プレス発表資料 平 成 27 年 3 月 28 日 秋 田 大 学 超音速飛翔に挑戦 秋田県産観測ロケット試験機の打ち上げに成功 秋田大学(学長:澤田賢一)の秋田宇宙開発研究所は 3 月 28 日(土) 、能代市の落合浜 海水浴場跡地で秋田県産観測ロケット試験機の打上実験を行い、打ち上げに成功しました。 今回の実験結果及び秋田宇宙開発研究所の和田豊所長のコメントは以下のとおりです。 【実験の概要について】 1)平成 27 年 3 月 28 日(土)午前 8 時 14 分、能代市の落合浜海水浴場跡地で秋田県産 観測ロケット試作 3 号機の打上実験を実施。実施者は、秋田大学イノベーション創出 総合研究機構「秋田宇宙開発研究所」の 和田 豊(わだ ゆたか)所長(秋田大学大 学院工学資源学研究科・講師) 。 2)ロケットは点火後速やかに発射台を離脱。低融点熱可塑性樹脂燃料を搭載したオリジ ナルハイブリッドロケットが約 6 秒間にわたり安定した燃焼を行い、ロケットがまっ すぐ上昇する様子が観察できた。 3)目視ではロケットが点となり、頂点付近でロケットを確認することができなかった。 また、パラシュートの解散と着水についても確認することができなかった。 4)落下予想範囲を漁船にて捜索をしたが、機体を回収することができなかった。 【今回の打上実験で得られた成果について】 1)低融点熱可塑性樹脂燃料を用いたハイブリッドロケットエンジンを使用して、正常に 点火、打ち上げ時の加速度環境下においても正常な推力レベルの発生が確認すること ができた。 2)飛翔姿勢が非常に安定であったことから、超音速に到達するロケットの設計のノウハ ウを獲得することができた。 3)長距離無線通信の実証実験として、打ち上げ後、約 2km の高度まで通信が可能である ことが分かった。また、ロケットが頂点を通過後、再び通信可能圏内に入った際、デ ータ通信が再開されたことなどから、通信機器類がロケット打ち上げ時の振動、加速 度に絶えうることが証明された。 【秋田宇宙開発研究所の和田豊所長のコメント】 今後は、今回得られた新型燃料によるロケットの大推力化をはかり、超音速飛翔ロ ケットの設計のノウハウとデータの無線送信技術を応用し、到達高度 60km 級の秋田県 産観測ロケット実現に向けて試作機の設計と開発を実施していく。 ※打上実験の写真素材を希望する社には、本学からご提供することも可能ですので、担 当までご相談ください。 担当:秋田大学広報課 TEL 018-889-3019/E-mail [email protected] 【実験結果に関するお問い合わせ先】 秋田大学イノベーション創出総合研究機構「秋田宇宙開発研究所」 所長 和田 豊 TEL:080-2809-6507
© Copyright 2024 ExpyDoc