平成26年度 第1回豊島区国民健康保険運営協議会議事録 ○国民健康保険課長:定刻となりました。現在の委員の出席数は20名でございます。運 営協議会開催委員定足数に達していることを、ご報告申し上げます。 この度、保険医代表の委員の方の交替がございました。新しく就任された委員の方 に委嘱状は既にお渡しているところでございますが、会議に先立ちまして、皆様に 御紹介申しあげます。 保険医を代表する3名の委員の方々でございます。名簿順でございます。大木隆太 郎様、小澤政陽様、寺内庸泰様、どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○会 長:それでは、これより、平成26年度第1回豊島区国民健康保険運営協議会を開 会いたしたいと存じます。よろしくお願いいたします。なお、本日の議事録署名委 員は、渡邉伸介委員、金田委員のお二方にお願いいたしたいと存じます。 それでは、初めに、水島副区長より御挨拶がございます。 ○副区長:(挨拶) ○会 長:それでは、次に本日出席の理事者を御紹介いたします。お名前を読み上げさせ てもらいます。まずは、陣野原区民部長、佐野健康担当部長、澤田国民健康保険課 長、木山高齢者医療年金課長、また、松田介護保険課長におかれましては、公務の ため若干遅れて、この委員会室に参ることとなっております。よろしくお願いいた します。 それでは、議事に入らせていただきます。本日は区から、当運営協議会に諮問が1 件、また報告が2件あるようでございます。まず、諮問につきましては、水島副区 長からお願いしたいと思います。 ○副区長:(諮問文朗読、会長へ手渡す) ○会 長:ただいま諮問文を受け取らせていただきました。それでは、議事に入りますが、 委員の皆さんの御意見をいただく前に、今回の諮問につきまして詳細をお聞きした いと思います。事務局から説明をいただきます。 ○国民健康保険課長:(説明) ○会 長:それでは、委員の皆さんから御発言をいただきたいと思います。 ○委 員:まず、資料について、お伺いします。参考資料の下のグラフですが、口座振替 加入世帯全体の中で、20代30代の占める割合が13%となっておりますが、高 齢者世帯の口座振替の人が多く若者が少ないというのでしたら、棒グラフで20代 の加入者のうち、口座振替加入者がこのくらい、というようなグラフや資料を作っ ていただきたいと思います。としまの国保の年齢階層別人口分布図では、世帯では なく保険者数なのでわかりませんが、20~24歳で約7,000人、25~29 歳は約8,600人、30~34歳は約7,300人だけど、65~69歳は9, 959人、約1.5倍。例えば、加入世帯のうち、若い人達のところで口座振替が 何%位か、わかりますか。 ○国民健康保険課長:お手元に先に配らせていただいている、「としまの国保」4頁5頁 に、年齢階層別の加入状況、人口の分布図ということでグラフと図が載っておりま す。見比べていただければと思います。確かに国保につきましては、前期高齢者の -1- 方々が多い状況はございます。ただ口座振替世帯の中で、20代30代が併せて1 3%しかいないというのは、やはり、少な過ぎるというのが私どもの今回の着眼点 でした。 ○委 員:もう一つ下のグラフで腑に落ちないのが、年齢人口別でいうと75歳以上はい ないのですよね。ところが、この口座振替の年齢階層では75歳以上が13%いる という数字が出ています。これは、理由があるのでしょうか。 ○国民健康保険課長:これは、世帯主の方をお示ししている資料ですから、ご家族の方が 国保に入られていて、世帯主が75歳以上というケースです。 ○委 員:転入による加入者割合が20代30代で、73%を占めているとのご説明です が、具体的には、このことによって、どのように評価をし、口座振替が良いと言い たいのか、もう一回、説明をいただけますか。 ○国民健康保険課長:まず、今回、異動の中でも転出入に限ってグラフを作らせていただ いております。対策のなかで、区民課窓口へのペイジー端末機の設置につきまして は、転入で豊島区に入ってこられる方が23区の中でも非常に多いという状況を踏 まえ、そうした方々に来庁時にわざわざ2階に上がっていただくことなく、ワンス トップでサービスが提供出来ないかと考えたのが、区民課へのペイジー設置の理由 です。 