<顧客配布資料> ベトナムレポート 個別銘柄フォローアップレポート 作成:2015年4月8日(水) お問い合わせ フリーダイアル:0120-411-965 ホームページアドレス:http://www.news-sec.co.jp FECON 地下工事・地盤技術株式会社(FCN) ―2014 年通期連結決算と 2020 年に向けた長期戦略― 2014 年第 4 四半期および 2014 年通期決算の状況 FCN の 2014 年通期の売上は前年同期比 12.4%増の 1 兆 3540 億ドン、売上原価は同 9.7%増の 1 兆 979 億ドン、売上総利益は同 25.4%増の 2560 ドン、税引前利益は同 13.2%増の 1693 億ドン、純利益は 同 27.3%増の 1303 億ドンとなっています。 2014 年の事業計画に対する達成率は、売上が 90.3%、税引前利益が 86.0%、純利益が 88.1%となっ ています。売上目標が 100%を下回った理由は、総契約額 5000 億ドンのタイビン第 1 火力発電所建設 案件および第 2 火力発電所建設案件の工事が約 2 ヶ月遅れて、2014 年に計上されるべき売上の一部が 2015 年の売上にずれ込んだことです。 1 ニュース証券株式会社 【関東財務局長(金商)第138号】 加入協会 主な事業 日本証券業協会 金融商品取引業 外国株式は、価格変動リスク、為替変動リスク、カントリーリスク、会計基準変 更リスク、流動性リスク、取引相手先リスク(カウンターパーティーリス ク)、機会損失、その他リスクがあります。ご投資をする際には、上記価格変動及び為替変動により投資元本を下回るおそれがありますので、約款・ 投資ガイド及び契約締結前交付書面をよくお読みいただき、商品特性やリスク及びお取引ルール等を十分ご理解の上、投資家ご本人様の判断に て行ってください。ベトナム株式へのご投資には、 取扱手数料(【対面取引の場合】約定代金×2.16%(最低手数料800,000ドン)、が必要です 。外 国株式の売買にあたり、円貨と外貨を交換 する場合には、外国為替市場の動向をふまえて当社が決定した為替レートによるものとします。 VX 150408 D 作成:ニュース証券株式会社 <顧客配布資料> ベトナムレポート 個別銘柄フォローアップレポート 作成:2015年4月8日(水) お問い合わせ フリーダイアル:0120-411-965 ホームページアドレス:http://www.news-sec.co.jp また、2014 年の税引前利益が事業計画の 86.0%に留まった要因のひとつは、純金融収支の悪化です。 2014 年 12 月末時点の長期借入金は 3630 億ドンと、 2013 年 12 月末の 406 億ドンから急増しています。 その結果、支払金利は 284 億ドンとほぼ倍増しています。この長期借入金は、今後、新しい契約を獲得 するために必要な機器の購入費用に充当される予定となっています。 また昨年、日本政策投資銀行(DBJ)に対して、2000 億ドンの転換社債を発行していますが、この 資金は、第 1 交通工事総公社(シエンコ 1)に 700 億ドン、交通工事設計コンサルティング総公社(TEDI) に 740 億ドン、FCC インフラ投資株式会社に 350 億ドン投資され、念願の交通インフラ建設事業への 参入を果たしました。DLJ に対して発行された転換社債は、発行後 3 年以内に、FCN 株に転換される 予定となっていることから、FCN の外国人投資枠の上限は、49%ではなく、31.93%となっています。 条件が揃えば、2015 年、国内戦略パートナー向けに 2000 億ドンの転換社債を発行する計画があるよ うです。EPS の希薄化リスクがある反面、外国人枠が新たに生じるメリットがあります。 2014 年の売掛金回収日数は 171 日に延び、2013 年の 101 日と比べて悪化しました。2014 年の営業 活動によるキャッシュフローは、2009 年以来、初めてネガティブになりました。 これは、火力発電所、高速道路、石油精製施設などの大型インフラ工事の受注に力を入れている証左 と考えています。