2015 年 3 月 25 日 連絡先 News Release デロイト トーマツ コンサルティング株式会社 マーケティング&コミュニケーション Tel:03-5220-8600 Email: [email protected] 『役員報酬サーベイ(2014 年度版)』の結果概要 社長の金銭報酬総額水準の中央値は、4,120 万円 業績連動報酬導入企業のうち 25%強の企業が利益連動給与を、40%弱の企業が損金不算入型の賞与を導入 ストックオプション、株式報酬型ストックオプションの付与を検討している企業はそれぞれ 20% 社外取締役は 61%の企業が設置しており、最も期待する役割は「経営の監視」 デロイト トーマツ コンサルティング株式会社(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:近藤 聡)は、日本企業に おける役員報酬の水準、役員報酬制度およびコーポレート・ガバナンスへの対応状況の実態調査を行い、このほどそ の結果をまとめた。この調査は上場企業を中心に 144 社からの回答を得たもの。 *1 役員報酬のうち、金銭による報酬(金銭報酬総額 )の水準は、社長 4120 万円、常務 2580 万円、取締役・執行役員 1773 万円、社外取締役(グループ会社外から招聘の場合)700 万円だった。 業績連動報酬を導入している企業のうち、利益連動給与を採用しているのは 27%、損金不算入型の賞与を採用し ているのは 39%だった。 *1:定期同額報酬などの固定的に支払う報酬、役員賞与などの業績に連動して支払う報酬、退職慰労金 1 年分の 3 報酬の年間合計 調査結果の主なポイントは以下の通り。 金銭報酬総額の水準については、参加全企業 144 社の中央値で社長 4120 万円、常務 2580 万円、取締 役・執行役員 1773 万円、社外取締役(グループ会社外から招聘の場合)700 万円だった(図 1-1)。そのう ち上場企業 117 社に限定すると中央値で社長 4472 万円、常務 2580 万円、取締役・執行役員 1800 万円、 社外取締役(グループ会社外から招聘の場合)660 万円だった(図 1-2)。 業績連動報酬の種類としては、利益連動給与(法人税法第 34 条第 1 項第 3 号に規定する損金算入でき る役員報酬)の導入割合が 27%、損金不算入型の賞与は 39%だった(図 2)。 他方、株式報酬/株価連動報酬については、今後の付与について検討しているとする企業の割合が、ス トックオプションで 20%、株式報酬型ストックオプション*2 でも 20%だった(図 3、4)。 *2:権利行使価格が極めて低い価格(1 円等)に設定され、実質的に、譲渡制限付き株式を譲渡することと同様の効果が得られるストックオ プション制度 社外取締役の設置状況は、61%だった。また、社外取締役に期待する役割としては、「経営の監視」が 1 Member of Deloitte Touche Tohmatsu Limited 93%と最も多く、「議案の適法性・妥当性の確保」76%、「新規事業に関する助言」51%と続いている(図 6)。 社外取締役の報酬総額は、グループ会社以外から招聘している場合は、前述のとおり 700 万円であるが、 グループ会社からの登用の場合は大半が無報酬であった。 主な調査結果のグラフ、数値は以下の通り。 ■図 1 役位別金銭報酬総額(中央値による比較) 図1-1 役位別金銭報酬総額の水準 (千円) (全企業中央値) 60,000 50,000 40,000 38,300 41,200 38,015 33,458 30,000 25,800 17,730 20,000 13,975 10,000 7,000 4,315 0 図1-2 役位別金銭報酬総額の水準 (千円) (上場企業中央値) 60,000 50,000 39,648 40,000 30,000 44,728 38,080 33,600 25,800 18,000 20,000 14,020 10,000 6,600 0 2 4,200 ■図 2 業績連動報酬の種類 図2 業績連動報酬の種類 採用している業績連動報酬の種類は? 60% 50% 39% 40% 30% 20% 27% 20% 4% 10% 0% 固定報酬変動化 事前届出確定給与 利益連動給与 損金不算入型賞与 ■図 3 ストックオプションの付与検討状況 図3 ストックオプションの付与検討状況 今後のストックオプションの付与を検討していますか? YES 20% 0% 80% 20% 40% 60% 3 NO 80% 100% ■図 4 株式報酬型ストックオプションの付与検討状況 図4 株式報酬型ストックオプションの付与検討状況 今後の株式報酬型ストックオプションの付与を検討していますか? YES 20% 0% 80% 20% 40% 60% NO 80% 100% ■図 5 社外取締役の設置状況 図5 社外取締役の設置状況 社外取締役を設置していますか? YES 61% 0% 20% 39% 40% 60% 4 80% NO 100% ■図 6 社外取締役に期待している役割 図6 社外取締役に期待している役割 (複数回答) 社外取締役にどのような役割を期待していますか? 