平成27年度戦略的国際標準化加速事業 政府戦略分野に係る国際標準化活動 テーマ一覧 テーマ名 戦1 繊維ロープの帯電性試験方法に関する国際 標準化 戦2 自動車機能安全規格に関する国際標準化 宇宙材料開発分野の耐原子状酸素コーティン 戦3 グ技術に関する国際標準化 別紙資料1 事業内容 事業期間 委託予算額 世界に先駆けて我が国企業が静電気を帯電しない軽くて、金属製ロープと同程度の強度、耐久性を有する画期的な繊維ロープの開発に成 功した。しかし、繊維ロープの帯電防止性能に関する試験方法が存在しないことから、本製品の導入に向けて大きな障壁となっている。その ため、本事業では、他国に先駆けて繊維ロープの帯電性試験方法についてISO/TC38(繊維)へ国際提案を行う。 3年 4,500千円(上限)/初年度 2011年に制定された自動車機能安全規格ISO 26262の改定にあたり、3.5t以上の大型車、商用車及び二輪車が新たに本規格の適用範囲と なる。本事業では、自動運転システム故障時における安全目標・安全方策、大型車のハザード分析方法、二輪車の機能安全適用ガイドを策 定し、ISO/TC22(自動車)/SC32(電子・電装部品)に国際標準提案を行うとともに、ISO 26262本体の改定も行う。 3年 3,000千円(上限)/初年度 我が国は、宇宙用材料の劣化の主要因である原子状酸素から有機材料を防護する耐原子状酸素コーティング技術を世界に先駆けて開発 した。世界的にも宇宙用表面材料の評価手法について議論が開始されたところである。そこで、本事業では、我が国製品の優位性を維持で きるよう、主導的に国際標準化を進める。 3年 4,000千円(上限)/初年度 3年 4,000千円(上限)/初年度 フレキシブルエレクトロニクスデバイス用封止 有機ELや薄膜太陽電池などのフレキシブルエレクトロニクスでは、水分に敏感な素子を保護するために、水蒸気バリア性の高い封止材が不 戦4 材の水蒸気バリア性評価技術に関する国際 標準化 可欠であるが、封止材については水蒸気バリア性の評価方法に関する国際規格が存在しないため、優れた封止材の特性を客観的・定量的 に示すことができない。このため、本事業では、封止材の水蒸気バリア性評価方法について、ISO/TC61(プラスチック)へ国際提案する。 戦5 準化フィージビリティスタディ 生体試料等を保存または再生医療等の先端医療分野での利用を可能にするためのバイオバンクの国際標準化について、生体試料等の品 質管理やバイオバンクから得られる細胞の再生医療の原材料としての管理、品質に関する国際標準提案の実現可能性について調査を行 う。 1年 6,000千円(上限)/初年度 戦6 工作精度試験通則に関する国際標準化 多軸工作機械は組み立て誤差が累積されやすく、各軸単体の精度が高くても総合的な運動精度を出すことが難しいため、加工される機械 部品の精度に影響を与えることとなる。本事業では、機種ごとにばらばらに規定されている工作精度試験を通則として体系化するとともに、5 軸加工の工作精度試験や精度の長期安定性などの工作精度試験についてISO/TC39/SC2(金属切削形工作機械の試験条件)へ国際提案 を行う。 3年 8,000千円(上限)/初年度 3年 10,000千円(上限)/初年度 再生医療製品は、他の一般的な医療製品と異なり減菌ができないため、無菌操作法に基づく製造システムの構築が必要。再生医療製品の 製造プロセスにおいて、細胞培養操作などを可能とする種々の装置群を無菌的かつユニバーサルに組み合わせ・脱着することができる製 菌接続インターフェースに関する国際標準化 造設計(フレキシブルモジュラープラットフォーム)を構築するための要となる無菌接続インターフェースについて、ISO/TC198(ヘルスケア製 品の減菌)へ国際提案を行う。 3年 10,000千円(上限)/初年度 製造ラインの設計や立ち上げ等を効率的に行うため、コンピュータ内に仮想製造ラインを構成し、そこで様々な製造シナリオについて仮想生 産を実行する手法が取り入れられている。