反 論 書

26総総法審第2187号反論書
反
論
2015/3/31
大西秀宜
書
26総総法審第2187号について,以下のとおり反論します。
平成27年3月31日
請求人住所
東京都足立区竹の塚
1-29-11
菅野ビル401
氏
名
大西
年
齢
39歳
受理者との関係
東京都知事
舛添 要一
秀宜
印
本人
殿
1.反論の趣旨及び理由
ア
趣旨
1. 足立区福祉事務所長の弁明は,審査請求人が犯罪被害に遭った結果と
して玄関鍵の交換をせねばならなくなったことを前提としておらず,
証拠と照らし合わせても虚偽の答弁であることは明らかである。
2. 審査請求人は犯罪被害に遭ったために,生活保護法第14条に基づく
住宅扶助として鍵の交換費用を申請しているのは自明であり,鍵の交
換費用は認められねばならない。
イ
理由
以下のとおり,経過及び認否に関して反論する。
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大西秀宜
なお,足立区福祉事務所長による記載は 斜字体 とする。
5 本件処分に至るまでの経過
(2)平成 26 年 12 月 3 日、審査請求人は、足立区足立福祉事務所長(以下
「処分庁」という。)に対し、平成 26 年 12 月分の収入申告書及び給与明
細書を提出した。その際、併せて、平成 26 年 11 月 25 日付の「解錠シリ
ンダー交換代金」の名目の 34,560 円の領収書を添付のうえ、当該収入申
告書の今月分(12 月分)の収入の必要経費欄に「鍵交換費用」として同額の
記載があった。同日、処分庁は、これを受理した。
1. 足立区北部福祉事務所は,事実を正確に記してはいない。
2. 平成 26 年 12 月 3 日に審査請求人が提出したものには,平成 26 年 12
月分の収入申告書及び給与明細書だけではなく,資料1に記すとおり,
鍵交換に要した相見積資料も含まれる。
3. 資料1は,前日の犯罪を受け,平成 26 年 11 月 10 日に,審査請求人
が担当喜多と本件鍵の交換について相談した際に,「最低3社分の相
見積がなければ費用負担できない」という旨を伺ったために,見積を
取ったものである。足立区北部福祉事務所から審査請求人に対して指
示がなければ,審査請求人が3社から,資料を明示して相見積を取る
ことなどなかったのである。
6 審査請求書記載事実の認否
審査請求書 1 ページ目の理由中「私が、平成 26 年 11 月 10 日に」から
同 2 ページ目 1 段落中「言い放たれ」までのうち、平成 26 年 11 月 10 日、
審査請求人から鍵の交換費用が、勤労に伴う収入の必要経費として認めら
れるかを質問されたことに対し、足立福祉事務所北部福祉課第五係担当の
喜多が、鍵の交換費用は、勤労に伴う経費としては認められない旨を回答
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したことは認め、その余は不知。
1. 資料2を聞いていただければ分かるとおり,録音 9 分頃より塚原が登
場した上で,
塚原:「鍵代は出せません。あなたが撒いた種でしょ。」
審査請求人:「あなたが撒いた種もなにも,犯罪ですよ。」
塚原:「それは警察に言ってください。」
という趣旨の不毛なやりとりがあった。
2. このため,足立福祉事務所が“その余は不知”とするのは事実ではな
いことが証明される。これをはじめとして,足立福祉事務所による,
審査請求書記載事実の認否に関しては,事実でないことが多々含まれ
ており,到底認められない。
3. そもそも福祉事務所は,審査請求人の言い分を可能な限り聞いた上で
判断を為すべきものであって,審査請求人の言い分を恣意的に聞かな
い上で “その余は不知”とすることはあり得えない。用語として“不
知”の用法を誤っており,失当である。
4. なお塚原は執拗に審査請求人のブログ上の記載に関して咎めている
が,審査請求人がブログ上に記載したことは,審査請求人の裁判の経
過など,審査請求人の政治姿勢を説明するために必要なものである。
塚原がどのように認識しようが,審査請求人のブログ上における記載
は,行政として日本国憲法第21条によって守るべき審査請求人の言
論の自由に該当するため,資料2における塚原の発言は全て失当であ
る。
5. また,審査請求人は詳細に主張してはいないが,福祉事務所は弁明書
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に“勤労に伴う経費としては認められない”などとして記載してきて
おり,事実と全く異なるために主張する。
6. 審査請求人は当初より,あくまで生活保護法第十四条に規定する住宅
