株式会社鈴木螺子工業に対して総額1億5千万円の

NEWS RELEASE
SHOKO CHUKIN BANK
平 成 27 年 3 月 31 日
商 工 中 金
商工中金が多摩信用金庫と協調し、株式会社鈴木螺子工業に対して
総額 1 億 5 千万円のシンジケートローン型のABLを組成!
商工中金は、中小企業の皆さまの多様な経営課題やニーズにお応えするために、先進的
な金融手法を開発して、資金調達の円滑化と多様化の実現をサポートしています。
商工中金(新宿支店)は、多摩信用金庫と協調して、3 月 31 日、株式会社鈴木螺子工業
(本社:東京都府中市、代表者:鈴木 悟氏)に対し、
“ねじ”を担保とする総額 1 億 5 千
万円のシンジケートローン型のABLを組成しました。本件は、地域金融機関との協調に
より、その組成が実現したものです。
また、本スキームは「経営者保証に関するガイドライン」の趣旨を踏まえ、商工中金・
多摩信用金庫と経営者(=企業)が十分なリレーションが構築され、事業方針や業績につ
いて詳細な開示および定期的な報告があること等を条件(誓約事項)に、代表者本人の保
証を求めない制度(停止条件付連帯保証)を採用しています。
株式会社鈴木螺子工業は、微小なねじを豊富に取り揃えるねじの総合商社です。国内の
有力メーカーの一次代理店として、多品種・小ロット商品を短納期で届けることを強みに、
多様な顧客ニーズに対応しています。
今回、同社の事業のライフサイクルに着目したABLのスキームを導入することで、従
来は担保として利用されることのなかった商品などの「商流」を資金調達に活用できるよ
うになりました。同社は調達資金を販路拡大や売上増加に伴う運転資金に使用します。
商工中金は、今後もこうした取組みにより、多様化するお取引先の資金調達ニーズにこ
たえ、地域経済の発展に貢献していきます。
【株式会社鈴木螺子工業の概要】
所 在 地 東京都府中市白糸台 3-22-5
代 表 者 鈴木 悟
業
種 金物卸売業
設
立 昭和 46 年 4 月
資 本 金 12 百万円
従業員数 16 名(平成 27 年 3 月現在)
【本シンジケートローンの概要】
組成金額
契約締結日
1 億 5 千万円
[内訳]商工中金
7 千 5 百万円(アレンジャー兼エージェント)
多摩信用金庫 7 千 5 百万円(ジョイントアレンジャー)
平成 27 年 3 月 31 日
NEWS RELEASE
SHOKO CHUKIN BANK
1.ABL(アセット・ベースト・レンディング)とは
在庫が販売されて売掛金となり、売掛金が回収される過程の「事業のライフサイクル」に着目し、在
庫・売掛金を一体として担保取得し、極度枠を設定するスキームを言います。
商工中金のABLモデルでは、原則としてこの「事業のライフサイクル」のみを貸付の主要な引当て
とするものであり、お借入される企業の不動産、機械設備もしくは、有価証券を担保としたり、または
代表者の個人の信用力に過度に依存したりすることを想定していません。その意味で商工中金のABL
モデルは、動産・不動産や債権を個別に担保と捉えてきた従来型の融資実務とは根本的に発想を異にす
る取組みであり、中小企業の資金調達の多様化に大きく寄与するものです。
2.ABLスキーム図
販売代金入金指定(管理口座)
販売先
販売
品質チェック
商取引
融資実行
顧客企業
定期的に生産状況・担保情報報告
商工中金
流動預金(管理口座)
*正常時は払戻可能
質権 or 管理口座
回収
売掛金(債権)
譲渡担保
販売
在庫(動産)
譲渡担保
一
体
と
し
て
担
保
取
得