徳島県土木工事共通仕様書(変更・追加事項)(H27.4.1).;pdf

徳島県土木工事共通仕様書(変更・追加事項)
(平成27年4月1日以降適用)
「徳島県土木工事共通仕様書 平成 22 年 10 月」に対する【変更】及び【追加】仕様事項は,
次のとおりとする。
(請負者から受注者への読み替え)【追加】
第1編共通編 1-1-1 適用
11.「徳島県土木工事共通仕様書 平成 22 年 10 月」の各章にある「請負者」を「受注者」に
読み替えるものとする。
(交通誘導員から交通誘導警備員への読み替え)【追加】
第1編共通編 1-1-1 適用
12.「徳島県土木工事共通仕様書 平成 22 年 10 月」の各章にある「交通誘導員」を「交通誘
導警備員」に読み替えるものとする。
(下請負人の優先選定)【追加】
第1編共通編 1-1-12 工事の下請負
2.受注者は,設計金額が1億円以上の本工事の一部を下請に付する場合,県内に主たる営
業所を有する者の中から優先して選定するよう努めなければならない。
なお,県内に主たる営業所を有する者以外と下請契約する場合は,県内業者を選定しな
い理由を記載した文書により事前に監督員に提出しなければならない。
(現場代理人及び主任技術者等選任通知書)【変更】
第1編共通編 1-1-15 現場代理人及び主任技術者等
1.受注者は,「現場代理人及び主任技術者等選任通知書」(以下「選任通知書」という。)を,
入札参加資格として技術者の専任配置が求められた場合は契約前に契約事務担当者へ,その他
の場合は契約後7日以内に監督員へ提出し,確認を受けなければならない。ただし,共同企業
体の場合は,代表構成員は現場代理人及び主任技術者又は監理技術者を選任することとし,そ
の他構成員は主任技術者を選任することとする。
なお,この選任通知書の提出後,その内容を変更しようとする場合は,監督員と協議しなけ
ればならない。また,監督員との協議により変更が認められたときは,変更日から5日以内に
監督員に変更した選任通知書を提出し,確認を受けなければならない。
3.受注者は,第1項の選任通知書に次のものを添付しなければならない。
(4)主任技術者(監理技術者を含む。
)と受注者(共同企業体の場合は各構成員)との直接的
かつ恒常的な雇用関係が確認できるもの(健康保険証の写し等)
。ただし,監理技術者資格
者証で確認できる場合には,この限りでない。
なお,入札参加資格として技術者の専任配置が求められた工事における主任技術者(監
理技術者含む。)は,開札日(随意契約は見積書提出日)以前に受注者と3か月以上の雇用
関係がなければならない(ただし,当面は,鋼構造物維持修繕工事(鋼構造物工事で新設
工事以外の修繕工事等)において配置する専任の主任技術者等に限り,開札日時点で所属
建設企業と雇用関係にあることで足りるものとする)
。
(専任の主任技術者の兼務(当面の運用))【追加】
第1編共通編 1-1-15 現場代理人及び主任技術者等
8.受注者は,次の要件を全て満たす場合には,専任の主任技術者の兼務ができるものとする。
ただし,専任の監理技術者には適用できない。
(1)東部県土整備局又は各総合県民局県土整備部の各庁舎管内の2つの工事
※請負代金額は問わない。
※徳島県が発注する工事以外の工事も含む。ただし,県工事以外と兼務する場合は,
1
工事の対象となる工作物に一体性若しくは連続性が認められる工事又は施工にあた
り相互に調整を要する工事に限る。
(2)平成26年3月1日以降に入札公告する工事
※兼務する他工事の契約時期は問わない。
なお,兼務する場合,受注者は,入札参加資格として主任技術者の専任配置が求められた場
合には落札候補者となった時点で「主任技術者兼務届(様式1)
」を契約事務担当者へ,その
他の場合は契約後7日以内に同届を監督員へ,
「現場代理人及び主任技術者等選任通知書」と
併せて提出し,確認を受けなければならない。
また,受注者は,発注者に「主任技術者兼務届(様式1)
」を提出するまでに,兼務する他工
事の監督員等に対しても,「主任技術者兼務届(様式1)
」を提出し,確認を受けなければなら
ない。
(現場代理人の兼務(当面の運用))【追加】
第1編共通編 1-1-15 現場代理人及び主任技術者等
9.受注者は,次の要件を全て満たす場合には,現場代理人の兼務ができるものとする。ただし,
監督員と常に連絡をとれる態勢とし,発注者又は監督員が求めた場合には,工事現場に速やか
に向かう等適切に対応するものとする。
(1)同一市町村内の3つの工事
※平成16年以降に合併した市町村においては,合併前の旧市町村内とする。
※災害復旧工事を特定の地域において多数発注する場合は,発注機関において別途定
めることができるものとする。
※徳島県が発注する工事以外の工事も含む。
(2)当初請負代金額が2,500万円未満の工事
(3)発注者が現場代理人の兼務が可能と認めた工事
(4)平成26年1月1日以降に入札公告又は指名通知する工事
※兼務する他工事の契約時期は問わない。
なお,兼務する場合,受注者は,次により届出を行うものとする。
(1)受注者は,現場代理人を兼務させる予定の工事及び現場代理人の兼務となる他の工
事の各主任監督員等と協議を行う。
(2)受注者は,協議の結果,発注者が現場代理人の兼務が可能と認めた場合,
「現場代理
人兼務届」及び「現場代理人及び主任技術者選任通知書」に必要となる事項を記入し,