本事業では、生産性と環境負荷の両面から製造シナリオの検証などを支援する情報環境の構築 に必要な製造シナリオの生産性と環境影響のデジタル検証システムのフレームワークを構築し、ISO 16400シリーズとしてISO/TC184/SC5 (アーキテクチャ、通信とフレームワーク)へ国際提案を行う。 2年 10,000千円(上限)/初年度 近年、内視鏡手術ロボット、画像誘導ロボット、骨折修復支援ロボット等、手術ロボットの製品化が進んでいる。これらの医療用ロボットとして の安全性、洗浄性等の評価方法を明確化するため、試験方法の調査、諸外国における標準化の状況調査等を行うことにより国際標準化の 実現可能性について調査を行う。 1年 12,000千円(上限)/初年度 バイオバンク分野の品質管理に関する国際標 今後市場の拡大が見込まれるロボット分野においては、国内外の多数のメーカーのアクチュエーターやセンサーが複数採用される傾向にあ ロボット向け組込みソフトウェアに関する国際 るが、それらの制御方法は標準化されていない。このため、本事業では、これらの制御方法を統一することにより生産性を高めることを目的 戦7 標準化 として、OpenEL(Open Embedded Library)と呼ぶアプリケーションプログラミングインターフェースの仕様についてISO/TC184/SC2(ロボット及 びロボティックデバイス)へ国際提案を行う。 再生医療製品の製造に対して有効なフレキシ 戦8 ブルモジュラープラットフォームの要となる無 動的製造装置モデルを利用した製造シナリオ 戦9 の生産性と環境影響のデジタル検証に関する 国際標準化 手術ロボットに関する国際標準化フィージビリ 戦10 ティスタディ テーマ名 事業期間 委託予算額 ISO/IEC 27017(クラウドサービスのための情報セキュリティ管理策の実践規範)において、クラウドパートナーに関する項目がなく、今後、拡 クラウドサービスパートナーのための 戦11 ISO/IEC27002に基づく情報セキュリティ管理 大が予想されるクラウドサービス事業の適切な発展には、情報セキュリティの強化及び確立が課題。本事業では、ISO/IEC 27017を拡張し 策の実践規範に関する国際標準化 て、情報セキュリティパートナーを適用範囲とする国際標準提案(ISO/IEC)を行う。 3年 4,500千円(上限)/初年度 戦12 標評価手法に関する国際標準化 集束超音波治療(HITU)は、今後がん治療に用いられることが期待されている。この治療機器の安全性等については、我が国提案により、 IEC60601-2-62(HITUの基本安全等)を2013年に制定したところである。IECでは、これらの個別安全規格を元に機器の要求性能及び安全 指標評価の規格制定が必要とされていることから、これをIEC/SC62D(医用電子機器)に国際提案する。 2年 12,500千円(上限)/初年度 戦13 光線力学療法に関する国際標準化 光線力学療法(PDT)は、薬剤を併用した治療機器として今後の発展が見込まれる。この治療機器の基礎安全と基本性能について我が国か らの提案により、国際標準の作成を行うとともに、これをIEC/SC62D(医用電子機器)に国際提案する。 1年 13,500千円(上限)/初年度 2年 25,000千円(上限)/初年度 2年 16,570千円(上限)/初年度 集束超音波治療機器の要求性能及び安全指 事業内容 検査室や医療機関における遺伝子検査等の測定データの信頼性確保のためには、標準物質を用いて臨床検査機器の測定妥当性を評価 標準物質を用いた臨床検査機器の測定妥当 することが不可欠である。本事業では、我が国が強みをもつバイオチップ等による臨床検査における臨床検査機器の測定信頼性を確保す 戦14 性評価に関する国際標準化・普及基盤構築 非接触ICカードにおけるローパワークラスに 戦15 関する国際標準化 るためISO/TC212(臨床検査)へ国際提案を行う。さらに、この成果をISO15189(臨床検査室-品質要求事項及び能力)による認証制度へ利 用することで、認証制度の一層の普及基盤構築を行う。 