上伊那地域将来ビジョン

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∼リニア中央新幹線開通を見据えた∼
リニア中央新幹線開通までのスケジュール
上伊那地域将来ビジョン
2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025 2026 2027
受け入れ態勢の整備
道路などのインフラ整備
開通イベントの開催
キャンペーンの実施
着地型観光ルートの提案
案内所・窓口の設置
ガイドマップの作成
スタッフの配置
道路などインフラの整備
リニア中央新幹線開通
行動計画の策定
推進体制の整備
ビジョンが目指す姿
ビジョンの策定
観光 PR、インバウンドの推進など広域観光の推進
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はじめに
リニア中央新幹線は新たな高速交通網であり、移動時間の大幅な短縮により産業立地の可能
性の拡大、観光・ビジネス目的の交流人口の増加、都市圏への遠距離通勤など多様なライフス
タイルの可能性を広げるプラス面の効果があります。
一方で、大都市資本の参入によって地域内にある企業の支店等の統廃合や企業の流出、移動
時間の短縮による日帰り客の増加と滞在型の観光客の減少といったマイナス面が懸念されます。
このことからも、地域全体にとって歴史的な社会環境の変化が想定されます。
上伊那地域の将来を描くこのビジョンは、地域の将来像の基本指針となるものです。今後、
想定される劇的な変化に対応しながら、まちづくりに最大限に活用していくために、多角的に
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検討した将来ビジョンを上伊那地域全体で共有し、地域の発展と魅力あるまちづくりを目指し、
ビジョンの推進体制
一丸となって取り組んでいきます。
(1)ビジョン推進の考え方
国・県の役割
(地域や県を超えた課題の連絡調整・各主体の取組支援)
市町村の役割
(広域的な取り組むの調整・進捗管理)
(関連する事業等への参画)
リニア中央新幹線の開通を見据えた将来の地域像
(地域内のインフラ整備・協働での取組)
広域連合
関連事業者の役割
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住民、ボランティア、NPOの役割
(より住みよいまちへ取組)
(2)ビジョンの進行管理
実効性の高いビジョンにするため、定期的にビジョンの取り組みの検証・評価します。
(1)対内的に目指す地域像
地域の変化には、地域が主導権を持って
対応することが重要です。先人が培ってき
た文化や伝統を守りながら、地域のことを
自分たちで考える協働のまちづくりを進め
ます。
・協働のまちづくり推進、郷土愛の育成
・人口減少の歯止め、競争力強化
今後、リニア中央新幹線開通を見据え、本ビジョンに基づき、リニア効果を広く圏域に波及
(住民活動・郷土愛の継承)
(地域内外・斬新で効果的な手法)
守り、備えるべきもの
中間駅への交通結節性の向上
地域内交通機能の連携強化
公共交通へのアクセス確保
安全安心の地域内交通の確保
多様な主体
(暮らし・自然・競争力)
めていく必要があります。
グローバル化
(インバウンド事業)
上伊那広域連合事務局 〒396-002 伊那市荒井 3500-1 いなっせ 3 階 TEL:0265-78-2500( 代 )
(速やかな移動〔手段〕・スローな滞在〔目的〕)
東 京
名古屋
世 界
(上伊那ブランド)
(飯田線駅・高速バス・タクシー)
県内駅
地域ブランド確立
(利便性・地域の特色・駐車場)
(飯田線・R153&BP・伊那木曽連絡道路) (飯田線駅・中央道・主要道路・三遠南信道)
上伊那
対外的
とりの知恵と力を結集し、リニアを活用した圏域づくりを着実に進めていきます。
・国際的なつながりへの対応
県内駅及び駅周辺のインフラ整備
させていくためには、市町村をはじめ、国、県、企業、地域住民が一体となった取り組みを進
官民が一体となった強力な推進体制のもと、将来を担う若い世代をはじめ、地域住民一人ひ
・首都圏、中京圏との結びつきを強化
情報発信
対内的
まとめ
上伊那地域が、地域外にモデル的事業の
展開などの情報を積極的に発信することに
より、他地域から来訪者・旅行者が訪れ、
世界に誇れる地域になることを目指します。
