サマーレビューについて 1.制度の趣旨 現下の厳しい財政状況においては、歳入歳出両面から事務事業の見直しを推進していく必要があります。しかし、予算編成においては時間が限られる ことから、本格的な当初予算編成作業に着手する前(夏季)から検討・調整を行い、その結果を予算に反映させるためのものです。 ① 調査期間:7 月 24 日~8 月 22 日 ② 回答に対する調整期間:8 月 25 日~9 月 26 日(一部事業については、その後の予算編成においても継続) 2. (歳入面)新規歳入の確保等検討調査 新規歳入の確保や既存歳入の増収のため、下記の事業に絞り導入や見直しを検討しました。 【調査対象の歳入事業と実施事例(主なもの)】 № 事業名等 1 広告事業 2 土地建物等の貸付等 3 自動販売機の設置 4 国県補助金等の再点検 (単位 : 千円) 説明 実施事例(主なもの) (新規)サンプラザ市原掲示板、がん予防講演会リーフ 公共施設や冊子等への広告掲載について、 レット、憩の家壁面、中央図書館雑誌スポンサー事業 既存事業の見直しを含めて検討する。 (拡充)市原鶴舞バスターミナル掲示板 (参考) H27予算に おける増収額 797 財産の有効活用の観点から、土地建物等の 貸付、使用許可について、新規実施及び見 無償貸付から有償貸付へ変更(1件) 直しを検討する。 2,174 直営及び指定管理者施設に設置される自動 4施設・15台 販売機について、入札方式を導入する。 (サンプラザ市原、公民館、運動広場など) 9,012 財源に関する資料等を活用し、既存事業に 充てられる新規の特定財源を発掘する。 県:市町村水道総合対策事業補助金 →水道事業会計の経営の健全化を促進 150,000 3. (歳出面)懸案事業の見直し等検討調査 これまでの予算編成等において、検討を要する事項があった事業について、見直し等を行いました。 【調査結果(主なもの)】 № 款/会計 部局名 事業名等 1 総務費 市民生活部 交通安全協会補助金 (市原交通安全協会) 2 民生費 保健福祉部 社会福祉協議会 運営費補助金 事業の概要 交通事故防止対策事業を実施する 団体に対して、補助金を交付する。 指摘の内容 多額の繰越金が生じている状況から、補助の必要性と金 額の適正な規模を整理すること。 社会福祉法人市原市社会福祉協議 繰越金が生じている状況から、補助の必要性と金額の適 会の法人運営に係る経費に対し補 正な規模を整理すること。 助金を交付する。 見直し等の内容・方向性 見直しの効果 平成25年度決算で繰越金は減 〔補助金の当初予算額〕 少したが、なお、補助金に比べ H26:725千円→ 多額となっているため、規模を縮 H27:300千円(△425千円) 小する。 補助対象経費及び補助金の積 算方法の見直しを行う。 〔補助金の当初予算額〕 H26:43,587千円→ H27:42,778千円(△809千円) 国の制度改正により、支給対象 者の増加が見込まれることか ら、一人当たりの支給額を減額 する。 3 民生費 保健福祉部 難病療養者見舞金 「障害者総合支援法」の施行や国の難病対策の見直しの 難病療養者又はその保護者に見舞 20歳以上:入院12万円/年・通 〔見舞金の当初予算額〕 方向性等を踏まえて、制度のあり方を検討すること。 金を支給する。 院6万円/年 H26:94,200千円→ また、他自治体の給付内容等を調査・研究の上、制度の見 ※市単独扶助費 20歳未満:入院 6万円/年・通院 H27:90,000千円(△4,200千円) 直し(所得制限など)も検討すること。 3万円/年 ⇒一律3万円/年 また、廃止も含め制度の見直し の検討を継続する。 4 民生費 重度障がい者や障がい児へ手当を 支給する。 ※市単独扶助費 他自治体の給付内容等を調査・研究の上、制度の見直しを 検討すること。 ・所得制限 ・年齢制限 ・介護サービスとの併給制限 など 平成27年9月から所得制限を導 入する。 