兼務させる予定工事の発注者に提出する。
(3)受注者は,発注者が現場代理人の兼務について認めないときは,
「現場代理人及び主
任技術者選任通知書」を再提出するものとする。
10.受注者は,次の要件を全て満たす場合には,現場代理人の兼務ができるものとする。
(1)徳島県県土整備部及び各総合県民局県土整備部が発注する区画線工事,舗装工事,標
識設置工事,照明灯工事。
(2)当初請負代金額(税込)が200万円未満の工事。
(3)発注者が現場代理人の工事現場への常駐が可能と認めた工事。
(兼務できるのは2つの工事とする。)
なお,兼務する場合,受注者は,次により届出を行うものとする。
(1)受注者は,現場代理人を兼務させる予定の工事及び現場代理人の兼務となる他の工
事の各主任監督員と現場稼働日について協議を行う。
(2)受注者は,協議の結果,現場稼働日が重複しないと判断した場合,
「現場代理人兼務
届」及び「現場代理人及び主任技術者選任通知書」に必要となる事項を記入し,兼務さ
せる予定工事の発注者に提出する。
(3)受注者は,発注者が現場代理人の兼務について認めないときは,
「現場代理人及び主
任技術者選任通知書」を再提出するものとする。
2
(産業廃棄物を自ら運搬する場合等の基準の遵守等)
【追加】
第1編共通編 1-1-23 建設副産物
8.受注者は,工事で発生する産業廃棄物を保管する場合,又は自ら運搬する場合等においては,
廃棄物の処理及び清掃に関する法律第12条の規定を遵守しなければならない。
(舗装版切断に伴い発生する排水の処理等)
【追加】
第1編共通編 1-1-23 建設副産物
9.受注者は,舗装版の切断作業を行う場合,切断機械から発生する排水は,排水吸引機能を有
する切断機械等により回収し,回収した排水については,廃棄物の処理及び清掃に関する法律
に基づき,適正に処理しなければならない。
10.受注者は,監督員の指示があったときは,直ちに産業廃棄物管理票(マニフェスト)を提
示しなければならない。
(交通誘導警備員勤務実績調査)【追加】
第1編共通編 1-1-17 調査・試験に対する協力
7.受注者は,発注者が行う交通誘導警備員勤務実績調査の実施に協力しなければならない。
また,対象工事の一部について下請負契約を締結する場合は,当該下請負工事の受注者(当
該下請負工事の一部に係る二次以降の下請負人を含む。)も同様の義務を負う旨を定めなけ
ればならない。
(交通誘導警備員勤務実績報告)【変更】
第1編共通編 1-1-41 交通安全管理
16.受注者は,交通誘導警備員を配置する場合は,「交通誘導警備員勤務実績報告書」を作
成し,勤務実績が確認できる資料(勤務伝票の写し)とともに,1ヶ月ごとに監督員に1
部提出するものとする。
なお,受注者は,合格証明書の写し等資格要件の確認ができる資料を事前に監督員へ提
出しなければならない。また,検定合格警備員は,当該業務に従事している間は合格証明
書を携帯し,かつ,監督員等の請求があるときは,これを掲示しなければならない。
(技能労働者への適切な賃金水準の確保等に関するポスターの掲示)【追加】
第1編共通編 1-1-32 施工管理
9.受注者は,監督員から渡される技能労働者への適切な賃金水準の確保等に関するポスター
(A3)を現場関係者が見やすい場所に掲げるとともに,掲示状況について工事写真とし
て提出しなければならない。ただし,次のいずれかに該当する工事は対象外とする。
(1)区画線工事,舗装工事,標識設置工事,照明灯工事
(2)当初請負金額が200万円未満の工事
(地下埋設物件等の調査)【変更】
第1編共通編 1-1-35 工事中の安全確保
19.受注者は,工事施工箇所に地下埋設物等が予想される場合は,当該物件の位置,深さ等
を調査し,工事着手前に監督員に報告しなければならない。
(足場の組立て等の作業) 【追加】
第1編共通編 1-1-35 工事中の安全確保
25.受注者は,つり足場(ゴンドラのつり足場を除く。),張出し足場又は高さが五メート
ル以上の構造の足場の組立て,解体又は変更の作業において,材料,器具,工具等を上げ,
又はおろすときは,つり綱,つり袋等を労働者に使用させなければならない。
(作業指揮者の報告)【追加】
第1編共通編 1-1-35 工事中の安全確保
26.受注者は,重量が 100kg以上のものを貨物自動車に積む作業(ロープ掛けの作業及びシ
3
ート掛けの作業を含む。)又は貨物自動車から卸す作業(ロープ解きの作業及びシート外し
の作業を含む。)を行うときは,当該作業を指揮する者を定め,監督員に報告しなければな
らない。
(のり面作業)【追加】
第1編共通編 1-1-35 工事中の安全確保
27.受注者は墜落のおそれのあるのり面での作業等では,原則として現場従事者を3名以
上配置するものとし,常に高所作業者の作業状況に留意し,安全を確認するよう努めなけ
ればならない。
(機械の搬入,搬出)【追加】
第1編共通編 1-1-35 工事中の安全確保
28.受注者は,機械等を貨物自動車に積み込む作業又は貨物自動車から卸す作業を行う場合は,
当該作業を指揮する者を定め,指揮者の合図等により行わなければならない。
また,作業状況について,写真等の資料を整備及び保管し,監督員の請求があったときは,直
ちに提示しなければならない。
(輸送経路等の上空施設への接触事故防止)
