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教育だより
中野区幼児研究センター の
取り組み
保育園 と 小学校 の就学に向けた
連携 の 取り組み
中野区幼児研究センターは、中野区全体の幼児教育の質の向上を目指し、
中野区教育ビジョン(第2次)では「義務教育への移行を円滑に行うためには、幼稚園
や保育園等と小学校が、子どもの発達や保育内容、教育活動等について相互に理解を深
めることが重要」とし、地域での幼稚園、保育園と区立小学校の交流を推進しています。
その一環として、区立保育園で行っている小学校体験や小学生との交流を紹介します。
【問合せ】幼児教育担当/3階 ☎(3228)8940 FAX(3228)5667
【問合せ】中野区幼児研究センター/3階 ☎(3228)8753 FAX(3228)5667
区内の公・私立の保育園・幼稚園・認証保育所等の協力を得て、子どもた
ちの健やかな育ちを支えるための調査研究に取り組んできました。
これまでの調査研究から、中野の子ども(4歳児、5歳児)の身体能力の
うち、特に「投げる力」
「自分で自分の身体を支える力」
「すばやく動くなどの
身のこなし」が不十分であることが明らかになっています。
そこで、幼児研究センターでは、中野のすべての子どもが幼児期から「身
野方保育園 、新井小学校
体を動かす楽しさ」を経験することを目指して「中野区運動遊びプログラム」
昨年度は、
「運動遊びプログラム」にも掲載した「鬼遊び(鬼ごっこ)
」を
体験入学
取り上げ、区内の保育園・幼稚園・認証保育所等で実際に行われている鬼
野方保育園年長児は新井小学校に体験
を作成し、普及活動に取り組んでいます。
遊びの実態を調査しました。その結果、鬼遊びは友達と一緒に楽しみなが
ら、
「力いっぱい身体を動かしさまざまな身体の動きを身につけるなどの運
動する力」だけでなく、
「遊び方を工夫したり、人数を調整したりする考える
力」や「友達と一緒に勝つための作戦を相談する、約束を守って遊ぶ大切さ
ボール遊び
昭和保育園年長児は桃園第二小学校で学校探検。
まず、あいさつ、起立の姿勢を教えても
音楽室では、お兄さん、お姉さんが歌を聞かせてくれ
らいました。次に「点線の絵をゆっくりな
ました。1年生の教室では席につき、出席をとりました。
ぞってみましょう」と先生の指示に子ども
机の上には、お土産にと1年生が折ってくれた折り紙が
先生に「大きなはなまる」をもらい、みん
らかになりました。
学校探検
入学。小学校の先生の授業を受けました。
たちは真剣です。
に気付くなどの人とかかわる力」を培う「総合的運動遊び」であることが明
昭和保育園 、桃園第二小学校
はなまる
もらったよ
なとても嬉しそうでした。
今年度は、調査結果を踏まえ、区内の9園の協力を得て、年齢や発達にふ
お伝えしていきます。
体育館では「広いんだね」とびっくりしている子どもた
ち。体育館のステージにも「特別だよ」と上がらせても
きちんと
あいさつできました
さわしい遊び方や遊び場所の工夫を一緒に考え、その結果を区内の各園に
置いてありました。
らいました。
小学校って
教室も体育館も広いんだね
また、これらの調査研究の他、保育園・幼稚園・認証保育所等の保育士・
教諭が研究テーマを決め、長期にわたって共に学ぶ「合同研究」
(幼児期の
マット遊び
教育は2年間、乳児期の保育は1年間)
、
「子育て・幼児教育施設従事者へ
の相談指導」を実施しています。また、平成23年度には「就学前教育プロ
グラム」を作成し、保育園・幼稚園・認証保育所等と小学校との連携を進
めています。
このような取り組みを区民のみなさんにお伝えするため、昨年は区役所
1階ロビーと中野駅横「夢ロード」での展示や、今年1月には中部すこやか
福祉センターで行われた「なかの健康づくりフェスタ」で、「運動遊びプログ
ラム」のパフォーマンスも行いました。
ひっこし鬼
6年生との交流
調査研究
『総合的運動遊びとしての「鬼遊び」
の実践的調査研究』
●
「運動遊びプログラム」の普及活動
●
合同研究
「乳児期の保育」
(3歳未満児)
「幼児期の教育」
(3∼5歳児)
幼児研究センター
お兄さんお姉さんと
たくさん遊びました
橋場保育園では、毎年1月に桃花小学校
の6年生との交流を行っています。
子育て・幼児教育施設
従事者への相談指導
就学前教育連携の推進
「就学前教育プログラム」の
周知・普及活動
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橋場保育園 、桃花小学校
幼児研究センターの詳しい取り組み内容は、中野区ホームページで「幼児研究センター」と検索してください。
1∼5歳児のクラスに1∼2人の6年生が
入って半日一緒に過ごしました。園児たち
は抱っこをしてもらったり、一緒に製作活動
やゲームをしたりして過ごしました。
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