非接触ICカードについては、ユースケースの変化により各アプリケーションが求める通信距離が短くなっており、またNFC携帯電話において も通信距離が短く設定されており、より短距離・ローパワークラスの国際標準化が求められている。本事業では、現行の非接触ICカード規格 及びそのテスト法にローパワークラスを追加する国際標準提案(ISO/IEC)に行う。 なお、事業の実施にあたっては、標準化のための研究開発、実証データや関連技術情報の収集など作業項目を調整しつつ、複数の者によ る共同プロジェクトにより実施した上で、国際標準原案の作成・提案を行うものとする。 平成27年度戦略的国際標準化加速事業 社会ニーズ(安全・安心)・国際幹事等輩出分野に係る国際標準化活動テーマ一覧 テーマ名 別紙資料1 事業内容 事業期間 委託予算額 福祉用具(全身床ずれ防止用具等)に関する 価項目が求められることが多い。これらに対し、国内規格を基に日本の実情に即した国際規格となるように規格開発を行うとともに国際提案 国際標準化 3年 10,300千円(上限)/初年度 これまでの化学汚染調査は、土壌試料を現地で採取し、実験室で精密分析を行う必要があったことから、試料運搬の時間、高価な大型装置 の導入などの要因から広範囲の調査には限界があった。このため、現地で化学汚染等の有無を即時判断できる迅速検出技術について、 ISO/TC190へ国際提案を行う。 3年 8,400千円(上限)/初年度 1年 2,500千円(上限)/初年度 フェロアロイは、鉄鋼の副原料として鉄鋼製品の品質・性能に大きな影響を与えるものであるが、我が国では現在、フェロアロイの殆どの品 種を輸入しており、その品質を確保するため、国際規格の整備に積極的に関与していく必要がある。本事業は、フェロアロイのうちフェロマン ガンの仕様及び出荷方法の国際規格について一層の利便性向上のための改正を行うとともに、フェロバナジウムの定量方法の国際規格に 関して、再現性の向上のための改正を行う。 2年 735千円(上限)/初年度 銅、鉛、亜鉛及びニッケル鉱石の取引においては、荷揚げ時に水分測定、買鉱対象成分及びペナルティー成分の分析を行い、その結果より 売買価格が決定される。この時の測定・分析方法を国際的に標準化し統一することは、国際商取引を円滑に実施してゆくために極めて重 要。銀及びひ素の分析方法について、日本が提案する方法とは異なる方法が規格化される見通しであることから、国際共同実験で分析方 法の検証・精度評価を行い、日本提案の方法もISOに反映させる。 3年 1,500千円(上限)/初年度 3年 1,500千円(上限)/初年度 3年 1,800千円(上限)/初年度 全身床ずれ防止用具等の福祉用具は、欧米人の体形を元にした規格値の検討が行われがちであるとともに、日本とは異なる適用範囲や評 社1 及び対応を行う。 地盤環境の化学汚染調査のための迅速検出 社2 技術に関する国際標準化 植物系再生繊維にはキュプラ、リヨセルなどがあるが、その中でキュプラは特有の柔らかさ、滑らかさ、光沢感から世界のトップブランドで使 キュプラ及びリヨセルの繊維鑑別試験方法に 用されている。しかし、キュプラとリヨセルは同じ丸断面形状で外観区別が困難であり、両者の繊維鑑別が出来ないため、コストの安いリヨセ 社3 関する国際標準化フィージビリティスタディ ルと同等に扱われ、キュプラのブランド価値が損なわれている。このため、キュプラ及びリヨセルの繊維鑑別試験方法について、国際標準提 案の実現可能性について調査を行う。 社4 フェロアロイに関する国際標準化 銅、鉛及び亜鉛精鉱中の銀及びひ素定量方 社5 法に関する国際標準化 アルミニウム陽極酸化皮膜は、アルミサッシ、家庭日用品、自動車部品等に幅広く使用されており、陽極酸化皮膜の皮膜質量は、重要な品 クロム酸(Ⅵ)を用いないアルミニウム陽極酸 質特性の一つに位置づけられている。現行の皮膜質量測定方法では、素地のアルミニウムの溶解を抑制するために、クロム酸(Ⅵ)が使用 社6 化皮膜の質量測定方法に関する国際標準化 されているが、人体及び環境に悪影響を及ぼすため、EU指令によりヨーロッパでは2017年9月から使用できなくなる。