下田市景観まちづくり条例に伴う 各種制度のしくみの概要(素案);pdf

下田市景観まちづくり条例に伴う
各種制度のしくみの概要(素案)
目
次
1.下田まち遺産認定・登録制度 .......................... 1
2.身近な景観まちづくり協定制度 ........................ 5
3.景観まちづくり市民会議 .............................. 7
4.景観まちづくりを支える制度(景観まちづくり助成金交付) .... 8
5.景観法届出行為に関する説明会開催 ................... 14
平成 21 年 12 月現在
1.下田まち遺産認定・登録制度
条例第7~9条関係
1)概要
“下田まち遺産”を知り、創り・育て、支えていく骨格となる制度と
して、「下田まち遺産認定・登録制度」を創設します。
下田の景観まちづくりは、
“下田まち遺産”を数多く認定・登録するこ
と、そして、地域の様々な景観をまち遺産に認定・登録できるように質
を高めていくこと、関わっていくこと、継承すべきである景観を創り出
していくことなどを出発点とします。
2)要件
(1) 下田まち遺産とは
下田まち遺産は、景観計画において示している、下田の人たちが、昔
から大切にしてきたもの、そしてこれからも大切にしていきたいもので、
「自然」
、「歴史」、「文化」、「人の暮らし」に関連する貴重な資源である
ものとします。
(2) 下田の人々にとっていつまでも変わらない価値あるもの
実施に登録するものとしては、以下の要件①~④のうち、各要件に該
当することを条件とし、公共空間から容易に見ることができるものを対
象とします。ただし、歴史上の人物は、景観まちづくり市民会議又は文
化財保護審議会委員等の有識者の判断によることとします。
要件①:地域を“象徴”している
【要件項目】●下田や各地域の代表的なもの
●各地域の特長を現しているもの
●多くの観光客が訪れているもの
要件②:“下田らしい”ものである
【要件項目】●下田元来のもの
●伝統を継承しているもの
●下田の文化や歴史・伝統に裏づけされ、継承しているもの
●市民の創意・工夫や独自の発想から生み出されたもの
要件③:“誇り”に思うものである
【要件項目】●市民が大切にしているもの
●市民に愛されているもの
●下田を訪れた人に紹介できるもの
要件④:“継承”すべきものである
【要件項目】●短期間に消滅しないことが見込まれるもの
●市民等が維持・管理に携わっているもの
●継続的に市民等が何らかの形で関わっていけるもの
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3)認定・登録の流れ
下田認定まち遺産候補の抽出
市民からの公募・市民の推薦によって候補を抽出する。
推薦者への報告
助言
条件を満たしていないと
判断された場合には、そ
の旨を推薦者等に報告す
る。
審
条件を満た
していない
査
「景観まちづくり市民会議」にお
いて、認定まち遺産の条件を満た
しているか否かを審査する。
条件を満たしている
市民等への公表
認
認定後は、市民等へ公表する。
(ただし、単体の建造物等につ
いては所有者等の同意を得る)
定
“下田認定まち遺産”とする。
所有者等へ登録の意向を確認
所有者・関係組織等に対して、登録の意向を確認する。
(維持・管理、活用を徹底する。その
ための助成を行う。)
同意する
市民等への公表
同意しない
下田登録まち遺産
登録後は、市民等へ
公表する。
登
録
所有者等の確認が得られたものを“下田登録まち遺産”とする。
下田認定
まち遺産
助言・助成
関係者等に対
し、助言・助成
を行う。
特に、保全活用
計画書提出遺
産、簡易修繕計
画書提出遺産、
維持管理計画書
提出遺産に対し
ては、助成を行
う。
保全活用計画書の提出
歴史的な建築物につい
て、計画的かつ長期的
に、修繕・改修・改善
等を行い、保全・活用
活動等を展開する意向
がある場合には関係者
等が保全活用計画書を
作成し、提出する。
簡易修繕計画書の
提出
維持管理計画書の
提出
歴史的な建築物
について、簡易な
修繕等によって
保存等を行う場
合には、関係者等
が簡易修繕計画
書を作成し、提出
する。
計画的に維持・管
理を行っていく
場合には、関係者
等が維持管理計
画書を作成し、提
出する。
保全・活用
