『隣にいても一人 -松山編-』 公演企画書

演劇公演案内
内子座アーティストインレジデンス
『隣にいても一人 -松山編-』
公演企画書
平成 26 年度 文化庁 大学を活用した文化芸術推進事業
平田オリザ作、カフカの「変身」をモチーフにした笑える不条理劇「隣にいても一人」
。
伊予弁で創作・上演された「松山編」は、2012 年に本学ノトススタジオと松山にある「シアターね
こ」で、また 2013 年には「かがわ文化芸術祭」の主催行事として上演され、その度に好評をいただ
いています。
【過去公演写真】
伝統的様式を伝える芝居小屋として、また地元の芸術文化活動の拠点として活用されている「内子
座」でのはじめて上演です。9 月 29 日(月)から内子座にて滞在制作が行われます。
内子座とは・・・
内子座は、木蝋や生糸などの生産で栄えた大正5(1916)年、芸術・芸能 を愛好する人々が建てた劇場です。
木造2階建て瓦葺き入母屋作りで、回り舞台や花道、枡席などを整えた都市型劇場で芝居などが盛んに上映さ
れました。その後映画館などに改装、最後は老朽化のため取り壊されるところ、町並保存事業に連動し昭和
58(1983)年~60 年(1985)年に復原、同年 10 月劇場として再出発を果たしました。今では、町内外の芸術
文化活動の拠点として活用されています。2016 年には創建 100 周年を迎えるため、記念企画やシンポジウム
などの取り組みも始まっています。
今回は、今年度本学が採択された文化庁事業「大学を活用した文化芸術推進事業 四国広域圏の劇場
運営を担える人材の育成を目的としたアートマネジメント実践講座」プログラムの一環として行わ
れます。
上記事業の詳細については下記URLをご覧ください。
http://www.notos-studio.com/amc/
内子座アーティストインレジデンス『隣にいても一人 –松山編-』
作
柴幸男
演出
西村和宏
朝目覚めると何故か夫婦になっていた昇平とすみえ。離婚の危機にある彼らそれぞれの兄と姉。
「夫婦って何?」平田オリザの笑える不条理劇!
演出家より
「隣にいても一人」は 2000 年に帯広を拠点に活動するアマチュアの劇団、帯広演研に平田オリザさ
んが書き下ろした不条理劇です。地域に住む2組の夫婦をコミカルに描きながらも、「夫婦とは何
か?」ということを鋭く問いかけてくる戯曲になっています。
2011 年に愛媛で演劇活動をされている山本夫妻と知り合いになり、何か一緒に演劇作品を創りまし
ょう、という話になった時に、まっさきにこの戯曲をやりましょうと提案しました。今思えば、地
縁血縁のない四国に夫婦で住み初めたばかりの私にとって、「地域」「夫婦」というのは非常に身近
で喫緊の問題だったのでしょう。
おかげさまで初演の善通寺と松山での公演は好評で、翌年には香川の文化芸術祭の主催公演の一つ
として再演できました。夫婦というのは年月を重ねることで分かり合える、もしくは分かり合えな
いということが分かるなら、この作品も再演を重ねることで分かる、分からないことが分かる、そ
ういう深さをもったものであるようです。
再びこの作品にこのメンバーで、伝統ある内子座という素敵な空間で、上演できるという喜びをひ
しひしと感じています。
内子町の皆様、愛媛の皆様、四国の皆様、ぜひ、観にきてください。
そして、この作品が、
「私たちはなぜ、ここに住み、この人たちと暮らしているのか」そういうこと
を考える時間やきっかけになれば幸いです。
profile
【演出】
西村和宏
1973 年兵庫県生まれ。演出家。
サラダボール主宰・青年団演出部・四国学院大学助教・ノトススタジオ芸術監督。
1999 年より第三エロチカで俳優として活動。2002 年にサラダボールを立ち上げ、以降すべての演出
を手掛ける。2005 年から青年団の演出部に所属。2011 年より四国学院大学助教として勤務。
これを機に香川県に演劇活動の拠点を移す。
【作】
平田オリザ
1962 年東京都生まれ。劇作家、演出家。
こまばアゴラ劇場芸術監督、劇団「青年団」主宰。
東京藝術大学・社会連携センター特任教授、大阪大学客員教授、四国学院大学学長特別補佐。
1995 年『東京ノート』で第 39 回岸田國士戯曲賞受賞。その戯曲はフランスを中心に世界各国語に翻
訳・出版されている。2011 年フランス国文化省よりレジオンドヌール勲章シュヴァリエ受勲。
公演概要
【作品名】
内子座アーティストインレジデンス『隣にいても一人 -松山編-』
【作】
平田オリザ
【演出】
西村和宏
【出演】
山本清文
山本称子(ステッキ)
門田寛生
永山香月(四国学院大学)
【日程】
2014 年 10 月 4 日(土)
19:00~
5 日(日)
14:00~
*受付開始・当日券販売は開演の 60 分前、開場は開演の 30 分
【チケット料金】(予約・当日共)
一般
1000 円
学生
500 円
小学生以下無料
【場所】
内子座
〒791-3301 愛媛県喜多郡内子町内子 2102
【チケット予約・お問い合わせ】
四国学院大学パフォーミング・アーツ研究所(SIPA)
Tel/Fax
0877-62-2324
mail [email protected]
内子町役場
町並・地域振興課(平日 9:00~17:00)
Tel 0893-44-2118
Fax 0893-44-2157
【スタッフ】
舞台美術:濱崎賢二
照明:森茂樹
宣伝美術:hi foo farm
企画制作:小野公未佳
衣装
音響:児島塁
西村ひとみ
サラダボール
ステッキ
舞台監督:福家正洋
様々な方に知ってもらい、地域に根付いていけるよう演劇の世界を発信していきたいと考えており
ますので、貴媒体にて広くご紹介頂ければ幸いです。本公演に関しまして、舞台写真、稽古取材、
撮影などのご要望やご質問等がございましたら、対応させて頂きますので下記の連絡先までお問い
合わせ下さい。詳細をご説明します。
【本公演に関するお問い合わせ先】
四国学院大学
パフォーミング・アーツ研究所
担当:福家・小野
0877-62-2324
http://www.notos-studio.com/contact/