そこで、クロム酸(Ⅵ) を使用しない皮膜質量測定方法を開発し、ISO/TC79/SC2(アルミニウムの陽極酸化皮膜、有機塗料膜及び複合皮膜)へ国際提案を行う。 カーテンウォールの用語集に関する国際標準 近年、国内外においてカーテンウォールを用いる建築物が増えているが、用語と定義については、国際的に統一された規格がなく、各国で 社7 化 異なる運用を行っている。このため、本事業では、カーテンウォールに関する用語及び定義をとりまとめ、ISO/TC162に国際提案を行う。 社8 花火に関する国際標準化 花火は、国内では火薬類として火薬類取締法の規制の対象となっている。一方、ISO/TC264(花火)において、花火の国際標準化に関する 議論が行われているところであり、国内法規に照らして適切なものとならなければ、輸入された花火を安全に使用することができない可能性 がある。そのため、本事業では、国内法規の運用でこれまで培った日本の安全基準を国際規格に反映するなど、国際標準化活動を実施す る。 2年 2,000千円(上限)/初年度 社9 ISO/TC145(図記号)に関する国際標準化 2020年東京オリンピック・パラリンピック開催など外国人観光客の増大が見込まれるため、日本固有のルール及び日本の観光や食などに関 する案内用図記号についてISO/TC145(図記号)へ国際提案を行う。 3年 4,000千円(上限)/初年度 社会資本としてのコンクリート構造物の長寿命化のためには、コンクリート構造物のライフサイクルマネジメント手法等のソフト面及び長寿命 化に資する調査・診断技術、補修・補強技術等のハード面での取組が必要である。このため、コンクリート構造物のライフサイクルマネジメン ト及び補修・補強等に用いる材料・工法の品質基準・試験方法の標準化を行い、ISO/TC71へ国際提案する。 3年 3,000千円(上限)/初年度 コンクリート構造物の長寿命化に向けた関連 社10 技術に関する国際標準化 テーマ名 事業内容 事業期間 委託予算額 3年 3,000千円(上限)/初年度 示差走査熱量計を用いる既存の国際規格では、最近広く用いられているエポキシ樹脂と他の熱硬化性樹脂との複合材の場合には、エポキ FT-IRによるエポキシ樹脂の硬化度の測定法 シ樹脂に由来する硬化度だけを測定することができない。このため、本事業では、フーリエ変換赤外分光光度計(FT-IR)でエポキシ基に由 社11 に関する国際標準化 来する吸収スペクトルの強度を測定することによって、エポキシ樹脂の硬化度を直接的に測定する方法について、ISO/TC61(プラスチック) へ国際提案する。 社12 する標準化 植物資源を原料とするバイオマスプラスチックは、定性的には、化石資源を原料とするプラスチックよりも環境負荷が低い化学製品として認 識されているが、環境負荷の低減効果を定量的に評価する国際的な手法は存在しない。このため、本事業では、日本が主導して焼却時の 二酸化炭素排出量及び焼却時を除いたライフサイクルにおける二酸化炭素排出量の評価方法を標準化し、ISO/TC61(プラスチック)へ国際 提案する。 3年 3,000千円(上限)/初年度 社13 金属の機械試験に関する国際標準化 ISO/TC164(金属の機械試験)では、金属等の材料特性に関して様々な特性を測るための試験規格を開発しており、これらの試験規格は広 く産業界に普及している。本事業では、国際議長及び国際幹事をISO/TC164国際会議に派遣し、かつ、不確かさアドホックグループに委員 を派遣するとともに、試験方法規格の日本提案を行い、我が国の当該分野への積極的な規格開発への参加を促進する。 3年 3,000千円(上限)/初年度 サプライチェーンの可視化を実現するRFID規格(ISO 1736Xシリーズ)が改訂された。これにより、国内産業界、特に自動車業界でのRFID導 社14 サプライチェーン用RFIDに関する国際標準化 入が促進され、関連業界等へ浸透することが見込まれる。このため、他の産業界でも利用しやすいようニーズ調査等を行い、必要な改正に ついて検討を行うとともに、国際標準化活動を実施する。 3年 3,000千円(上限)/初年度 我が国は、優れた特性を有する耐圧ポリエチレン管の製造技術を有しているが、国際標準が存在しないため、製品を海外に供給できない状 況にある。