Case study GMOクラウドが、ホスティングサービス 「 iCLUSTA+」のサーバー更新に着手 導入から5年間の総コスト30%削減を目指す 超高密度・超低消費電力サーバー「 HP Moonshot System」を採用し 共用レンタルサーバーの価格競争力をさらに強化 業界 クラウドサービス 目的 ホスティングサービス「iCLUSTA+(アイクラスタプラ ス)」のサーバー更新。サービス基盤の基本設計を変 更することなく、高度化するパフォーマンス要求に応 えながら、導入から5 年間の総コストにおいてより投 資対効果の高いシステムを実現すること。 アプローチ データセンターのファシリティに適合する100V 電源対 応機器を前提に、既存のハーフラックサーバー(1Uに2 台収容)を、より高性能かつ投資対効果に優れたサー バー製品に置き換える。 ITの効果 ・100V 電源に対応し、4.3U に最大 45 台のサーバーカー トリッジを収容する超高密度サーバー「HP Moonshot System」を採用してラックスペースを 1/3 以下に(32U を 10U に) ・低消費電力のインテル ® Atom™ プロセッサー C2750 (8 コア) 搭載「HP ProLiant m300 サーバーカートリッ ジ」 により省スペース化を図りながらパフォーマンスを 30% 向上 ・ネットワーク構成のシンプル化によりネットワーク機 器および運用にかかるコストを削減 ・サーバーカートリッジ障害、シャーシ障害のいずれに も対応する高可用性システムを実現 ビジネスの効果 ・導入から 5 年間の総コスト(償却費およびデータセン ターコスト) を 30% 削減 ・100V 電 源 対応によりデータセンター 側のファシリ ティ条件に適合しコスト増を回避 ・最新のサーバーテクノロジーをいち早く取り入れサー ビスの競争力強化に寄与 ・専用サーバーをはじめ他のサービスへの適用も視野 に検証を推進 「 コストを抑えながら性能への要求にも応えていく。そのために は既存のサーバーを置き換えるだけでなく、新しいチャレンジを し続けなければなりません。長期的な視点で、 『業界最高クラス のパフォーマンス・信頼性と、業界最安水準の価格を追求する』 ために、HP Moonshot Systemのような新しいサーバー製品を 適材適所で活用していく考えです。」 −GMOクラウド株式会社 取締役 グループ CTO 唐澤 稔 氏 iCLUSTA+ のサービス基盤に HP Moonshot System を採用 GMO クラウドが、4 万契約/ 4 万 5 千ドメインを誇る国内最大級 のホスティングサービス「iCLUSTA+(アイクラスタプラス)」のサー バー更 新に着手している。新たに、インテル ® Atom™ プロセッ サー C2750(8 コア)搭載「HP Moonshot System / HP ProLiant m300 サーバーカートリッジ」を採用。超高密度・超低 消費電 力 サーバーでありながらパフォーマンスを 30% 向上させ、1U サー バーとの比較で 5 年間の総コスト 30% 削減を可能にした。 チャレンジ ホスティングサービス 「iCLUSTA+」 のサーバー更新 2014 年 10 月、GMO ク ラ ウド は 念 願 の 東 京 証 券取引所第一 部 へ の上場を果 たした。ホス ティングサービ スにおける「 業 界 最 高クラス のパ フォーマンス・信 頼 性と、業 界 最 安 水 準 の 価 格 を 追 求 する」という戦 略 が、顧 客 企 業 の盤 石な支 持に結びついた。取 締役 グループ CTO の唐澤稔氏は次のように話す。 メール系リプレイス計画 今 年 度 の 重 点テ ーマのひとつに、ホ スティン グサービスの 「顧客視点からのサービス改善・ 使いやすさの追求」がある。 チーフ 佐藤 俊成 氏 圧倒的な超省スペース・超低消費電力を実現 HP ProLiant m300サーバーカートリッジ インテル ® Atom™ C2750 2.4 GHz, 8コア SoC 32GB (4×8GB DIMM) DDR3 ECC メモリ 500GB SATA HDD 100V電源対応 インテル ® Atom ™ プロセッサー C2000 製品ファミリー 2 ●初期段階で計30 サーバーカートリッジを導入 ●HP Moonshot 1500シャーシ×2台による冗長化 背面 月 月 20 1 12 6 年 月 シェアードホスティンググループ 20 1 12 5 年 システム運用セクション 月 技術部 20 1 12 4 年 GMOクラウド株式会社 ソリューション 「クラウド、VPS 、レンタルサーバー、専用サー バーといった サービ スの 共 用 部分を 集 約し、 超高密度・超低消費電力サーバー より使 いやすく改 善していきます。