都市再生整備計画 た な ぶ 田名部まちなか地区 あおもり し 青森県 むつ市 平成27年4月 都市再生整備計画の目標及び計画期間 都道府県名 青森県 計画期間 平成 むつ市 市町村名 27 年度 ~ 平成 地区名 37 年度 た な ぶ 面積 田名部まちなか地区 交付期間 平成 年度 ~ 平成 44 ha 年度 目標 目的 人口減少下でも持続可能な街にする 目標1 歩いて暮らせる環境整備を進める 目標2 人口密度を高めるためまちなか居住を促進する 目標3 都市機能施設を再構築し、生活利便性を確保する 目標4 空き地・空き家の活用を促進し、都市機能・魅力の強化を図る 目標設定の根拠 まちづくりの経緯及び現況 1. 地区の現況 下北地域の商業の中心として発展してきた中心市街地田名部地区は、来街者の減少や空き店舗、空き地の増加など、活力・魅力が失われてきている。しかし、病院、歯科医院、老朽化しているものの大規模店舗が立地し、公共バスの結節点であるな ど重要な都市機能施設が、今なお集積している。そのため、周辺住民にとって重要な地区となっている。 また、平成13年に策定された中心市街地活性化基本計画(旧法による)により、産業会館であるむつ来さまい館が整備され、市民交流イベント等には活用されているものの、活性化には十分な活用がされていない。 2. まちづくりの経緯 従来、市事業だけでは十分な事業効果が発揮されなかったことを反省し官民連携を第一に考え、人口減少や超高齢化社会を見据え、田名部祭りが息づく当地区が、利便性の高い都市として持続可能であり続けるための方策について、平成23年度か ら検討を始めた。なお、中心市街地田名部地区の中でも特にNPOや商店街振興組合による活動が行われている地区を【田名部まちなか】として位置づけたところである。 3. 活動状況 官民連携組織として、都市再生特別措置法に基づく協議会となる『田名部まちなか再生協議会』を設置し、都市環境改善等のまちなか再生について協議している。 また、平成25年6月、商工団体や民間企業、有志による民間まちづくり会社「田名部まちづくり株式会社」が設立された。同社では、田名部地区の再生を目指し「高齢者等の住環境にふさわしいエリア構築」をコンセプトに、地区内における核店舗の建設 や既存大型店の再生等を事業計画として位置づけ、事業実施に向けた活動を積極的に始めたところである。 このような中、市はまちなか居住推進を目的として、今後の民間事業とのタイアップや乱開発の防止を踏まえながら、地区内の広大な遊休地である旧大畑線跡地を、市街地及び周辺に点在する老朽化市営住宅の建替用地として先行取得したところで ある。 これらの活動状況を地区のまちづくり計画として再生協議会では都市再生整備計画素案や地区計画などを組込んだ【官民連携まちづくり計画素案】として策定している。 4. 本計画の役割 本計画である【田名部まちなか地区都市再生整備計画】を、市による地区まちづくり計画へと位置付けし、官民事業の詳細な事業組立へつなげ、民間をバックアップし、官民連携を進捗させるものである。 課題 1. 民間まちづくり会社が、市と連携する組織であるとの認知度が低いため、事業進捗などでの場面で、支障が生じている。 2. まちなか居住を推進した時、歩行者ネットワークを改善し歩いて暮らせる環境づくりが必要である。 3. 商業施設である都市施設が老朽化によりその持続可能が危うい。 4. バス交通結節点としての利便性の確保。 5. まちの魅力衰退を象徴する空き地の活用。 将来ビジョン(中長期) 【むつ市長期総合計画】 ・地域の個性を活かした特色あるまちづくりにおいて、まちづくりと一体となった商業空間の整備促進を図り、公共交通機関の機能強化を促進するとしている。また、空き地・空き店舗を活用した新規事業など、様々な取組への支援を行うとしている。 【むつ市都市計画マスタープラン】 ・【下北の商業の拠点を担う、伝統とにぎわいの中心地】とした地域づくりのテーマが掲げられており、空洞化している中心市街地の活性化を図る必要があるとされている。 目標を定量化する指標 指 標 歩行者交通量 単 位 人/日 定 義 目標と指標及び目標値の関連性 従前値 既存大型店前の平日歩行者交通量 まちなか居住施設、既存大型店舗の改修等により歩いて暮らせる環境づくりによ り、歩行者増を目指す。目標値はH18からH24までの平均値 341 基準年度 H26 目標値 502 目標年度 H37 様式2 整備方針等 計画区域の整備方針 【民間事業による田名部まちなかの再生】 市は民間事業とタイアップすることにより相互の事業効果を高めて行くものとする。 ・空き店舗対策プロジェクト(民間事業) JRバス転回場隣接地の空き店舗を改修し、コミュニティづくり、市内誘致企業のアンテナショップ化をすることにより、広報支援し市内への企業誘致を円 滑化させる。それにより「しごと」を誘致し、まちの活性化を目指す。 ・核店舗整備事業(民間事業) 本町通りと田名部駅通りの交差する角地において、地区のコミュニティ、来街者の獲得を目指す。地区内のテナントの効果的な配分を踏まえた店舗づく りを行い、土地建物の有効利用につなげる。 ・既存大型店再整備事業(民間事業) 既存店舗は老朽化も進み、現在では床面積の効率的な利用となっていない。このことから、ダウンサイジングを進め、地区の商業利便性施設として持 続することを目指す。 ・老朽化している下北交通バスターミナル立地箇所の効果的な利用(民間事業) バス交通の効果的な経営と地域の交通拠点の強化を図る。また、バスターミナル立地箇所の効果的な土地利用を図る。 方針に合致する主要な事業 民間事業 ・空き店舗の改修活用事業 ・核店舗整備事業 ・既存大型店整備事業 ・バス交通拠点化事業 ・バスターミナル立地箇所整備事業 【歴史的資源を活用した魅力の向上、歩いて暮らせる環境づくり】 公園事業:代官山公園 ・南部藩代官所があった都市公園【代官山公園】は、田名部まちなかと中心市街地内小川町との結節地点にある。この公園を改修整備することにより、 地域生活基盤施設(公開空地:地区施設) 回遊性を持たせ、歩くことによる健康なまちづくりを推進し、田名部まちなかの魅力を向上させるものである。また、民間事業箇所における地区計画地区 施設を歩行者用通路として整備することにより、街の回遊性を確保し、歩いて暮らせる環境づくりを行う。 なお、むつ市は全国で男子平均寿命ワースト8位、女性平均寿命ワースト16位となっている。 【街なか居住施設の整備、既存施設のグレードアップ】 関連事業:公営住宅整備事業 ・街なか居住施設の整備により、街なか居住人口を増やし、松木屋などの地区の利便性施設の利用を促し、もって利便性施設の地区内立地を持続させ 関連事業:創業支援拠点化事業(むつ来さまい館グレードアップ事業) る。 また、田名部駅通り商店街地区、横迎町地区、新開地通り地区の相互の回遊性確保のための通路を整備する。 ・むつ来さまい館では、文化、地域の魅力の情報発信としても活用されてきている。情報発信については現在のインターネットによる情報発信や、下北半 島ジオパーク構想情報発信場へとしたリニューアルも進めながら、床の効果的利用にあたっては、創業支援による雇用の創出支援やSOHO(small office/ home office)化することも目指す。これにより、地区の来訪者、昼間人口の増加につなげ、「まち・ひと・しごと」づくりを進捗させ、もって中心市街 地の活性化を目指す。 事業実施における特記事項 【まちづくりの住民参加】 ・田名部まちなか再生協議会による都市環境改善についての協議を継続中である。 ・田名部まちなか再生協議会策定の「田名部まちなか地区官民連携まちづくり計画素案H26.3」に記載された事業については、官民連携が見込まれるものについて、実施に向け検討していく。 【官民連携事業】 地区内における都市再生推進法人を指定することにより、市との連携者として位置づけることで、円滑な事業展開を図る。 都市再生整備計画の区域 田名部まちなか地区(青森県むつ市) 面積 44 ha 区域 田名部町、本町、柳町一丁目の全部と横迎町一丁目、横迎町二丁目、小川町二丁目、柳 町二丁目、新町、上川町の各一部 至 風間浦村 むつ市役所 至 尻屋崎 至 東通村 至 佐井村 JR大湊駅 JR下北駅 凡 例 都市再生整備計画区域 至 横浜町 田名部まちなか地区(青森県むつ市) 整備方針概要図 目的 人口減少下でも持続可能な街にする 目標 目標1 歩いて暮らせる 環境整備を 進める 目標2 人口密度を 高める ためまち なか居住を 促進する 目標3 都市機能施設を 再構築し、生活利便性を 確保する 代表的な 指標 歩行者交通量 目標4 空き地・空き家の活用を 促進し、都市機能・魅力の強化を 図る 民間事業 既存大型店再整備事業 市事業 公園事業 代官山公園 (人/日) ( ) ( ) 341 ( 26年度) ( 年度) ( 年度) → → → 502 関連事業 創業支援拠点化事業 民間事業 核店舗整備事業 関連事業 公営住宅整備事業 民間事業 空き店舗対策プロジェクト 民間事業 バスターミナル立地箇所整備事業 市事業 地域生活基盤施設 公開空地(歩行者通路) ( 37年度) ( 年度) ( 年度)
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