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横 浜 市 記 者 発 表 資 料
平成 27 年3月 26 日
健 康 福 祉 局 保 護 課
健康福祉局保護課の事務処理ミスによる過払金、未払金の発生について
健康福祉局保護課において、平成 20 年度から平成 25 年度にかけて保護施設(注 1)の施設事務費(注
2)を誤って設定しており、横浜市から保護施設5施設に対して過払い、未払いが生じていることが判
明しました。
(注 1)
保護施設とは生活保護法に定められた施設で、生活保護受給者などのうち身体上又は精神上の理由により日
常生活を営むことが困難な方や生活指導を必要とする方が入所し、生活する施設です。
(注 2)
生活保護法に定める保護施設に対し、都道府県又は指定都市が施設の運営に必要な人件費及びその他の事務
の執行に伴う諸経費として月々支払う費用。横浜市の場合、国が年度ごとに示す基準に照らし合わせて健康福
祉局保護課が施設ごとに入所者 1 人当たりの基準額を設定します。この基準額に各月初日の入所実人員を乗じ
た額が各施設から各区に請求され、それに基づいて各区から施設へ支払いが行われています。
1 経過
(1)
平成 27 年2月中旬に実施した平成 26 年度の施設事務費設定の作業の中で、一施設について平
成 25 年度の施設事務費の入所者 1 人当たりの基準額の設定に誤りの可能性があることに担当者
が気付いたため、当該施設について過去にさかのぼって調査を開始しました。
(2)
調査の結果、横浜市の事務処理ミスにより平成 20 年度から誤った設定をしていたことが確認
されました。
(3)
他の施設についても誤った設定がないか調査したところ、過払いや未払いが生じていることが
判明しました。
(4)
消滅時効が成立していない平成 21 年度から平成 25 年度の各施設に対する施設事務費支払資料
を各区役所から提出してもらい、横浜市の過払額と未払額を確定しました。
2 過払額及び未払額(5施設合計)
21 年度
22 年度
23 年度
24 年度
25 年度
合計
過払額
6,711,450
6,937,140
6,895,270
6,884,990
7,065,390
34,494,240
未払額
△766,840
△300
△20,970
△975,800
0
△1,763,910
差引
5,944,610
6,936,840
6,874,300
5,909,190
7,065,390
32,730,330
3 対応
施設事務費の支払いに誤りのあった施設には、平成 27 年3月 19 日から3月 26 日までに、それぞれ
謝罪をするとともに、施設事務費の返還、支給について説明し、ご了解をいただきました。
4 原因
(1)
平成 20 年度当時の担当者が、入所者 1 人当たりの基準額を設定する際、国の示す基準を誤って
理解し、相談を受けた係長も国の基準等を読み込むことなく施設事務費の設定を行っていました。
(2)
後任も国の基準が変わっていないことから、前年のとおりの設定を継続してきました。
5 再発防止策
施設事務費の設定事務を行う職員は、国の示す基準等を読み込み、理解した上で設定するとともに、
複数の職員で設定額の確認を行います。また、今回の事務処理ミスの内容を組織内で共有し、再発防
止に努めます。
お問合せ先
健康福祉局
保護課長
霧生
哲央
Tel 045-671 -2367