平成27年4月1日付けの組織改正及び人事異動について 平成27年3月26日 第2期ひょうご教育創造プランの基本理念「兵庫が育む こころ豊かで自立した人づ くり」のもと、学び、育て、支えるひょうごの教育の実現をめざして、教育課題に機 動的に対応する簡素で効率的な体制を整備するとともに、知事部局、学校、市町教育 委員会との人事交流を積極的に行うなど、適材適所の職員配置を行う。 今回の組織改正及び人事異動の特色は次のとおりである。 1 組織改正 (1) 効率的な事務執行体制の確立 ① 第3次行財政構造改革推進方策に基づく改正等 ア 教育振興室の教育事務所への統合再編 指導主事の専門性を生かした指導や緊急事案への機動的な対応を強化する ため、教育振興室(宝塚、加東、光都)を教育事務所(阪神、播磨東、播磨 西)に統合再編する。 イ 教育事務所(阪神、播磨東、播磨西)・教育研修所の課のグループ化導入 柔軟な人事配置や業務間の連携推進により教育課題への対応力を強化する ため、関連業務単位の課のグループ化を図る。 【教育事務所】 【 現 行 】 所長 【 改 正 】 所長 副所長 総務課長 副所長 教職員課長 副所長 教育振興 室長 教育振興課長 総務課長 班長 副所長 教育振興課長 班長 【教育研修所】 【 現 行 】 所長 【 改 正 】 所長 管理部長 総務課長 管理部長 研修企画課長 総務課長 企画調査課長 企画調査課長 教務部長 義務教育研修 課長 教務部長 高校教育研修 課長 情報教育研修 課長 義務教育研修 課長 班長 高校教育研修 課長 班長 情報教育研修 課長 ウ 定員の削減 行財政構造改革推進方策(H20~30・30%定員削減【H26~30:概ね11%定 員削減】)の達成に向け、事務局職員を11名削減する。 (2) 特別支援教育の充実 ① 阪神特別支援学校分教室の開設 高等学校と特別支援学校との連携による交流及び共同学習を拡大するととも に、阪神地域の知的障害特別支援学校在籍生徒の増加に対応するため、県立武 庫荘総合高等学校内に、県立阪神特別支援学校分教室を開設する。 ② 出石特別支援学校みかた校の開設 但馬北西部において遠距離通学や他県への進学を余儀なくされている児童生 徒への対応を図るため、県立出石特別支援学校に分校を開校する。 (3) 社会教育施設の機能充実及び文化財の保存・活用 ① 賑わいづくりの推進(美術館) 美術館を中心とする地域の賑わいづくりにかかる関係団体との調整等の機能 を強化するため、次長職を新設する。 ② ひょうご歴史研究の推進(歴史博物館) 兵庫県を語る上で欠くことのできない歴史上のテーマや、重要で広域的な課 題について体系的な調査研究を行うため、歴史博物館内に「ひょうご歴史研究 室」を設置する。【非常勤職員3名(参与1、コーディネーター1、事務補助員1)】 ③ 古代中国鏡「千石コレクション」展示施設の整備(考古博物館) 寄贈を受けた古代中国鏡について、考古博物館の分館(常設展示施設)の整 備に向け、開設準備担当の職員を配置する。【㉗2名】 (4) スポーツ振興体制の充実 ① 「日本スポーツマスターズ2017兵庫大会」の開催等 「日本スポーツマスターズ2017兵庫大会」の開催(平成29年9月)に向けた 準備や東京オリンピック・パラリンピック事前合宿招致のための広報活動等を 推進するため、担当職員を増員する。【㉖1名→㉗2名】 ② 全国高等学校総合体育大会の開催 全国高等学校総合体育大会(平成27年に近畿2府4県で開催)において、本 県で実施する6競技の開催のため、担当職員を増員する。 【㉖1名,教員駐在6名→㉗2名,教員駐在14名】 (5) その他学校関係 ① 県立学校 ア 「県立高等学校教育改革第二次実施計画」に基づき、 (ア)専門学科を設置する。 ・県立龍野高等学校 総合自然科学科(現行総合自然科学コースの改編) (イ)生徒数の減少等に伴い、高等学校2校を廃止する。 ・県立川西高等学校(定)、川西高等学校宝塚良元校(定) イ 「兵庫県特別支援教育第二次推進計画」に基づき特別支援学校を新設する。 ・県立出石特別支援学校みかた校 ② 市町立学校 児童生徒数の減少等に伴い、次のとおり統廃合される。 小学校 6校廃止、1校新設 中学校 2校廃止 高等学校 1校廃止 特別支援学校 1校新設 [小学校] 播磨西:宍粟市立野原小、道谷小(2校)を廃止し(波賀小学校へ統合) 佐用町立幕山小、上月小、久崎小(3校)を廃止(上月小学校※を新設) 淡 路:南あわじ市立灘小学校を廃止(阿万小学校へ統合) [中学校] 播磨西:三土中学校事務組合立三土中学校を廃止 但 馬:豊岡市立森本中学校を廃止(竹野中学校へ統合) [高等学校] 阪 神:伊丹市立高等学校(定)を廃止 [特別支援学校] 阪 神:三田市立ひまわり特別支援学校を新設 ※3小学校を廃止し、学校名等の公募の結果「上月小」として新たに設置した。 2 人事異動 (1) 異動規模 ① 教育委員会事務局関係 昨年の本庁組織の改正(班制)の影響分を除くと、異動数は昨年とほぼ同数 となった。 ② 県立学校関係 退職者、新規採用者とも昨年より減少したため、異動数は昨年より減少した。 ③ 市町立学校関係 退職者、新規採用者とも昨年より減少したため、異動数は昨年より減少した。 ④ 異動総数 退職者、新規採用者とも昨年より減少したため、異動数は昨年より減少した。 等 平成27年度 314名 平成26年度 348名 県 立 学 校 教 職 員 1,841名 1,983名 市町立小・中・特別支援学校教職員 4,894名 5,054名 7,049名 7,385名 事 区 務 局 合 分 職 員 計 (2) 人事異動の特色 ① 事務局関係(役付職員等) ア 人事交流の促進 本庁と地方機関との人事交流に加え、学校、知事部局、市町教育委員会と の人事交流を積極的に行った。 (人事交流の状況(役付)) 年 度 平成27年度 平成26年度 本庁と地方機関の交流 31名 24名 県立学校等との交流 48名 50名 知事部局等との交流 42名 61名 市町教委(学校含)との交流 31名 38名 152名 173名 計 イ 県立教育施設の長の交代 県立図書館長及び県立考古博物館長が任期満了を迎えたことに伴い、県立 図書館長に議会事務局長 善部 修(ぜんぶ おさむ)を、県立考古博物館 長に立命館大学名誉教授和田 晴吾(わだ せいご)を充てる。 ウ 東日本大震災の被災地支援 文化庁及び東北2県からの要請に基づき、岩手県教育委員会及び宮城県教 育委員会へ埋蔵文化財技師を2名派遣する。 エ 国史跡の竹田城跡(朝来市)の保存・活用への支援 朝来市からの要請に基づき、竹田城跡等の文化財の保存や活用を支援する ため、朝来市に埋蔵文化財技師を1名派遣する。 オ 女性の登用 特別支援教育課長に県立視覚特別支援学校長小松原 知子(こまつばら もこ)を登用するほか、管理監督職への積極的登用を図った。 と 《事務局役付職員の女性登用状況》 職名 年度 27 26 増 減 8級(課 長 級) 4/ 32 12.5% 3/ 33 9.1% +1 + 3.4% 7級(副課長級) 4/ 50 8.0 3/ 49 6.1 +1 + 1.9 6級 (班長・主幹級) 12/ 76 15.8 9/ 76 11.8 +3 + 4.0 計 20/158 12.7 15/158 9.5 +5 + 3.2 ② 県立学校関係(校長級) ア 退職者・登用者の総数 退職者48名、登用者47名(校長総数163名(副校長含む)) ※差の1は学校統廃合(川西)による。 イ 本庁課長等からの登用 様々な教育課題の解決を図るため、教育行政経験があり、教育全般に対す る幅広い見識を有した経験豊富な本庁課長等5名を登用した。 ウ 教員免許を有しない行政職員からの登用 多様な人材の登用を図るため、豊富な教育行政経験を有した行政職員を登 用した。(H13 以来、2人目)【再掲】 エ 県立学校の活性化を進めるため適材適所の配置 特色ある学校づくりや専門高校及び専門学科の充実を図り、学校の活性化 を推進するため、適材適所の配置を図った。 