維持・管理
所有者等は、修繕・改修、保全(維持・管
理含む)・活用に努める。
所有者等は、適正な維持・管理に努
める。
行為の制限等への展開
「下田認定まち遺産」、「下田登録まち遺産」の周辺の建築行為等につい
ては、まち遺産の保全・調和等を最優先とする。
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4)登録のしくみ(流れに示した各段階の概要)
(1) 候補の抽出
市民等に対して、
“下田まち遺産”を充分に周知・PRし、理解を得る
取り組みを積極的に行います。
そして、市民からの公募、市民による推薦があったものを“下田認定
まち遺産”の候補とします。
公募・推薦にあたっては、
「認定提案書」に“下田まち遺産”の概要や
位置図、写真を添付して提出していただきます。候補については随時、
受け付けるものとします。
(2) 審査
応募・推薦の候補が、
“下田認定まち遺産”の条件を満たしているか否
かを、
「景観まちづくり市民会議」において審査します。なお、市民会議
は、一般市民等の参加を可能とし、市民も審査員として加わることがで
きる公開審査方式とします。
審査は、年1回開催し、その結果を市長に助言するものとします。
(3) 認定
市長は、景観まちづくり市民会議の助言をもとに、
“下田認定まち遺産”
を決定します。(ここでは、所有者等の同意等は関係なく認定します。)
(4) 所有者等へ登録の意向を確認
“下田認定まち遺産”の所有者・関係団体等に対して、登録の意向を
確認します。
登録するまち遺産に対しては、維持・管理、活用の徹底を図ります。そ
の分、修繕・改修等に対して助成するものとします。
(5) 登録
関係者等の同意が得られたものを“下田登録まち遺産”とします。登
録する際には、関係者等・推薦者へその旨を通知するとともに、市民に
公表します。
登録の証として、登録証及び“下田登録まち遺産”を証明するプレー
トを発行します。
なお、歴史的建造物保存条例に基づく指定建造物については、
“下田登
録まち遺産”の条件を満たしているものとして、無条件で登録します。
(6) 「保全活用計画」、「簡易修繕計画書」、「維持管理計画書」の作成
“下田登録まち遺産”のうち、市から財政的な支援を受ける場合には、
所有者等自らが以下のいずれかを作成し、市への提出を必要とします。
ただし、登録されたからといって作成を義務付けるものではありません。
① 歴史的な建築物について簡易な修繕等によって保存等を行っていく
場合には、関係者等が「簡易修繕計画書」を作成します。
② 歴史的な建築物について計画的かつ長期的に、修繕・改修等を行い、
保全・活用活動等を展開する意向がある場合には、関係者等が「保
全活用計画書」を作成します。
③ 上記以外に、計画的に維持・管理を行っていく場合には、
「維持管理
計画書」を作成します。
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作成にあたっては、景観まちづくり市民会議等の意見を聴くことがで
きるものとします。
(7) 保全活用等の活動
「簡易修繕計画書」
、「保全活用計画」、「維持管理計画書」が作成され
た“下田登録まち遺産”については、関係者等は、計画書に基づき保全
(維持・管理含む)・活用活動、修繕等を行います。
(8) 維持・管理
計画書が作成されていない“下田認定まち遺産”についても、関係者
等は、適正な維持・管理に努めます。
(9) 助言・助成
関係者等に対し、
「景観まちづくり人材バンク」の斡旋などにより、多
くの人々が関わり維持・管理、活用等を進めます。
また、計画書が作成されている場合には、以下のような助成が受けら
れるものとします。
① 「簡易修繕計画書」
:建築物の外観に掛かる費用の 1/2 以内で、上限
○万円(単年度)する。なお、毎年申請可能とする。
② 「保全活用計画書:公開住宅又は商売等の活用にあたって、総工事
費の 1/2 以内で、上限○万円(単年度)とする。ただし、5 年に 1
回までとし、5 年間以上継続して行うことを条件とする。
③ 「維持管理計画書」
:維持・管理に必要な費用の 1/2 以内で、上限○
万円(単年度)までとする。なお、毎年申請可とする。
なお、助成費用については、景観まちづくり基金、景観まちづくり助
成金交付規程等の創設により対応します。
(10) 行為の制限等への展開