【追加】
第1編共通編 1-1-35 工事中の安全確保
29.受注者は,輸送経路等において上空施設への接触事故を防止するため,重機回送時の高さ,
移動式クレーンのブームの格納,ダンプトラックの荷台の下ろし等について,走行前に複数の
作業員により確認しなければならない。
(トラック(クレーン装置付)における上空施設への接触事故防止装置の使用)
【追加】
第1編共通編 1-1-35 工事中の安全確保
30.受注者は,トラック(クレーン装置付)を使用する場合は,上空施設への接触事故防止装
置(ブームの格納忘れを防止(警報)する装置,ブームの高さを制限する装置)付きの車両を
原則使用しなければならない。なお,当面(平成27年度末までを目途)は,経過措置期間と
するが,この期間においても接触事故防止装置付きの車両を使用するよう努めるものとする。
(地下埋設物の確認)【追加】
第1編共通編 1-1-35 工事中の安全確保
31.受注者は,地下埋設物への影響が予想される場所では,施工に先立ち,地下埋設物の管理
者等が保管する台帳等に基づいて,原則として試掘を行い,当該埋設物の種類,位置(平面・
深さ)
,規格,構造等を確認しなければならない。
(舗装工事途中に工事区間を一般交通に供する場合の安全対策)【追加】
第1編共通編 1-1-35 工事中の安全確保
32.受注者は,舗装工事途中に工事区間を一般交通に供する場合は,工事により生じた路面の
段差について,交通の開放前に次のいずれかの措置を講じなければならない。
・路面の段差に緩やかにすりつけを行う。
・バリケード等を連続的に設置し,歩行者及び自転車を含めた一般通行の路面の段差への進
入防止措置を行う。
(排出ガス未対策型建設機械の使用)【追加】
第1編共通編 1-1-39 環境対策
9.受注者は,設計金額が2億円未満の工事を施工する場合,排出ガス対策型建設機械を使
用できないときは,その内容を記載した「排出ガス対策型建設機械の使用原則化に伴う設
計変更調査表」により事前に監督員と協議を行い,排出ガス対策を講じていない建設機械
(以下「未対策建設機械」という。)を使用することができる。
未対策型建設機械を1台でも使用した場合に発注者は,施工機械を機種単位で判断し,
当該建設機械の機種についてすべて未対策型建設機械として設計変更を行うものとする。
4
(輸送経路の報告)【変更】
第1編共通編 1-1-41 交通安全管理
2.受注者は,工事用車両による土砂,工事用資材,機械等の輸送を伴う場合は,関係機関
と打合せを行い,交通安全に関する担当者,輸送経路,輸送期間,輸送方法,輸送担当業
者,交通誘導警備員の配置,標識,安全施設等の設置場所その他安全輸送上の事項につい
て計画を立て,災害の防止を図らなければならない。特に,輸送経路にある既設構造物に
対して損害を与えるおそれがある場合は,当該物件およびその位置と必要な措置について
工事着手前に監督員に報告しなければならない 。
(電子納品)【変更】
第1編共通編 1-1-27 工事完成図書の電子納品
1.受注者は,工事完成図書の電子納品として次の書類を提出しなければならない。
(1)発注図・変更図
(2)特記仕様書・現場説明書
(3)工事数量総括表・数量計算書
(4)工事完成図(平面図・縦断図・横断図・構造図等の図面)
(5)工事写真
(6)CREDAS データ
(7)「徳島県電子納品運用ガイドライン【土木工事編】」付属資料等
(8)出来形管理図
(9)工事打合せ簿等
2.受注者は,電子納品に際して,「徳島県電子納品チェッカー」によるチェックを行い,エ
ラーがないことを確認した後,ウイルス対策を実施した上で電子媒体を提出しなければな
らない。
(電子納品)【追加】
第1編共通編 1-1-56 電子納品
1.受注者は,土木工事を施工する場合,「徳島県電子納品運用ガイドライン【土木工事編】」
に基づいて最終成果を電子成果品として納品(以下「電子納品」という。)しなければなら
ない。
2.受注者は,原則として工事写真は電子納品するものとする。ただし,着手前及び完成写
真に限り,電子及び紙の両方の媒体で納品しなければならない。
なお,図面は発注図面が紙媒体の場合は電子納品の対象外とする。
(不正軽油の使用禁止)【追加】
第1編共通編 1-1-57 不正軽油の使用禁止
1.受注者は,ディーゼルエンジン仕様の車両及び建設機械等を使用する場合は,地方税法
(昭和 25 年法律第 226 号)に違反する軽油等(以下「不正軽油」という。)を燃料として
使用してはならない。
2.受注者は,県の徴税吏員が行う使用燃料の採取調査に協力しなければならない。
(暴力団等による不当介入の排除)【追加】
第1編共通編 1-1-58 暴力団等からの不当要求又は工事妨害の排除
1.受注者は,工事の施工に関し,暴力団等から工事妨害(以下「不当介入」という。)を受
けた場合(2項に規定する場合は,下請負人から報告があったとき)には,その旨を直ち
に発注者に報告するとともに,併せて所轄の警察署に届け出なければならない。
2.受注者は,本工事の一部を下請に付する場合,下請負工事の施工に関して下請負人が暴
力団等から不当介入を受けたときは,受注者にその旨を報告することを義務付けしなけれ
ばならない。
3.受注者は,発注者及び所轄の警察署と協力して不当介入の排除対策を講じなければなら
ない。