他に、転入者は20代30代の若い方が多く、口座振替は20代30代の方が少な いという状況を踏まえて、若い方をターゲットとして、チラシの表現方法でござい ますとか、キャンペーンの時の景品の選び方に工夫を凝らしたところでございます。 ○委 員:そうすると、特に、若い人たちが転入してきた時に、事業概要に記載されてい るキャンペーンをやりたいということで、資料を出されたのですね。ペイジーって 一体何だろうというのを、事前に資料をいただいていれば、自分なりに調べて来ま した。実際に私も振込でペイジーを使ったことはあります。でも、すみませんが、 この記載だけでは何だかわかりません。 ○国民健康保険課長:口座振替というと、銀行印を押印し、その依頼の書面を送り返して いただくと手続完了というのが、今までの流れでございました。このペイジーとい う機械を使いますと、キャッシュカードがあると、その機械を通すことによって、 口座振替がすぐに、手軽に、ご加入いただけるというサービスでございます。銀行 印を持ち歩いている方というのは、なかなか少ないということもございまして、こ ういった端末を活用し、口座振替の加入率を上げていきたいと考えております。 ○委 員:1階のみずほ銀行派出に、キャッシュディスペンサーが置いてあります。今、 銀行ですから、オンラインで、例えば、郵便局の口座のカードでも、みずほ銀行以 外のカードでも、引き出しが出来るようになっていますが、このペイジーの端末だ と、銀行とか信用金庫、どこでも、口座振替の手続が出来る事になるのですか。 そして、もう一つ質問します。それは、一体、誰の所有の物で、一体、そのことに ついて、誰が責任を持つようになるのですか。 ○国民健康保険課長:まず、対象となる銀行ですが、全ての銀行ではございません。私ど もと契約を結んだ銀行が対象となります。いわゆるメガバンクは、全て対象になっ ております。他に豊島区周辺に多い信用金庫と併せて、9金融機関が対象となって おります。そして、ペイジーの端末機につきましては、これは、本区が国の調整交 -2- 付金を頂戴した上で購入しておりますので、本区の所有となってございます。 ○会 長:銀行と信金、併せて9行ということですか。 ○国民健康保険課長:銀行と信金、併せて9行でございます。 ○委 員:今、スケジュールをみると、7月には設置をされているというお話なのですが、 場所的には、どこに端末が置いてあるのですか。 ○国民健康保険課長:国民健康保険課に複数あった端末機の一部を区民課に移したような 形です。1階の転入窓口に置いてございます。 ○委 員:自分で操作をするものですか。 ○国民健康保険課長:持ち運びのできる機械にカードを通す、それによって、直ぐに手続 きがとれるというもので、職員が扱ってございます。ただ、国保課窓口では、ご案 内のとおり、一部委託をしているところでございますので、委託先の職員が扱って おります。 ○委 員:そうすると、もう、手続自体も委託していて、個人情報も取り扱っていて、今 までの紙に書いて印を押す方法から機械化した手続になっているのですね。そして、 且つ、国民健康保険の事業であるにもかかわらず、区民課の窓口で区民課の職員か 委託の職員が扱っているという、こういう関係になっているのですか。 ○国民健康保険課長:国保課窓口では、個人情報に関しては、これまでも、手書きで書い ていただいた申込書を委託先の職員が扱っておりますので、それが機械化したもの でございます。 個人情報について、新たに何か項目が加わったということはございません。そして、 区民課で、今までも、口座振替申込書の受取を行っておりました。 ○委 員:この口座振替加入キャンペーンについて、若年層を対象とした景品を増加する ことが、事業概要のところに出ています。導入スケジュールのなかで試行開始し、 既にキャンペーン実施、未加入世帯の個別周知開始と書いてありますが、この事業 概要に書いてある事は全て行っているのですか。諮問する前に行ったと考えてよい のですか。 ○国民健康保険課長:今回の諮問につきましては、口座振替の原則化を諮問させていただ いているところでございます。キャンペーンにつきまして、例年行っていることで ございまして、あくまでも勧奨の一環でございます。 ○委 員:若年層を対象にした景品を増加というのは、何か特別割引みたいな事をやられ たということなのですか。 ○国民健康保険課長:これは、国保課内で若手の職員でプロジェクトチームをつくり検討 したのですが、布団クリーナーですとか、また、エチカ池袋の商品券ですとか、そ ういった、若年の方の目をひきやすいものを、景品に加えたものです。 ○委 員:若い人だけがもらえるわけではなく、若い人が好むようなものを追加したとい うことですね。わかりました。 -3- 私が一番、心配をしているのは、口座振替にしないとデメリットがありますという ような事はいけないのではないかと、思っています。例えば、民間ですと、口座振 替以外だと手数料がかかりますというような事があります。そのような事は全く書 いてないので、今後も、ないと考えていいのですか。 ○国民健康保険課長:規則の改正をさせていただきますが、実際、運用といたしましては、 拒否した方に申請受付をしないというようなペナルティを科すということも考えて ございません。勧奨強化など緩やかな形で口座振替率を上げていきたいと考えてい るところでございます。 ○会 長:ほかにご発言は、ございますか。 ○委 員:資料は今日、いただきました。本来ならば、こういう諮問事項がある時は、事 前に資料を配っておくというのが、普通のやり方です。態度を決めるのだって、個 人で出ている場合はよいですが、団体だとか、所属するところから選ばれていれば、 それなりに一応の情報を流して皆の意見を聞いて態度を決めるわけです。 昨年度の国保の運協で出された、国民健康保険事業計画のなかに、収納率の向上に ついて、いろいろ書かれています。しかし、収納率を上げるためにどうするかと、 書いてありますが、この、口座振替を原則化とするという事、規則改正までは入っ ていません。私、まだ、委員会でも報告があったかどうか、大きい問題なのか小さ い問題なのかもよくわかりません。やはり、きちんと、手続を十分とっていただき たいと思っています。 口座振替加入率というのは、ここにも書いてあるとおりに、なかなか上がりません。 国民健康保険というのは、皆さん、収入の低い方が多いわけです。今、子どもが学 校に通っている母さん達も、学校に払い込むお金を、口座をつくって落とすように してくださいと言われるたびに、1万円足りないのではないか、8,000円足り ないのではないかと、銀行に駆け込むのが凄く大変だとおっしゃっています。お年 寄りはそれなりの生活設計ができていますから出来ますが、若い人たちは、日々の 生活の状況からいうと、とても大変なのです。 日本共産党区議団もアンケート活動を行いましたけれど、税金、社会保険料、国民 健康保険料、後期高齢者の医療保険料、このような負担が、とても重くて大変だ、 ここに消費税が上がったらどうなるのだろうという、怒りの回答をたくさんいただ いております。キャンペーンを行うなど、いろいろ努力しているのはわかりますけ れども、規則まで改正して、そして、原則ということが入ると、口座振替をしない という事が原則外になってしまう。原則外になった時に、それが、国民健康保険に 入っている皆さんにとって、どのような影響が出てくるかという、そこの見通しも ないままに、収納率を上げようというだけで、原則化を入れて規則を変えるという のは、どうも納得がいきません。大いにキャンペーンはやったら良いと思っていま す。口座振替をやってくださる人が増えれば、皆さんも助かるというのもわかりま す。しかし、それが出来ない人達もいるということも考え、どうしたものだろうか と考えています。いいですよと言ってスタートして、やはり、大きな問題になると 困ります。この原則というのはとれないのでしょうか。 ○国民健康保険課長:規則を普通徴収に係る保険料の納付は口座振替の方法によると改正 しますと、被保険者の方にとっては、口座振替が原則になります。 ただ、先ほど、委員の方からも御質問があったとおり、それを断ったからといって ペナルティを科すことは考えておりません。そうした意味で、原則化という文言を 使わせていただいております。 手続きの話も出ましたが、資料については、お手元になるべく早目にお届けするよ -4- う、さらなる努力をしてまいりたいと考えております。今回、ぎりぎりまでかかっ てしまったものですから、当日配布となったことについてはお詫びを申し上げます。 ○会 長:もう一点。区民厚生委員会で報告があったかどうかの点についてはいかがです か。 ○国民健康保険課長:6月の区民厚生委員会の場で、今後、このような口座振替の原則化 を試行するということについて、御報告させていただいているところでございます。 ○委 員:キャンペーンのお話は覚えております。ただ、私は、規則を変更するというと ころまでは、確か、はっきり聞いてないと思います。 お願いがあります。来年度の国民健康保険料のことも含めて、近いうちに運営協議 会が開催されると思います。そこで、規則改正を事業計画にきちんと入れて、そし て、事前に諮問も出していただいて、意見を発表する。いわゆる、良し悪しを決め たいと思っています。現在の事業計画には、規則改正の話は入っていません。今回 のご説明を伺うと、規則改正を12月に行いたいと書いてありますが、キャンペー ンを引き続き行っていただいて、次の運営協議会で改めて出していただいて、そこ までには私たちも考え方をはっきりさせておくということができると思います。今 日、結論を出さずに次に移すということは出来ないのでしょうか。 ○会 長:新しいご提案ですが、事務局、どのような見識をお持ちでしょうか。 ○国民健康保険課長:確かに26年度の豊島区国民健康保険事業計画には、口座振替の原 則化とまでは入ってございません。入っている内容といたしましては、「収納率向 上に向けて、口座振替の加入促進」という項目で入れさせていただいたところでご ざいます。この加入促進に向けてどのようなことを行っていくか、例えば、電話催 告を強化でございますとか、キャンペーンを行うとか。それは、事業計画をつくっ た段階では、その細部までは詰め切れていなかったので、このような書き方になっ ているところでございます。それが今回、案としてまとまったので、運営協議会に お諮りをしているということでございます。そして、その実施時期につきましては、 事務局の立場といたしましては、先ほどの資料にも書かせていただいたとおり、収 納対策を講じていくことは喫緊の課題であると考えておりますので、ぜひ、口座振 替の原則化につきましては、早期に実現させていただければと考えているところで ございます。 ○会 長:今のような事務局の見解ですが、ほかの方にも御意見を伺いたいと思います。 ○委 員:確か、前回、課長から、収納率の向上ということは、この豊島区の国保を維持 する上で、また、財政基盤を確保する上で非常に重要だという報告をいただいたは ずです。その収納率向上のお話の中で、前年度、この資料にもありますが、豊島区 が23区の中で23番目だと、ということは1番最後です。やはり、改善するとい う意味で、口座振替制度の推進ということになるのではと思います。口座振替でな ければ納付書を使うことになります。高い手数料のコンビニ払いもあります。いず れにしても、国保はどこでも財政基盤が厳しい。これを改善しなくてはいけないと いう観点に立てば、何らかの方向付けをせざるを得ないだろうと、判断をしなけれ ばいけないだろうと、こういうことだと思います。今回、このような御提案があっ たのは、手続上、両委員のおっしゃるとおり、唐突なイメージはありますが、財政 基盤を改善するという観点では、この場で方向付けをして、原則化を承認していく ということが大事ではないかと思います。 -5- ただし、委員がおっしゃったとおり、これに対するペナルティというのがあっては ならない原則規定だというふうに理解しますので、私は逆の立場で、この御提案に ついて、あえてきちっと、賛成をしたいと思いますので、御審議いただきたいと思 います。 ○会 長:ほかに御発言は、ございますか。 ○委 員:私自身も、今、委員がおっしゃったような方向性で、進めるべきだとの考えで ございます。 そこで少し、内容について伺います。改正案に、ただし口座振替の方法によること ができないときは、という文言があります。高齢の方や、簡単に金融機関や役所に 行けない方については想定ができますが、それ以外にどのような状況を想定されて いるのでしょうか。 ○国民健康保険課長:原則化については5区が先行して実施しており、その5区に聞き取 り調査を行いました。