また、年齢制限など制度の見直 しの検討を継続する。 〔手当の当初予算額〕 H26:410,856千円→ H27:393,391千円 (△17,465千円) 保健福祉部 市福祉手当 他自治体の給付内容等を調査・研究の上、制度の見直しを 補助眼鏡等を作る場合に、その費用 助成額を、補助眼鏡等の購入費 〔助成費の当初予算額〕 検討すること。 の一部を助成する。 用の1/2の額とし、助成限度額 H26:5,670千円→ ・所得制限 ※市単独扶助費 を変更する。 H27:4,744千円(△926千円) ・助成額 など ひとり暮らしの高齢者や高齢者世帯 設置台数の増加を踏まえ、今後も持続可能な制度となるよ 平成27年10月から装置の現物 〔整備委託料の当初予算額〕 等に対して、緊急通報装置を貸与す う、事業費抑制に向けた制度の見直し(対象者の制限、負 貸与に自己負担を導入する(徴 H26:50,000千円→ る。 担金の徴収等)を検討すること。 収は委託業者が実施)。 H27:48,666千円(△1,334千円) 5 民生費 保健福祉部 老人性白内障補助眼鏡等 費用助成費 6 民生費 保健福祉部 緊急通報体制整備事業費 № 7 款/会計 民生費 部局名 保健福祉部 事業名等 敬老会事業補助金 8 衛生費 保健福祉部 感染症予防費・成人病対策費 (肺がん検診など) 9 衛生費 保健福祉部 「歯の健康」に関する 市民電話相談委託 10 衛生費 環境部 生ごみ肥料化容器 及び処理機購入費補助金 事業の概要 指摘の内容 平成26年度に対象年齢の移行(70歳→75歳)が完了する のを受け、単価(800円/対象者1人)の見直しや地域間調 敬老会事業を行うため、事業に要す 整費の廃止などを検討すること。 る経費(会場設営費、バス借上料な また、現行の実施方法(社会福祉協議会への補助)の評価 ど)に対して補助金を交付する。 と、これを踏まえた効率・効果的な実施方法(町会等への 直接補助など)について検討すること。 見直し等の内容・方向性 平成28年度当初予算編成時に 見直しの内容が反映できるよ う、関係団体との協議等の検討 を進める。 検診ごとに単価に対する自己負 担率に差があることなどから、検 肺がん検診(集団)などで、自己負担を無料としているが、 診全体での受益者負担のあり 各種がん検診(個別・集団)を実施す 県内他市では有料としている市も見受けられることから、有 方について検討する。 る。 料化について検討すること。 また、集団検診の集約化等の検 診方法の見直しについても検討 する。 市民の歯や口の健康づくりに関する 相談実績の状況及びいちはら健康・医療相談ダイヤル24 電話窓口相談業務(委託)を行う。 事業の活用を勘案し、事業廃止について検討すること。 毎週2回(火・木) 午前10~12時 生ごみ肥料化容器あるいは生ごみ 処理機の購入費用の一部を補助す る。 容器:補助率1/2(3,000円限度) 処理機:同1/3(20,000円限度) 〔委託料の当初予算額〕 平成26年度限りで事業を廃止す H26:1,080千円→ る。 H27:0千円(△1,080千円) 補助後の使用状況等を調査し、 費用対効果(市のごみ処理費用の削減)について、整理す 調査結果をふまえた費用対効果 ること。 を整理する。 平成27年10月から給付対象者 及び給付限度額の見直しを行 う。 11 介護会計 保健福祉部 在宅高齢者おむつ給付費 見直しの効果 在宅で高齢者を介護する家族の負 平成24年度の制度見直し後の事業費の伸びが著しいこと 〔給付費の当初予算額〕 担を軽減するため、おむつの現物給 から、所得制限及び給付限度額を含めた制度の再見直しを H26:110,207千円→ 給付対象者:住民税非課税世帯 付を行う。 検討すること。 H27:96,000千円(△14,207千円) まで 給付限度額:8,000円/月又は 4,000円/月→5,000円/月
© Copyright 2024 ExpyDoc