たとえば、 「HP Moonshot System」 を採用 トラフィックが 急 増したときにリソースを自 佐 藤 氏を中心とする「 iCLUSTA+」のサーバー 動 的 に 増 強 するような仕 組 み を、クラウド だ 更 新プ ロジェクトは、どのような 視 点 で サー けでなく他のサービスにも広げ ていく考えで バー 選 定を 進めたのだろうか。そして、超高密 す。サービス基盤の共通プラットフォーム化も 度・超 低 消 費 電 力 サ ーバー「 HP Moonshot ■コスト削減効果 (ラック費 以上の +償却費) 5ど年間で 視野に入れています」 (唐澤氏) System」は、 の よ う30% な理由 で選ばれたの コスト削減効果 か。詳しく聞いていこう。 GMO クラウドの最新テクノロジーへの取り組 5年目 みは早い。 その 有 効 性を自ら 検 証しいち早く 「 従 来 の 環 境 は、1U に 2 台 収 容 で きるハーフ サービ 4年目 ス 基 盤 に採り入れることで、業 界 屈 指 ラックサーバーを中心に構成していました。そ の 競 争力 を 獲 得してきた。ホ スティングサー の 狙 い は、第 1 にフロント の Web サ ーバー/ 3年目 ビ ス 基 盤 の 企 画・設 計 から 構 築・運 用 ま で メールサーバーをスケールアウトさせて負荷 2年目 技 術 部 システム運 用セクション シェ を 分 散し、かつ サーバーに問 題 が 発 生しても を担う、 アードホスティンググル ープ チーフの 佐 藤 俊 お 客 様 の サービ スに 影 響 を与えな い 仕 組 み 1年目 成氏は、次のように語る。 を用 意 すること。第 2 に、ラックスペースあた りのユーザーの収容密度を高めて投資対効果 1Uサーバー HP Moonshot System 「今回、ホスティングサービス『 iCLUSTA+(ア を向上させることにありました」(佐藤氏) イクラスタプラス)』のサーバーを更 新するに あ たって、私 た ち は 新し い サ ーバー テ クノロ しかし、5 年 前 に 導 入した ハーフ ラック サ ー ジーに 着目し、実 機 による 検 証 を行ってきま バー の 標 準スペックは 2 コア /16GB メモリと した」 いうも ので、収 容ドメイン 数 の 増 加 により性 能不足が明らかになっていたという。 20 1 12 9 年 唐澤 稔 氏 「 高品質なサービスを維持・向上させつつ、高 度化するお客様のパフォーマンス要求に応え、 サービスと価格の競争力を高める――そのた めにどのような サーバーが 最 適 か、どんなテ クノロジーが 有 効 か、慎 重に検 討 を重 ねてき ました。そして、私 たちが 選 んだの は、超 高 密 度・超 低 消月額合計 費 電 力(サ 『 HP Moonshot サーバー) 1Uーバー System 』でした」 (佐藤氏) 月額合計(HP Moonshot System) 月 グループCTO 「一 部 上 場 を機 に、ホ スティングサービ ス、セ キュリティサ ー ビ ス、ソリュー ション サ ー ビ ス、3 つ の 中 核 事 業 の 競 争力を いっそう高め ■月次コスト推移(ラック費+償却費) ていきます。同時に、お客 様のビジネスになく てはならないサービスを提 供し続ける体 制を 強化する考えです」 20 1 12 8 年 取締役 月 GMOクラウド株式会社 「 iCLUSTA+」は、提 供 開 始から 10 年 の 実 績を 持つ国内最 大 級のビジネス向け共用レンタル サーバー。その 規 模はおよそ 4 万 契 約、ドメイ ン 数 は 4 万 5 千 に 達 す る。「 iCLUSTA+」の 特 長は、月額 934 円(税 別)からという割安な価 格 設 定ながら、サービス基 盤を構 成 する主 要 機 器 を 冗 長 化し 優 れ た 安 定 稼 働 を 実 現して い ることにあ る。ダウンタイム が 発 生した 場 合には、発 生 時間に応じて利 用料 を 返 金する 保証制度も用意されている。 