4.受注者は,排除対策を講じたにもかかわらず,工期に遅れが生じるおそれがある場合に
5
は,発注者と工程に関する協議を行い,その結果,工期内に工事が完成しないと認められ
た場合は,「徳島県公共工事標準請負約款」(以下「約款」という。)第 21 条の規定により,
発注者に工期延長の請求を行わなければならない。
5.受注者は,暴力団等から不当介入による被害を受けた場合は,その旨を直ちに報告し,
被害届を速やかに所轄の警察署に提出しなければならない。
6.受注者は,前項被害により工期に遅れが生じるおそれがある場合は,発注者と工程に関
する協議を行い,その結果,工期に遅れが生じると認められた場合は,受注者は,約款第 21
条の規定により,発注者に工期延長の請求を行わなければならない。
(レディーミクストコンクリート製造工場の選定)【変更】
第1編共通編 3-3-2 工場の選定
1.受注者は,レディーミクストコンクリートを用いる場合の工場の選定は以下による。
(1)JISマーク表示認証製品を製造している工場(工業標準化法の一部を改正する法律に基
づき,国に登録された民間の第三者機関(登録認証機関)により製品にJISマーク表示する
認証を受けた製品を製造している工場)で,原則として,コンクリートの製造,施工,試
験,検査及び管理などの技術的業務を実施する能力のある技術者(コンクリート主任技士
等)が常駐しており,配合設計及び品質管理等を適切に実施できる工場(全国品質管理監
査会議の策定した統一監査基準に基づく監査に合格した工場等)から選定し,JIS A 5308(レ
ディーミクストコンクリート)に適合するものを用いなければならない。
(2)JISマーク表示認証製品を製造している工場が工事現場近くに見当たらない場合は,使
用する工場について,設計図書に指定したコンクリートの品質が得られることを確かめた
うえ,その資料により監督員の確認を得なければならない。なお,コンクリートの製造,
施工,試験,検査及び管理などの技術的業務を実施する能力のある技術者(コンクリート
主任技士等)が常駐しており,配合設計及び品質管理等を適切に実施できる工場から選定
しなければならない。
2.受注者は,第1編 3-3-2 第 1 項(1)により選定した工場が製造したJISマーク表示され
たレディーミクストコンクリートを用いる場合は,工場が発行するレディーミクストコンク
リート配合計画書及びレディーミクストコンクリート納入書を整備及び保管し,監督員から
請求があった場合は速やかに提示するとともに,検査時までに監督員へ提出しなければなら
ない。
なお,第1編 3-3-2 第 1 項(1)により選定した工場が製造するJISマーク表示のされない
レディーミクストコンクリートを用いる場合は,受注者は配合試験に臨場し品質を確認する
とともにレディーミクストコンクリート配合計画書及び基礎資料,レディーミクストコンク
リート納入書又はバッチごとの計量記録を整備及び保管し,監督員から請求があった場合は
速やかに提示するとともに,検査時までに監督員へ提出しなければならない。
3.受注者は,第1編 3-3-2 第 1 項(2)に該当する工場が製造するレディーミクストコンクリ
ートを用いる場合は,設計図書及び第1編 3-5-4 材料の計量及び練混ぜの規定によるものと
し,配合試験に臨場するとともにレディーミクストコンクリート配合計画書及び基礎資料を
確認のうえ,使用するまでに監督員へ提出しなければならない。
また,バッチごとの計量記録やレディーミクストコンクリート納入書などの品質を確認,
証明できる資料を整備及び保管し,監督員から請求があった場合は速やかに提示するととも
に,検査時までに監督員へ提出しなければならない。
4.受注者は,レディーミクストコンクリートの品質を確かめるための検査をJIS A 5308(レ
ディーミクストコンクリート)により実施しなければならない。なお,生産者等に検査のた
め試験を代行させる場合は受注者がその試験に臨場しなければならない。また,現場練りコ
ンクリートについても,これに準ずるものとする。
5.受注者は,レディーミクストコンクリートを使用する工事を施工する場合,県内の工場
から出荷されたレディーミクストコンクリートを原則として使用しなければならない。
6
(県産木材の使用)【追加】
第2編材料編 2-4-2 県産木材の使用
1.受注者は,コンクリート打設用型枠を使用する場合,原則として県産木材を使用した型
枠(以下「県産木製型枠」という。)を使用しなければならない。ただし,特段の理由があ
る場合はこの限りでない。
2.受注者は,本工事において使用する工事看板・バリケード等については,県産木材を用
いた木製品を優先して使用するよう努めなければならない。ただし,供用中の道路に係る
工事の施工に用いる交通安全管理用掲示板の様式・仕様等は,「道路工事の安全施設設置要
領(案)」などに準拠するものとする。
3.受注者は,県産木材を使用する場合に,徳島県木材認証機構から発行される,
「産地認証」
証明書の写しにより徳島県内産木材であることを示す書類を監督員へ提出しなければなら
ない。
4.県内の森林から直接調達するなど,前項により難い場合は,木材調達先の産地及び相手の氏
名等を記入した書類を監督員へ提出しなければならない。
(県内認定工場の利用)【追加】
第3編土木工事共通編 2-6-3 アスファルト舗装の材料
