【地域密着型サービス基準条例】意見公募(PDF形式:290KB)

○ 水戸市指定地域密着型
水戸市指定地域密着型サービス
指定地域密着型サービス事業
サービス事業基準条例
事業基準条例及び
基準条例及び
水戸市指定介護予防地域密着型サービス事業基準条例
の改正について
の改正について
1 条例改正の趣旨
条例改正の趣旨
水戸市指定地域密着型サービス事業基準条例(平成 25 年条例第 9 号)及び水戸市指定介
護予防地域密着型サービス事業基準条例(平成 25 年条例第 10 号)
(以下あわせて「条例」
とします。
)については,地方分権一括法(第1次・第2次)により,平成 25 年4月1日
より施行しているところでありますが,施行後における条例の運用において,利用者のサ
ービス向上をより一層充実させる必要性,事業所の運営等の適正化を一層図る必要性から
条例の改正を行うとともに,社会保障審議会の答申を踏まえた本条例の準則である指定地
域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準(平成 18 年厚生労働省令第
34 号)及び指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営並びに指定地域
密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準(平成
18 年厚生労働省令第 36 号)(以下あわせて「国標準省令」とします。
)が改正されること
から,条例について所要の改正を行います。
2 地域密着型サービスと介護予防地域密着型
地域密着型サービスと介護予防地域密着型サービスとは
サービスと介護予防地域密着型サービスとは
地域密着型サービスと地域密着型介護予防サービスとは,住み慣れた地域で生活を続け
るために,地域の特性に応じたサービスが受けられる制度です。下記①~⑧からなる8種
類のサービスがあり,介護予防を含めて計11種類のサービスがあります。このサービス
は,原則として,水戸市民しか利用することができません。
これらサービスについては,平成 18 年の介護保険制度の改正を受けて,水戸市が指定・
指導・監督権者となり,認知症の要介護者のみにサービスを提供する認知症対応型共同生
活介護(いわゆるグループホーム)や,要介護(要支援)者であっても在宅での生活がで
きるよう訪問や通い,宿泊等の複数のサービスを組み合わせた小規模多機能型居宅介護等,
利用者の状態に合った柔軟なサービスが提供できるよう地域に密着して事業を展開してお
ります。
現在,水戸市では 45 事業所が,サービスを提供し,876 人の利用定員があります。
①
定期巡回・随時対応型訪問介護看護(市内事業所数0)
平成 24 年度から新設されたサービスで,介護職員と看護師が一体または密接に連
携し,定期的に訪問します。また,利用者の通報や電話などに対して,随時対応し
ます。
1
②
夜間対応型訪問介護(市内事業所数0)
夜間に定期的にヘルパーが巡回して介護を行う訪問介護と,緊急時に利用者が通
報するとヘルパーが急行する24時間態勢の訪問介護があります。
③
認知症対応型通所介護(介護予防認知症対応型通所介護)
(市内事業所数6,利用定員7
2)
認知症の高齢者が食事・入浴などの介護や支援,機能訓練を日帰りで受けられま
す。
④
小規模多機能型居宅介護(介護予防小規模多機能型居宅介護)
(市内事業所数9,利用定員217)
小規模な住居型の施設への「通い」を中心に,自宅に来てもらう「訪問」,施設に
「泊まる」サービスを柔軟に受けられます。
⑤
認知症対応型共同生活介護(介護予防認知症対応型共同生活介護)
(市内事業所数27,利用定員519)
いわゆる「グループホーム」と呼ばれており,認知症の高齢者が,共同で生活で
きる場(住居)で,食事・入浴などの介護や支援,機能訓練が受けられます。
⑥
地域密着型特定施設入居者生活介護(市内事業所数0)
定員が 29 人以下の小規模な介護専用の有料老人ホームなどで,食事・入浴などの
介護や,機能訓練が受けられます。
⑦
地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護(市内開設事業所数2,利用定員43)
定員が 29 人以下の小規模な介護老人福祉施設で,食事・入浴などの介護や健康管
理が受けられます。
⑧
複合型サービス(市内開設事業所数1,利用定員25)
平成 24 年度から新設されたサービスで,利用者の状況に応じて,小規模な住居型
の施設への「通い」
,自宅に来てもらう「訪問」
(介護と看護)
,施設に「泊まる」サ
ービスを柔軟に受けられます。
3 条例改正の
条例改正の視点・ポイント
市の基本的政策等を踏まえ,「安心で安全な介護サービスの充実」及び「事業者の適正
化」の視点から改正を行ってまいります。また,国標準省令の改正に伴うものについては,
国標準省令と同一の内容となるよう改正を行ってまいります。
視点1
視点1 安心で安全な介護サービス
安心で安全な介護サービスの充実
な介護サービスの充実
地域密着型サービス利用者の安心で安全なサービスの充実を図るため,下記について条
2
例の改正を行います。
(設備基準)
(1) 要介護者が使いやすいトイレの設置について定めます。
(2) 居間及び食堂の面積要件について定めます。
(3) 事務室の基準について定めます。
(4) 事業所内の移動円の滑化について定めます。
(運営基準)
(1) 事業者が保険外サービスを提供する場合その費用の根拠の明示について定めます。
(2) 口腔の衛生の推進の取組むことについて定めます(努力義務)。
(3) 事業開始にあたって地域住民への説明を行うことといたします。
視点2 事業者の適正化
指定地域密着型サービス事業者と指定介護予防地域密着型サービス事業者の適正化を図