規定上、例えば規則の下に基準や要綱で、口座振替の方法に よることが出来ないときについて定める方法もございますが、特にそのように定め ている区はございませんでした。 そこで、私どもといたしましても、基本的には、転入等の窓口での手続後、口座振 替の手続に進ませていただき、お客様から、こういった理由でできないというよう なお申し出があった場合に個別に検討させていただきたいと思っております。 ○委 員:当然それなりの理由があれば、それは、本人の自由ですから、そこまでという のも、ごもっともな話ですが、実際、この口座振替をした場合と、現金納付の場合 とでは、受け手、役所側の手数料、人件費も含めて、単価としてどのぐらい違うか は計算出来ているのでしょうか。 ○国民健康保険課長:口座振替に関しましては1件当たり手数料が10円でございます。 消費税込で10.8円。先ほど御指摘のあったとおり、コンビニですと60円、消 費税込で65円です。現在は、30%程度、3割ぐらいがコンビニの収納というこ とでございます。額的には6倍違いますので、これが口座振替のほうに動いていけ ば、相当額の手数料について合理化が図れると考えてございます。 ○委 員:その合理化というか、事務負担としてどの程度の規模なのかについては、そこ まで計算していないのですか。 ○国民健康保険課長:そこまでは、計算にはいたっておりません。 ○委 員:本来的には、事務で負う負担も、区民が必死に納めた税金の中から出ている訳 です。一見、口座振替を本人の希望に則ってしないということは、その本人は無料 ではありますが、実際上は、全員の税金が費やされているということを、やはり、 わかりやすく提示してさし上げることが、区民のためだと考えております。 規則やペナルティはいけないという話ですが、当然、理由もなく科すべきではない との考えですが、逆に言えば、正当な理由もなく、貴重な税金を費やすようなこと をやっているということにもつながりかねません。そういったことも、大きな観点 から、区民に理解が得られるようなPRをしていただきたいとお願いをして終わり ます。 ○国民健康保険課長:説明方法やPR方法については、十分に検討してまいります。 -6- ○委 員:9月末までに試行開始の中で、135件、口座振替の新規申し込みが増えたと いうことですけれども、引き落しの日に口座の残高が不足していたりして、再度の 督促みたいな通知を出すような事例というのは、どのくらいの件数があったのでし ょうか。 ○国民健康保険課長:以前、国から口座振替を推進するようにと通知がまわってきたとき に、国の口座振替の収納率は、確か、96%程度だったと記憶しておりますので、 4%分ぐらい、口座にお金が足りなくてお支払いが出来なかった方がいらっしゃっ たということかと思います。先日、別の機会で、豊島区の口座振替世帯の収納率を 出しましたら、99%を超えておりました。 ○委 員:わかりました。この制度、今、原則化というところが問題視されておりますけ れども、試行開始に向けて、区民厚生委員会での御報告もあったということでもご ざいますし、収納率の向上には、やはり、今のような現状をお聞きしますと、口座 振替というのは、実現なされる方が収納率の向上にもつながるということでもある かと思われますので、私も、このことの実現については、このとおりでよろしいか と思います。ペナルティがないということですので、その時の事情に応じた対応は 必要かと思われます。 そして、私も、この資料につきまして、先ほど出されておりますけれども、昨日の 段階で、今日の審議される内容がどういうことなのかとご質問をさせていただいた りしました。今回につきましては、間に合わなかったという事情がわかりましたが、 前日までに、資料は届けていただければありがたいということ、改めて申し上げさ せていただきます。以上です。 ○国民健康保険課長:努力させていただきたいと思います。 ○会 長:ほかに御発言はございませんか。 ○委 員:実はこの後の報告のところで話をしようと思っていたことがあります。としま の国保の31頁を見ますと、保険料徴収方法収納別状況というのがあります。先ほ ど出たように、コンビニというのは1件当たりの手数料63円と書いてあります。 モバイルレジも63円、口座振替も10円、納付書は2.1円となっています。納 付書で納めてもらえば安くなるということではないのでしょうか。