産業のまち「ふじ」エネルギー需給構造リノベーションプロジェクト

静岡県富士市
本プロジェクトは、総務省から受託した「分散型エネルギーインフラプロジェクトマスタープラン策定事業」の調査結果を基に策定しました。
プロジェクト策定の目的
震災による電力逼迫・産業流出
都市活力低下が顕在化
都市活力再生に向けた
分散型エネルギーの取組
 地産電源の活用による
 産業低迷の重要要因である電力価格
差の解消
 エネルギーセキュリティの向上
 地産エネルギー源活用による資金循環の
組成・拡大
 需要サイドのエネルギー利用の最適化
 温室効果ガスの削減等、環境負荷の低減
施策と個別目標
プロジェクト推進の方向性
(1)しごと
製造業を中心とする産業の維持
発電事業による産業活性化と雇用拡大
(2)ひと
市内電源活用・利用効率化に向けたエネルギー関連人材の育成
自立的に考えられる人材の育成
(3)まち
製造業維持による経済効果
エネルギー関連資金循環による経済波及
省エネ推進
レジリエンス性の向上
住工一体型都市の新しいまち(産業と市民を結ぶ新しい関係づくり)
施策
指標
①
地域PPSによる
地産電力の活用
年間電力供給量
支援
②
天然ガスコジェネ
分散型電源の導 レーション設備規
入促進
模
市有林における優
③
勢木間伐時に未
再生可能エネル
利用間伐材の搬
ギーの利用拡大
出を実施する割合
平成25年度
0
平成32年度
100,000,000
kWh
kWh
63,724
kW
0 100,000
kW
100 %
%
事業成果指標
平成22年実績
平成32年目標
市内発電率
50%
60%
市内利用率
44%
55%
市内発電量:電気事業発電量(一般、卸、独立、特定規模、再生エネルギー)
+自家発電量
市内需要量:購入電力・自家発電等全て含めた電力需要
市内利用量:地域PPS販売量+自家発電量
1ポイント向上あたり
資金還流 約1.06億円/年
経済効果 約16.5億円
(試算)
市が導入支援した
④
高度利用技術に
高度利用技術の
よる
導入促進
電力消費削減量
⑤
エネルギー問題に
エネルギー分野 「興味がある」市
の人材育成
民の数
0
kWh(基準)
0
人(基準)
3,000,000
kWh
5,000
人
取組み
平成27年度中頃までに「地域PPS」を定
義し、指定することを目標とする。
・富士市版地域PPSの定義
・地域PPSへの支援
天然ガスコジェネレーション、再生可能エ
ネルギーの利用拡大を進める。
・環境負荷の低減
・需要の集中化
・行政によるコーディネート
・再生可能エネの地域利用
エネルギー資源として、木質バイオマス
チップの利用を拡大、地下水・下水熱の
有効利用を検討する。
・未利用間伐材の搬出拡大
・ボイラーの開発支援
・地下水熱利用の検討
需要家毎の利用高度化に向け、高効率
機器の導入を支援すると共に、ICTを活
用したエネルギーマネジメントにより、地
域全体の最適化を目指す。
・横浜市との連携
・高度利用技術の導入支援
知見を持つ技術者によるエネルギーコン
サルティングを支援すると共に、本市の
エネルギー政策にその知見が活かされ
る体制を築く。
・興味がある市民を増やす
・指導できる専門家を増やす
・省エネ人材の活用
富士市
人口
世帯数
富士山
Mt.Fuji
相模湾
Sagami bay
257,490人
100,996世帯
年間商品販売額 6,652億円(H19)
製造品出荷額 1兆2,549億円(H25)
駿河湾
Suruga bay
伊豆半島
Izu Peninsula
産業都市
平成25年度~平成26年度
総務省 分散型エネルギーインフラプロジェクトマスタープラン策定事業
製造業向けエネルギー対策が国内から評価
産
業
○分散型エネ導入
環境大臣賞・総務省MP
○製造業を中心とした地域PPS構想
○
民
生
○独自省エネルギー診断制度
○商店街モデル事業等
△
行
政
○法令対応に加え、省エネ計算書等独自制度。
・民間活力の導入実績が少ない
△
I C T
・環境、エネルギー分野の特徴的な取組はない
×
連
○地元団体・企業との連携に積極的
・大企業との連携例が少ない
△
携
横浜市
箱根山
Hakone
人口
世帯数
3,709,467人
1,632,193世帯
年間商品販売額 9兆7,882億円(H19)
製造品出荷額
4兆2,736億円(H24)
両市間
東海道新幹線
こだま号で約50分
東名高速道路
約90分
国内最大都市
平成22年度~平成26年度
経済産業省 次世代エネルギー・社会システム実証事業
スマートシティ施策が世界から評価
○スマートシティ構築等のノウハウ提供
デマンドレスポンス、エネルギーマネジメント、先進企業連携 等
○企業間交流の開催(環境ビジネスの促進)
製紙・輸送機械 ⇔ エレクトロニクス・ライフサイエンス
富士市の環境・エネルギー対策は
次の段階へ
スマートシティ発展・産業活性化