平成25年度教育事業 主体性・社会性をはぐくむ幼児キャンプ 「大自然に“い~っぽ”」 1 趣旨 幼児が、自然を介した学びの場において、自立心や協調性、感性をはぐくむ。また、 その保護者が実習や講義を通して、幼児期における自然体験活動の意義について理解 を深め、日常での子育てにつなげる。 2 主催 独立行政法人 国立青少年教育機構 国立花山青少年自然の家 3 協力 山形県神室少年自然の家、宮城県蔵王自然の家、宮城県志津川自然の家 4 後援 宮城県教育委員会、栗原市教育委員会 5 期日 (1)日帰りデイキャンプ 平成25年 9月 8日(日) (2)本キャンプ 平成25年10月12日(土)~ 6 参加対象と人数 幼稚園・保育園年中・年長児 14日(月・祝) 20名 と その保護者 7 参加状況 (1)日帰りデイキャンプ 宮城県 岩手県 山形県 計 男 女 男 女 男 女 幼児 13 4 0 1 0 1 19 保護者 11 10 0 1 0 1 23 その他 1 3 0 1 0 0 5 計 25 17 0 3 0 2 47 (2)本キャンプ 宮城県 岩手県 山形県 計 男 女 男 女 男 女 幼児 13 4 0 1 0 1 19 保護者 11 10 0 1 0 1 23 その他 1 3 0 1 0 0 5 計 25 17 0 3 0 2 47 -1- 9 日程 (1) 9月 8 日(日) 午 前 午 後 10:00 10:15 10:45 12:00 13:00 子どもプログラム 保護者プログラム 参加者受付 『はじまりの会』 雨天プロ:ウォークラリーコース散策・沢②見学 昼食 『自由遊び』 『子育て座談会』 講師:瀧 直也 氏 話題: 「自然体験と子供の自立への効果」 14:30 『おやつタイム』 15:15 『おわりの会』 (2)本キャンプ 10月12日(土) 午 前 午 後 子どもプログラム 12:30 参加者受付 保護者プログラム 13:00 『はじまりの会』 子どもとおわかれ 13:30 『森の自由遊び』 (希望者は本館へ宿泊、翌日 11:00 本館集合) 15:30 『寝る場所決め』 16:30 『夕食準備・夕食』(管理棟内) (すいとんづくり、小麦を練ったり・ちぎ ったり、野菜を包丁で切る) 19:00 『焚き火』 夜 (マッチで火をつけてみよう、マシュマロ などを焼いてみよう) 20:00 『就寝準備・絵本読み聞かせ・就寝』 10月13日(日) 午 前 午 後 子どもプログラム 保護者プログラム 6:30 『起床・洗面・健康観察』 7:00 『朝食』(おにぎりをにぎろう) 9:00 『出発準備』 9:30 『ランブリング』 (あなぐまコース を歩こう) 11:00 『受付・集合』 10:30 『沢登り』 (沢②~③:下流部) 11:30 『沢登り』 (沢⑤~⑦:上流部) 13:30 『昼食』 13:00 『昼食』 16:00 『入浴』(ドラム缶風呂に入ろう) 14:30 『沢登り』 (沢⑦~⑩:上流部) 17:00 『寝る場所決め』 (ログハウス) 16:00 『入浴』 17:30 『夕食準備・夕食』 (スパゲティー、 17:30 夜 『バーベキュー』 (火を囲んで子育 サラダづくり、野菜を包丁で切ったり、手 て談義) でちぎったり) 20:30 『就寝準備・絵本読み聞かせ・就寝』 22:00 『就寝』 -2- 10月14日(月) 子どもプログラム 6:30 『起床・洗面・健康観察』 7:00 『朝食』(スタッフ提供:パンとス ープ) 8:30 『荷物整理・片付け』 午 前 保護者プログラム 6:30 『起床・洗面』 7:30 『朝食』 8:30 『荷物整理・退所点検』 9:30 『クラフト教室』 (沢でとってきた 9:30 『パーティーの準備』 (ピザづくり: ピザきじづくりから具材のトッピングまで 石を使った羊毛ペーパーウエイトづくり) 自分たちでやってみよう) 講師:山田 恭子 11:30 氏 『懇談』 (講師話題提供:自然な素 材がなぜよいのか) 12:00 『キャンプ場へ移動』 12:30 『みんなで食事』 (親子そろって) 午 後 14:00 『わかれのつどい』 10 実施状況 〔日帰りデイキャンプ〕 ◇親子共通プログラム『はじまりの会』~『ウォークラリーコース散策・沢②見学』 ※ 親子で沢遊びの予定だったが、増水し ていたため、あなぐまコースの散策を行っ た。