No. 都民意見の概要 都の考え方 1 食品の安全確保のため、原料から;pdf

No.
都民意見の概要
都の考え方
都ではこれまでも、食品等事業者に対し、食品供給工
程の各段階における重点監視指導項目を定めた「食品供
給工程等の各段階における監視指導項目」に基づき、記
録の作成、保存も含めて監視指導を実施しています。農
食品の安全確保のため、原料から供給ま 水産物の生産者等に対しては、必要に応じ、関係部局と
での各工程における必要な措置、トレーサ 連携して対応しています。
1
ビリティの確保や食品防御も踏まえた食
また、食品防御やトレーサビリティの確保について
品等事業者への監視、指導、支援を要望し は、事業者の自主的な衛生管理も重要であると考えてい
ます。
ます。
事業者の意識が高まるよう講習会を通じて、食品事故
の未然防止や事故発生時の迅速な対応等について普及
啓発するとともに、自主管理認証制度の取得に向けたセ
ミナーの開催等、技術的な支援を行っていきます。
ノロウイルス等による食中毒の患者数
は減少しているものの、都内の食中毒発生
件数は年間 100 件前後の状況が続いていま
2
ご意見のとおり、ノロウイルス対策については、多発
す。食品工場等での発生は、被害が拡大す 期の前から実施することが重要だと考えます。
る恐れも大きいです。事業者への監視指導
都では、ノロウイルス対策は重点的に監視指導を実施
の強化と共に、被害拡大防止や予防のため する項目とし、これまでも、多発期の前の 9 月から保育
の対応を関連部署との連携を図り、強化し 所・高齢者福祉施設等の社会福祉施設等に立入り、監視
て下さい。
指導を実施するとともに、年間を通じた講習会での普及
啓発などを実施しています。
また、感染予防対策を徹底するため、食品等事業者の
ノロウイルス対策の監視指導について
は、事業者への啓発も含め、9 月~10 月に
3
重点的に実施すべきと考えます。また、食
品事業者だけでなく、医療施設・福祉施設
や教育機関等とも共有化すべきと考えま
す。
ほか、福祉施設や学校等におけるそれぞれの施設管理
者、責任者を対象に、最新の知見をふまえ、指導啓発に
努めています。
今後も、食中毒の発生状況等を踏まえた対策を実施し
ていきます。
No.
都民意見の概要
都の考え方
都では、これまでも、食品による深刻な健康影響が懸
念される事例を探知した際には、緊急に報道機関へ公表
を行うなど、都民への情報提供を迅速に行っています。
また、食品等事業者に対しては、取扱い食品に関する健
康被害情報等を探知した場合の関係機関への迅速な連
危機管理時の迅速な食品分析方法の検討
4
など、食品事故等における危機管理対応の
具体化を進めて下さい。
絡や危機管理体制の整備等について、講習会を通じて指
導を行っています。
なお、予期せぬ事故・事件への対応については、意図
せぬ有害物質の混入も想定しながら、関係機関と連携
し、迅速な原因究明と被害拡大防止に努めていきます。
そのほか、健康安全研究センターにおいて、食品等の
安全性に係る検査を幅広く行い、科学的な監視指導に資
するために、検査法の新規開発及び既存の検査法の改良
を行っています。
外食等におけるアレルギー表示の実態
調査を進め、積極的な表示対策を求めま
5
す。
また、食品の適正表示推進者講習会及び
フォローアップ講習会のさらなる充実を
求めます。
食品表示対策は、引き続き、重点事業と位置づけ、関
係法令に基づく、適正表示の実施について監視指導を徹
底をしていきます。
また、計画にあるとおり、期限表示や産地表示等に関
する偽装等の不正行為に係る監視を行うとともに、アレ
ルギー表示については食品表示法に基づき、検査も取り
入れながら、重点的に指導を行っていきます。
中食・外食のアレルギー表示やインターネット販売の
食品表示対策では、後を絶たない偽装表 表示については、今後、消費者庁で検討を行う予定であ
示や、命にかかわるアレルギー表示の徹底 り、都は、国の動向に注視しながら、必要な対応につい
など食品等事業者への監視指導を強めて
6
ください。
て検討していきます。
適正表示講習会及びフォローアップ講習会において
また、外食等におけるアレルギー物質の は、更に関係法令所管部局と連携し、食品表示法の施行
表示等については、実態調査を進め、都が を踏まえ、最新の法改正内容を反映した講習会内容とな
積極的表示対応を検討してください。
食への不安が高い、食品添加物、放射性
7
物質、残留農薬、遺伝子組換え食品、放射
線照射食品への重点的監視指導を求めま
す。
るよう努めてまいります。
平成 27 年度においても、輸入食品対策や放射性物質
対策を重点事業と位置づけ、引き続き、監視指導を確実
に実施していきます。
No.