扶助として認められないかどうかを主張した。それに対して担当喜多
は,上職の塚原に相談した上で,審査請求人に対して「費用の項目に
ないために認められない」と言って来た。このため審査請求人は,
「そ
れでは勤労を継続するために,勤労に必要な費用として認められない
か?」と主張したことがあるのは事実である。
7. 然るに弁明書には,“勤労に伴う経費としては認められない”としか
記載されておらず,あくまで審査請求人が“勤労に伴う経費”と,東
京都知事舛添要一殿に対して,用途を限定して主張してきたかのよう
な誤解を敢えて与える記載をしている。
8. 福祉事務所は,仮に審査請求人が“勤労に伴う経費”として申請して
きた場合も,審査請求人が生活保護法の詳細を理解していない前提の
上で,より適した適用が可能でないか検討する義務を負うはずである。
9. そしてその上で,どのような理由によって“経費としては認められな
い”かについて説明せねばならないが,資料2のやりとりを聞いてい
ただければ明らかなとおり,福祉事務所側から審査請求人に対して
“勤労に伴う経費としては認められない”などと主張した事実は一切
ない。この点からも,足立区福祉事務所による弁明書の記載は全く事
実に反する。
10. また審査請求人が調べたところ,一般的に,資料3に示すとおり,転
入時においてさえも,安全確保のための鍵交換までもが,安全確保の
必要性から,生活保護法上認められる場合があるようである。
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大西秀宜
11. そうすると,審査請求人の場合は,犯罪行為に起因し,鍵を交換せね
ば居住できない状態となっている,生活保護法第14条に規定する住
宅扶助として認められない理由とはならない。
12. 審査請求人に対して国が保障すべき,日本国憲法第25条に規定する
生存権は,足立区北部福祉事務所係長塚原が言うように,“あなたが
撒いた種”かどうかが判断基準になるはずはない。生存権を認めて生
活保護法第14条に規定する住宅扶助を為した上で,それでも問題と
思えば別途指導などをすればいいことである。
13. 審査請求人が自らの主張をインターネット上に記載することに関し
ては,日本国憲法第21条に規定する言論の自由に該当し,行政に当
たる塚原には,審査請求人に対して日本国憲法第21条を侵害する主
張をする権利がない。その上で,審査請求人の玄関ドア鍵にボンドを
塗るという犯罪行為については,明らかに犯罪行為を起こした者にそ
の責があるのであって,犯罪行為までをも審査請求人の責とする塚原
の主張は到底認められない。
14. なお塚原は,資料2からも明らかなとおり,見た目も発言も高圧的で,
いわゆる「暴力団員」そのものであり,地方公共団体が雇うにはおお
よそ不適格な人材であると,審査請求人は判断する。
15. 東京都知事舛添要一殿においても,資料2と弁明書を比較した場合,
塚原の弁明はあまりにも実態と乖離していることが容易に判断でき
るはずである。
16. 審査請求人だけでなく,足立区民が塚原のような非人間的な者と会話
をし,恣意的で強引な判断を為されるのは,区民全体の問題である。
足立区が塚原を雇うのが適切かどうか,面接などを実施の上確認をし
ていただきたいと要望する。
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大西秀宜
同 2 ページ 1 段落目「私が概ね本資料における主張と同様の主張を記
載した理由を添付し主張した」については、平成 26 年 12 月 3 日に、審
査請求人が主張を記載した書面を、収入申告書に添付してきたことは認め
る。
1. その内容は資料4に示すとおりであり,資料4に示す内容,ならびに
資料2において審査請求人と福祉事務所喜多,塚原との会話内容に関
しては,福祉事務所が不知であるはずはない。
“不知”という用語は,
「本当に知らない」ことを表すのであって,語句の内容を誤っており
失当である。
これ以降の内容についても,資料2ならびに資料4において,福祉事務所
は認知している内容であるので,審査請求人と争うことはあり得ても,不
知はあり得ず失当である。
なお,審査請求人のブログの記載に関してのみ追加して主張する。
付加事項同 6 ページ 4 段落日から付加事項同 7 ページ 1 段落目までの
うち、「足立区北部福祉事務所に対して、私が生活保護費用を不正受給し
ている可能性の指摘がたくさん来たとして、私は塚原及び喜多から、私の
ブログを示して、事実確認を何度も受けている」については、審査請求人
が生活保護に関するものをブログに掲載していることにより、区民から苦