23.受注者は,加熱アスファルト混合物を使用する工事を施工する場合,「徳島県土木工事
用生アスファルト合材の品質審査要綱」に基づく認定を受けた県内の工場から出荷された
合材を原則として使用しなければならない。
(県内産資材の原則使用)【追加】
第2編材料編 2-13-4 県内産資材の原則使用
1.受注者は,建設資材を使用する工事を施工する場合,原則として県内産資材を使用しな
ければならない。ただし,特段の理由がある場合はこの限りでない。
なお,WTO対象工事については,県内産資材を優先して使用するよう努めるものとす
る。
2.受注者は,請負金額が 500 万円以上の工事において,県内産資材以外の資材を使用する場
合は,県内産資材を使用できない理由を記載した書面及び確認資料を事前に監督員に提出
し,承諾を得なければならない。
3.受注者は,工事完了後,請負金額が 500 万円以上の工事において,「建設資材使用実績報
告書」を監督員に提出しなければならない。
県内産資材(次のいずれかに該当するもの)
①材料の主な部分を県内産出の原材料を使用している製品
②徳島県内の工場で加工,製造された製品
注1
注2
注3
部材,部品が県外製品であっても,県内の工場で加工製造した製品(二次製
品)であれば県内産資材として取り扱う。
県内企業が県外に立地した工場(自社工場)で加工製造した製品も県内産資
材として取り扱う。
徳島県土木工事共通仕様書,公共建築工事標準仕様書その他関連する示方書
等の基準を満たす資材,製品であること。
(県内企業調達資材の優先使用)【追加】
第2編材料編 2-13-5 県内企業調達資材の優先使用
受注者は,県内に主たる営業所を有する者から調達した資材(以下「県内企業調達資材」
という。)を優先して使用するよう努めなければならない。
なお,県内企業調達資材以外を使用する場合は,県内企業調達資材を使用しない理由を
記載した文書により事前に監督員に提出しなければならない。
7
(県内産再生砕石の原則利用)【追加】
第2編材料編 2-13-6 県内産再生砕石の原則利用
受注者は,再生砕石を使用する工事を施工する場合,県内の再資源化施設(廃棄物の処
理及び清掃に関する法律(昭和 45 年法律第 137 号)第 15 条第1項に基づく許可を有する施
設(同法第 15 条の2の6第1項に基づく変更の許可において同じ。))で製造された再生砕
石を原則として使用しなければならない。
8
(かごマット工)【追加】
第3編土木工事共通編 2-3-35 かごマット工
1.かごマットの構造及び要求性能については,
「鉄線籠型護岸の設計・施工技術基準(案)」
(以下「鉄線籠型基準」という。)によるほか,図面及び以下による。
2.線材は,以下の要求性能を満足することを確認するとともに,周辺環境や設置条件等,
現場の状況を勘案し,施工性,経済性などを総合的に判断のうえ,施工現場に適した線材を
使用するものとする。また,受注者は要求性能を満足することを確認するために設定した基
準値に適合することを示した公的試験機関の証明書又は公的試験機関の試験結果を事前に監
督員に提出し,確認を受けなければならない。
なお,本工事において蓋材に要求される性能(摩擦抵抗)は設計図書によるものとするが,
短期性能を要求された箇所については,短期・長期性能型双方を使用可とする。
3.受注者は,納入された製品について監督員が指定する表示標(底網,蓋網,側網及び仕
切網毎に網線に使用した線材の製造工場名及び表示番号,製造年月日を記載したもの)を監
督員に提出しなければならない。
また,監督員が指定する各網の表示標に記載された番号に近い線材の公的機関における試験
結果を提出しなければならない。
項目
線材に要求 母 材 の
される性能 健全性
強度
耐久性
均質性
環境適
合性
上記性能に
加えて蓋材
に要求され
る性能
摩擦抵
抗(短
期性能
型)
別表1 要求性能の確認方法
要求性能
確認方法
試験方法
試験条件
基準値
母材が健全であ JIS H 0401 の メ ッ キ を 剥 い だ状 母材に傷が付
ること
間 接 法 で 使 用 態 で の 母 材 鉄 線の いていないこ
す る 試 験 液 に 表面撮影
と
よるメッキ溶
脱後の母材鉄
線の写真撮影
洗掘時の破断抵 引張試験
-
引 張 強 さ
抗及び洗掘に追 (JIS G 3547
290N/mm2 以
随する屈とう性 に準拠)
上
を有する鉄線籠
本体の一部とし
て機能するため
必要な強度を有
すること
淡水中での耐用 腐 食 促 進 試 験 塩 素 イ オ ン 濃 度 メッキ残存量
年数 30 年程度 (JIS G 0594 0ppm
30g/m2 以上
を確保すること に準拠)
試験時間
1,000 時間
線材摩耗試験 回転数
20,000 回転
性能を担保する 鉄線籠型基準「8.線材の品質管理」に基づくこ
品質の均質性を と
確保しているこ
と
周辺環境に影響 鉄線籠型基準「1.適用河川」に基づくこと
を与える有害成
分を溶出しない
こと
作業中の安全の 面 的 摩 擦 試 験 -
摩擦係数
ために必要な滑 又は
0.90 以上
りにくさを有す 線的摩擦試験
ること
9
摩 擦 抵 供用後における
抗
水辺の安全な利
( 長 期 用のために必要
性能型)な滑りにくさを
有すること
線材摩耗試験
の線的摩擦試
験
又は
面材摩耗試験
の面的摩擦試