国際標準化を達成するためには、長期性能評価試験に基づいて十分な信頼性データを提示し、各国の賛同を得ることが不可欠 である。このため、本事業では、賛同国で協同して長期性能評価を実施し、日本が主導して耐圧ポリエチレンの特性・評価方法等を標準化し て、ISO/TC138(流体輸送用プラスチック管、継手及びバルブ類)へ国際提案する。 3年 5,000千円(上限)/初年度 ゴム関連の新技術・新素材を適正に評価することによって、髙い性能を客観的に示し、また、その性能を精度良く国際的に評価できるように するため、加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの反発弾性の求め方などについて標準化し、ISO/TC45(ゴム及びゴム製品)へ国際提案する。 3年 4,000千円(上限)/初年度 3年 4,500千円(上限)/初年度 1年 4,000千円(上限)/初年度 バイオマスプラスチックの環境価値表明に関 社15 耐圧ポリエチレン管に関する国際標準化 ゴム及びゴム分野における新技術、新素材、 社16 日本製品の高品質の見える化に関する国際 標準化 我が国は、気候、住宅環境などの背景から、防ダニ加工繊維製品に関しては、製造・加工技術、性能試験技術とも、諸外国を大きくリードし 繊維製品の防ダニ性能試験方法に関する国 ている。また、性能試験方法については、JIS L 1920(繊維製品の防ダニ性能試験方法)が2007年に制定されており、この性能試験方法が 社17 際標準化 我が国の防ダニ加工繊維製品に関する優位性を維持する基盤である。このため、他国に先駆けてこの性能試験方法をISO/TC38(繊維)へ 国際提案する。 室内設備による派生車両の走行抵抗測定方 自動車の燃費試験では、基準車両に対して軽微な仕様が異なる派生車でも改めてテストコースでの走行抵抗測定が必要となるため、シャシ 社18 法の国際提案可能性に関するフィージビリ ティスタディ ダイナモ及びタイヤ試験機等の室内設備のみで走行抵抗を求める方法が検討されている。本事業では、国際標準として提案するための技 術的背景の定立を目的として、室内設備による派生車両の走行抵抗測定方法に関する調査を行う。 社19 業特性測定方法に関する国際標準化 自動車に搭載される電装品の増加に伴い、車載コネクタの種類及び数量が増加すると共にコネクタのかん合作業環境も厳しくなってきてい る。組立性、メンテナンス作業性の効率化、接続の信頼性向上のためには、特にエルゴノミクスの観点からかん合離脱特性の標準化が必要 となっている。本事業では、電気コネクタのかん合離脱作業特性の評価試験方法及び要求性能についてISO/TC22(自動車)/SC32(電子電 装部品)に国際提案を行う。 3年 4,000千円(上限)/初年度 社20 家庭用ガス調理機器に関する国際標準化 ガス調理機器は多くの国で使用、製造されているものの、その安全性を確認するための検査・認証に使用される世界基準は存在せず、世界 各国において安全性のレベルは異なる。安全装置に関する規格など、高齢者・障害者にも配慮した高い安全性レベルをもつJISを基に ISO/TC291(家庭用ガス調理機器)へ国際提案する。 3年 7,000千円(上限)/初年度 自動車部品-電気コネクタのかん合離脱作 テーマ名 事業期間 委託予算額 言語資源の国際標準化を進めることにより、大規模化している言語資源を有効に使用して、商取引、言語記述の開発・平易化等を円滑かつ 社21 言語資源及び言語記述に関する国際標準化 効率的に進めることができ、我が国の製造業をはじめとする産業の基礎能力の維持・発展に寄与する。本事業では、多言語対応機械翻訳 及び人とコンピュータ(ロボットなど)のコミュニケーションを円滑に行うため制限言語の標準化を行う。 3年 4,000千円(上限)/初年度 社22 手法に関する国際標準化 LCA(Life Cycle Assessment)は、原料の採掘から加工、使用、廃棄までの製品のバリューチェーン全体における環境負荷の評価法である。 