資料9(PDF 582KB)

資料9
特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準の概要
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新制度における確認制度について
新制度では、市町村は、「施設型給付(認定こども園・幼稚園・保育所)」や「地域型保育給
付(小規模保育・家庭的保育・事業所内保育・居宅訪問型保育)」の対象となることを希望する
教育・保育施設や事業者について、施設・事業者の申請に基づき、各施設・事業の類型に従い、
認定区分ごとの利用定員を定めたうえで給付の対象となることを「確認」し、給付費を支払うこ
とになります。
【各施設・事業において設定可能な利用定員と認定区分との関係】
満3歳以上児
満3歳未満児
①1号認定
②2号認定
③3号認定
○
認
幼保連携型
○
特
定
定員設定なしも可
こ
定
○
幼稚園型
○
○
ど
教
定員設定なしも可
も
育
保育所型
○
○
園
・
地方裁量型
○
○
保
特例給付による利用
育
幼稚園
○
施
形態あり
設
特例給付による利用
○
保育所
形態あり
②③いずれかのみの認定可
小規模保育
○
特
保
定
家庭的保育
○
育
特例給付による利用 特例給付による利用
地
○
事
形態あり
形態あり
域
事業所内保育
業型
(従業員枠・地域枠)
居宅訪問型保育
○
「確認」を受ける施設・事業者の要件
①児童福祉法等に基づく認可基準等を満たし「認可」を受けること。
②市町村が条例で定める運営に関する基準(特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業
の運営基準)を満たすこと。
※既存の幼稚園、保育所、認定こども園は、別段の申し出をしない限り、施設型給付を受ける
承認があったものとみなされる。(「みなし確認」)
2
特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営基準について
特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営基準については、各市町村が、国が定める
「従うべき基準」又は「参酌すべき基準」の区分に従い、条例で定める必要があります。
【基準の区分】
類型
従うべき基準
基準の対象となる事項
・特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業に係る利用定員
・施設や事業の運営に関する事項であって、児童の適切な処遇の確保、秘密の
保持、児童の健全な発達に密接に関連するもの
(例:差別的取扱いの禁止、虐待の禁止、個人情報保護等)
参酌すべき基準
上記以外の事項
1
3
施行期日
平成27年4月1日
(平成27年4月1日の新制度施行のための準備行為として、施設や事業の確認等に係る部分は、
公布の日思考となる事があります。)
4
その他
「地域型保育事業の設備及び運営に関する基準」については、原則として条例において規定す
ることを予定していますが、一部の内容について規則や告示により規定する場合があります。
2
特定教育・保育施設および特定地域型保育事業の運営に関する基準(案)
項目
基準の内容
教育・保育の内容お
・施設・事業者は、あらかじめ保護者に対して事前説明を行っ
よび手続きの説明、
た上で、同意を得る。
同意、契約
・事前説明事項は、運営規程の概要、苦情処理体制、事故発生
時の対応などとする。
応諾義務
・施設・事業者は、利用の申込みを受けたときは、正当な理由
がなければこれを拒んではならない。
・施設・事業者は、利用申込みに対して、教育・保育を提供す
ることが困難である場合、他の適切な施設・事業者への連絡又
利
用
開
始
に
伴
う
基
準
は紹介、市町村によるあっせんの要請等、必要な措置を講じな
くてはならない。
・施設・事業者は、市町村又は他の施設・事業者が行う連絡調
整等に協力する。
定員を上回る利用の
・教育標準時間認定を受けた子どもについては、各施設・事業
申込みがあった場合
者においてあらかじめ選考の方法を明示した上で選考を行う。
の選考
・特別な支援が必要な子どもの受入れ体制が整っている場合、
当該子どもを優先的に選考できる。
・保育認定を受けた子どもについては、市町村が利用調整を行
う。
支給認定証の確認、
・施設・事業者は、利用開始に当たって、支給認定証で受給資
認定申請の援助
格の確認(利用期間等)を行う。
・施設・事業者は、認定申請が行われていない利用者について
は、申込みの意思を踏まえて、速やかに申請がなされるよう援
