2012年8月 本の上の映画館チラシ

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2012 August
特集
音楽の鳴る世界へ
特集
音楽の鳴る世界へ
会場:プレゼンテーションスタジオ 定員:80 名 入場:無料 主催:川口市立中央図書館 運営:NPO Community Design Council
●開場は各日上映時間の 30 分前です。
●申し込みは不要ですので、上映当日に会場までお越しください。
●音の聞こえづらい方をサポートする磁気ループシステムを導入しています。T モードつき補聴器をお持ちでない方には、専用受信機を貸し出します。
8 月 7 日(日)19:00∼ (上映時間 100 分)
『バックビート』
1960 年、リバプールの港町で美術を志す 19 歳のサトクリフは親友
ジョン・レノンに「スターになろう」と誘われ、ロックバンドのベーシ
ストとして参加する。レコードデビュー前夜のビートルズの青春の日々
をスピード感あふれる描写で描いた傑作。
監督:イアン・ソフトリー/出演:スティーブン・ドーフほか/19 9 4 年/
イギリス/ DV D / 字幕
8 月 18 日(土)14:00∼ (上映時間 70 分)
『オーケストラ・リハーサル』
リハーサルに集まったイタリアのオーケストラ・メンバーとドイツ系指
揮者との間に勃発する過激な対立。両者の不穏な空気に呼応するか
のように、次第に迫り来る不気味な音と揺れの謎 。フェリーニと作曲
家ニーノ・ロータ最後のコンビ作。
監督:フェデリコ・フェリーニ/出演:ボールドウィン・バースほか/
19 78 年 /イタリア=西ドイツ/ DVD/字幕
8 月 26 日(日)14:00∼ (上映時間 83 分)
『気まま時代』
ダンス・ミュージカルのキングとクイーン 、フレッド・アステアとジン
ジャー・ロジャースがパートナーを組んだ円 熟の第 8 作品目。人気
歌手と弁護士との結婚をめぐる精神分析医との恋のさや当て。リッチ
でゴージャス、高度なダンスの至芸を繰り広げる。
監督:パンドロ・S・バーマン/出演:フレッド・アステア、ジンジャー・
ロジャースほか /1938 年/ アメリカ/ D V D/ 字幕
8 月 29 日(水)19:00∼ (上映時間 103 分)
『ハーダー・ゼイ・カム』
レゲエのスター歌手を夢 見る青 年アイヴァンは、田舎からなけなしの
金を握りしめて首都キングストンへやって来た。その日暮らしの生 活
をしながらも、待望のレコーディングのチャンスを得て、自作曲「ハー
ダー・ゼイ・カム」を吹き込んだ。
監督・脚本・制作:ペリー・ヘンゼ ル/出 演:ジミー・クリフほ か/
1972 年/ジャマイカ/ DVD/字幕
映画で楽しむ音楽
今月の本の上の映画館はいろいろな音楽を扱った
映画を上映します。
はじめに『バックビート』は、デビュー前のビートル
ズを描いた作品です。彼らは実は5人組だということ
を知っていましたか?その頃のドラマーはリンゴ・ス
ターではなく別の人物でした。スチュアートという5人
目のビートルズにフォーカスしたこの作品では、まだま
だ荒削りの彼らの青春時代が伺えます。
打って変わって『オーケストラ・リハーサル』は、
クラシック音楽映画です。指揮者とそれぞれの楽器の
演奏者とのやり取りの間に、決して音楽家だけに当て
はまることのない、普遍的な人間関係が描かれています。
続いて『気まま時代』は、タップの名人フレッド・
アステアとジンジャー・ロジャースのコンビによる音楽
映画です。撮影開始前のダンス・リハーサルだけで5
週間も費やしたとのこと。主役の二人も、スクリーン
の外ではライバル意識を燃やし、丁々発止のやり取り
が繰り広げられていたそうです。そんな高いプロ意識
が、最高のエンターテインメントを作り上げています。
最後の『ハーダー・ゼイ・カム』は、ジャマイカを
舞台にしたレゲエ映画です。実際にレゲエのミュージ
シャンであるジミー・クリフが主演を演じた、ジャマイ
カ初の長編映画です。歌手でスターになるのと、
ドラッ
グの密売で成功するのとが同じように描かれているの
がとても皮肉です。
一言で音楽と言っても、たくさんの種類があり、そ
れにまつわる背景もまたそれぞれです。たまには普段
聞かないジャンルの音楽に、耳を傾けてみるのもいか
がでしょうか。
9 月の上映予定
7 日(金)19:00∼ 『ブルー・スチール』
18 日(火)19:00∼ 『スター・パッカー』
22 日(土)14:00∼ 『拳銃無宿』
30 日(日)14:00∼ 『荒野の道』