オ 若手の登用 52歳(最年少:昨年と同年齢)の校長を1名登用した。校長登用者の平均 年齢は、56.1歳となった。(㉖55.6 歳) カ 女性の登用(教頭を含む) 女性校長を5名、女性教頭を6名登用した結果、校長16名、教頭21名、 合計37名となった。(昨年と同数) 女性事務長を14名登用した結果、45名となった。(昨年比6名増) (管理職の女性登用状況) 年度 職名 27 26 増減(㉗-㉖) 参考㉒ 校 長 16/163 ( 5) 9.8% 16/164 ( 5) 9.8% - ( - ) 教 頭 21/212 ( 6) 9.9 21/214 ( 4) 9.8 - +0.1% (+ 2) 8.1 事務長 45/162 (14) 27.8 39/163 ( 9) 23.9 + 6 +3.9 (+ 5) 18.5 計 82/537 (25) 15.3 76/541 (18) 14.0 + 6 +1.3 (+ 7) 11.2 ( - 8.1% )は当該年度女性登用者数 ③ 市町立学校関係(校長級) ア 退職者・登用者の総数 退職者202名、登用者193名(校長総数874名) ※差の9は学校統廃合等による。 イ 校種間の異動の推進 不登校や生徒指導上の諸課題に対応するため、小学校と中学校の連携 を強化できるよう、小中学校間の校長の人事交流を積極的に推進し、計 44名を異動させた。(昇任時の異動を含む) (校長の校種間異動数の推移) 年度 27 26 小 → 中 16 12 中 → 小 22 10 6 9 44 31 校種 小中 合 ウ 特別支援 計 教育委員会事務局や他市町の学校からの人事異動の推進 学校の教育課題解決のため、行政経験を生かした学校運営が図れるよう、 校長採用者193名のうち、県教育委員会、市町教育委員会等から計44名 を採用した。また、管理職としての幅広い経験を生かすため、市町間での校 長の転任数は15名、校長への採用数は15名となった。 27 26 県教委から 5 2 市町教委等から 39 34 44 36 年度 27 26 市町を越えた転任者数 15 15 市町を越えた昇任者数 15 10 30 25 区分 教育委員会事務局 等からの採用 年度 計 区分 市町を越えた異動 計 エ 若手の登用 52歳以下の校長14名を登用した。最年少は49歳の2名であった。(昨 年と同年齢) 校長登用者の平均年齢は、昨年同様55.2歳となった。 オ 女性の登用(教頭を含む) 女性校長を17名、女性教頭を38名、計55名を登用した結果、在職者 数は校長105名、教頭135名となり、女性管理職の総数は昨年より9名 増加した。 (管理職の女性登用状況) 年度 職名 27 26 増 減 校 長 105/ 874 (17) 12.0% 114/ 880 (18) 13.0% - 9 (- 1) -1.0% 13.0% 教 頭 135/ 878 (38) 15.4 117/ 883 (34) 13.3 +18 (+ 4) +2.1 12.3 240/1752 (55) 13.7 231/1763 (52) 13.1 + 9 (+ 3) +0.6 12.7 計 ( ④ 参考㉒ )は当該年度女性登用者数 新規採用教員 近年、大量退職時期を迎えており、1,210名と、4年連続の1,200 名を超える規模となった。(昨年の採用数1,273人) (新規採用教員の状況) 採用 年度 市 町 立 学 校 県立学校(中 (特 別 支 援 含 等・特別支援 含む) む) 養護教諭 栄養教諭 合計 27 821 327 50 12 1,210 26 879 349 32 13 1,273 25 878 369 38 11 1,296 24 849 366 39 8 1,262 23 734 308 38 5 1,085
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