これらの大型インフラ投資は、高い利益率が確保できる反面、支払期間も長くなった り、工事の遅れから支払いが遅れたりすることがあります。 2 ニュース証券株式会社 【関東財務局長(金商)第138号】 加入協会 主な事業 日本証券業協会 金融商品取引業 外国株式は、価格変動リスク、為替変動リスク、カントリーリスク、会計基準変 更リスク、流動性リスク、取引相手先リスク(カウンターパーティーリス ク)、機会損失、その他リスクがあります。ご投資をする際には、上記価格変動及び為替変動により投資元本を下回るおそれがありますので、約款・ 投資ガイド及び契約締結前交付書面をよくお読みいただき、商品特性やリスク及びお取引ルール等を十分ご理解の上、投資家ご本人様の判断に て行ってください。ベトナム株式へのご投資には、 取扱手数料(【対面取引の場合】約定代金×2.16%(最低手数料800,000ドン)、が必要です 。外 国株式の売買にあたり、円貨と外貨を交換 する場合には、外国為替市場の動向をふまえて当社が決定した為替レートによるものとします。 VX 150408 D 作成:ニュース証券株式会社 <顧客配布資料> ベトナムレポート 個別銘柄フォローアップレポート 作成:2015年4月8日(水) お問い合わせ フリーダイアル:0120-411-965 ホームページアドレス:http://www.news-sec.co.jp 2014 年の売上総利益率は 18.9%、純利益率は 9.6%、ROE は 19.3%、ROA は 6.9%となっています。 ROE と ROA は、緩やかに下落していますが、ROE は 20%前後、ROA は 7%前後を維持しています。 2014 年の売上総利益率は 18.9%、純利益率は 9.6%と、2013 年の売上総利益率 16.9%、純利益率 8.5% と比べて、それぞれの利益率が改善しています。 FCN の事業は、軟弱地盤改良基礎工事、土壌検査・地盤調査、 (PC/PHC)杭の製造販売と杭打ち工 事、トンネルなどの地下工事などから構成されています。これらの主要事業のなかで、最も利益率が低 いのは、(PC/PHC)杭の製造販売です。相対的に利益率が高いのが、軟弱地盤改良基礎工事です。 2014 年と 2013 年の売上構成比を比較してみますと、最も構成比の高い(PC/PHC)杭の製造販売の 比率が下がり、軟弱地盤改良基礎工事の比率が上がっています。このことが、2014 年の利益率が改善 した理由のひとつと考えています。 ベトナムは南北に長い海岸線を持ち、インフラ建設が活発に行われているのは、海岸部、あるいは、 北部の紅河デルタ地域や、南部のメコンデルタ地域です。これらの地域には地盤が軟弱な場所が多いの で、FCN の受注機会も、より高まる可能性が大と考えています。 上のリストは、FCN と主なインフラ建設各社の利益率を比較した表です。FCN の純利益率 9.62%に 対して、コテック建設(CTD)の純利益率は 4.29%、ホアビンビル建設管理(HBC)の純利益率は 2.03% と 5%を下回っています。 健全な財務体質とともに、高い収益力も、FCN の魅力のひとつと言えます。 3 ニュース証券株式会社 【関東財務局長(金商)第138号】 加入協会 主な事業 日本証券業協会 金融商品取引業 外国株式は、価格変動リスク、為替変動リスク、カントリーリスク、会計基準変 更リスク、流動性リスク、取引相手先リスク(カウンターパーティーリス ク)、機会損失、その他リスクがあります。ご投資をする際には、上記価格変動及び為替変動により投資元本を下回るおそれがありますので、約款・ 投資ガイド及び契約締結前交付書面をよくお読みいただき、商品特性やリスク及びお取引ルール等を十分ご理解の上、投資家ご本人様の判断に て行ってください。ベトナム株式へのご投資には、 取扱手数料(【対面取引の場合】約定代金×2.16%(最低手数料800,000ドン)、が必要です 。外 国株式の売買にあたり、円貨と外貨を交換 する場合には、外国為替市場の動向をふまえて当社が決定した為替レートによるものとします。 