鉄を始めとする金属製循環型素材については、製品廃棄後もリサイクルを経て再び製品として活用される特性があり、長く社会で使い続け られるものである。本事業では、こうしたリサイクル特性を適切に評価したLCA手法を確立し、その国際標準化を行う。 3年 8,500千円(上限)/初年度 社23 ISO TC145/SC2に関する国際標準化 災害による人命被害を少なくするためには、適切な避難誘導が重要である。2020年オリンピック・パラリンピック東京大会等に向けて、海外 から多くの観光客が訪れる。多言語の人々に対して、適切な避難誘導を行うためには、国際標準化された避難誘導標識システムが必要で ある。本事業では、我が国の避難誘導標識システムに関するJISを国際標準の原案として提案する。 2年 7,000千円(上限)/初年度 社24 金属材料の腐食に関する国際標準化 ステンレス鋼等の耐食性金属材料は、土木・建築、輸送機器、産業機器、家庭用品等の幅広い分野で用いられており、その腐食性の評価 方法は重要不可欠である。従来からISO/TC156(金属及び合金の腐食)において種々の試験方法等の国際規格が制定され、我が国もPメン バーとして規格審議に積極的に参加している。本事業では、我が国の最新の技術的知見を基に、金属材料の腐食に関する試験方法・評価 方法等の国際規格の提案を行う。 3年 7,000千円(上限)/初年度 3年 9,000千円(上限)/初年度 循環型素材のリサイクル特性を評価したLCA 事業内容 ナノ材料は次世代産業の中核を担う基盤材料・技術として期待されているが、安全性等については十分に確認されていない。ナノ材料安全 ナノ材料のサイズ分布測定法に関する国際標 管理の必要性から、規制の動きもあるが、一方で、工業粉体製品がナノ材料を含むか否かを判断するための測定方法の標準化は十分とは 社25 準化 言えない。本事業では、産業界で広く普及している走査電子顕微鏡を用いたナノ材料を含むか否かの同定試験方法を開発し、ISO/TC229 (ナノテクノロジー)へ国際提案を行う。 社26 する国際標準化 ダイオキシン類は発がん性物質であり、特に水系では食物連鎖を介して生物濃縮・蓄積されることから、POPs(残留性有機化合物)条約の 規制対象物質になっている。しかし、既存の測定方法では高価な機器と高度な技術が必要となるため、特に新興国ではより安価で精度の高 い測定方法が求められている。このため、本事業では、日本が主導してより安価で迅速な測定が可能である水中ダイオキシン類の免疫測 定方法を標準化し、ISO/TC147(水質)へ国際提案を行う。 3年 9,400千円(上限)/初年度 社27 産業基盤技術に関する国際標準化 本事業は、我が国の産業に普遍的に活用される基盤的技術である製品技術文書情報の記述及び統計的方法の適用についての国際標準 化を進める。具体的には、製品の設計・製造段階で使用されるものから、出荷・保守段階で使用されるものに至るまでの全ての製品文書に 関する標準化、製品文書情報の内、特に寸法及び幾何特性の不確かさを含む製品の幾何特性仕様の標準化、品質管理・検査方法・精度 の決め方の標準化を行う。 3年 11,000千円(上限)/初年度 3年 18,000千円(上限)/初年度 3年 4,500千円(上限)/初年度 3年 2,000千円(上限)/初年度 水中のダイオキシン類の免疫測定方法に関 電子ディスプレイデバイスに表示される映像の観視時に、いわゆる乗り物酔いのような症状を発症する「映像酔い」による好ましくない生体 影響が生じ得ることが知られており、この映像酔いの軽減が重要な課題となっている。本事業では科学的見地を基盤として生体影響を軽減 電子映像観視中の映像酔い軽減に関する国 するための人間工学的要求事項について国際標準提案(ISO)を行う。 社28 際標準化 なお、事業の実施にあたっては、標準化のための研究開発、実証データや関連技術情報の収集など作業項目を調整しつつ、複数の者によ る共同プロジェクトにより実施した上で、国際標準原案の作成・提案を行うものとする。 