DEグローバル・ポリシー - ダイヤモンド電機株式会社;pdf

DEグローバル・ポリシー
ダイヤモンド電機株式会社
はじめに
DEグローバル・ポリシーは、私たちの行動規範です。
私たちは、世界中のどこでビジネスを行う場合であっても
法律と倫理規範に従う必要があり、そのための指針が記されています。
ダイヤモンド電機株式会社とその関連会社（以下DEグループ）と
DEグループが雇用する人やDEグループの業務に従事する人
（以下、従業員等）は、DEグローバル・ポリシーを守らなければなりません。
また、社内標準類、雇用契約、就業規則、職務権限規程等の社内ルールは、
各国の法律とDEグローバル・ポリシーに沿った内容で作成される必要があります。
私たち一人ひとりがDEグローバル・ポリシーをよく理解し、それぞれの業務を
遂行することが求められています。
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目次
１．コンプライアンス
①意義と重要性
②報告と相談
２．公正な取引
①不公正な取引の禁止
②他社製品・技術の不正流用禁止
③贈収賄、接待、贈物
④情報セキュリティ
⑤利益相反
⑥インサイダー取引
３．国際取引
①輸出・輸入・仲介取引
②米国再輸出規制
③コンフリクト・ミネラル
４．職場
①雇用、労働環境
②品質の追求
③経営資源の保護
５．ＣＳＲ
①環境への取組
②地域貢献
③社外団体とのかかわり
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１．コンプライアンス
ポイント
コンプライアンスは
国際的な合言葉になり、
求められるレベルも
徐々に高くなっていま
す。グレーを白に見せ
かける行為は慎まなけ
ればなりません。
報告と相談をすること
で、正しく倫理的な行
動を心がけてください。
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①意義と重要性
コンプライアンスとは、各国の法律を守るだけでなく、
倫理的に行動することも指します。それは会社に強制
されるものではなく、私たち一人ひとりが責任を持って
行うものです。
業界や会社の常識が現在の法律や倫理規範に合って
いるとは限りません。自身の行動が法律違反にならないか、
倫理的に行動できているか考えることが大事です。
DEグローバル・ポリシーに違反した場合、解雇その他
の懲戒処分を受けることがあります。法律違反の場合、
刑事訴訟、民事訴訟、行政処分等に発展し、刑罰や課徴
金を受けることもあります。
コンプライアンスは、会社だけでなく私たち一人ひとりを
守る盾になります。
１．コンプライアンス
②報告と相談
法律に違反する行為や倫理的ではない行為が
行われたことを知った場合には、報告をしてください。
判断に迷った時も、同様に相談をしてください。
（報告先の例）
・所属長
・地域担当役員
・取締役
・人事部
・監査室
・法務部
・弁護士（DEJPでは内部通報先の弁護士）
また、上記の報告をした人またはしようとする人に対し
て脅しや報復行為を行ってはいけません。
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２．公正な取引
①不公正な取引の禁止
ポイント
競合他社との関係
公正な取引に関して、
世界中で規制が強化
されつつあります。
１つの不正行為が他の
不正行為の摘発にも
つながります。
（例：カルテル調査→
贈収賄調査）
カルテル等の違法行為は禁止されています。競合他社と
の間で、未公開の事業計画、生産やマーケティング情報、
生産能力、在庫量、顧客情報、取引条件、受注情報、価格
情報などの機密情報を共有してはいけません。
また、競合他社との棲み分けに合意してはいけません。
もし競合他社が禁止事項を話題にした場合は、当社は
関与しないという意思をはっきり示してすぐに退席し、弁護
士や法務部へ報告して下さい。
仕入先・業務委託先との関係
複数の仕入先・業務委託先の中から取引先を選定する
場合は、諸条件を公平に比較し、決定します。
不公平な方法で選定したり、取引の見返りを受け取ると、
法律違反になる可能性が高くなります。
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２．公正な取引
②他社製品・技術の不正流用禁止
他社製品を批評して悪く言ったり、虚偽・誤解を生む
発言をしてはいけません。他社の製品と自社製品を比較
した宣伝は、国によっては法律で禁止されています。
また、他社の営業秘密（図面、ノウハウ、無形の技術
情報も含む）を許可なく利用してはいけません。技術の
盗用となり、法律違反になります。共同開発などを行う場
合は、特に注意が必要です。
他社の事業活動に関する情報は、法令違反とならない
適切な手段を用いて行ってください。以下のような情報収
集活動は認められません。
（不正な情報収集手段の例）
・盗聴、ストーキング、ハッキング、贈賄、窃盗、侵入
・競合他社の情報を入手するために競合他社の社員を
雇い入れる
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２．公正な取引
③贈収賄、接待、贈物
贈収賄の禁止
国内外の公務員に対して、賄賂を贈ることは法律で
禁止されています。国営企業、国の事業に従事する人、
