別紙1 開会 時間 10 分 学習会 50 分 平成27年「地域防災学習交流会」コース内容 コース 講義タイトル ・会の進行説明 ・東京消防庁からのお知らせ まちかど防災訓練について A コース 「首都直下地震の備えと地域防災力の向上」 ≪基本編≫ 自助の内容を主体とし、個人としてできること、小組織でできること、地域 としてできることについて触れていきます。 ≪発展編≫ 自助を基盤とした近隣との共助について、多くの写真と事例を交えながら、 災害時は現場の創意工夫が命と生活を守るということを伝えます。 B コース 「マンションの防災対策」 ≪基本編≫ 過去の震災等の被害事例を踏まえ、災害に備えて日頃から準備しておくべき ものなど、マンションの具体的な対策を提案します。 ≪発展編≫ 地域の地勢や災害の種類、立地する施設等によって、地域防災の機能が大き く異なることを踏まえ、マンションと地域の連携、また、ディベロッパーや マンション管理会社との連携、共助の方向性を考えていきます。さらに災害 時の対策を「発災直後」「復旧」「復興期」のタイムラインに分けて考え、各 関係者の連携共助、地域防災の機能のあり方を検討します。 C コース 「避難所運営の手順と方法」 ≪基本編≫ 過去の大震災等における避難所の課題を紹介します。発災後の初動における 避難所開設の手順(学校等の開門、体育館等の解錠等)を、次いで避難所運 営の手順(運営委員会の設置、ルール作り等)を説明します。 ≪発展編≫ HUG(避難所運営ゲーム)を利用して避難所運営の擬似体験を行い、その業 務の一端に触れることにより、情報収集、判断、処置の難しさを理解します。 D コース 「要配慮者・避難行動要支援者への対策」 ≪基本編≫ 過去の大震災等における要配慮者・避難行動要支援者の課題を紹介し、災害時の 自らの取組と隣近所、地域支援の取組を紹介します。 ≪発展編≫ 行政、防災組織、地域住民による連携した支援体制の構築、要配慮者・避難行動 要支援者に配慮したきめ細かな防災対策の整備、また、災害時における支援のた めの訓練等、平常時から進められることを考えます。 東京都の被害想定を基本に、住まわれている方の地域への影響を考慮して、 具体的な対策を提案します。災害は自分自身に起こるという認識を持った上 で、地域の人々による日頃からの組織的な防災活動が重要であるということ や、地域防災力の向上を図るために今できることを考えます。 災害に強いと言われるマンションにおいても、発災時には、家具類の転倒・ 落下・移動やエレベーター内の閉じ込め、ライフライン(電気・ガス・上下 水道など)の停止、水・食料・トイレの確保など、様々な問題が起こり得ま す。こうした被害を軽減していくための自助・共助のあり方を考えた上で、 マンションにおける具体的な防災対策を提案します。 東日本大震災では、多大な被害の発生に伴い、非常に多くの方が避難所へ避 難し、避難所のあり方や運営体制に多くの課題が残りました。それらの課題 解決に向けた様々な取組事例を紹介しながら、避難所に集まる全ての方の協 力のもとで、地震やその他の災害における避難所運営に活用できるよう、基 本的な手順と方法を示します。 地域には、高齢者や障害者など、発災時に避難行動や避難生活において配慮が必 要となる「要配慮者」がいます。災害時における要配慮者の安全の確保には、地 域(町会・自治会、自主防災組織など)と地域支援組織(民生委員・児童委員、 高齢者相談員)の協力が不可欠です。地域で要配慮者を支援するための手引きや、 要配慮者とその家族が準備しておくことについて紹介し、災害時に必要な支援を 考えます。 E コース 「地域の危険を知る-地域ハザードマップの作成-」 ≪基本編≫ ハザードマップの意義と目的別の種類を紹介し、作成要領を解説します。こ の際、準備資材、地域のまわり方とその時々の着眼点を解説します。 ≪発展編≫ 基礎的なポイントを説明した後、DIG(災害図上訓練)により模擬的に図上 に状況を展開し、ハザードマップの作成の一端を把握していただきます。 F コース 「被災経験者または被災地支援経験者に学ぶ」 ≪基本編≫ 阪神・淡路大震災や東日本大震災の被災地で災害に遭われた語り部の方や実 際に現地に行き多くの語り部から得られた教訓等を収拾し、被災地支援をし た方から災害遭遇時の状況を把握し、今後の防災対策を提案します。 ≪発展編≫ 収集した資料を踏まえ、地震の特性(直下地震と海溝型地震など)に基づく 事例と各災害特有の事例(火災、津波など)に分けて今後の防災対策を提案 します。 G コース 「地域防災における女性の視点」 ≪基本編≫ ≪発展編≫ 交流会 30 分 自分たちが暮らしている地域がどのような災害のリスクを有しているのかを 地域住民一人ひとりが認識しておく必要があり、これを助けるのがハザード マップです。地域に根差したハザードマップを作ることの重要性について解 説し、住民参加によるきめ細かく実効性の高いハザードマップの作り方につ いて解説します。 阪神・淡路大震災や東日本大震災での実際の被災経験談、または被災地支援 経験談を軸に、現地での様子、人々の心情等、様々な視点から、災害の広が りとその回避方法を考えます。想像や映像ではなく、実際に体験しているか らこそわかる様々な状況想定を行い、個人や地域で何が必要なのかを考え、 防災対策へと繋げます。 地域の防災活動に女性の参画を推進し、男女双方の視点に配慮した防災活動 を行うことが重要です。昨今、国の防災基本計画において「女性の参画・男 女双方の視点」 (2005 年)や「政策決定過程における女性の参加」 (2008 年)が盛り込まれたことで、地域の防災計画にも女性の視点が取り入れられ る動きが広がっています。男女共同参画の観点に基づいた防災対策の重要性 を説明し、対策・対応方法を考えます。 過去の災害では時間的、物理的余裕がないため、女性特有の問題がなおざり にされた面が多々ありました。こうした問題を踏まえ、発災に伴う避難行動 や避難所運営、救助等の諸活動について、女性の視点を考慮した対応方法を 提案します。 家族や建物等、個別的状況に応ずる問題と、避難所運営等の共通的問題に分 けて対応方法を提案します。 「質疑応答や意見交換」 フリーディスカッションのほか、専用シートを使った問題の洗い出し形式、 グループワークによる討論形式、ゲーム演習形式など、テーマに応じ様々な 形で「地域防災対策のきっかけ」となる場を設けます。 ●講師の紹介 今野 茂雄 氏(NPO 法人日本防災環境 顧問) 石川 稔矩 氏(NPO 法人全国社会福祉救護協会 理事長) 和泉 禮子 氏(横浜市東希望が丘小学校防災拠点 副会長) 斉藤 尚武 氏(株式会社総合防災ソリューション) ○各コースは、講義内容に応じて、「基本編」と「発展編」に分かれているので、必ずどちらかを選択してくだ さい。 基本編:地域防災活動を始めて間もない団体などに対して、地域防災の基本的事項を中心に講義を行います。 発展編:地域防災活動を一定期間実施しており、更なる課題への対応を目指している団体などに対して、先進 的事例紹介や実践的内容を中心に講義を行います。 ※どちらも使用するテキストは同じです。
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