“下田認定まち遺産”、“下田登録まち遺産”に影響する場所において
建築行為等を行う際には、まち遺産の景観を阻害しないこと、調和する
ことを、最重点基準とします。
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2.身近な景観まちづくり制度
条例第 10 条関係
1)概要
市民が主体となって、身近な生活空間の下田まち遺産の維持・保存・
創出に取り組み、良好な景観形成を推進するための身近な景観まちづく
り制度として、「身近な景観まちづくり協定」を創設します。
2)協定の種類
協定は、以下の種類とします。
① 周辺の景観に配慮した統一した看板を設置するための協定(まちな
み看板協定)
② ハンギングバスケット、プランター等の設置や花き、樹木等の植栽
又は外構等の協調によって、周辺の景観に配慮した庭先(玄関先)
にするための協定(まちなみ緑花づくり協定)
③ その他市長が必要と認める協定
3)協定の対象
協定は、以下の範囲で、3 軒以上の家屋等の土地又は建物の所有者及
び占有者の合意が得られた場合に締結可能とします。
① 隣接し、又は向かい合っている範囲
② その他市長がまとまりがあると認める範囲
4)各協定の概要
(1) まちなみ看板協定
① 周辺の景観に配慮した統一した看板を設置するための協定として位
置づけます。原則として自家広告以外は掲示、掲出しないこと、周
辺の景観との調和に配慮した配色とすること、自然素材を活用する
ことなどを定めます。
② 優れた看板の製作については、掛かる費用の一部を助成します。
(2) まちなみ緑花づくり協定
① ハンギングバスケットやプランター等を設置し、周辺の景観に配慮
した庭先(玄関先)にするための協定として位置づけます。
② プランター等の購入費に掛かる費用の一部を助成します。
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身近な景観まちづくり協定の流れ(案)
市民等
市
3軒以上で
協定の申請について検討
条件を満たしていない場合(助言)
協定を締結する場合
「身近な景観まちづくり申請書」
申請
の作成
「身近な景観まちづく
り申請書」の受理
<申請書の内容等>
①
②
③
④
⑤
協定の種類
協定の名称
協定の区域
良好な景観形成を進めるための方法
完成予想図等(簡易な絵やイラスト等
で可)
⑥ 協定の有効期間
条件を満たしている場合
(認定通知書によって通知)
協定が景観形成に寄与
するかを判断
身近な景観まちづくり協定の
認定
身近な景観づくり協定認定通知書を認
定の証とする
協定に基づく
身近な景観まちづくりの推進
助成の
申請
協定内容に基づき身近な景観まちづく
りを推進する
認めら
れる場
合助成
協定を変更、廃止する場合
(変更届出書、廃止届出書の提出)
廃止
取消す場合
(協定取消通知書)
景観まちづくりの継続
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景観まちづくり市民会
議の意見を聴いて助成
の可否を決定
変更届出書、廃止届出書
の受理
3.景観まちづくり市民会議
条例第 11 条関係
1)概要
市民主体の景観まちづくりを推進するために設置するもので、以下の
事項を所掌します。
① 下田まち遺産の維持・保存・創出並びに良好な景観形成の推進に関す
ること。
② 下田まち遺産を知り、創り・育て、支えるための取り組みに関する
こと。
③ その他景観まちづくりに関する重要な事項として市長が認めること。
2)会議等
(1) 定期会議
年1回開催し、報償を支払うものとします。協議の内容は以下のとお
りとします。
① 下田認定まち遺産の選定(公募状況等の報告)
② 景観まちづくり賞、景観デザイン賞候補の選定(1年間の届出状況等
の報告)
③ その他市長が依頼する内容
(2) その他の会議等
① 景観シンポジウムへの参加<下田まち遺産の日と決める(下田の歴
史的な日に合わせ実施)>
② その他に関しての協議は、必要に応じ開催し、予算の範囲内で報償
として支払うものとする。
3)景観まちづくり市民会議委員(12名以内)
委員の構成を以下のように想定します。
(1) 公募による市民(2名以内)
原則 3 年に一度、公募します。委員の委嘱に際し、景観計画区域内に
住んでいる方または、団体が所在する者を優先し、公募多数の場合、採