験
[ 線 材 摩 耗 試 験の 摩擦係数
場合]
0.90 以上
回 転 数 2,500 回 転(初期摩耗後)
[ 面 材 摩 耗 試 験の
場合]
回転数 100 回転
[注1]
別表1の確認方法に基づく公的機関による性能確認については,1回の実施でよ
いものとし,その後は,均質性の確保の観点から,鉄線籠型基準「8.線材の品質
管理」に基づき,定期的に線材の品質管理試験(別表3)を行うものとする。
[注2]
メッキ鉄線以外の線材についても,鉄線籠型基準「7.線材に要求される性能」に
基づく要求性能を満足することを確認した公的試験機関による審査証明を事前に監督
員に提出し,確認を受けなければならない。
4.側網,仕切網はあらかじめ工場で底網に結束するものとする。ただし,特殊部でこれに
より難い場合は監督員の承諾を得るものとする。
5.網線材の端末は 1.5 回以上巻き式によって結束し,線端末は内面に向けるものとする。た
だし,蓋金網の端部については 1.5 回以上巻きとするが,リング方式でも良いものとする。
また,いかなる部位においても溶接を行ってはならない。
6.連結の方法はコイル式とし,別表2のとおりとする。また,側網と仕切網,流水方向の
底網と底網,外周部については,接続長の全長を連結するものとし,その他の部分は接続長
1/2以上(1本/m)を連結すること。連結終了時のコイルは,両端の線端末を内側に向
けるものとする。
別表2 連結コイル線
連結支点の間隔
コイル長
(高さ方向 30cm)
5 mm
50mm 以下
80mm 以下
(その他 50cm 以上)
50cm 以上
[注]上段:(
)書きは,厚さ 30cm規格の場合
線径
コイル径
別表3 線材の品質管理試験の内容
基準値
試験方法
3.2 ± 0.09mm
JIS G 3547 準拠
4.0 ± 0.10mm
5.0 ± 0.12mm
6.0 ± 0.12mm
引張強さ
290 N/ mm2 以上 JIS G 3547 準拠
工場
ねじり特性
JIS G 3547 の 4.3
JIS G 3547 準拠
巻付性
線径の 1.5 倍の円筒 JIS G 3547 準拠
6回以上巻き付け著
い亀裂及びはく離を
じない
メッキ成分
※2
原子 吸光 分析 法, 又
はICP発光分析法
メッキ付着量 ※2
JIS H 0401 準拠
公的試験機関 線径
3.2 ± 0.09mm
JIS G 3547 準拠
4.0 ± 0.10mm
5.0 ± 0.12mm
6.0 ± 0.12mm
試験箇所
試験項目
線径
10
試験の頻度
5巻線 ※1に1
回
5巻線に1回
5巻線に1回
5巻線に1回
5巻線に1回
5巻線に1回
200 巻線に1
回
引張強さ
290 N/ mm2 以上
200 巻 線 に 1
回
母材の健全性 母材に傷が付いてい JIS H 0401 の間接法 200 巻 線 に 1
ないこと
で使 用す る試 験液 に 回
よる メッ キ液 後の 母
材鉄線の写真撮影
メッキ成分
※2
原子 吸光 分析 法, 又 200 巻 線 に 1
はICP発光分析法 回
メッキ付着量 ※2
JIS H 0401 準拠
摩擦抵抗
短期性能型
(蓋材のみ) 摩擦係数 0.90 以上
長期性能型
摩擦係数 0.90 以上
(初期摩擦後)
[注1]
※1
※2
JIS G 3547 準拠
200 巻 線 に 1
回
面的 摩擦 試験 ,又 は 200 巻 線 に 1
線的摩擦試験
回
線材摩耗試験後の
200 巻線に1
線的摩擦試験
回
又は
面材摩耗試験後の
面的摩擦試験
巻線とは,工場における製造単位を言い,約1tとする。
メッキ成分及び付着量の基準値は,耐久性に関する性能確認試験及び摩擦
抵抗に関する性能確認試験に使用した製品のメッキ成分及び付着量を基に決
定する。
なお,メッキ鉄線以外の線材については,メッキ成分及びメッキ付着量の
試験項目を省略できるものとする。
[注2]
線径の基準値の〔〕書きは,30cm規格,{}書きは,50cm規格。
[注3]
メッキ鉄線以外の鉄線についても,鉄線籠型基準に基づく要求性能を満足すること
を確認した公的試験機関による審査証明にて設定された試験項目,基準値,試験方法,
試験の頻度により,品質確認試験を行うものとする。
7.受注者は,かごマットの詰石の施工については,できるだけ空隙を少なくしなければな
らない。また,かご材を傷つけないように注意するとともに詰石の施工の際,側壁,仕切り
が扁平にならないように注意しなければならない。
8.受注者は,かごマットの中詰用ぐり石については,かごマットの厚さが 30cmの場合は5
~ 15cm,かごマットの厚さが 50cmの場合は 15 ~ 20cmの大きさとし,かごマットの網目より
大きな天然石又は割ぐり石を使用しなければならない。
(袋詰玉石工)【追加】
第3編土木工事共通編 2-3-36 袋詰玉石工
1.本条項は,高分子系の合成繊維(再生材を含む)を主要構成材料とする袋型根固め用
袋材に適用する。
2.袋型根固め用袋材は,別表4に示す性能を満足することを確認するものとする。
3.要求性能の確認は,別表4に記載する確認方法で行うことを原則とし,受注者は基準
値に適合することを示した公的試験機関の証明書又は公的試験機関の試験結果を事前に
監督員に提出し,確認を受けなければならない。
11
別表4(1) 袋型根固め袋材の要求性能及び確認方法