コンビニ収納が 増えてきて、手数料が高いからというようなことがあるのでしたら、納付書で納め ていただいたほうが良いのでは、と思いました。先の審議のなかでも、口座振替と コンビニ収納について、費用のことが言われていましたが、納付書で納めていただ くようにしてみたらどうかと思います。比較の対象も含め、公平にいろいろな資料 を見て議論する必要があるのでは思います。 ○国民健康保険課長:確かに収納手数料だけの比較ですと、委員御指摘のとおり31頁に 載っているとおりでございます。ただ、納付書ですと、銀行でのお支払いというこ とで、時間帯についてもお仕事等をなさっている方につきましては、そのお仕事の 時間との制約がございますので、そういったもろもろのことを含めて、収納につい てはチャンネルの拡大をこれまでも行ってきたところでございます。先ほどの比較 につきましては、口座振替と並び、件数が多いコンビニを一つの例として出させて いただいたところでございます。納付書は確かに手数料が安いのですが、もともと 納付書だけであったものが、収納率が低迷しているので、これまで、このようにチ ャンネルの拡大を図ってきた経緯を考えますと、それぞれの方法に意義があるかと。 -7- 中でも今回の口座振替については、納め忘れがない、また我々といたしましても、 収納率が群を抜いて高いというところでメリットがあるということから、お出しし ているものでございます。 ○委 員:口座振替の方法によることができないときは納付書による納付その他の方法に よる、と書いてあり、運用で、ご本人から出来ませんと申し出があればいいですよ と言ってくださると思いますが、原則にすると、職員がこれを持ち出して、ここに 書いてあるのでやってくださいとなりそうな気がします。やはり、原則にすること は大きいことで、今までとは異なる形にするわけなので、言葉を変えるとか、今ま で試行実施していたのを本格化にしますという事と全く違います。もう一回、少し 待っていただいて、本当にそれでいいのかどうかと検討したいと思います。 ○委 員:議論は煮詰まったと思いますので、決をとっていただきたいと思います。 ○会 長:では、ほかに御意見がなければ、お諮りをさせていただきますが、よろしいで しょうか。 それでは、御案内のとおり、一部、反対の御意見がありましたことを付して答申並 びに報告といたしたいと思います。 ○委 員:私たちは一つの提案として、今日は結論が出せないという、このような審議会 の持ち方というのもあるのでは、と申し上げました。それがだめで、今日どうして も決定をしたいのなら、また、少し相談をして、反対か賛成の態度を決めなくては なりません。決定について、次の機会まで持っていただく運営を、まず図っていた だきたいと思います。 ○会 長:それは先ほどの事務局の発言を受け、本日、諮らせていただきたいと思います。 それを前提に御発言をどうぞ。 ○委 員:やはりこのままでは、やり方も含め賛成しかねます。内容も、そのような意味 では、私たち議員ですので、条例改正であれば、もう一度、議会で議論をするとい うことができますが、これは規則ですので、議会で議論ができません。そのような 段階では、このまま文言にするのであるなら、賛成いたしかねます。反対と明確に は言いませんが、賛成いたしかねます。 ○委 員:どちらかというと、手続上の問題です。 ○会 長:わかりました。ただ今、疑義の御発言もございましたので、一部、異議ありの 意見がありました事を付して、答申並びに報告といたしたいと思います。いかがで しょうか。それでは、そのようにさせていただきます。ありがとうございます。 では続いて、一つ目の報告、国民健康保険事業の実績及び取り組みについて、事務 局より説明をお願いいたします。 ○国民健康保険課長:(説明) ○会 長:ただいまの説明に関しまして、御質問等がございましたらどうぞ。よろしいで すか。 それではないようですので、次に移らせていただきます。 次は、平成26年度国民健康保険事業会計の補正予算についての報告をお願いいた します。 -8- ○国民健康保険課長:(説明) ○会 長:ただいまの補正予算の報告に関して、何かございますか。 ○委 員:25年度決算に伴う精算ということですが、先程ご説明された25年度収支状 況で説明をしていただけますか。 ○国民健康保険課長:わかりました。まず、歳出についてでございます。少し大くくりで お話しさせていただきます。としまの国保の35頁、こちらが歳出の表でございま す。予算現額が311億円に対して、支出済額が302億円ということでございま す。執行率に関しましてここには書いておりませんが、概ね97%となっておりま す。予算の規模が300億でございますので、3%分、概ね9億円が歳出に関しま しては、執行残として残ったというものでございます。 歳入につきましては、予算現額が311億7,600万円余、決算額が315億3, 500万円余というものでございます。こちらにつきましては、基本的に、実績に 伴いまして決算が増えている分があるというものでございます。その規模が概ね3 億円ということでございまして、先ほどの9億円と3億円、併せて12億円が、今 回お示しした精算額、というのが雑駁ではございますが説明となります。 ○委 員:36頁の国民健康保険財政の推移、表51収支で、平成25年度、歳入計から 歳出計を引くと12億4,600万、これが単純に言えば、残だと思いますが、そ の精算方法としては、多少わかりにくいのですが、一つは、いろいろと精算をして、 残ったお金は12億970万円、そのうち、2億6,000万円は国庫に返し、残 った9億5,000万円は、一般会計に戻しましたということですね。つまり、黒 字ということですね。 ○国民健康保険課長:お見込みのとおりでございます。 ○委 員:9億円黒字が出たのなら、これぜひ、保険料を下げるために使うとか、医療費 の一部負担金の減免とか、あるいは国保の加入者が利用できるようにしてほしいと 思っています。そのようにはしなかったのですね。区財政に戻して、補正予算9億 円はどのようにしたのですか。 ○国民健康保険課長:私どもとしましては、例えばインフルエンザの急な流行もあり得ま すので、財政部局とも相談をしながら、一定の余裕をもって予算化をしているとこ ろでございます。そこで、剰余金が生じた場合、これは、一般会計にお返しするの が筋かと考えているところでございます。そして、一般会計に戻した後にそれがど うなったかという御質問ですが、それは、基金に積み立てられたと認識していると ころでございます。 ○委 員:それで、一般会計に戻し、例えば、インフルエンザの接種費用を無料にすると か、いろいろ要望があります。結局、基金に積み立てになったのですね。 ○国民健康保険課長:その時々に応じていろいろ考えはあろうかと思いますけれども、今 回に関しては、基金に積み立てたと聞いてございます。 ○委 員:財政調整基金に積み立てをして既に102億円、ことしの決算では、一般会計 に積み立て、それ以外に、全体で、決算剰余金が26億出たので合計128億円、 -9- 基金の積立が100億を超えたのは大変久しぶりです。 今、一般会計1,000億、特別会計を入れると1,500億と言われています。 第4回定例会では、補正予算等が組まれており、新庁舎を買うお金が132億円必 要なので、それに一部あてていくという話がされております。庁舎にお金は使わな いと言ったのは駄目だった、お金はかかるなと私たちは考えております。 国保運営のために必要だと、多少の余裕を持ってとおっしゃっていましたけれど、 インフルエンザがいくら増えても、9億円なんてかかるわけがないと思います。国 保料を下げるようにしていただきたい。お金がないわけではないと思っております ので、そのことだけ、指摘をさせていただきます。 ○会 長:ほかに御発言はございますか。それでは、予定していた報告はすべて終わりま したが、事務局より何かございますか。 ○国民健康保険課長:お手元に「第29回健康展」のチラシをお配りさせていただきまし た。26年12月7日日曜日、午前10時から2時半まで、区民センターの4階で、 ふくしまつりと同時開催いたします。委員の皆様も、ぜひ足をお運びいただければ と思います。よろしくお願いいたします。 ○会 長:ありがとうございました。それでは、以上をもちまして、平成26年度第1回 豊島区国民健康保険運営協議会を閉会といたします。皆さま、大変ありがとうござ いました。 -10-
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