技術と指導力でトマト産地・地域農業を牽引 ~家族労働力を有効活用した周年農業の確立~ 三浦 1 康彦(村山市) 受賞者の概要 山形県立農業経営大学校の1期生で、卒業と同時に、 昭和52年4月に就農した。 就農以来、経営の安定を図るため、施設園芸や果樹を 導入し、新たな経営基盤を整備した。特に、施設園芸に おいては、地域の仲間に呼びかけ、夏秋トマト栽培に取り 組み、養液土耕栽培による高品質なトマト産地の牽引役 となった。そして、トマトを中心に、水稲・果樹・冬場 のたらの芽を組み合わせ、家族労働力を有効活用した 周年農業を確立した。 2 活動内容 (1)就農初期段階から積極的に経営に参画 就農当時は「稲作+養蚕」の経営であったが、繭価の低迷等で、他作物への転換を検 討し、自らの担当部門とし、経営改善を図ってきた。 (2)家族労働力に応じた適切な品目の組合せと周年農業の確立 様々な野菜の栽培に取り組みながら、家族のライフステージに合わせて、労働力を有 効活用し、複合経営による周年農業を確立した。 (3)トマト産地の創出と牽引 地域の仲間に呼びかけ、夏秋トマト栽培に取り組み、土づくりを基本として部会全員 がエコファーマーを取得する等、環境に配慮した産地をリードしている。 (4)地域農業の維持・発展に貢献 耕作放棄地の解消や水田の借入等、地域農業の維持・発展に配慮している。また、農 業大学校学生の体験学習を受け入れる等、農業後継者の育成に尽力している。 3 今後の発展方向 娘夫婦への経営継承へ向けて、家族で十分話し合いを重ね、新たな経営基盤の整備に着手 している。
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