コメントの概要及びコメントに対する金融庁の考え方 No コメントの概要 1 ○第1条第2号の修正に加えて、下記の第2条第2項の新設および第 金融庁の考え方 大蔵省告示第 234 号第2条第2項本文及び但し書きは、損害保険会 1条の部分修正( 「算式」→「算式等」 : 「等」の追加)を行っていただ 社における保険商品の特性や複雑なモデルを含むリスク管理態勢の構 築を前提としています。また、当該規定に基づく計算方法の適正性を きたい。 確保するため、保険計理人が IBNR 支払備金の適正性を確認することを 「第1条 保険業法施行規則( ) ・・・・定める金額は、次の各 保険業法施行規則第 80 条第5号により義務付けております。 号に掲げる区分に応じ、それぞれ次条に掲げる算式等により算出した 金額の合計額とする。 したがって、現行制度上、損害保険会社に比して事業規模が小さく、 少額かつ短期の商品のみを取り扱うこととなっている少額短期保険業 者においては、現状では現行の計算方法が適切であると考えますが、 ※下記を追加 計算方法のあり方については、より高いリスクへの対応が想定される 第2条第2項 場合に向け、関係者の意見も聞きながら検討していきたいと考えてお 前項の規定にかかわらず、合理的かつ妥当な理由がある場合には、一 ります。 般に公正妥当と認められる会計基準及び適正な保険数理に基づく他の 方法により計算した金額とすることができる。」 ○理由 通常予測される保険事故の発生時にあっては、IBNR 支払備金の算定は 現在の第2条第1項記載の算式によることで妥当であるが、2011 年3 月11日の東日本大震災時に見られたように、巨大地震、大型台風あ るいは大規模感染症など通常の予測を超える保険金等支払を伴う事象 が生じた場合には、この方法は使えないことから、大蔵省告示第23 4号第2条第2項ただし書きの記載内容と同等の規定を、少額短期保 険においても新設・適用していただきたい。
© Copyright 2024 ExpyDoc