VX 150408 D 作成:ニュース証券株式会社 <顧客配布資料> ベトナムレポート 個別銘柄フォローアップレポート 会社組織 ~ 作成:2015年4月8日(水) お問い合わせ フリーダイアル:0120-411-965 ホームページアドレス:http://www.news-sec.co.jp 主要な子会社と関連会社 2004 年 6 月に設立された、フェコン地下工事・地盤技術(FCN)の長期的な戦略は、2020 年までに、 インフラ部門のリーディング・カンパニーのひとつになることであり、プラント建設において、設計か ら、調達、建設までの工程を一括して請け負うことのできるインフラ建設会社になることです。 その長期的な戦略目標を達成するために必要な子会社、関連会社を、相次いで設立しています。 2011 年、日本のチカミ・ミルテックス株式会社と、合弁企業フェコン・ミルテック株式会社を設立 し、不織布やプラスチック樹脂を利用した軟弱地盤改良サービスを提供しています。 2014 年、中国の上海港軟弱地盤処理会社と、合弁会社フェコン・上海港軟弱地盤処理株式会社を設 立し、地質調査、測量、軟弱地盤処理などのサービスを提供しています。 同じく 2014 年、コテック建設(CTD)、第 1 交通工事総公社(シエンコ 1)と、合弁会社 FCC イン フラ投資株式会社を設立し、交通インフラ建設事業に進出しています。 フェコン研究所が、地盤処理、地下工事に関する調査・コンサルティング・サービスを提供していま す。フェコン鉱産株式会社(FCM)が、プレストレスト高強度コンクリートパイル(PHC)杭を製造 販売しています。 上記リスト以外の会社では、建設用機械のレンタル事業をおこなっている、日本のカナモト(9678) と合弁会社を設立し、建機レンタル事業を展開しています。また、2020 年に向けた長期戦略を実現さ せるために、日本政策投資銀行と戦略パートナー契約を結んだ際、日本の最新の技術移転を受けられる ように、JFE(5411)やライト工業(1926)と協力契約を締結しています。 4 ニュース証券株式会社 【関東財務局長(金商)第138号】 加入協会 主な事業 日本証券業協会 金融商品取引業 外国株式は、価格変動リスク、為替変動リスク、カントリーリスク、会計基準変 更リスク、流動性リスク、取引相手先リスク(カウンターパーティーリス ク)、機会損失、その他リスクがあります。ご投資をする際には、上記価格変動及び為替変動により投資元本を下回るおそれがありますので、約款・ 投資ガイド及び契約締結前交付書面をよくお読みいただき、商品特性やリスク及びお取引ルール等を十分ご理解の上、投資家ご本人様の判断に て行ってください。ベトナム株式へのご投資には、 取扱手数料(【対面取引の場合】約定代金×2.16%(最低手数料800,000ドン)、が必要です 。外 国株式の売買にあたり、円貨と外貨を交換 する場合には、外国為替市場の動向をふまえて当社が決定した為替レートによるものとします。 VX 150408 D 作成:ニュース証券株式会社 <顧客配布資料> ベトナムレポート 個別銘柄フォローアップレポート 作成:2015年4月8日(水) お問い合わせ フリーダイアル:0120-411-965 ホームページアドレス:http://www.news-sec.co.jp 主な開発案件 FCN は、外国直接投資(FDI)や政府開発援助(ODA)向け案件の受注に注力しています。下のリ ストは、2015 年に売上が予定されている、あるいは受注に向けて交渉中の開発案件のリストです。 FDI や ODA が絡んでいる大型案件の契約を獲得しています。特に、2015 年第 1 四半期、サムスン 電子タイグエン工場建設案件、サムスン電子ホーチミン工場建設案件の PHC 杭の施工契約を獲得しま した。その合計受注額は 3000 億ドン以上に上ります。 2014 年の事業計画は明らかになっていませんが、FCN の 2015 年 1 月末の受注残は、2014 年の売上 の 68%に相当する 9300 億ドン、3 月にサムスン電子絡みの大型案件を受注していますので、2015 年も 2 桁の増収増益を達成する可能性が高いと考えています。 売上の主力は、PHC 杭の販売および杭打ち施工です。ホーチミン市およびハノイ市の地下鉄建設案 件の 2015 年の売上は、1500 億ドン程度の見込みとなっており、本格的に売上が増加するのは、2016 年以降の見通しとなっています。 