点表に伴い判断します。
(2) 景観まちづくりに寄与する活動を行う団体の代表として市長が選任する者
5名以内を想定します。
(3) その他市長が必要と認める者
建築士・歴史(文化財)・色彩等に識見を有する者で、5名以内を想定
します。任期は3年とし、可能な限り再任していただくこととします。
ただし、公募市民との関係で、変更もあり得るものとします。
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4.景観まちづくりを支える制度
条例第 12、13、14 条関係
景観まちづくりを支える制度として、「景観まちづくり人材バンク制
度」、
「下田らしい素材バンク制度」、
「景観まちづくり地域貢献登録制度」、
「景観まちづくり推進組織」、「表彰」、「助成」を創設します。
1)景観まちづくり人材バンク制度
景観まちづくり人材バンク制度は、下田まち遺産の維持・保存・創出
や景観まちづくりに関して専門的な知識・能力や技術・技能を有する者
(以下「専門的な能力等を有する者」という。
)を登録し、登録された専
門的な能力等を有する者が、市や市民等の協力要請に応えて、下田まち
遺産の維持・保存・創出に関する取り組みや景観まちづくりを支援する
制度として創設します。
(1) 人材バンク登録のしくみ
■ 専門等の分野
専門等の分野は、以下の通りとします。
① 左官・大工・造園工・塗装工・石工・屋根工等の専門的な技術や技
能を有する個人又は団体、事業者
② 郷土の歴史や伝統に詳しい個人又は団体
③ 景観まちづくりに関する知識や能力を有する個人又は団体
④ その他市長が認める個人又は団体
■ リスト作成の流れ
① 専門的な能力等を有する者の推薦
↓
② 専門的な能力等を有する者の選出(景観まちづくり市民会議の意見を聴く)
↓
③ 専門的な能力等を有する者へのリスト登載の依頼
↓
④ 専門的な能力等を有する者からのリスト登載の承諾(申請)
↓
⑤ 景観まちづくり人材バンクリストへの登載
↓
⑥ リスト登載者への通知
■ リストへの登載内容
①
②
③
④
専門分野、専門分野に係る資格、経験年数等の記載
住所、氏名、生年月日、連絡先
経歴・実績等
その他
(2) 人材バンク活用のしくみ
市民等は、以下の支援を人材バンク登録者に直接依頼し、掛かる経費
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等を支払うものとします。
① 下田登録まち遺産の所有者等の要請に応じた下田登録まち遺産の修
繕・改修等に対する技術的支援
② 景観形成基準に基づき行う建築物の建築等への技術的支援
③ 市民等が主体となって実施する前項の活動への技術的支援
2)下田らしい素材バンク制度
下田らしい素材バンク制度は、以下の下田らしい素材を保存及び有効
活用するため、下田市建設課が、リサイクル(解体)業者等から不用と
なった素材についての情報の提供を受け、その情報を素材の活用希望者
に提供し、活用希望者がリサイクル(解体)業者等から購入する制度と
して創設します。
① 下田市及び周辺で採掘された再利用可能な伊豆石
② その他建設課が認める素材(日本瓦等)
(1) 下田らしい素材バンク提供登録
不用となった伊豆石などの素材が発生した場合に、提供していただ
けるリサイクル(解体)業者等を、
「下田らしい素材バンク提供者」と
して登録します。
(2) 下田らしい素材バンク活用希望者登録
伊豆石などの素材を希望する者を、
「下田らしい素材バンク活用希望
者」として登録します。
(2) 素材バンク活用のしくみ
下田らしい素材の発生から活用までの流れは以下のとおりです。
① 提供者は、解体工事等で不用となった素材が発生したときは、発生
した素材の種類や形状、数量等について建設課へ連絡します。
② 建設課は、連絡のあった提供者及び発生した素材の内容についての
情報を、活用希望者に提供します。
③ 活用希望者は、素材が発生した現場に行き、提供者と金額等を協議
し、購入します。希望多数の場合は、提供者と複数の活用希望者間
で協議し、購入者を決めます。
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下田らしい素材バンクの実務の流れ(案)
リサイクル
(解体)業者等
活用希望者
市
提供者及び活用
希望者の登録
不用となった
