ビオチン化タンパク質精製 磁気ビーズキット

ビオチン化タンパク質精製 磁気ビーズキット
使用説明書
Cat No. AF-1040、AF-1041、AF-1042
【目的・用途】
ビオチン化タンパク質の精製に使用できる磁気ビーズです。粒径 3um の均
一なビーズ表面にストレプトアビジンを共有結合で固定化しており、ビーズ
を磁気ラックで集合させるため、バッチ法に比べ洗浄効率、回収効率が高く、
高純度の分離が可能です。
【トラブルシューティング】
トラブル
タンパク質の収量
が少ない
【特徴】
1)高結合容量
2)簡単・迅速な操作
3)高回収率
【キット内容・保存方法】
内容
容量
AF-1040
AF-1041
AF-1042
5mL
磁気ビーズ
250uL
1mL
洗浄バッファー
15mL
50mL
ー
溶出バッファー
1.5mL
5mL
ー
開封後の
使用
保存方法
期限
4℃
1年
精製の間にタンパ
ク質が分解・劣化
する
磁気ビーズがチッ
プやチューブに接
着する
非特異的な結合が
多い
原因と対策
いずれかの段階でサンプルをロスしている。各段階の
溶液を SDS-PAGE にて確認してください。
インキュベーションが不十分。インキュベーション時
間、温度の最適な条件を検討してください。
混合が不十分。ビーズとサンプルの混合はボルテック
スまたは回転攪拌機を用いて十分行ってください。
タンパク質分解酵素が働いている。低温(2-8℃)で精製
を行ってください。また、適当なプロテアーゼ阻害剤
をバッファーに加えてください。
洗浄バッファー中の塩濃度を下げる(例:50mM 塩化ナ
トリウム)。また、Tween20 濃度を上げる(例:0.1%)。
洗浄が不十分。サンプル結合後の洗浄回数を 3 回から
5 回に増やす。洗浄バッファーの Tween20 量を 0.1%
まで増やす。洗浄バッファーを完全に除く。
磁力が不十分。弊社マグネットラックを使用してくだ
さい。
※磁気ラック 1.5-2.0mL チューブ用(AF-1000)は別売です。
【関連製品】
【成分】
AF-1000
磁気ラック 1.5-2.0mL チューブ用
AF-1010
プロテイン A 磁気ビーズキット
洗浄バッファー:PBS、0.02%Tween 20
AF-1020
プロテイン G 磁気ビーズキット
溶出バッファー:0.1%SDS
AF-1050
ニッケル 磁気ビーズキット
【磁気ビーズを使用する前に】
AF-2010
ProteinA ゲル抗体精製キット
AF-2040
MEP ゲル抗体精製キット
<サンプルの準備>
ストレプトアビジン磁気ビーズの結合容量は約 12nmol/mL です。
その他各種プレキャストゲル、高速電気泳動槽、染色試薬等もご用意してお
ります!
<磁気ビーズの洗浄>
詳しくはアプロサイエンス ホームページをご覧ください。
1)磁気ビーズをピペッティングまたはボルテックスにより再懸濁し、50uL
⇒ http://aproscience.com/
を新しいチューブに移します。
2)磁気ビーズが入ったチューブを磁気ラックにセットし、30-60 秒静置し
ます。
3)上清を除きます。
4)チューブを磁気ラックから外し、洗浄バッファー300uL を加え、撹拌し
ます。
5)2)∼4)をさらに 2 回繰り返します。
※ 磁気ビーズの保存液には 0.09%NaN3 が含まれているため、必ず 3 回以上
洗浄を行ってください。
【基本プロトコール】
1)磁気ビーズの洗浄後、チューブを磁気ラックにセットし、洗浄バッ
ファーを除きます。
2)サンプルを加えます。
3)室温、回転下で 30 分間インキュベートします。
4)<磁気ビーズの洗浄>のプロトコール 2)∼4)を 3 回繰り返します。
5)磁気ビーズを磁気ラックにセットし、上清を除きます。
6)磁気ラックからチューブを外し、100uL の溶出バッファーを加えます。
7)ピペッティングにより穏やかに再懸濁します。
8)95℃以上で 5 分間インキュベートします。
9)磁気ビーズを磁気ラックにセットし、上清を回収します。
10)6)∼9)を繰り返します。※
※
ほとんどのタンパク質は最初の溶出で回収されます。必要であれば 2 回
目の溶出を行ってください。