20 1 12 7 年 Case study | GMOクラウド株式会社 ■月次コスト推移(ラック費+償却費) 月額合計(1Uサーバー) メール系リプレイス計画 ■コスト削減効果(ラック費+償却費) 月 20 1 12 9 年 月 20 1 12 8 年 月 20 1 12 7 年 月 月 20 1 12 6 年 月額合計(HP Moonshot System) 20 1 12 5 年 月 20 1 12 4 年 Case study | GMOクラウド株式会社 5年間で30%以上の コスト削減効果 5年目 4年目 3年目 2年目 1年目 1Uサーバー そこでプロジェクトは、具体的な方針として次 HP Moonshot System ラックスペースを削減し、 圧倒的な超省スペース ・超低消費電力を実現 ネットワークをシンプル化 の 2 点を掲げた。 ここで、GMO クラウドが採用した HP Moonshot HP ProLiant m300サーバーカートリッジ ① 既 存 のアー キ テ クチャー に 変 更 を 加 えず System と HP ProLiant m300 サーバーカー サーバーだけを更新して処理性能を高める トリッジの特長を見ながら、どのようなメリッ インテル ® Atom™ ② 導入 から「 5 年間の 総コスト」 においてより トに結びついているのか探っていこう。 C2750 2.4 投資対効果の高いシステムを実現するGHz, 8コア SoC HP Moonshot System は、4.3U の シャ ー シ に ×な 8GB 32GB 比 較 検 討 の 対 象 とし た の は、 汎 用(4的 x86DIMM) カ ート リッ ジ 型 サ ー バ ー を 45 枚 収 容 す る メモリ DDR3 ECC ベースの 1U サーバー、そして超 高密 度・超 低 超 高 密 度・超 低 消 費 電 力 サ ー バ ーで あ る。 消 費 電 力サーバー「 HP Moonshot System」 今 回 採 用 さ れ た「 HP ProLiant m300 サ ー であった。① の方 針に 対してはいず サー 500GB れの SATA HDDバーカートリッジ」は、低消費電力のインテル ® バー もクリアして い る。超 高 密 度 型 サーバー Ato m ™ プロセッサー C2750(8 コア) /32GB の場合 200V 電 源を要求する製品がほとんど メモリ/ 500GB の HDD を搭 載している。この だが、それでは GMO クラウドの 要件に合 致し 手 のひらに 載るほど小さ な“ 1 枚 ”が、エント ない。 リー クラスの 1U サーバー に匹 敵 する 性 能を (* HP 調べ) 発揮*する。 電源対応 100V 「 HP Moonshot System は、 超高密度 型サー 背面 バーでありな がら 100V 電 源に 対 応して いま 「 初 期 段 階 で は、HP Moonshot System を 2 ●初期段階で計 サーバーカートリッジを導入 30 す。日本 のデー タセンター 事 情に配 慮され た シャーシ/各 15 サーバーカートリッジ 導入し ●HP Moonshot 1500(佐藤氏) シャーシ×2台による冗長化 製品であると感じました」 ました。シャーシも冗 長 化 することで 可用 性 を 高 めて いま す。ラック内 で の 占 有 スペース 雌雄を決したのは 「 5 年間の総コスト」だった。 は 10U で、ここに物理サーバー 30 台を収容し 「 導入にかかる 初 期 費 用と 5 年 間 運 用した 場 ています。1U サーバーとの比 較 でスペースを 合 の 総コストを、定 率 法 で 償 却した 場 合 のコ 1/3 に削減できました」(佐藤氏) スト 推 移 を 示したグラフ が こちらで す。初 年 度はわずかに 1U サーバーが 有 利ですが、2 年 目 以 降 のコストで は HP Moonshot System が圧倒的な優位となりました。HP Moonshot System は、1U サーバーと比較して 5 年間でお よそ 30% のコスト削減が可能です」(佐藤氏) HP Moonshot System で は 1 シ ャ ー シ に 最 大 45 サ ーバーカ ートリッジ を 収 容 で きる の で、サーバー 台 数 を 増 やすほどスペース 効 率 を高めることが可能だ。 3 Case study | GMOクラウド株式会社 ソリューション 概略 導入ハードウェア ・HP Moonshot System ・HP ProLiant m300サーバーカートリッジ 「 1 サーバーあたりの 性 能 は、コア 数とメモリ 「コストを抑えながら性 能へ の 要 求にも応 え 容 量を 確 保 することで 従 来 よりも 30% 向 上 ていく。そ のためには既 存 の サーバーを 置 き しています。