付録4 ポリフィッター施工手順

付録4 ポリフィッター施工手順
(管の接合方法と取り外し方法について)
1. 構造
① 本体:用途に合わせて色々な形状のものがある。
② ウェッジリング:管の抜け出しを防止する。
③ Oリング:水密性を保つ。
④ 防塵カバー:継手内部に異物の混入を防止する。
2. 適合管種
水道用ポリエチレン二層管(JIS K 6762)1種二層管専用
/2 T
1
T
3. 施工手順
(1) 管の選定
管表面を清掃し、表面に傷のない部分を選択する。管表面に傷があると、漏水の原因になるため。
(2) 管の切断
90゜
パイプカッター等を使用して管を切断する。
このとき管軸に対して直角に切断する。
直角に切断しないと漏水や、挿し込み不良
の原因となる。
挿し口部
面取器
(3) 管の面取り
面取器を使用して挿し口端面の面取りをする。
面取り寸法の目安は、管厚の半分とする。
面取りが不十分な場合や、切断くずが管に付着
した状態で管を挿入すると漏水の原因となるため。
(4) マーキング
H
管の表面に砂、泥、傷等が無いことを確認した後、
挿し込み深さを管挿し口部にマーキングする(表 1)
。
マ ー キン グ
挿し込み深さは本体受口奥の当たりまでとする。
表 1 挿し込み深さ(目安)
呼び径
13
20
25
深さ
H
42
52
63
(単位:mm)
30
40
50
76
91
103
H
(5) 接合
Oリング、ウェッジリングが本体に正しく入っているかを確認した後、管挿し口表面を水で
ぬらし管を挿し込む。このとき防塵カバーがめくれないよう注意する。
管挿し口にしるしたマーキングが防塵カバー端面と一致するまでしっかりと挿し込む。
挿し込み深さが不十分な場合は、抜け出しや
漏水発生の原因となる。
接合後、ウェッジリングが利いているか
マ ーキング
管を引張って抜け出さないことを確認して
ください。
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ディスマントル
4. 解体
(1) 管の取り外し
防塵カバーをずらし、ディスマントルを
2個向かい合わせ、本体に当たるまで深く
挿入して管を引き抜く。
ディスマントルを挿入する際は、一度
管を押し込み、ウェッジリングを初期位置
に戻してから挿入する。
ウェッ ジリン グを 初期位 置に戻 す
(2) Oリング、ウェッジリングの分解
ドライバー等先端の細いもので、Oリングを先に取り出す。
Oリング
ウェッジリング
分解の際、本体内面に傷を付けないように注意して行う。
本体を再使用する場合漏水発生の恐れがあるため注意する。
(3) 部品組み立て
新品のOリング①を本体に入れた後、
ウェッジリング②を方向に注意して入れ
最後に防塵カバー③を取付ける。
3
2
1
5. 注意事項
(1) 一度使用したOリング、ウェッジリングは再使用せず、必ず新品を使用すること。
(2) 本体や防塵カバーに変形や、傷がある場合は必ず新品と交換すること。
6. 仕様
表2 仕様
使用流体
使用環境温度
使用流体温度
水道水
-10℃~60℃
0℃~40℃
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