直近 1 年間の FCN の株価と VN 指数の動き 直近 1 年間のフェコン地下工事・地盤技術(FCN)の株価は、VN 指数を相対比較してみますと、2014 年 12 月から 2015 年 2 月までの約 3 ヶ月間、FCN の株価は、ベンチマーク指数に対して、アンダーパ フォームしていましたが、この期間を除けばほぼ連動しています。アンダーパフォームとなった原因は、 タイビン火力発電所建設の工期の遅れから、2014 年の売上目標の達成が難しくなったことです。 5 ニュース証券株式会社 【関東財務局長(金商)第138号】 加入協会 主な事業 日本証券業協会 金融商品取引業 外国株式は、価格変動リスク、為替変動リスク、カントリーリスク、会計基準変 更リスク、流動性リスク、取引相手先リスク(カウンターパーティーリス ク)、機会損失、その他リスクがあります。ご投資をする際には、上記価格変動及び為替変動により投資元本を下回るおそれがありますので、約款・ 投資ガイド及び契約締結前交付書面をよくお読みいただき、商品特性やリスク及びお取引ルール等を十分ご理解の上、投資家ご本人様の判断に て行ってください。ベトナム株式へのご投資には、 取扱手数料(【対面取引の場合】約定代金×2.16%(最低手数料800,000ドン)、が必要です 。外 国株式の売買にあたり、円貨と外貨を交換 する場合には、外国為替市場の動向をふまえて当社が決定した為替レートによるものとします。 VX 150408 D 作成:ニュース証券株式会社 <顧客配布資料> ベトナムレポート 個別銘柄フォローアップレポート 作成:2015年4月8日(水) お問い合わせ フリーダイアル:0120-411-965 ホームページアドレス:http://www.news-sec.co.jp また、3 月初めに、指数とのかい離を解消した原動力は、サムスン電子との大型契約締結のニュース でした。 2015 年 4 月 6 日(月)の終値を基準にした FCN の PER は 7.0 倍、配当利回りは 4.46%です。他の インフラ建設会社、コテック建設(CTD)の PER は 8.2 倍、配当利回りは 1.35%、ホアビンビル建設 管理(HBC)の PER は 7.7 倍、配当利回りは 2.43%となっています。 FCN は、2004 年 6 月に設立、2012 年 7 月に上場した若い成長企業です。上場後 3 年足らずの間に、 株価は 3 倍、売上は 5.5 倍、純利益は 3.9 倍になっています。 外資系企業と合弁企業を作りつつ、海外の最新技術の移転を図っていますが、ベトナムのインフラ投 資が本格化するにつれて、海外企業の直接進出も加速することが予想されます。 得意分野の軟弱地盤処理工事、トンネル工事を中心に、2020 年に向けた長期戦略の実現に期待した いと考えています。株主としての懸念点は、転換社債の追加発行に伴う、株主利益の希薄化です。 FCN の収益の成長率が、EPS の希薄化の比率を継続して上回れるのかについても注目しています。 海外株調査室 小畑 直樹 6 ニュース証券株式会社 【関東財務局長(金商)第138号】 加入協会 主な事業 日本証券業協会 金融商品取引業 外国株式は、価格変動リスク、為替変動リスク、カントリーリスク、会計基準変 更リスク、流動性リスク、取引相手先リスク(カウンターパーティーリス ク)、機会損失、その他リスクがあります。ご投資をする際には、上記価格変動及び為替変動により投資元本を下回るおそれがありますので、約款・ 投資ガイド及び契約締結前交付書面をよくお読みいただき、商品特性やリスク及びお取引ルール等を十分ご理解の上、投資家ご本人様の判断に て行ってください。ベトナム株式へのご投資には、 取扱手数料(【対面取引の場合】約定代金×2.16%(最低手数料800,000ドン)、が必要です 。外 国株式の売買にあたり、円貨と外貨を交換 する場合には、外国為替市場の動向をふまえて当社が決定した為替レートによるものとします。 VX 150408 D 作成:ニュース証券株式会社
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