また、電 源、ファン、管 理 モジュー 換えるだけでなく、新しいチャレンジをし続け ル、ネットワークスイッチがシャーシ内で共 有 な け れ ば なりま せ ん。長 期 的 な 視 点 で、 『業 されるため、物 理 環 境を 大 幅にシンプル 化で 界 最 高 クラスのパ フォーマ ン ス・信 頼 性と、 きることにメリットを感じました。特にネット 業 界最 安 水 準 の 価 格を追 求する』ために、HP ワークのシンプル化は、サーバーサイドのネッ Moonshot System のような 新しいサーバー トワーク機 器やケーブルを削減できるだけで 製 品 を 適 材適 所 で 活 用して いく考えで す。複 なく運用の効率化にも寄与します」(佐藤氏) 数のサービスで共 通する機能とインフラを統 合 するところから着 手して いま す が、究 極 的 「 iCLUSTA+」の サ ー ビ ス 基 盤 は、負 荷 分 散と にはさらにシンプルで低コストの “共通プラッ サービ ス 継 続 のため 多 数 の 物 理 サーバー に トフォーム”の実現を目指していきます」 よる 冗 長 構 成 を 採 って い る。HP Moonshot System はシャーシへ の 抜き差しだけでサー 「 『 』は クラウド バーを 交 換できるため、迅 速 な 復 旧が 可能 な の看板商品であり、 “使いやすさ” ことも大きなメリットとなるだろう。 iCLUSTA+ ま た、HP Moonshot System は、超 高 密 度・ 超 低 消 費 電 力という特 長を 備えながら、使い 勝手や運用は一般的な x86 サーバーと大きく は 変 わらな い。多 数 の サーバーノード を 集 中 管 理したり、プ ロビジョニング を 効 率 化 する 仕組みも用意されている。 GMO に対するお客 様の期 待の大き さも感じています。たとえば 『使 い たいサービ スをボタン一つ で 使 える』というように、お 客 様 視 点 でサービスを磨 き上げ ていきたいと思います」ー 佐藤氏 「従 来は、CD-ROM 1 枚で自動的にセットアッ プを行えるような仕 組みを独自に用意してい 唐 澤氏は、ホスティング/レンタルサーバーの まし た。HP Moonshot System の 環 境 で は 使命を改めて強調して締めくくった。 PXE によるネットワークブートに移 行する必 「 使 い や すく低 コ スト の サ ー ビ ス に、ど れ だ 要 が ありました が、一 度 環 境 さえ 整 えてしま けお 客 様 のニーズにヒットする付 加 価 値をご えば、それ 以 降 の 作 業は大きく効率化できる 提 供 で きるか が 重 要 で す。そ の ため に は、可 はずです」(佐藤氏) 能 性のあるテクノロジーを自社で検 証するこ と、HP のようなテクノロジー ベンダーと協 力 すること が 不 可欠 で す。GMO クラウド は、ビ ジネスフレンドリーな サービ スをご提 供しつ つ、お 客 様 の やりたいことを実 現 するビジネ スイネーブラーとしてのミッション を 追 求し 共通プラットフォーム化を目指す ていきます」 大きな一歩 現在、ホスティング/レンタルサーバーのビジ ネスは、クラウドの潮流とともにいっそう厳し 詳しい情報 い競 争にさらされている。GMO クラウドの競 HP Moonshot Systemについてはこちら www.hp.com/jp/moonshot 争優位戦略を、CTO である唐澤氏に聞こう。 ベネフィット メールニュース配信登録 http://hp.com/go/getconnectedjp 記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。 Intel、インテル、Intel ロゴ、Intel Atom、Intel Atom Inside は、 アメリカ合衆国および / またはその他の国における Intel Corporation の商標です。 記載事項は2015 年3月現在のものです。本カタログに記載されている情報は取材時におけるものであり、 閲覧される時点で変更されている可能性があります。予めご了承下さい。 © Copyright 2015 Hewlett-Packard Development Company,L.P. 日本ヒューレット・パッカード株式会社 〒136-8711 東京都江東区大島2丁目2 番1号 CPC14003-01 2015 年3月
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