素材の提供
同意
同意する業者等は、 (同意書)
建設課へ同意書を提
出
「下田らしい素材
バンク提供者登
録」
「下田らしい素材
バンク活用希望
者登録」
同意した
提供者
申請
(申請書)
妥当な者を登録
解体工事等で不用
となった「下田らしい
素材発生
素材(伊豆石等)」が
の連絡
発生(市外での発生も
可)した場合には、建
設課へ連絡
活用を希望する者
は、建設課へ申請
登録され
た活用希
望者
素材情報の斡旋
素材の発生
不用となった
素材の活用
素材の内容につ
いての情報収集
素材の種類、形状、数
量等
素材の内容につ
いての情報提供
素材の情
報提供
素材の種類、形状、数
量等の情報提供
素材の活用の
検討
素材の情報をもと
に、活用可能か否かを
検討
素材の購入
※活用希望者がいな
い場合は、素材を廃棄
提供者と活用希望者の間で協議し売買
(活用希望者複数の場合は、複数間で協議
して決定)
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活用を希望する場
合は現場に行き、提供
者との協議のうえで、
金額等を決め購入
3)景観まちづくり地域貢献登録制度
景観まちづくり地域貢献登録制度は、下田まち遺産の維持・保存・創
出並びに景観まちづくりの推進に貢献することに同意した事業者・個人
を登録する制度として創設します。
(1) 登録申請の内容
地域貢献登録をしようとする事業者・個人は、以下の内容を申請し
ます。
① 申込者の氏名若しくは事業者の名称と代表者名
② 住所・連絡先
③ 地域貢献の内容
④ 同意書
(2) 地域貢献の例
地域貢献の例として、事業者・個人が、各種事業等の売り上げの一
部を寄附し、その寄附を景観まちづくり基金として積立て、下田まち
遺産の維持・保存・創出並びに景観まちづくりの推進に活用すること
で貢献するということが考えられます。以下に、具体例を挙げます。
■ 地域貢献自動販売機設置寄附
自動販売機の売上の一部を寄附するものです。
<寄附の例>
●1本に付き 10 円の寄付⇒10 円×100 本(1 月)×6月=6,000 円(半年に一回寄付)
●年間の売上金の3%の寄付⇒100,000 円(1 月)×3%×6月=18,000 円(半年に一
回寄付)
■ 地域貢献絵はがき寄附
絵はがきの売上の一部を寄附するものです。
<寄附の例>
●1冊に付き 300 円の寄付⇒300 円×60 冊(1 月)×12 月=216,000 円(1年に一回寄
付)
4)景観まちづくり推進組織
(1) 認定条件
景観まちづくり推進組織として認定する条件は、以下に示すとおりと
します。
① 推進組織の活動が当該地区若しくは区域の景観形成に有効と認めら
れるものであること
② 推進組織の活動が当該地区若しくは区域の多数の住民に指示されて
いると認められること
③ 推進組織の活動が関係者の所有権その他の財産権を不当に制限する
ものでないこと
④ 推進組織の活動の内容等が規約等で定められていること
(2) 認定申請に必要な図書
認定申請に必要な図書は、以下に示すとおりとします。
① 組織の規約等
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② 組織の活動地区若しくは区域を示す図面
③ 組織の構成員並びに役員の氏名及び住所(法人にあっては、その名
称及び主たる事務所の所在地)を記載した書類
④ その他市長が必要と認める書類
(3) 景観重点地区の推進組織
景観重点地区において、推進組織が設立された場合には、地区独自の
景観ガイドライン及び建築物に関する助成基準を市長に提案することが
できます。
5)表彰
(1) 景観まちづくり賞
景観まちづくりに著しく貢献したと認められる以下の個人、団体又
は事業者に授与します。
① 下田登録まち遺産・下田認定まち遺産の保全・活用活動等を積極的
に行っている所有者・団体等
② 身近な景観まちづくり協定を締結し、良好なまちなみ形成に寄与し
ている団体等
③ 優れた建造物等をつくっている設計者(建築士)・施工者
④ 景観まちづくり人材バンクに登録し、景観まちづくりに積極的に参
加・協力している個人又は団体
⑤ 下田らしい素材バンクに登録し、積極的に素材の提供を行っている
リサイクル(解体)業者等
⑥ その他市長が認める個人、団体又は事業者
(2) 景観デザイン賞