その家族も対象になるので注意が必要です。エージェント、
提携先等第三者を通じた贈賄も禁止されています。民間企
業に対する贈収賄も禁止されている国もあります。
近年、世界中で贈収賄の摘発が強化されています。国境
を越え、間接的な影響を与える場合も摘発の対象になる
ため、1件の贈収賄行為に対して諸外国から一斉に訴え
られる可能性があります。
接待、贈物
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接待や贈り物は、金額や内容によっては賄賂になります。
接待や贈り物をする場合は、当社の「外国公務員贈収賄
防止ガイダンス」に従って下さい。
２．公正な取引
④情報セキュリティ
企業の営業秘密や個人情報の保護が必要です。
私たちは情報を適切に管理しなければなりません。
悪意がなくても情報漏洩となる場合があります。企業の
営業秘密や個人情報は、公共の場、ブログ、ソーシャル・
ネットワーク、家族や友人に対しても話題に出してはいけ
ません。
また、営業秘密には知的財産も含まれます。特許案件
や開発中の技術情報はもちろんのこと、財務データ、
人事データ、業務上作成した資料やアイデアも含まれます。
営業秘密の指定を受けた情報や個人情報が外部に漏洩
しないよう、当社の文書管理・情報セキュリティ方針等に
従って下さい。
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２．公正な取引
⑤利益相反
利益相反とは、当社の利益を犠牲にして、個人的な利益
を得ることです。例えば、以下のような行為を指します。
（例）
・競争会社のために働く
・当社の活動と競合する活動を個人的に行う
・当社仕入先の従業員や代理人になる
・当社仕入先に助言を与え、見返りをもらう
・同業他社で働く家族や友人に、営業秘密を話す
・勤務時間に個人的な用事を済ませ、給与をもらう
私たちは、利益相反行為を行ってはいけません。また、
利益相反の可能性だけでも問題となる場合があります。
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２．公正な取引
⑥インサイダー取引
インサイダー取引とは、外部に公開していない当社の
重要な情報を個人の利益のために利用することです。これ
は、倫理に反するだけでなく、法律違反にもなります。
未発表の利益や配当を含む財務成績、他企業とのM&A、
事業提携、事業分割、新製品の発売、重要な研究の進展、
その他当社株価に影響を与えるような重要な活動に関す
る未公開情報を知ったうえで、株式や証券取引を行って
はいけません。
また、第三者を介在させたり、自身は利益を受け取らなく
ても第三者に内部情報を与えて利用させてはいけません。
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３．国際取引
ポイント
モノだけでなく、目に
見えない技術情報等
も規制対象です。
また、海外赴任者は
外国人扱いとなり、規
制の対象になるので
注意が必要です。
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①輸出・輸入・仲介取引
輸出
輸出は、国境を越えて貨物や技術を渡すことをいいます。
それには国内にいる外国人に渡すことも含まれます。
各国の輸出管理規制（法律）により、輸出してはいけない
もの、許可や承認がいるもの、特別な条件が付くもの等が
あります。
また、技術の輸出は目に見えないため、管理には特に
注意を払ってください。
（技術の輸出例）
・メールで技術、ソフト、プログラムを海外や外国人に送信
・ソフト、技術を電子媒体に移し、海外に持ち出す
・ネットワークを経由して海外や外国人に提供
・技術支援、留学生指導による技術移転
・客先、仕入先、共同開発社への技術情報開示
・海外赴任者、海外拠点の人に技術情報提供
３．国際取引
①輸出・輸入・仲介取引
輸入
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輸入は、国境を越えて貨物や技術を受け取ることです。
各国の輸入管理規制（法律）により、輸入してはいけないも
の、承認がいるもの、特別な条件が付くもの等があります。
輸入の際に関税等の税金の支払いが必要となる場合は、
適正な納税を行ってください。また、納税額の根拠となる
費用は商品代金に加え、下記のようなものがあります。
（納税額決定の加算要素の例）
・無償支給の設備、金型、治具、原材料、中間消費財
・値引き提供された有償提供品
・価格調整（遡及値上げ、追加請求）
・技術者派遣費用（製造支援）※交通費、宿泊費等も含む
・前払い金、過去のクレーム額との相殺額
・輸送梱包費、輸送費、保管料、保険料
・ロイヤリティ、開発費、仲介手数料
３．国際取引
②輸出・輸入・仲介取引
仲介取引
仲介取引とは、外国間で貨物や技術を移動・提供するに
あたり、輸出国でも輸入国でもない第三国の人が支払や
回収の間に入ることをいいます。
また、技術の仲介取引とは、外国において入手した技術
を本国にもちこむことなく、第三国において提供したり、
第三国の外国人に提供することをいいます。
輸出国、輸入国、支払・回収の間に入る国それぞれの
法規制に従う必要があります。
なお、売買だけでなく、貸借、贈与も同様です。