場
確認方法
所 項目
要求性能
試験方法
基準値
公 強 度 必要重量の中詰め材 引張試験
(2 トン型) (2 重)400 N以上
的 (※1)料を充填し直接クレ (JIS A 8960 に準拠)
(1 重)700 N以上
試
ーンで吊り上げても
(4 トン型) (2 重)00 N以上
験
破断しない強度を有
(1 重)900 N以上
機
すること。
関 耐候性 紫外線により劣化し 耐候性試験(長期性能 (2 トン型) (2 重)200 N以上
た場合も,必要な強 型のみ)
(1 重)200 N以上
度を保持すること。 (JIS L 0842 オープンフレー
短期性能型:
ムカーボンアーク灯式耐候性 (4 トン型) (2 重)250 N以上
験 耐 候 性 は 求 め な 試験機により,紫外線
(1 重)250 N以上
い。
を 7500 時間照射後,
長期性能型:
JIS A 8960 準拠の引張
耐用年数 30 年程度 試験を実施)
耐燃焼 中詰め材料を充填し たき火試験
燃焼部以外に延焼しないこと。
性
た状態で網地の燃焼 (参考資料参照)
が広がらないこと。
環境
生態系を阻害するよ 煮沸試験
有害物質が溶出しないこと。
適合性 うな有害物質の溶出 飼育試験
がないこと。
(参考資料参照)
均質性 性能を担保する品質 材料 20000 袋当たり
「強度」の基準値を満足する
の均質性を確保して 1回の引張試験を実施 こと。
いること。
(JIS A 8960 に準拠)
発 網目・ 中詰め材料の抜け出 監督員による事前確認 中詰め材料が抜け出さない網
注 網地の しや,網地の破断が
目の寸法で,かつ,網目を構
機 信頼性 促進することがない
成する網糸が破断しても,解
関
こと。
れが連続的に広がらない加工
がなされていること。
[注]※1 別表4(1)の確認方法のうち,公的機関による性能確認については,均質
性の項目を除き,1回の実施でよいものとする。
別表4(2)
参考資料
[たき火試験]
袋型根固め用袋材に中詰め材を充填した後,静置させ上部にたき火用材料を
積み上げてライターにて点火する。
中詰め材割
点火方法
たき火用材料
栗石 150 mm
ライター
野原の草木(枯れ草,枯れ木)
[煮沸試験]
網地を沸水中に浸漬し,下記時間の経過後取り出し網地の質量変化を測定する。
浸漬温度
98 ± 2 ℃
浸漬時間
120 ± 10min
浸漬水
蒸留水
試験体の数
5個
乾燥温度
105 ℃
抽出条件(質量比)
網地:水= 1:500
12
[飼育試験]
金魚を入れた水槽に網地を浸漬し,下記期間飼育し,その生存状態を確認する。
金魚の飼育時間
3 ヶ月
飼育条件(質量比)
網地:水= 1:100
金魚の匹数
3匹
(横収縮目地及び縦目地)【変更】
第10編道路編 2-4-10 コンクリート舗装工
6.横収縮目地はダウウエルバーを用いたダミー目地を標準とし,目地間隔は,別表5を標
準とする。
縦目地の設置は,2車線幅員で同一横断勾配の場合には,できるだけ2車線を同時舗設
し,縦目地位置に径 22mm,長さ1mのタイバーを使ったダミー目地を設ける。やむを得ず
車線ごとに舗設する場合は,径 22mm,長さ1mのネジ付きタイバーを使った突き合わせ目
地とする。
別表5
版厚
鉄網及び縁部補強鉄筋を省略
鉄網及び縁部補強鉄筋を使用
横収縮目地間隔の標準値
間隔
25cm 未満
25cm 以上
25cm 未満
25cm 以上
5m
6m
8m
10 m
(強度測定)【追加】
第10編道路編 第3章橋梁下部 第1節 適用
5.コンクリート構造物微破壊・非破壊試験(強度測定)については,次によるものとする。
(1)受注者は,設計図書において微破壊・非破壊試験の対象工事と明示された場合は,微
破壊又は非破壊試験により,コンクリートの強度測定を実施しなければならない。
(2)微破壊・非破壊試験は「微破壊・非破壊試験によるコンクリート構造物の強度測定要
領(案)(以下,「要領(案)」という。)」に従い行うものとする。
(3)受注者は,本試験に関する資料を整備及び保管し,監督員の請求があった場合は,速
やかに提示するとともに工事完成時までに監督員へ提出しなければならない。
(4)要領(案)により難い場合は,監督員と協議するものとする。
(強度測定)【追加】
第10編道路編 第5章コンクリート橋上部 第1節 適用
5.コンクリート構造物微破壊・非破壊試験(強度測定)については,次によるものとする。
(1)受注者は,設計図書において微破壊・非破壊試験の対象工事と明示された場合は,微
破壊又は非破壊試験により,コンクリートの強度測定を実施しなければならない。
(2)微破壊・非破壊試験は「微破壊・非破壊試験によるコンクリート構造物の強度測定要
領(案)(以下,「要領(案)」という。)」に従い行うものとする。
(3)受注者は,本試験に関する資料を整備及び保管し,監督員の請求があった場合は,速
やかに提示するとともに工事完成時までに監督員へ提出しなければならない。
(4)要領(案)により難い場合は,監督員と協議するものとする。
13
(モノレール)【追加】
第3編土木工事共通編 2-10-22 モノレール
1.受注者は,レールについては,道路などと適切な距離を保つとともに,機体(動力車及
び台車)が通行人などに接触しないように設置しなければならない。また,起終点における
