資料10 放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準の概要 1 放課後健全育成事業について 放課後児童健全育成事業とは、保護者が日中就労等で家庭にいない小学生に対し、授業終了後 の遊びや生活の場を与える事業です。新制度において、その対象者が「おおむね10歳未満の児 童」から「小学校に就学している児童」と明確化されました。また、実施主体は市町村となり、 事業の実施における設備及び運営についての基準を市町村が条例で定めることと規定されました。 2 放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準について 新制度施行に伴い、各市町村は、放課後児童健全育成事業の設備及び運営について、条例で定 める必要があります。放課後児童健全育成事業を行う者は、事業の設備及び運営の基準を遵守し なければなりません。(放課後児童健全育成事業については、認可ではなく、事前の届出制)こ の基準についても、国が定める「従うべき基準」又は「参酌すべき基準」の区分に従い、条例で 定めることとなっています。 項目 基準の内容 (1)保育士の資格を有する者 (2)社会福祉士の資格を有する者 (3)高等学校卒業者等であって、2年以上児童福祉事業に従事した者 (4)幼稚園、小学校、中学校、高等学校の教諭となる資格を有する者 従 う べ き 基 準 (5)大学や大学院において、社会福祉学、心理学、教育学、社会学、 従事する者 芸術学若しくは体育学を修めて卒業した者 (6)高等学校卒業者等であり、かつ、2年以上の放課後児童健全育成 事業に類似する事業に従事した者であって、市長が適当と認めた もの (1)~(6)に掲げる者で、都道府県知事が行う研修を受講したもの (研修の受講については、平成 32 年3月末まで経過措置あり) 員数 施設・設備 参 酌 す べ き 基 準 開所日数・ 開所時間 児童の集団 の規模 その他 3 支援員は支援の単位ごとに2人以上配置し、うち 1 人は有資格者 専用区画の面積は、児童 1 人につきおおむね 1.65m2 とする。 年間 250 日以上開所、平日 3 時間以上の開所時間を原則 おおむね 40 人までとすることが適当。 *児童数が概ね 40 人を超えるクラブは、複数の集団に分けて対応す るよう努める。 非常災害対策、虐待等の禁止、秘密の保持に関すること、保護者・ 小学校等との連携、事故発生時の対応について定める。 施行期日 平成27年4月1日 1 4 その他 「放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準」については、原則として条例におい て規定することを予定していますが、一部の内容について規則や告示により規定する場合があり ます。 2 放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準(案) 項目 国基準 本市基準案 (1)保育士の資格を有する者 国基準案のとお (2)社会福祉士の資格を有する者 りとする。 (3)高等学校卒業者等であって、2年以上児童福祉事業に従事した者 (4)幼稚園、小学校、中学校、高等学校の教諭となる資格を有する者 従 事 者 (5)大学や大学院において、社会福祉学、心理学、教育学、社会学、 芸術学若しくは体育学を修めて卒業した者 (6)高等学校卒業者等であり、かつ、2年以上の放課後児童健全育 成事業に類似する事業に従事した者であって、市長が適当と認 めたもの (1)~(6)に掲げる者で、都道府県知事が行う研修を受講したもの (研修の受講については、平成 32 年3月末まで経過措置あり) 員 数 団 の 規 模 児 童 の 集 支援の単位ごとに職員を 2 人以上配置することとし、うち 1 名は 国基準案のとお 有資格者とする。 りとする。 ・「児童の集団の規模」は、おおむね 40 人までとする 国基準案のとお ・ 「児童数」の考え方については、毎日利用する人数に、一時的に りとする。 利用する児童の平均利用人数を加えた数(=実利用人数)とする 専用区画 施 設 ・ 設 備 ・遊び及び生活の場としての機能並びに静 国基準案のとお 養するための機能を備えた専用区画を設 りとする。 けること ・児童 1 人当たりおおむね 1.65m2 以上を 確保すること 開 開 所 所 日 時 数 間 、 ・年間 250 日以上を原則とする 国基準案のとお ・平日につき 1 日 3 時間以上、休日につき 1 日 8 時間以上を原則 りとする。 とする 3 放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準(案) 項目 国基準 非常災害対策 本市基準案 ・軽便消火器等の消火用具、非常口その他 国基準案のとお 非常災害に必要な設備を設けるとともに、 りとする。 非常災害に対する具体的な計画を立て、こ れに対する不断の注意と訓練をするよう 努めなければならない。(児童福祉施設の 設備及び運営に関する基準より) 虐待等の禁止 ・入所中の児童に対し、児童福祉法 33 条 国基準案のとお の 10 各号に掲げる行為その他該当児童の りとする。 心身に有害な影響を与える行為をしては ならない。(児童福祉施設の設備及び運営 に関する基準より) そ の 他 の 基 準 秘密の保持に関する ・正当な理由無く、その業務上知り得た利 国基準案のとお こと 用者又はその家族の秘密を漏らしてはな りとする。 らない。(児童福祉施設の設備及び運営に 関する基準より) 保護者、小学校等と ・保育所・幼稚園等と連携し、情報の共有 国基準案のとお の連携 と相互理解に努めること りとする。 ・日常から地域の医療・保健・福祉等の関 係機関と連携を図るよう努めるとともに、 ボランティアの募集・受入れを積極的に行 い、また、地域の関係組織や児童関連施設 との連携を図ること(いずれも放課後児童 クラブガイドラインより) 事故発生時の対応 ・あらかじめ、事故やケガの防止に向けた 国基準案のとお 対策や発生時の対応に関するマニュアル りとする。 を作成し、事故やケガが発生した場合、速 やかに適切な処置を行うこと。 4
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