都民意見の概要
都の考え方
放射性物質対策についても、引き続き重点事業に位置
放射性物質対策について、検査の継続と づけ、都民が日常的に摂取する食品や子供が継続的に摂
ともに、その結果の見方、結果をどう判断 取する食品を中心に、モニタリング検査を実施していき
8
するかなど消費者がメディアに惑わされ
ます。また、検査結果をホームページ上で速やかに公表
ないような情報提供や説明も必要と考え
するとともに、放射性物質に関する分かりやすい Q&A の
ます。
提供、リスクコミュニケーションの実施等により、都民
や事業者に対し、適切な情報提供に努めていきます。
9
都民に対して、健康食品を適切に利用す
都では、これまでも健康食品について情報収集と分析
るための啓発を行う必要があると思いま
等、事業者への法令遵守の徹底と消費者への啓発を目的
す。消費者への「健康食品」の知識啓発と とした様々な対策を実施してきました。
あわせ、事業者への広告・販売方法等の監
視強化を望みます。
事業者に対しては、製造所の監視指導や健康食品取扱
事業者講習会の開催、試買調査を通じた表示指導等の実
施などを行っています。消費者に対しては、ホームペー
健康食品対策においては、機能性食品表 ジによる情報提供、消費生活センター等を通じたパンフ
10
示制度への対応も含め、表示・広告・販売 レットの配布などを行っています。
方法等の適正化と都民への啓発、事業者へ
の監視指導強化を求めます。
引き続き、関係機関と連携を図りながら、健康食品対
策の充実に努めていきます。
キッチンカーで販売された食品による
中毒事故が発生しました。これまで大きな
事故がないとはいえ、行商弁当について、
届出制から許可制に変更し、衛生管理の徹
11
底について監視指導を実施することを評
価いたします。消費者の食生活の安全を最
優先することは当然として、利用者への便
宜対応ならびに事業者の事業継続に対す
る丁寧な対応が必要と考えます。
都は、食品安全審議会からの答申を踏まえ、平成 26
年 10 月、弁当等の屋外販売を衛生上望ましい屋内販売
へ誘導するため、食料品等販売業の施設基準について、
屋内であれば簡易な施設や設備で弁当等の販売が行え
るよう、衛生上支障のない範囲で見直しを行いました。
今後、屋外で弁当等を販売する場合は、保冷容器等の
設備や食品衛生責任者の設置などを義務付ける許可制
キッチンカーで提供された弁当による
食中毒事故が発生し、改めて監視指導の新
とし、衛生管理の向上を図っていきます。
さらに、行商用弁当の製造施設に対しては、公衆衛生
たな取組の重要性が増しています。 行商 上講ずべき措置の基準等に則った衛生管理が徹底がさ
12
用弁当製造施設に対する監視指導の強化
を推進して下さい。また、利用者への便宜
対応も含めた丁寧な取組をすすめ、衛生管
理を確保してください。
れるよう、引き続き監視指導を実施していきます。
No.
都民意見の概要
都民への食品安全に係る情報提供につ
13
都では、引き続き、食品等の事故に関しては、必要に
いて、食品等の事故に関する発表及び公表 応じて報道機関への公表や Q&A の掲載などホームページ
については、迅速性、正確性、わかりやす を活用した、迅速、正確、かつ、分かりやすい情報提供
さを求めます。
食品安全委員会のワーキンググループ
で検討されている「食品安全分野における
14
都の考え方
リスクコミュニケーションのあり方につ
いて」も活用するなど、リスクコミュニ
ケーションの充実・推進のために、様々な
機会や形態、内容の工夫を求めます。
に努めていきます。
都では、食の安全に関する様々な情報について、ホー
ムページ、リーフレット等での情報提供や都民フォーラ
ム、都民向けセミナーを開催することで、正確な情報発
信に努めています。
今後も、国の動向等も注視しながら、都民に対して、
食の安全に関する理解が進むよう、情報発信とリスクコ
ミュニケーションの充実を図っていきます。
都では、これまでも、毎年国に対し、食品の安全・安
食品の安全確保が担保されるよう、食品 心確保のための施策の推進について、様々な提案要求を
15
衛生監視指導実施に伴う法制度上の不備
等については、国への提言や要望を積極的
に行ってください。
行っています。
具体的には、自主回収報告制度の導入といった食品衛
生法の必要な見直し等について、現在提案しておりま
す。