モノレールの停止場所からレール端部までの余裕延長は,作業性や機体の大きさ等を考慮し
十分に確保しなければならない。
2.受注者は,荷物台車は本機(動力車及び運転台車)の制動装置とは別系統の緊急制動装置(設
定速度を超えた場合に速やかに機体を停止させる装置)を備えたものを使用するよう努めるもの
とする。
3.受注者は,レールの近辺で作業を行う場合には,作業員が運行中のモノレールを回避できる
よう十分なスペースを確保しなければならない。
4.受注者は,レールの傾斜角,支柱間隔については,メーカーの定める基準等を参考に,
適切なものとしなければならない。
5.受注者は,レールの端部には,機体の逸脱を防止する措置を講じなければならない。
6.受注者は,支柱には,地圧盤を装着し,原則として岩に達するまで打ち込みをし,地層
条件により岩に達しない場合は,十分な支持力を有する構造としなければならない。
7.受注者は,分岐点を設ける場合は,できるだけ平坦なところとしなければならない。
8.受注者は,モノレールの運行や作業を始める前に,モノレールの配置,積卸位置,運行
時間などを定めた配置運行計画を作成し,これに従って作業を行わなければならない。また,
配置運行計画の内容を現場作業員に周知しなければならない。なお,監督員から配置運行計
画の資料の提出を求められたときは,速やかに提出しなければならない。
9.受注者は,モノレールの発進や停止,危険を知らせるための合図の方法をあらかじめ定
め,現場作業員に周知させるとともに,実際に作業前に合図を確かめなければならない。
10.受注者は,機体の点検整備は,その日の作業を開始する前に,駆動輪等の走行装置の摩
耗及び損傷,制動装置の作動などに注意して行い,これらに異常が認められた場合は修理,
交換を行わなければならない。
11.受注者は,レール・支柱の点検整備は,その日の作業を開始する前に,支柱の沈下や横
揺れ,レールの歪や摩耗,レールジョイントの損傷,ボルトのゆるみなどに注意して行い,
これらに異常が認められた場合は補強,修理,交換を行わなければならない。
12.受注者は,機体及びレール・支柱の点検記録を作成しなければならない。なお,監督員
から点検記録の資料の提出を求められたときは,速やかに提出しなければならない。
13.受注者は,乗用モノレールの設置に当たっては,林業用単軌条運搬機安全管理要綱(平
成8年基発第261号)を遵守して災害の防止を図らなければならない。
(薬剤散布)【変更】
第3編土木工事共通編 2-17-3 樹木・芝生管理工
21.受注者は,薬剤散布は,無風又は風の弱いときに行うなど,近隣に影響が少ない天候の
日や時間帯を選び,薬剤の飛散を抑制するノズルの使用に努めるとともに,風向き,ノズル
の向き等に注意し,人畜への安全に留意して行わなければならない。また,薬剤の散布に際
しては,周辺住民への通知の方法等について,施工前に監督員の指示を受けなければならな
い。
23.受注者は,薬剤散布に使用する薬剤の取扱いについては,農薬取締法等の関係法令を遵
守するとともに,公園・街路樹等病害虫・雑草管理マニュアル(平成 22 年 5 月(平成 26 年 1
月改訂)環境省水・大気環境局土壌環境課農薬環境管理室)に示された技術,対策等を参考
にして,適正に行わなければならない。
(推進工事における安全対策)【追加】
第13編下水道編 第2章 第3節 推進工事における安全対策
1.受注者は,掘進中の地質の状況が計画と異なる場合は,監督員に報告し,工法の変更等
について指示を受けなければならない。
2.受注者は,掘進機の選定に当たっては,故障が直ちに重篤な事故につながらないよう,
以下に配慮したものを選定するよう努めるものとする。
14
(1)空気系統や電気系統に異常があった場合に警報を出し,排泥バルブが開かないもので
あること。
(2)エアーコンプレッサーについては,エア圧が低下するなど異常を生じた際には警報を
出すもの,異常時に急激にエア圧が低下しないよう容量の大きなタンクを備えている
もの等安全に配慮したものであること。また,エアーコンプレッサーが故障した場合
等の異常時に,排泥バルブが閉鎖することができる容量の予備タンクを備えているこ
と。
(3)緊急閉止ゲートは異常時にすみやかに,かつ,確実に動作するものであること。
3.受注者は,施工開始前に,推進機のエアの配管,タンク,電磁弁,排泥バルブ,電気系
統の点検を行わなければならない。
4.受注者は,エアーコンプレッサーを回すベルトに異常がないか作業開始前に点検を行わ
なければならない。特に,静音型のエアーコンプレッサーは,ベルトやモーターの異音がし
ていても聞こえにくいので,定期的に目視による点検を行わなければならない。
5.受注者は,排泥バルブが動作しなくなった際の緊急閉止ゲートなどの安全装置を有効に
機能させるための点検を行うとともに,点検に係る教育を実施しなければならない。
6.受注者は,落盤,出水等による労働災害発生の急迫した危険があるときは,直ちに作業
を中止し,人命確保を最優先として速やかに労働者を安全な場所まで退避させなければなら
ない。
7.受注者は,落盤,出水,ガス爆発,火災等が生じたときに備えるため,切羽までの距離
が 100m に達するまでの期間内に1回,その後6月以内の適切な期間ごとに1回,退避及び消
火の訓練を実施しなければならない。
15