助をする。
教
育
・
保
育
の
提
供
に
伴
う
基
準
幼稚園教育要領、保
・幼稚園は幼稚園教育要領、保育所は保育所保育指針、幼保連
育所保育指針等に則
携型認定こども園は幼保連携型認定こども園保育要領(仮称)
った教育・保育の提
に基づき、適切に教育・保育の提供をしなくてはならない。
供
・地域型保育事業は保育所保育指針に準じて、適切に保育を提
供しなくてならない。
子どもの適切な処遇
・施設・事業者は、利用者の国籍、信条、社会的身分又は費用
を負担するか否かにより、差別的取扱いをしてはならない。
・職員は、利用者に虐待その他心身に有害な影響を与える行為
をしてはならない。
・懲戒に関し利用者の福祉のため必要な措置をとるときは、身
体的苦痛を与え、人格を辱める等の権限濫用をしてはならな
い。
3
連携施設との連携
・地域型保育事業は、①保育内容に関する支援
②卒園後の受け皿の観点から、連携施設を設定し、連携内容等
を明確にするよう努める。
教
育
・
保
育
の
提
供
に
伴
う
基
準
・教育・保育施設は、連携の求めがあった場合、市町村の調整
に協力するよう努める。
上乗せ徴収等の取扱
・施設・事業者は市が定める利用者負担を受領し、それ以外に
い
実費徴収や上乗せ徴収を実施することができる。
・上乗せ徴収等を行う場合は、あらかじめ額や理由を明示する。
特別利用保育・特別
施設・事業者が、利用定員を超えて教育・保育を提供する場合
利用教育の提供(定
の職員配置、設備、教育・保育の内容等については、当該施設
員外利用の取扱い)
等で定員を設定している認定区分の子どもと同じ認可基準に
よることを基本とする。
不正受給の防止
施設・事業者は、給付を受けている子どもの保護者が虚偽・不
正行為によって教育・保育の提供を受けている、又は受けよう
としていることを把握した場合は、市町村に通知する。
運営規定の策定
施設・事業者は、運営規程において、次の事項について定める。
①職員の職種、員数および職務の内容
②開所時間、休業日等
③利用料、上乗せ徴収等の有無・理由・金額等
④利用定員
⑤入園資格、選考基準等利用開始・終了に関する事項および利
管
理
・
運
営
等
に
関
す
る
基
準
用に当たっての留意事項
⑥その他施設・事業の運営に関する重要事項
個人情報管理(秘密
・施設・事業の従業者は、その業務上知り得た子どもおよびそ
保持)
の保護者の秘密を漏らしてはならない。
・職員が退職後も業務上知り得た情報を漏らすことがないよ
う、施設・事業者は必要な措置を講じる。
・地域型保育事業から教育・保育施設への接続や小学校との接
続など、情報提供が必要な場合に備え、あらかじめ保護者に周
知・説明し、同意を得ておく。
非常災害対策・衛生
・施設・事業者は、非常災害対策に係る計画の作成、関係機関
管理等
との連携体制の整備、定期的な訓練等を実施する。
・施設・事業者は、施設・設備の衛生管理に努めるとともに、
感染症のまん延防止のための措置を講じる。
4
事故発生の防止、発
<事故の発生(再発)防止>
生時の対
施設・事業者は事故発生および再発防止のために、次の措置を
講じる。
①発生した場合の対応や報告の方法等について記載された指針
を整備する
②事故発生時の報告・分析を通じて改善策を従業員に周知徹底
する体制を整備する
③対策委員会や従業員に対する研修を定期的に開催する
管
理
・
運
営
等
に
関
す
る
基
準
<事故発生時の対応>
・施設・事業者は事故が発生した場合の対応として、次の措置
を講じる。
①家族、市町村に対する速やかな報告を行う
②事故発生時の状況、処置等に関する記録をとる
③賠償すべき事故が発生した場合、速やかに損害賠償を行う
評価
・施設・事業者は、自己評価およびそれに基づく改善を行わな
ければならない。
・施設・事業者は、保護者評価、第三者評価等については、受
審に努める
苦情処理
・施設・事業者は、入所者、保護者等からの苦情に対応するた
め、苦情受付窓口の設置等、必要な措置を講じる。
・施設・事業者は、苦情に関連して市町村が行う指導監督等に
対し、必要な協力、改善等を行う。
会計の区分
・公費の透明性確保の観点から、教育・保育施設・地域型保育
事業ごとの区分経理を行い、財務諸表を公表する。
撤
基 退
準 時
の
確認の辞退・利用定
・施設・事業者が施設・事業を撤退する場合は、当該施設・事
員減少における対応
業を現に利用している子ども・保護者に対して継続して教育・
保育が提供されるよう、市が行う調整等に協力する。
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