Vol.09 アンコールの遺跡群 写真/アンコールの遺跡群 Angkor(カンボジア/文化遺産/1992年登録) 撮影:小泉澄夫 最近、IS(イスラム国)によるシリアやイラクの 仏教寺院に姿を変え、静かに佇んできた遺 遺産の破壊が問題視されています。こうした 跡群は、自然の侵食やカンボジア内戦により 過激な集団による遺産の破壊は、ISが初めて 激しく破壊されます。特にカンボジア内戦時 ではなく、多くの遺産が同じような被害を受け にこの地を拠点としたクメール・ルージュは、 てきました。世界遺産に登録されているカン 宗教を危険視してアンコール・ワットを破壊 例題チャレンジ (3級レベル) ボジアの『アンコールの遺跡群』もそのひとつ し、要塞として活用しました。多くの仏像が首 アンコール・ワットの松ぼっくり のような祠堂は、何を表現して いるでしょうか? です。 をはねられ、敷石にされたと考えられていま 1. 米 す。内戦で受けた砲撃の跡は今も残されてい 2. 須弥山 ます。 3. 神舟 密林の中にある『アンコールの遺跡群』は、9 世紀初頭から約600年間この地を支配したア ンコール朝のヒンドゥー教建造物群です。ア 1992年に世界遺産登録されると、一時期は ンコール朝は、インドシナ半島中央部のほと 危機遺産になっていましたが、日本を含む各 んどを支配するほど繁栄しましたが、15世紀 国の協力の下で修復活動が進められ、2004 初頭に衰退すると、アンコールの建造物群も 年に危機遺産リストを脱しました。 4. ロケット 答えは下 放棄され、密林の中に埋もれました。その後、 2015-2016年 世界遺産検定 のご案内 第20回 第21回 第22回 第23回 2015年 7月 5日(日) 開催 2015年 9月 27日(日) 開催(4・3・2級のみ実施) 2015年 12月 13日(日) 開催 2016年 3月 6日(日)開催(4・3・2級のみ実施) 詳しくは世界遺産検定のHPをご覧下さい。www.sekaken.jp クイズの答 2 アンコール・ワットの5つの祠堂は、神々の住む須弥山(しゅみせん/メール山)を表現していると考えられています。 受検者累計8万名超
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