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 93% 76% 51% 44% 31% 28% 経営の 監視 議案の 適法性・ 妥当性 の確保 会計の 適正さ の確保 新規事業に 関する助言 M&A (合併・買収) に関する助言 取締役の 選任・解任に 関する助言 33% 取締役の 報酬方針の 決定に関する 助言 <調査概要> 調査期間: 2014 年 9 月~2014 年 11 月 調査目的: 日本企業における役員報酬の水準、役員報酬制度やガバナンス体制等の現状に関する調査・分析 回答企業数: 上場企業 117 社、非上場企業 27 社、計 144 社(集計対象役員総数 2,123 名) トーマツ グループについて: トーマツグループは日本におけるデロイト トウシュ トーマツ リミテッド(英国の法令に基づく保証有限責任会社)のメンバーファームおよびそれらの関係会社(有限責任 監査法人トーマツ、デロイト トーマツ コンサルティング株式会社、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー株式会社および税理士法人トーマツを含む)の総称 です。トーマツグループは日本で最大級のビジネスプロフェッショナルグループのひとつであり、各社がそれぞれの適用法令に従い、監査、税務、コンサルティング、ファ イナンシャルアドバイザリー等を提供しています。また、国内約 40 都市に約 7,900 名の専門家(公認会計士、税理士、コンサルタントなど)を擁し、多国籍企業や主要な 日本企業をクライアントとしています。詳細はトーマツグループ Web サイト(www.deloitte.com/jp)をご覧ください。 デロイト トーマツ コンサルティングについて: デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)は国際的なビジネスプロフェッショナルのネットワークである Deloitte(デロイト)のメンバーで、有限責任監査法人トーマツの グループ会社です。DTC はデロイトの一員として日本におけるコンサルティングサービスを担い、デロイトおよびトーマツグループで有する監査・税務・コンサルティング・ ファイナンシャル アドバイザリーの総合力と国際力を活かし、日本国内のみならず海外においても、企業経営におけるあらゆる組織・機能に対応したサービスとあらゆ る業界に対応したサービスで、戦略立案からその導入・実現に至るまでを一貫して支援する、マネジメントコンサルティングファームです。1,800 名規模のコンサルタント が、国内では東京・名古屋・大阪・福岡を拠点に活動し、海外ではデロイトの各国現地事務所と連携して、世界中のリージョン、エリアに最適なサービスを提供できる体 制を有しています。 デロイトについて: Deloitte(デロイト)は、監査、コンサルティング、ファイナンシャル アドバイザリーサービス、リスクマネジメント、税務およびこれらに関連するサービスを、さまざまな業種 にわたる上場・非上場のクライアントに提供しています。全世界 150 を超える国・地域のメンバーファームのネットワークを通じ、デロイトは、高度に複合化されたビジネ スに取り組むクライアントに向けて、深い洞察に基づき、世界最高水準の陣容をもって高品質なサービスを提供しています。デロイトの約 210,000 名を超える人材は、 “standard of excellence”となることを目指しています。 Deloitte(デロイト)とは、英国の法令に基づく保証有限責任会社であるデロイト トウシュ トーマツ リミテッド(“DTTL”)ならびにそのネットワーク組織を構成するメンバ ーファームおよびその関係会社のひとつまたは複数を指します。DTTL および各メンバーファームはそれぞれ法的に独立した別個の組織体です。DTTL(または “Deloitte Global”)はクライアントへのサービス提供を行いません。DTTL およびそのメンバーファームについての詳細は www.deloitte.com/jp/about をご覧ください。 5
© Copyright 2024 ExpyDoc