次回のキャンプで活動する場所を親子 で見学した。 -3- ◇子どもプログラム『自由遊び』 ・キャンプ場で草木に触れたり、小動物をつかまえたり、自由に遊ぶ。 ◇親プログラム『子育て座談会』 ・講師に瀧直也氏を迎え、自然体験と子供の自立への効果について学ぶ。 ◇親子共通プログラム『おやつタイム』『おわりの会』 ・親子一緒でおやつを食べた後は、ボランティアのお兄さん・お姉さんから次のキャンプ の招待状を受け取る。再会を約束して全員で記念撮影。 -4- 〔本キャンプ:子ども〕 (1日目) ◇子どもプログラム『森の自由遊び』 ・ふれあいの森の中で木登りをしたり、自然物をひろったり、友だちとかかわりあう。 ◇子どもプログラム『夕食の準備』 ・すいとんづくり:小麦を練ったりちぎったり、野菜を包丁で切る。 ◇子どもプログラム『焚き火』 ・自分でマッチをすって、火をつけてみよう。焚き火でマシュマロ、するめイカ、チーズ を焼いて食べてみよう。 ・焚き火のあとは、歯磨きをして就寝。 この日は、管理棟にみんなでシェラフに入って 寝ました。 -5- (2日目) ◇子どもプログラム『朝食』 ・自分でにぎったおにぎりを食べよう。 ◇子どもプログラム『ランブリング』 ・沢に向かう途中で自然を探しながら移動する。 ◇子どもプログラム『沢登り』 ・はじめての沢の体験。とても冷たい沢の水につかりながら登る。 ◇子どもプログラム『ドラム缶風呂』 ・沢で冷えた体をドラム缶のお風呂につかって温める。 -6- ◇子どもプログラム『夕食の準備』 ・スパゲティーとサラダ:この日も自分たちで包丁を使って野菜を切る。 ◇子どもプログラム『絵本の読み聞かせ・就寝』 ・ログハウスにグループごとに泊まる。絵本を読んでもらったら、みんなで「おやすみ」。 (3日目) ◇子どもプログラム『起床・洗面・健康観察』 『朝食』 ・ログハウスに泊まったが、着替えは管理棟で行い、各グループ健康観察をする。3日間 体調を崩す子どもは一人も出なかった。朝食はスタッフ提供のパンとスープ。 ◇子どもプログラム『パーティーの準備:ピザづくり』 ・ピザきじ、トッピングの具材まで全部子どもたちの手作り。 -7- ・ピザが完成するころに、お父さん、お母さんを招待。待ちに待ったお父さん、お母さん との再会。一緒にピザを食べながら、3日間のキャンプのお話。食べ終わった後も、自 分たちで片付けをして見せます。 〔本キャンプ:親〕 (1日目) ◇親プログラム『沢登り』 ・子どもたちが沢登りをしている時間帯に沢登りを体験。沢の上流部を登り、飛び込みの ポイント(千代滝)では、お母さんたちが積極的にダイビングしていました。 ◇親プログラム『バーベキュー』 ・お父さんたちが積極的にバーベキューの準備をした。火を見つめながら、子育てをちょ っと忘れて交流を深める。 -8- (2日目) ◇親プログラム『クラフト教室』(沢でとってきた石を使った羊毛ペーパーウエイトづくり) ・講師に山田恭子氏を迎え、クラフト教室を行う。最後に「自然な素材がなぜよいのか」 を話題に意見交換を行った。 (3日目) ◇親子共通プログラム『おわかれの会』 ・ピザを食べた後に、お父さん、お母さんがつくったペーパーウエイトを子どもにプレゼ ント。子どもたちからは、キャンプの様子をかいたスケッチブックを手渡し、2日間の 出来事をお互いに伝える。最後は、一緒に過ごしたスタッフとおわかれ。 -9- 11 成果と課題 ① 成果 ・子どもの自立を育むためのねらいとして「自分のことは自分で」を一貫して行った。 スタッフは見守る・待つ姿勢で対応することで、子どもの主体的な行動を大切にした 活動を展開できた。 ・7つの要素を取り入れた活動を展開することによって、子どもの欲求をつくりだし、 進んで活動に取り組む姿勢をつくりだすことができた。 ・保護者のプログラムにおいて、自然体験の意義について理解を促すことができた。 ・保護者間のネットワークを構築し、本施設の利用への期待感をつくりだすことができ た。 ② 課題 ・自然体験と子どもの自立に関しては、今後の追跡調査、同年代の幼児の調査を比較す ることによって、今後さらに明らかにしていく。 ・保護者への子どもの活動状況の伝え方や事業についての連絡の方法など運営面につい て検討の必要がある。 - 10 -
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