るために,下記について条例の改正を行います。
(1) 「従業者」の定義について定めます。
(2) 勤務体制の記録を保存することについて定めます。
(3) 例外的に定員超過となる場合の市長への報告について定めます。
(4) 認知症であることの明確な記録の保存について定めます。
(5) 定期巡回型・随時対応型訪問介護看護・夜間対応型訪問介護サービスについて,特
定の建物の利用者の数について2分の1に制限を設けます。
(6) 条例上必要とされる記録の保存年限を5年とします。
(7) 記録の保存場所・保存形態についての規定を定めます。
4 条例(案)
条例(案)の
(案)の概要
項目
トイレの仕
様
現行の規定
改正の内容
(なし)
利用者の使用に適したもの
とします。
対象サービス
認知症対応型
通所介護,小
規模多機能型
居宅介護,認
知症対応型共
同生活介護,
地域密着型特
定施設入居者
生活介護,地
域密着型介護
3
老人福祉施設
入所者生活介
護,複合型サ
ービス
居間・食堂
居間及び食堂については,
居間及び食堂については,3
認知症対応型
それぞれ機能を十分に発揮
平方メートルに利用定員を乗
通所介護,小
しうる適当な広さを有する
じて得た面積以上とするもの
規模多機能型
ものとする。
とします。
居宅介護,認
知症対応型共
同生活介護,
地域密着型特
定施設入居者
生活介護,地
域密着型介護
老人福祉施設
入所者生活介
護,複合型サ
ービス
事務室
単に「事務室」とだけ規定
利用者の処遇する場所と明
定期巡回型・
確に区画された独立したもの
随時対応型サ
とします。
ービス・夜間
対応型訪問看
護サービスを
除く全サービ
ス
移動の円滑
(なし)
化
利用者の処遇に充てられる
定期巡回型・
場所については,利用者の円滑
随時対応型訪
な移動に配慮するとともに,そ
問介護看護・
の場所が2階以上の階にある
夜間対応型訪
場合,エレベーターを1以上設
問介護サービ
けるものとします。
スを除く全サ
ービス
保険外サー
事業者は,次に掲げる費用
事業者は,介護保険サービス
ビスの根拠
の額の支払を利用者から受
の提供に付随して提供するサ
の明示
けることができる。
ービスの費用の額について具
体的な根拠を明示するものと
します。
(略)
4
全サービス
サービスにおいて提供さ
れる便宜のうち,日常生活に
おいても通常必要となるも
のに係る費用であって,その
利用者に負担させることが
適当と認められるもの
口腔の衛生
(なし)
の確保
事業者は,口腔の衛生の確保
全サービス
の取組みを行うよう努めるも
のとします(努力義務)
。
住民への説
(なし)
明
事業者は,その開始にあた
全サービス
り,地域住民に対し,サービス
提供の内容等についての説明
を行うものとします。
「従業者」の
(なし)
定義
雇用契約等により事業所の
全サービス
管理者の指揮命令下にある者
とします。
勤務体制の
記録
事業者は,利用者に対し適
事業者は,利用者に対し適切
切なサービスを提供できる
なサービスを提供できるよう,
よう,事業所ごとに,勤務の
事業所ごとに,勤務の体制を定
体制を定めておかなければ
め,記録するものとします。
全サービス
ならない。
定員超過の
(なし)
報告
やむをえず定員超過となる
認知症対応型
場合,速やかに市長へ報告する
通所,介護小
ものとします。
規模多機能型
居宅介護,認
知症対応型共
同生活介護,
地域密着型介
護老人福祉施
設,複合型サ
ービス
利用者が特
(なし)
特定の建築物等に居住する
定期巡回型・
定の建築物
利用者が利用者の総数の2分
随時対応型訪
に集中する
の1を超えないこととします。 問介護看護・
ことの制限
夜間対応型訪
問介護
記録の保存
年限
サービス提供記録等一部
条例で保存が義務付けられ
の記録のみ5年で,他は2
ている文書について,保存年限
年。
を全て5年とします。
5
全サービス
認知症であ
認知症対応型共同生活介護
認知症対応型
ることの記
事業者は,利用者が認知症であ
通所介護,認
録の保存
ることの記録を保存するもの
知症対応型共
とします。
同生活介護
記録の保存
(なし)
(なし)
事業者は,記録を市が介護保
場所・保存形
険法の規定に基づき求める文
態
書の提出若しくは提示の求め
全サービス
に対して,遅滞なく応じること
ができる場所及び形態により
保管するものとします。
注) 基準の一部を規則に委任する場合があります。
【社会保障審議会の答申に基づく国標準省令の改正に伴うもの】
改 正 の 内 容
項目
全項目
対象サービス
国標準省令のとおり,市条例を改正いたします。
注) 基準の一部を規則に委任する場合があります。
5 施行期日
平成 27 年4月1日
ただし,一部の規定に経過規定を設ける場合があります。
6
全サービス
資料3
水戸市が目指す定期巡回型・随時対応型訪問介護看護サービスと夜間対応型
訪問介護サービスの理想像
地域包括ケア推進の観点から地域的な広がりの中で定期巡回型・随時対応型訪問介護看護サ
ービスと夜間対応型訪問介護サービスを展開し,地域の利用者のニーズをとらえたサービスを
行うことを目指します。
大規模な高齢者向け集合住宅に併設される定期巡回型・随時対応型訪問介護看護サービスと
夜間対応型訪問介護サービス事業所等については,深夜帯にサービスを提供すること等から不
明瞭な介護サービスの温床となりやすく,また,いわゆる「囲い込み」等の弊害を防止する必
要があることから,事業所の総利用者に対し事業所と関連が深い集合住宅等の利用者数が一定
割合以下とすることとします。
地域的な広がりの中に居住する利用者に対してサービスを提供
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