるみで福祉を通した地域づくりを進めます。
【具体的な取り組み】
(1)ささえあいのしくみづくり
★生活支援サービス検討委員会の設置
★生活支援コーディネーター・地域コーディネーターの配置
●地域包括支援センターの機能強化
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(2)ささえあいの人づくり
★市民介護士の養成 ★介護の重要性についての周知・啓発
■市民介護士構想のイメージ
3.社会参加・生きがいづくりの促進
【施策の方針】
○高齢者が地域と主体的にかかわり、仲間づくりや健康づくりなどの社会参加を通じた幅広いコ
ミュニティ活動の活性化を図るとともに、さまざまなニーズに対応した生涯学習の推進、雇用
の場の確保など高齢者の活躍の場を支援します。
【具体的な取り組み】
(1)社会参加の促進
●地域活動の促進
●世代間交流の促進
●ボランティア活動の育成・支援 ●高齢障害者の社会参加の促進
●介護支援サポーターの普及促進・活用
11
(2)生涯学習の推進
●学習機会の提供
●スポーツ活動の推進
●サークル等の活動の推進
(3)雇用・就労支援の充実
●雇用の促進
●就労に関する機関等との連携
★有償ボランティアの推進
4.認知症高齢者に対する支援
【施策の方針】
○認知症サポーター養成講座等について引き続き効果的な取り組みを図り、認知症についての正
しい知識の普及に努めます。
○認知症高齢者が尊厳を保ちながら安心して地域で暮らし、家族も安心して社会生活を営めるよ
う、かかりつけ医や関係医療機関等と連携することにより早期発見・早期対応が可能となる取
り組みを推進します。
○認知症の状態に応じたサービス提供等を実施していくため、認知症ケアパスを作成するととも
に、相談支援体制の強化を図ります。
【具体的な取り組み】
(1)認知症に対する理解の促進
●認知症への理解を深める啓発 ●認知症サポーターの養成
(2)早期発見・適切なケアの普及
★認知症疾患センター等の専門医による認知症普及・啓発等
●認知症予防教室(脳いきいき元気アップ教室)の実施
(3)支援体制の充実
★認知症ケアパスの運用
●地域密着型サービスの充実
★認知症地域支援推進員の設置
●認知症あんしんサポート相談窓口の普及促進(府事業)
(4)認知症高齢者・家族等への支援
●正しい対応方法の周知
●相談体制の充実
●家族介護教室の開催
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5.医療と介護の連携強化
【施策の方針】
○高齢者が住み慣れた地域で自分らしく安心して暮らすことができるよう、在宅医療と介護の連
携強化に努めます。
○医療的ケア研修の充実を図ります。
○多職種の連携により、医療・介護の一貫した支援に努めます。
【具体的な取り組み】
★福知山市保健・医療・介護連携会議の設置
●24時間365日の介護・看護提供体制の構築
●在宅復帰・在宅支援を担う老健の整備と活用
★一般社団法人福知山民間社会福祉施設連絡協議会の現任者研修における医療的ケア研修の充実
★多職種連携による「地域連携パス」の構築
●患者家族への支援
6.在宅介護サービスの充実と家族介護者への支援
【施策の方針】
○広報紙や地域包括支援センター等での在宅介護サービスの利用促進に向けた各事業の周知を図
ります。
○家族介護者の精神的負担や経済的負担の軽減を図ります。
○家族介護者のレスパイト(休息)を確保するため短期入所生活介護の増床を図るとともに、緊
急時に利用できる取り組みを検討します。
○介護ニーズに的確に対応し、地域における安定的な生活を支援するため、介護人材の育成・確
保に努めます。
○家族介護教室のさらなる充実、PRに努めます。
○在宅介護者激励金、在宅高齢者家族介護慰労金の周知に努めます。
【具体的な取り組み】
(1)在宅介護サービスの充実
★短期入所生活介護の増床及び緊急時利用システムの検討
●定期巡回・随時対応型訪問介護看護や小規模多機能型居宅介護等の普及PR
(2)介護人材の確保
●人材確保に向けた助成の実施
●人材確保に向けたPRの実施