情がきている旨及び生活保護の不正受給を疑われるような内容のものを
ブログに記載しないよう、平成 26 年 5 月から数回にわたって、北部福祉
課の職員が審査請求人に伝えたことは認め、その余は不知ないし争う。
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大西秀宜
1. 審査請求人は,生活保護費の不正受給が疑われる行為を為したことも
ないし,本件鍵代金の支払いを福祉事務所が拒否し,生活保護費だけ
では生活を続けることが困難と判断するまでは,生活保護を受給して
いる旨をも隠してきたので,“ 審査請求人が生活保護に関するものを
ブログに掲載していること ”というのは,本件鍵代金の支払い以前に
はあり得ず,事実に反する。
2. また資料2に示したとおり, 塚原が,
“ 生活保護の不正受給を疑われ
るような内容のものをブログに記載しないよう ”という範囲を大幅に
超えて,審査請求人に対して記載しないように,審査請求人に対して
強要してきたのは疑いようのない事実である。
3. なお,記載の内容のうち,11月9日に発生した犯罪に起因する鍵代
金以外についての新たな被害額については,本件鍵の交換費用を認め
られない状態において,金額を申請したとしても認められないと考え
たため,福祉事務所がその金額を不知としたことについてのみ認める。
4. 然るに,犯罪行為があったこと自体については,たとえば 2 月 3 日に
受けた犯罪について資料5を担当喜多にも提示し説明していたこと
をはじめとして,その都度説明をしており,福祉事務所は不知ではな
い。付加事項にも記載したとおり,いつ被害に遭うか分からない状態
であるために就業もままならず,現在はやむなく離職している状態で
ある。
5. なお,現在に至っては,審査請求人は11月9日に発生した犯罪以外
の被害金額についても,福祉事務所に対して申請しており,福祉事務
所は現在においては不知ではない。
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大西秀宜
2.現状についての追加説明
1. 審査請求人は,鍵の交換費用が認められないために,鍵屋さんと相談
し,鍵をガードする工具を取り付けていたところ,3 月 8 日になり,
玄関ドアにスプレーを塗られる被害を受けた。(資料6)
2. スプレーの被害を受けるに至り,不動産業者からも,面倒な居住者と
思われるに至り,一刻も早い退去を迫られているところである。
3. その上で,資料7に示すとおり,そのような状態であっても塚原は,
審査請求人がいつ犯罪被害に遭うか分からないにも関わらず,①ドア
に攻撃を受けてさえも費用を認めないと一方で執拗に言いながら,ま
た一方では②審査請求人に対して新たな職を探すように口頭注意を
為しており,審査請求人に対して多大な精神的苦痛を与え続けている。
4. 審査請求人は,犯罪被害者等基本法に基づいた対処を,福祉事務所に
対して要望しているが,福祉事務所が資料7や弁明書に示すとおり,
審査請求人の主張を概ね“不知”としてきていることから,福祉事務
所が審査請求人の状況を考えて真摯に対応をしているかについては
確証を持てず,疑念を抱いている状況である。
5. 東京都知事舛添要一殿においては,本件の鍵の費用だけでなく,審査
請求人に対するトータルケアとして検討していただけるよう,合わせ
て要望したい。
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大西秀宜
3.結論
以上により,審査請求人は犯罪被害に遭ったために,生活保護法第14条
に基づく住宅扶助として鍵の交換費用を申請しているのは自明であり,鍵
の交換費用は認められねばならない。
参考書類一覧
資料1
鍵交換に要した相見積資料
資料2
20141203_足立区北部福祉事務所塚原らとの会話内容
(2014 年 12 月 3 日録音のもの。USB メモリ内部に保存)
資料3
賃貸の引越しの際、鍵交換費用は出ますか? _ 生活保護の総合
情報(条件 申請 基準 他)サイト
資料4
福祉事務所への主張書_20141203
資料5
ボンド犯行写真
資料6
スプレー犯行写真
資料7
20150311_足立区北部福祉事務所塚原らとの会話内容
犯人と思しき者及び,犯罪内容
犯罪内容
(2015 年 3 月 11 日録音のもの。USB メモリ内部に保存)
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以
上
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