景観的に優れた以下の建造物等に授与します。
① 景観法に基づき届出された建造物及び景観配慮事項取組書の提出の
あった建造物のうち、景観まちづくり市民会議で選定された景観的
に優れたもの
② 既存の建造物で、景観まちづくり市民会議で選定された景観的に優
れたもの
6)助成
(1) 助成の対象
助成の対象となる行為は、以下のものとします。
① 下田登録まち遺産のうち、簡易修繕計画書に基づき行う歴史的な建
築物の修繕・改修等
② 下田登録まち遺産のうち、保全活用計画書に基づき、計画的かつ長
期的に行う歴史的な建築物の修繕・改修等
③ 前 2 号以外で、維持管理計画書に基づき、維持・管理を行う下田登
録まち遺産
④ 景観重要建造物及び景観重要樹木の維持・管理
⑤ 身近な景観まちづくり協定を締結して取り組む優れた行為
⑥ 景観重点地区において、景観まちづくり審議会の同意を得て定めら
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れた助成基準に適合した建築物
⑦ 市民等が参加する景観まちづくりに関するイベント等
⑧ 推進組織の活動
(2) 助成金の額の範囲等(「景観まちづくり助成金交付規程」)
助成金の額の範囲は、予算の範囲内で、以下に示すとおりとします。
<(1)に示す番号の行為に対応しています。>
① 建築物の外観に掛かる費用の 1/2 以内で、上限○万円(単年度)と
する。なお、毎年申請可能とする。
② 公開住宅又は商売等の活用をする場合は、総工事費の 1/2 以内で、
上限○万円(単年度)とする。ただし、5 年に 1 回までとし、5 年間
以上継続して行うことを条件とする。
③ 維持・管理に必要な費用の 1/2 以内で、上限○万円(単年度)までと
する。なお、毎年申請可とする。
④ ①、②に準ずるものとする。
⑤ 以下に示すとおりとする。
・ まちなみ看板協定は、1 協定団体(3 軒)あたり 1/2 以内で、上限を○
万円、10 年間で 1 回限りとし、軒数が 1 軒増えるごとに○万円増額す
る。なお、10 年間継続を条件とする。
・ まちなみ緑花づくり協定は、1 協定団体(3 軒)あたり 1/2 以内で、単
年度の上限を○万円、10 年間での合計助成額の上限を○万円とし、軒
数が 1 軒増えるごとに○万円増額する。
⑥ 助成基準に適合した建築物で、以下に示すとおりとする。
・ 改築・修繕の場合は、建築物の外観に掛かる費用の 1/2 以内で、上限○
万円(単年度)とする。なお、毎年申請可能とする。
・ 新築の場合は、建築物の外観に掛かる費用の 1/2 以内で、上限○万円(単
年度)とする。ただし、5 年に 1 回までとし、5 年間以上継続すること
を条件とする。
⑦ イベント等に掛かる費用の 1/2 以内で、上限○万円(単年度)とす
る。なお、複数回の利用を可能とする。
⑧ 組織の会合や活動等に掛かる費用の 1/2 以内で、上限○万円(単年
度)とする。なお、複数回の利用を可能とする。
※ 国・県の補助事業として行う場合は、国の補助メニュー条件に従い、
総事業費の 1/2 以内として助成する。
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5.景観法届出行為に関する説明会開催
条例第 20 条関係
1)地元説明が必要な行為
地元説明会を要請することができる行為は、景観法第 16 条第 1 項又は
第 2 項の規定による届出があった以下に示すものとします。ただし、届
出の前に、地元説明会を完了させ、届出の内容が地元からの意見を踏ま
えたものであると認められるものについては、地元説明会を行ったもの
として免除します。
① 高さ 15mを超える建築物及び工作物の新築・改築等
② 面積が 2,000 ㎡を超える開発行為
③ 面積が 2,000 ㎡を超える土石、廃棄物、再生資源その他の物件の堆
積
④ その他市民等から説明会の開催を要請されたもの
2)地元説明会の開催の流れ
① 行為を行う者が、関係区長と協議し、開催会場・日程・参加者を決定
↓
② 決定事項に従って地元説明会の開催
↓
③ 関係区長は、2 週間以内に意見書を提出(市長→行為を行う者)
↓
④ 行為を行う者は、地元からの意見を届出書に反映
↓
⑤ 開発行為の届出等に反映
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