2015年3月25日 楽読 (ラクヨミ) Vol.942 魅力ある投資先として注目集まる グローバルREIT市場 2015年1月末頃から下落傾向となっていたグローバルREIT市場は、足元で、値を戻す展開となっています。 この背景には、2015年3月以降、米国の軟調な経済指標の発表が続いたことや、3月のFOMC(米連邦公開 市場委員会)の声明文で経済判断・見通しが下方修正され、FRB(米連邦準備制度理事会)が利上げを急 いでいないとの見方が拡がり米国債利回りが低下傾向となったことがあります。 REITにとって金利上昇は、資金調達コストの増加を通じて収益の圧迫要因として懸念されるほか、国債利 回りとの差が縮小することで高い分配金利回りという投資妙味が薄れることにつながります。今後も、米国の 政策金利の引き上げを巡り、米国に限らずグローバルREIT市場は、短期的には不安定な動きとなる可能性 があるとみられます。しかしながら、米国の景気回復が強まることで、不動産需要が拡大し、賃料の上昇や 空室率の低下を背景に米国REITには収益力向上が期待できます。加えて、低金利政策が続く日欧に目を 向けると、REITの資金調達環境が比較的良好であり、国債利回りが低水準でありREITの分配金利回りの 魅力は相対的に高いとみられることから、グローバルREIT市場は引き続き魅力ある投資先として注目を集 めるものと考えられます。 なお、各国 地域別のREIT価格とNAV(純資産価値)を比較した指標(右グラフ)をみると、2015年2月末時 なお、各国・地域別のREIT価格とNAV(純資産価値)を比較した指標(右グラフ)をみると、2015年2月末時 点では、米国やシンガポール、香港において、REIT価格がREITのNAVよりも低い(ディスカウント)状況と なっています。 グローバルREIT価格および 米国10年国債利回りの推移 国・地域別のREIT価格とNAVとの比較 (NAVプレミアム・ディスカウント) (2014年1月1日~2015年3月20日) 140 (2013年1月末~2015年2月末) 6% 日本 20% 130 5% 豪州 米国 10% グローバルREIT(左軸) 4% ディスカウント 120 0% 【ご参考】 世界株式(左軸) 110 3% -10% シンガポール -20% 100 90 80 14/01 欧州 2% 米国10年国債利回り(右軸) -30% 13/01 1% 0% 14/05 14/09 15/01 (年/月) グローバルREIT: S&P先進国REIT指数(米ドルベース、トータルリターン) 世界株式:MSCI ワールド・インデックス(米ドルベース、トータルリターン) プレミアム ※グローバルREITおよび世界株式は、 グラフの起点を100として指数化 30% 香港 13/05 13/09 14/01 14/05 14/09 【上記数値の計算式】 【 記数値の計算式】 各国REIT価格-NAV(純資産価値) NAV(純資産価値) 15/01 (年/月) ×100 NAVは、REITが保有する不動産の価値を時価評価した 値から借り入れなどの負債を差し引いて算出されるため、 REITの本来価値を示す指標として使われています。 信頼できると判断した情報をもとに日興アセットマネジメントが作成 ※上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。 記 過去 あり、将来 用成果等を約束す あり 。 ■ 当資料は、日興アセットマネジメントが市況等についてお伝えすることを目的として作成したものであり、特定ファンドの勧誘資 料ではありません。また、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料作成 時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。■投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産に は為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。 投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご 覧ください。 1/1
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