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総合理工学研究科
フォトニクス分析の新たなブレークスルー
材料・化学コース
高機能薄膜電子材料の探索と新規合成の研究
無機材料の電子物性
キーワード : 電子材料・量子構造・ナノテクノロジー
主研究担当者 :千葉
雅史(教授)
どのような研究課題に取り組むのか
Background and Motivation
私たちがどのように資源を利用し,物質や材料を
利用するか.それは我が国だけでなく,地球規模の
大きな課題です.ナノテクノロジーに代表される新規
材料の探索と,未来を見越した素材の将来像や社会
的受容,そしてそれらが及ぼす影響について戦略的
に検討することが求められています.
希少金属の不足対策として,代替材料の開発に
注目し,技術革新と社会変革への可能性ついて科
学的にアプローチを行います.
Transparency
conductive thin film.
どのような点が新しいか
Originality
希少で高価な元素を全く含まない新規な機能性薄
膜の開発を行っています.例えば,透明導電性材料
の創成を主眼として,その高特性化を目指していま
す.これ迄の材料は例外無くレアメタルを含む酸化
物系でしたが,資源枯渇の心配がない構成元素から
なる新規材料の探索に挑戦しています.
また,その材料合成法も興味深い研究対象となり
ます.これ迄の気相成長法や液相堆積法にとらわれ
ず,新しい薄膜化技術を考案します.
Newly
liquid
phase
deposition apparatus.
研究展望とインパクト
Impact and Perspective
世界に類を見ないマグネシウム水酸化物を基本
骨格とした異種イオンとの量子構造ハイブリッド材料
の開発に成功しました.そこで,各格子点にあるイオ
ンの状態をもとに分子軌道を計算し,自在に操ること
が可能になれば,所望の機能を発現できるはずで
す.すなわち,1)豊富で無害な元素による材料研究、
2)戦略元素の有効機能の高度活用、3)元素有効利
用のための実用材料設計技術の飛躍的な進展に寄
与することでしょう.
DOS of Mg-OH 45
model clusters. 研究グループからの論文
- M. Chiba, M. Higashi, H. Kiyota, M. Maizono, and T. Kuji: Suppl. Proc. of the
Minerals, Matals and Materials Society, 3, 605 (2011).
- H. Kiyota, M. Higashi, M. Chiba, and T. Kurosu: Proc. of the Material Research
Society 2010 Fall Meeting, 1282, a05-33 (2011).
- M. Higashi, H. Kiyota, T. Kurosu1, and M. Chiba: Jpn. J. Appl. Phys. 50,
061502 (2011).
◆電子メール:carl※tokai.ac.jp(※印を@へ変更して下さい)