教育研究組織 - 大阪府立大学 大学院 工学研究科

第2章 教育研究組織
第1節 教育研究組織構成
2.1. 1 学部及び学科の構成
工学部は、それぞれの目的に応じて、機械工学科、航空宇宙工学科、海洋システム工学科、数理工学科、電子物理工学科、電
気情報システム工学科、知能情報工学科、応用化学科、化学工学科、マテリアル工学科の10学科で構成している。
別添URL
URL
公立大学法人大阪府立大学規程集 第7章 各学部研究科規程;
http://www.osakafu-u.ac.jp/info/about/kitei/reiki_mokuji/r_taikei_main.html
【分析結果とその根拠理由】
工学における基礎的領域から実践的領域まで、幅広い分野を包括する学部としての目的に沿った組織機構になっていると判断
する。
2.1.2 研究科及び専攻の構成
博士前期課程・博士後期課程において、工学研究科は、それぞれの教育研究目的に対応して、機械系専攻、航空宇宙海洋系
専攻、電子・数物系専攻、電気・情報系専攻、物質・化学系専攻の5専攻で構成している。各専攻はそれぞれの教育研究分野に応
じて区分しており、機械系専攻が1分野(機械工学分野)、航空宇宙海洋系専攻が2分野(航空宇宙工学分野、海洋システム工学分
野)、電子・数物系専攻が2分野(数理工学分野、電子物理工学分野)、電気・情報系専攻が2分野(電気情報システム工学分野、
知能情報工学分野)、物質・化学系専攻が3分野(応用化学分野、化学工学分野、マテリアル工学分野)となっている。
別添URL
URL
公立大学法人大阪府立大学規程集 第7章 各学部研究科規程;
http://www.osakafu-u.ac.jp/info/about/kitei/reiki_mokuji/r_taikei_main.html
【分析結果とその根拠理由】
工学部の10学科と工学研究科博士前期課程・博士後期課程の専攻は異なっているが、大学院の10分野構成は学部の学科構成
と同一にしている。これにより、大学院での授業および研究指導を分野融合で行うとともに、工学部と大学院との連続性も考慮した
教育および研究を行うことができる。この構成は、最新の工学分野における広い範囲の知識を教授するとともに、特定の分野の深く
掘り下げた教育・研究指導を行うために適切な専攻および分野構成となっていると判断する。
第2節 運営体制
2.2.1 教授会
「大阪府立大学教授会規程」および「大阪府立大学 大学院工学研究科・工学部申し合わせ事項集・工学研究科および工学部
内各種委員会に関する規程」に基づいて、資料2-2-1および資料2-2-2に示すように、工学研究科および工学部に、教授会、主任
会議および専攻主任会議を置いている。
教授会は、原則4月、7月、10月、12月、1月、3月の第4木曜日に開催され、大阪府立大学教授会規程に規定された事項のうち、
主任会議および専攻主任会議に付託された事項以外について審議を行う。
主任会議は、8月を除いて原則月1回第2木曜日に開催され、教授会より付託された以下の事項の審議を行う。
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1.
教員人事の提案
2. 博士学位審査
3. 学部卒業・大学院修了判定
4. 客員究員(ただし、共同研究および受託研究に係る場合は除く)、研修員、研究生、科目等履修生、特別聴講学生の受け入
れ。単位互換制度に基づく国内他大学への学生の派遣
5. 学部および大学院の入学試験(学部編入学、大学院転入学を含む)合否判定(拡大主任会議)
6. 奨学生の選考
7. 入試総務委員の各専攻分野への人員割り当て
8. 海外研修旅行の承認
9. 在外研究員の承認
10. その他、教授会より付託された工学研究科および工学部の運営上必要な事項の審議と原案作成および研究科長並びに学
部長が必要と認めた事項
専攻主任会議は、7月に開催され、教授会より付託された以下の事項の審議を行う。
1. 大学院入学試験のうち「口述試験」合否判定案(拡大主任会議への提案)
教授会、主任会議および専攻主任会議の構成員を資料2-2-1および資料2-2-2に示す。
資料2-2-1 教授会の構成員
名称
教授会
構成員
所管事項
工学研究科教授
大阪府立大学教授会規程に基づく事項
(出典 工学部支援室(作成資料)
資料2-2-2 主任会議および専攻主任会議の構成員
名称
主任会議
専攻主任会議
構成員
所管事項
研究科長、教育研究会議委員、工学研究科長室
会議委員、各専攻分野主任(10名)
研究科長,教育研究会議委員,工学研究科長室
会議委員,各専攻主任(5 名)
教授会付託事項
工学研究科の運営並びに工学研究科付託事項
(出典 平成19・20年度(工学研究科・工学部)自己点検評価報告書)
【分析結果とその根拠理由】
工学部および工学研究科を運営する上で、審議すべき課題に応じて各種の会議を設定して、効果的かつ迅速に意思決定がで