・豊かな自然、風土、生活環境の情報発信
(3)地域像の実現に向けて必要なこと
地域像
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(2)対外的に目指す地域像
(1)道路整備に向けて
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(2)景観の形成に向けて
リニア中央新幹線県内駅設置を見据えた具体的なまちづくり案
上伊那には、アルプスの景観に抱かれた優
れた自然環境や、特色あるまち並み、地域の
歴史・文化を形成している建物など、保全し
なければならない景観資源が多くあります。
地域の住民がこれら景観や歴史に対する誇
りと意識を持ち、地域全体で景観づくりをす
る仕組みを作り、活動を継続していくことが
必要です。
○リニア県内駅と上伊那地域を結ぶためのアクセス整備
・中央自動車道(スマートインターチェンジ開設)
北アルプス
・国道 153 号(バイパス早期開通)
・南北軸の強化(竜東線・広域農道・国道 152 号)
・東西軸と産業・観光路線の整備
北信
安曇野
松本
(国道 361 号・県道駒ヶ根長谷線中沢峠トンネル化)
松本空港
○リニア県内駅周辺のインフラ整備
・長時間駐車可能な駐車場
東信
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・乗車待ちへ対応した駅前広場
「おもてなし」の景観づくり
岡谷
(沿道景観の整備・良好な景観の提供)
「住みたいまち」への景観づくり
諏訪湖
塩尻
(眺望景観を守る基準・豊かな住環境の提供)
域内、県内の交通整備
(交通機関のネットワーク化)
残土処理への対応
(適正な処理・有効利用)
伊北 IC
大田切川
駒ヶ根長谷線
三遠南信自
動車道
飯田山本 IC
豊橋
滞在型観光の充実
(来て観て体験して泊まって楽しめる観光地づくり)
受け入れ態勢の充実
浜松市
遠州灘
インバウンド観光の推進
(アジア地域からの受入・外国人ニーズ把握)
(健康観光の提供)
(海外展開を視野にした事業拡大)
(地域の文化や伝統の継承者確保)
東 京
(三つのアルプスのゲートウェイ)
ヘルスツーリズム(健康観光)の推進
産業構造の拡大
文化・伝統の継承
山岳観光の充実
天竜川
(企業誘致の推進・高齢者就労の場の確保)
央新幹線
県内駅
暮らしやすいまちの推進
名古屋
リニア中
広域観光ルート
(新たな観光ルートづくり・ツアーの企画宣伝)
中央本線
駐車場
南アルプス
林道バス
動車道
中央自
(農業体験・田舎暮らし体験)
三峰川
南アルプス
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(4)広域観光推進に向けて
リニア県内駅の設置は、信州の新たな南の
玄関口となります。
「伊那谷」全体を一つの観光圏域と位置付
け、上伊那観光の新たな「地域ブランド」を
創出し特色あるサービスを提供しながら、本
地域を起点とした複数の広域圏を結ぶ広域観
光の推進が重要です。
竜東線
ふるさと創出
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361
広域農道
木曽
中央アルプス
駒ケ岳 駒ヶ根 IC
ロープウェイ
駒ヶ根スマート IC
駒ヶ根 SA
二地域居住の重点的な促進
働く場の確保
リニア県内駅及び駅周辺の景観づくり
(眺望景観を守る基準・豊かな住環境の提供)
伊那インター線
小黒川スマート IC
小黒川 PA
木曽福島
(空港までのアクセス向上・別荘団地等の整備)
(衣食住情報の発信・福祉の充実)
辰野スマート IC
辰野 PA
152
伊那 IC
定住人口の増加の促進
(通勤圏拡大・不動産情報の提供・定住推進策)
(ビューポイントの整備・積極的な情報発信)
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(3)移住・定住促進に向けて
総人口の減少が見込まれる中、地域の活力
を維持していくためには、定住人口の増加を
図ることが必要です。
リニア中央新幹線開通までの間に、上伊那
全体がハード・ソフト両面に及ぶ定住環境の
整備を図り、日本一住みやすい地域を目指し
ます。
「地域の資源」を活かす景観づくり
岡谷 JC
153
東海
(「おもてなしの心」の醸成)
台湾・タイ
シンガポール など
情報発信の充実
(ソーシャルネットワーキングサービス活用)