輸出や輸入同様、各国の輸出管理規制（法律）によって
仲介取引をしてはいけないもの、許可や承認がいるもの、
特別な条件が付くもの等があるので注意が必要です。
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３．国際取引
③コンフリクト・ミネラル
コンフリクト・ミネラル（紛争鉱物）とは、コンゴ民主共和国
とその周辺9か国で産出される特定鉱物のことです。
米国のドット＝フランク法1502条で、使用状況の報告が
義務付けられています。鉱山支配による奴隷制度の原因
である、武装勢力への資金流入を防ぐのが目的です。
（対象鉱物）
・タンタル
・スズ
・タングステン
・金
・その他、米国務長官が武装勢力の資金源と認めたもの
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コンフリクト・ミネラルの流れを明らかにし、合法的な流通
を確保することで、鉱山で行われている非人道的な虐待
から社会的弱者を守ることへの貢献につながります。
４．職場
ポイント
事故、違反、安全や
健康を脅かす問題は、
１ー②報告と相談を
参考に報告と相談を
行ってください。
問題は抱え込まずに、
周囲に知らせることが
大切です。
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①雇用、労働環境
雇用
採用・雇用・給与・昇進は、能力・経験・態度・潜在能力・
業務実績に基づき公正に行われる必要があります。
各人事部門は、本社の定めるルールとそれぞれの国の
法律に従い、雇用に関するルールを定めてください。
労働環境
安全かつ健全な職場づくりが必要です。業務中の事故を
なくし、車両の安全運転を心がけてください。
そのためには、過去に起こった、もしくは起きかけた事故
の事例を調査し、情報を共有し、迅速に対策をとることが
必要です。
また、もしパワハラやセクハラの被害にあった場合は、
上司やホットラインにすぐ相談して下さい。
心身ともに健康な職場づくりに心がけてください。
４．職場
②品質の追求
私たちは、ステークホルダーの信頼に応えられる品質を
常に追求しなければなりません。
もし期待に応えられない場合でも、原因を究明し、的確
な対策を打つ努力を繰り返してください。あきらめずに追
及し続けることが大切です。
また、品質とは、製品だけに関係するものではありません。
文書管理や環境保全、仕事の進め方など、さまざまな品
質があります。
グローバル企業の一員として、あらゆる場面で高品質な
成果を出せるよう、ひとりひとりの努力が必要です。
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４．職場
③経営資源の保護
私たちは、会社の経営資源を事業の適正な発展のみに
使用し、個人的利益や不正目的のために利用してはい
けません。
経営資源に対する不正な行為、または不正が疑われる
行為があった場合は、速やかに報告・相談をして下さい。
また、会社の行事や規則等で許されていない限り、業務
と関係のない目的で会社の経営資源を利用してはいけま
せん。
（経営資源の例）
・有形（原材料、製品、備品、機器、現金など）
・無形（知的財産、情報資産、ブランド価値など）
・機密情報
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５．ＣＳＲ
①環境への取組
私たちは、業務の成果を求めるだけではなく、環境保護
への取組みも同時に行わなければなりません。
廃棄物に関する記録、報告、処理など環境に関する一連
の処理に関与している人は、環境に関する規則や許認可
ルール、当社規則に従って行ってください。
また、廃棄物の処理については国毎、地域毎にルールが
ありますので、ルールに従い適切に処理して下さい。
環境に関する法律違反、ならびに違反の原因となりうる
行為、および違反を隠ぺいする行為に気づいたら、直ちに
１－②に従って報告・相談を行ってください。
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５．ＣＳＲ
②地域貢献
私たちは、地域社会における公共活動への参加など、
地域やステークホルダー、社会への貢献活動を行います。
清掃活動や地域コミュニティーの行事に積極的に参加し、
私たちが経済活動を行う基盤となる地域社会に対して、
何ができるのかを考えましょう。
なお、寄付を行う際は、当社のルールに従って、事前に
承認手続きが必要となります。関連するルールを遵守した
うえで社会への貢献活動を行いましょう。
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５．ＣＳＲ
③社外団体とのかかわり
社外団体への加盟脱退は、本社取締役会の承認が必要
です。社外団体への寄付、協力金提供も同様です。
もし上記行為を行う場合は、事前に本社取締役会へ稟議
申請し、承認を得てください。
また、コンサルや弁護士と契約する際にも、事前に本社
取締役会の承認を得てください。場合によっては、管理本
部等が審査や選定に協力することがあります。
社外団体と関わる際には、当社のルールに従って適切な
関係を保ってください。
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