きるようにしている。
2.2.3 各種委員会
工学部および工学研究科の運営上の個別の課題に対応するために、各種の委員会を設置している。資料2-2-3に各委員会の
構成員および所管事項をまとめる。委員は、各専攻または分野において選出のうえ、毎年度3月の教授会において決定している。
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資料2-2-3 委員会の構成員および所管事項
名称
教育運営委員会
生産技術センター
運営委員会
リエゾンオフィス
運営委員会
構成員
所管事項
学 部:学部長,教育研究会議委員,工学研究
科長室会議委員,各学科選出委員
大学院:研究科長,教育研究会議委員,工学研
究科長室会議委員,各専攻分野選出
委員
主任会議のメンバー,センター所長,センター
主任,理学系研究科委員
研究科長,教育研究会議委員,部門長,担当
教員,支援教員,各専攻分野選出委員,運営
委員会が必要と認めた者
教育に関する事項
センターの運営に関する事項
共同研究,委託研究,技術相談等に関する事項
施設・環境専門
委員会
教育研究会議委員,各専攻分野選出委員
教育研究に係わる施設環境の整備に関する事項
安全対策委員会
教授会で選出された教授 2 名,各専攻分野選
出委員,生産技術センター主任
教育研究に係わる安全対策に関する事項
図書委員会
教授会で選出された教授2名,各専攻分野選出
委員
工学部図書室業務の運営並びに工学部図書室と
学科(分野)図書室との連携に関する事項
広報専門委員会
教授会で選出された教授2名,各専攻分野選出
委員,委員長が指名する者
年報,TECHNOVATION 等の編集及び工学研究
科の広報に関する事項
自己点検評価
委員会
研究科長,教育研究会議委員,工学研究科長
室会議委員,教育運営委員長,学生委員長
学部長,教育研究会議委員,工学研究科長室
会議委員,入試運営委員,入試制度委員,学
部長が指名する者
教育研究会議委員,国際交流委員,留学生委
員
研究科長,教育研究会議委員,工学研究科長
室会議委員,医学分野で研究科長が委嘱する
者,学識経験者
学部長,教育研究会議委員,入試運営委員
(正・副),次年度入試運営委員(正)前年度入
試運営委員(正・EWG 担当)
研究科長,図書室長を除く総合情報センター運
営委員会委員,ネットワーク専門部会ネットワー
ク運用担当者(2 名),各専攻分野選出委員,工
学部支援グループ職員若干名
入試専門委員会
国際交流専門委員会
研究倫理委員会
試験委員会
情報システム委員会
兼業審査委員会
主任会議のメンバー,研究科長が指名する者
自己点検評価に関すること
入学試験の制度及び運営に関する事項
国際交流に関する事項
人間を対象とした研究で倫理的配慮を審査
入学試験に関する事項
LANの運営と情報化の促進に関する事項,工学
研究科における情報の電子化を推進するための
企画・開発・運営
研究兼業許可申請に関する審査及び結果報告の
確認
(出典 平成19・20年度(工学研究科・工学部)自己点検評価報告書)
【分析結果とその根拠理由】
各種委員会の構成員と所管事項は内規によって定めており、有効に機能していると判断する。
第3節 教育研究組織における評価
2.3.1 教育研究組織における優れた点及び改善を要する点
【優れた点】
教育研究組織については、工学部・工学研究科の目的・理念に沿った組織になっていると評価できる。また、運営体制について
も審議すべき課題に応じて各種の会議・委員会を設定しており、効率的かつ迅速に学部・研究科の意思決定ができる体制になって
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いると評価できる。
【改善を要する点】
学科・専攻の人員数等の理由により、各種委員会などの委員について、一部の教員に負担がかかりがちになっている点は改善
する必要があるだろう。今後、これまで以上に、全教員の学部・研究科の運営への積極的参加が望まれる。
2.3.2 教育研究組織における自己評価
工学に関連する基礎的領域から実践的領域まで幅広い分野を包括する学部および大学院としての目的に沿った組織機構にな
っている。学部の学科と大学院博士前期課程・博士後期課程の分野構成を同一とし、さらに大学院ではいくつかの分野を統合化し
て専攻としているのは、学部教育と大学院教育のそれぞれの特性を踏まえた結果であり、特に大学院における分野横断的、融合的
教育および研究指導を行う上で有効であると判断する。
工学部および工学研究科を運営する上で、審議すべき課題に応じて各種の会議を設定して、効果的かつ迅速に意思決定がで
きるようにしている。また、各種委員会は、構成員と所管事項が内規によって定められ、有効に機能している。
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