近年、高齢者や障がいを持つユーザにとってアクセシブルユーザインタフェースの1つであるビデオコンテンツに付ける字幕が重要視されて ビデオコンテンツに付ける字幕のガイドライン いるが、字幕の仕様については統一した基準がないのが実情である。本事業では、ビデオコンテンツ中の音声・音響コンテンツを聴取するこ 社29 に関する国際標準化 超高感度計測に用いる超電導センサの国際 社30 標準化 とが困難であるユーザにとって一定の質をもった字幕がユーザに提供されることを目的に、その字幕に対する要求事項・推奨事項について 国際標準提案(ISO/IEC)を行う。 超電導効果を利用したセンサ及び検出器は、鉱物探査、異物検査、量子通信等その応用分野が広まると共に、利用者が各種超電導センサ 等を選択するために、その性能評価方法についての標準化のニーズが高まっている。本事業では日本提案の評価方法通則を基本とし、各 種超電導センサごとに求めらる性能の評価方法について国際標準提案(IEC)を行う。 テーマ名 デジタルアーカイブの利活用に関する国際標 社31 準化 ISO18383をロードマップとしたデジタルカメラ 社32 測定規格の拡充に関する国際標準化 事業内容 事業期間 委託予算額 図書館・公文書館・美術館等に保管されているデジタルアーカイブ資料を二次活用する際、著作権状態や利用条件等の不明瞭な記載や資 料ごとに記載方法が異なるなど二次利用を阻害する要因が課題となっている。本事業では各所に保管された資産の利活用促進のため、デ ジタルコンテンツに付加されるべき諸情報の記述内容と記載方法について国際標準提案(ISO)を行う。 3年 4,500千円(上限)/初年度 近年、デジカメの携帯機器搭載が進む中、我が国が提案したISO18383(デジカメ仕様)に基づく携帯用デジカメ規格の拡充が求められてい る。本事業ではISO18383に整合する携帯用デジカメの測定方法を国際標準提案(ISO)を行う。 3年 4,500千円(上限)/初年度 3年 21,000千円(上限)/初年度 3年 4,500千円(上限)/初年度 2年 4,750千円(上限)/初年度 3年 4,750千円(上限)/初年度 2年 11,100千円(上限)/初年度 電気分野の用語、記号など基本的・横断的規 電気分野における用語や図記号、量及び単位を定めた規格は、国内外の不特定多数のユーザに周知され、利用されることが課題。本事業 社33 格群に関する国際標準化 複雑システムのディペンダビリティに関する国 社34 際標準化 では、我が国が必要とする用語や図記号、量及び単位について、その日本語を含めた国際標準提案(IEC)及びJIS開発を行う。 IT化、ネットワーク化により鉄道、通信のみならず、次世代自動車、ロボット等の分野でもシステムの複雑化・大規模化が進み、信頼性・安全 性に関する高い評価技術(ディペンダビリティ)が求められている。本事業では、複雑化する社会システムのリスク分析・評価手法の標準案 を策定し、国際規格化(IEC)を目指す。 電気電子製品の火災安全評価方法に関する 電気・電子機器の普及により、これらの故障による火災の発生を軽減は課題とされる。本事業では、製品の火災安全性を定量的に評価する 社35 国際標準化 試験方法及び試験結果の解析方法について国際標準提案(IEC)を行う。 不飽和型高温湿度加速試験における空気等 電気・電子機器の普及により、鉛フリーはんだのウィスカ、導電性ペーストの腐食などの対応が課題とされる。本事業では、現行試験法より 社36 の含有を伴う評価方法に関する国際標準化 排ガス中の水銀及びその化合物の測定法に 社37 関する国際標準化 有効性の高い不飽和型高温湿度加速試験について国際標準提案(IEC)を行う。 水銀に関する水俣条約の締結により、今後世界的に対策が必要となる排出ガス中の全水銀(金属水銀:Hg0及び酸化態水銀:Hg+2等を含 む)について、国内外で使用されている測定法の原理、精度、使用状況等を調査し、国際的にも測定精度が担保できるグローバルな測定方 法を開発し、ISO/TC146(大気質)/SC1(固定発生源)へ国際提案を行う。
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