介護福祉基礎学習指導案 1日(水)第 2時限 実 施 日 時 平 成 26年 6月 1 学級 場所 指導教諭 授業者 1.単元名 第 6編 第 1章「介護における安全確保と事故対策」 転倒・転落事故 2 .単元の目標 高齢者の身体機能を理解した上で、介護の際に危険となり得るも のを把握するカを養う。あらかじめ起こり得る事故を予測し、 予想されるリスクに対して、どのように対処すれば良いのか考 えるカを身につける。また、事故の被害を最小限におさえるた め、危険に対する気づきの視点を身につける。 3 .単元について (1)生徒観 元気で明るく、笑いの絶えないクラスである。興味を持った事 柄に対しては、非常に意欲的であり、積極的に発言が見られる。 また、解らないことに対しては、積極的に質問したり、友達同 士で助け合えるクラスである。 (砂教材観 福祉施設には、利用者が安心して利用できる質の高いサービス が求められている。安全に配慮し、事故のない適切なサービス を提供することが施設従事者には課せられている。 そのため、介護現場において発生する危険性を理解し、予防策 を講じることが大切であることを認識させたい。 福祉施設では、転倒・転落事故が多いので、特に焦点、を当て、 事例を用い、介護事故は、重大な問題であることを、図表を用 いることで理解を促す。 ( 3 ) 指導観 ①最近の介護事故のニュースや、事例を用いることで、具体的に イメージしやすくすると共に、介護事故が身近に起こる可能性 のある問題であることの認識を深める。 ②図や絵など、視覚的に捉えられるものを使うことで、介護事 故に対する理解を深める。 ③発問に対し、グループで考えさせることで、協調性を養い、 また、自分で、は考えつかなかった意見に触れ、知識や感性の幅 が広がるよう促す。 4 .指導計画( 5 1 7 ) 1 2 3 4 5 指導内容 第 1節介護におけるリスクマネジメント 第 2館 事 故 予 妨 策 第 3節 転 倒 ・ 転 落 事 故 第 4節身体拘束の禁止について 第 5節 防 災 対 策 本時の指導 ( 1 ) 主題 配当時間 3時潤 1時間 1時間(本時) 1時間 1時間 転倒・転落事故等の危険に対する気づきのトレーニング ( 2 ) 目標 ①前時までのヒヤリハット等を参考にしながら、気づきのトレーニング の際、どのような危険があるか把握できるカを養う。 ②気づきのトレーニングで気づいた危険に対し、リスクマネジメントや ヒヤリハットを思い出しながら、どのように対処すれば良いのか考える。 @介護施設では、特に転倒・転落事故が多いので、防止策についての知識 を養う。 ( 3 ) 準備 前時までの学習内容を振り返るためのプリント 気づきのトレーニングの絵を拡大したもの 気づきのトレーニングの際のグループワーク用紙 本時の指導過程 段階 導入 展開 時間 学習内容 ' 5分 前時までの復習 3分 本時の学習内容 の確認 5分 転倒の要因 と対策 7分 転落事故の 原因と対策 学習活動 指導上の留意点 (生徒の動き) リ ス ク マ ネ ジ メ ン ト ヒヤリハット等 や、ハインリッヒの法 の具体例も取り 刻、ヒヤリハット等の 挙げながら説明 を行うことで、知 用語を復習する。 識の定着を図る。 また、具体例を用 いることで、この 後行う、気づきの トレ}ニングの 際に危険を探し やすくする。 . 1 5 4を開 教科書 p かせる。 前時までの内容 と本時の内容の 繋がりを意識さ せる。 転倒の危険因子を 危険因子を説明 1.高齢者の身体機能の する際、ジェスチ ャーも混ぜるこ 低下 とで、視覚的にも 2 .疾患によるもの イメージさせや 3 .環境によるもの すくする。 に分けて理解する。 本時では、前時までの 知識を活用し、危険を 予測し、どのように危 険を防ぐかについて考 える。 転落事故が起きる場面 を 1.ベッドからの転落 2 .草イスからの転倒 に分けて捉え、それぞ れの場面での対処方法 を考える。 転落事故をより 具体的に分かり やすく理解させ るために、教科書 p . 1 5 5の事例を用 い、事故の要因や 改善策のポイン トを整理して伝 える。 3分 7分 7分 気づきの トレーニング 教科書 p . 1 5 4の絵を用 気づきのトレー い、介護場面で起こり ニングを実施す る際、利用者←人 得る危険を予測する。 ひとりの症状や、 周りの状況等の│ 定義づけを行う。 絵を見て 1.どんな危険が潜んで いるのか理由も踏まえ 考える。 2 . 発見した危険のうち、 特に重要だと思われる 危険は何であるか考え る 。 3 .どのような改善方法 があるのか考える。 生徒一人ひとり に考えさせ、ノ} トに危険性や改 善点を書かせる。 6人グループに分 かれさせ、グルー プの課題プリン トに取り組ませ る 。 他のメンバーの 意見を開くこと で、自分にはなか った新たな考え 方にも触れさせ、 知識の幅を広げ させる。 グループ学習の 際、他のメンバ} の意見も尊重し、 協カして考える 姿勢を重視する。 l 8分 グループで想定される 危険について考え、対 策も踏まえて、各グル ープの代表者が発表す る 。 課題プリントに 沿って、各班に発 表させ、分かりや すく他の班の意 見と区別できる ょう、色を用いて 板書する。 i まとめ 5分 学習のまとめ 介護における事故を考 える際にどのようなと ころに、視線を配る必 要があるのか理解す る 。 どのような対策が考え られ、利用者にどのよ うに接するのが良いの か理解する。 介護におけるリ スクを減らすた めには、どこに気 を配り、援助して いくのが良いの か理解している ことを確認する。 6 . 評価 ①気づきのトレーニングの際、どこに危険があるのか意欲を持って考えるこ とができたか。(意欲・興味・態度) ②考えられる危険に対し、どのようなことに配慮し、対処したら良いのか理 解 で き た か 。 ( 思 考 ・ 判 断 ) ③与えられた情報を的確に捉え、どこに危険があり、どう対処すれば良いか、 ワ}クシートにまとめ、他者に伝えることができたか。(技能・表現)
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