★人材確保に向けた各種研修の実施
★学校教育における介護教育の実施
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(3)家族介護者への対応
●各種事業の周知
●介護者の精神的・経済的負担の軽減
●家族介護教室のさらなる充実、PR
7.高齢期の住まいの確保
【施策の方針】
○入所施設の整備とあわせて、高齢者の状態や希望に応じた住まいの場の確保などを検討します。
【具体的な取り組み】
(1)高齢者の住環境の整備
●多様な住まいの確保とサービス提供体制の整備 ★公営住宅の活用の検討
●住宅のバリアフリー化の推進
●入所施設の確保
●養護老人ホームへの措置
8.だれもが安心して暮らせるまちづくり
【施策の方針】
○現在の暮らしを低下させることなく、
在宅での快適な生活を継続できるよう生活支援に努めます。
○要配慮者が災害時に避難できる福祉避難所の指定など、防災・防犯に関する取り組みをより一
層推進するとともに、交通安全対策等の充実を図ります。
○高齢者の人権を尊重した地域づくりを進めるため、啓発活動等の充実を図ります。
【具体的な取り組み】
(1)日常生活への支援の充実
★生活支援サービスの充実 ●情報提供体制の確立
●支援困難事例への指導・助言
●地域ケア会議における支援
●高齢者の人権尊重の取り組み
(2)高齢者の権利擁護の推進
●成年後見制度の普及と活用 ●高齢者虐待への対応
(3)安心・安全のまちづくりの推進
●高齢者に配慮したまちづくりの推進 ★災害時における要配慮高齢者等への支援
●防災対策の充実 ●防火対策の充実
●防犯対策の充実 ●交通安全対策の充実
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計画の円滑な推進に向けて
1.施策の実現に向けて
本市の関係部局が幅広く連携し、高齢者の視点に立ったまちづくりを進めます。高齢者福祉事
業及び介護保険事業を所管する部局が中心となり、関係部局との連携のもと、各種高齢者福祉事
業とともに、健康・介護予防、生きがいづくり、住まいの整備等、高齢者をサポートする幅広い
取り組みを計画的・総合的に進めます。
2.情報提供・相談体制の充実
(1)制度・事業に関する総合的な情報の提供
介護保険制度やサービス利用に関する情報について、広報紙・ホームページの活用をはじめ、
地域や各種団体向けの説明会、各地域における地域協議体(地域ケア会議)等を通じて積極的に
提供します。
(2)相談・支援体制の充実
身近な地域での相談窓口として、民生児童委員や医療機関等による相談体制の充実を図るとと
もに、複雑または専門的な相談等は、市や地域包括支援センター、在宅介護支援センター等にお
いて、迅速に対応できるよう、地域での相談窓口との連携を図ります。
3.計画の評価及び進行管理体制の構築
(1)計画の進捗状況の確認機関としての高齢者対策協議会
高齢者対策協議会において、本計画に基づく施策を総合的・計画的に推進します。
計画の進捗状況について、保健・医療・福祉に関して総合的な見地から推進状況を評価・確認
していきます。
(2)計画の数値目標や取り組みの進捗状況の点検・評価
計画における数値目標や取り組みの進捗状況について最低年1回以上、高齢者対策協議会にお
いて点検・評価を行い、必要に応じて計画の見直しを行います。
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福知山市市民憲章
幸せを生きる
わたしたちは、ふるさと福知山を“幸せの舞台”にします。
水清い由良川、緑濃い山々、行き交う人々。
生き生きとして、伸び伸びとしたふるさとをつくります。
わたしたちは、ひとりひとりの中に
人生を自由で美しいものにする力を持っています。
そのわき出る力を集め、四季を愛し、命を尊び
共に幸せを生きます。
平成3年4月1日制定
第7次福知山市高齢者保健福祉計画
平成27年3月
企画・発行/福知山市役所福祉保健部高齢者福祉課
〒620-8501
京都府福知山市字内記13番地の1
TEL:0773-24-7013(直通)
FAX:0773-23-6537