H26第1回議事録.;pdf

第1回玉野市男女共同参画推進審議会会議録
日 時:平成26年7月30日(水)9:30~11:30
場 所:玉野市役所 大会議室
出席者:委員16名,事務局6名
1.開
会
2.あいさつ(市長)
3. 議
事(会長)
(1)男女共同参画行政の概要~平成25年度実績
(事務局より資料に基づき説明)
A委員:前回の市民意識調査で,相談支援センターの認知度 10.4%とあるが,次回の市民意
識調査はいつになるのか。
事務局:次回の市民意識調査については,平成28年度の計画策定時に市民意識調査を実施予
定である。
B委員:P8について,
「メディアからの情報を評価・識別できる能力を身につけるための学
習機会を設けます」という事業概要について,平成24年度の実績はなし,というこ
とで残念である。また,近年「リベンジポルノ」等も重要な問題だと考えている。学
校等では,DV講演会等の取り組みをされているようだが,幅広い世代の,高齢者も
携帯等を所持しているので,
「メディアリテラシー」等について,今後,どのような
考えで,どう取り組みされるのか。
事務局:質問のとおり,今後幅広い世代への啓発が必要となってくると考えられるので,例え
ば,教育委員会が実施する「人権講座」等と連携して行っていきたい。
(2)男女共同参画行政の概要~平成26年度計画
(事務局より資料に基づき説明)
C委員:県の調査資料によると,玉野市の女性職員比率は,41.3%と高いが,女性管理職(課
長級以上)比率は,6.9%と低い。この管理職比率の低い原因は,どこにあるのか。
事務局:これまでの玉野市の現状としては,あと数年で,管理職試験の受験資格を得る人数
が増えてくると聞いているので,数年後には,徐々に増えていくと思う。また以前
は,適齢期が来ても,管理職の試験を受験しなかったり,それ以前に,早期に退職
される人もいたようだが,最近の傾向は,どんどん若い人が昇任試験にも挑戦して
いるので,現状は低いが,今後,女性の管理職比率も上がっていくと考えられる。
市としては,男性職員も女性職員も,同じスタートラインに立てるよう進めている。
C委員:首相は,女性の管理職の登用目標を 30%程度と定めているが,市は性別によって登
用に差をつけたりしているのか。
事務局:そのようなことは行っていない。
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D委員:P27 啓発事業について。職場や家庭において,より男女共同参画の知識をスキルア
ップできる講座を開設していただきたいと思う。例えば,
「男女共同参画向上セミナ
ー」等と題して,シリーズ等で実施してはどうか。内容としては,1つ目は,子育
て,孫育て,イクボス,等を取り入れた講座,2つ目は,ワークライフバランスに
ついての講座,また,デート DV 防止の講座は開催されているが,大人の DV 解決に
向けての講座を実施してはどうか。また,P28 事業者表彰について,個人において
も表彰制度を取り入れてはどうか。例えば,
「男性の進出が少ない分野で活躍してい
る男性」
,
「女性の進出が少ない分野で活躍している女性」等。
事務局:まず,講座についてであるが,
「子育て応援,子育て講座」については,昨年度より,
男女共同参画推進センターにて,
「子育て応援講座」として,父親の子育てを応援す
ることを目的に「絵本の読み聞かせ講座」を実施したところ,好評であったので,
今年度は,
「お父さんと子ども」
,
「おじいさんと子ども」等を対象にした「おやつづ
くり講座」を実施している。今後も,引き続き,
「子育て,孫育て」について,検討
しながら実施していきたいと考えている。また,
「イクボス講座」については,市役
所内においては,課長級に対して,「職場における男女共同参画」,例えば,部下が
育児休暇が取得しやすいような内容の講座を開催している。また,DV の解決に向け
ての講座は,学生に向けてのデート DV 予防講座は実施しているが,一般対象として
の講座としては,県の講座を紹介したり,市としては,会員数が多い女性団体連絡
協議会において,DV 講座を実施し,DV 解決への知識をもった人が市内に少しでも増
えるような取組を行っている。その他,ワークライフバランス等の講座については,
今後検討していきたい。
また,事業者表彰についての「個人表彰制度」については,現在,岡山県において,
「個人表彰制度」を設けており,玉野市からも,毎年,1名程度,推薦し,知事表
彰や県民部長表彰を受賞している。玉野市について,個人表彰制度は設けていない
が,今後,検討もしていきたい。
E委員:P28「民間事業所へのPR」として,どのような方法で行っているのか,今日ご出席
の労働関係や,経営関係の方に,男女共同参画に関する活動をどの程度されている
か,お聞きしたい。
事務局:PR 方法としては,新聞,HP,広報たまの掲載のほか,「商工会議所」,
「雇用開発
協会」
,
「経営者協会」
,
「社会福祉協議会」等を通じて,毎年,この制度の周知及び
事業者の推薦依頼を行っている。
F委員:経営者の立場から。事業主にとって,
「男女共同参画」の問題がクローズアップされ
たのは,昭和61年の雇用機会均等法施行からであるが,それ以降,それぞれの企業,
団体,採用や昇進等,色々な分野で進めているところである。管轄の省庁から,指導
や通達もある。日常的には,岡山労働局が,男女共同参画に関するHPを開設してお
り,そこに,それぞれの企業が目標や宣言を行い,掲載する等の活動もしているが,
それらについて,経営者協会にも,協力要請もあり,取り組んでいる。今回の議題で
ある,玉野市男女共同参画事業者表彰についても,功績のある事業所があれば推薦等
もさせていただく活動も行っている。
G委員:組合においても,
「男女共同参画」は重視されている。例えば,
「女性の役員比率を増
やす」等の具体的な数値目標が掲げられ,
「連合」から指示もある。
「数値目標」など
は,
「女性役員を30%に」等の指示もあるが,
「ものづくり」の会社等は,男性が多
く,女性の人数自体が少ない。女性に職場の委員さん等に就任してもらうよう依頼に
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伺うが,なかなか達成し難い状況にあるため,女性の社員の意見等も聞いて,活動に
反映させていこうと考えている。
E委員:「育児休暇」について,女性も男性も取得しにくい状況にあると思うが,「育児休暇」
が取得しやすいような支援・取組のようなものはあるか。例えば,長期に仕事を休暇
した場合,復職したら,仕事がなくなっている等のようなことはないか。
F委員:企業においては,それぞれの企業の中で,協議をしているが,そのようなことがな
いようにそれぞれの企業で取組を行っている。少なくとも、大企業と言われる事業
者の中では,そのようなことはないのではないか。特に,女性比率の高い女性の労
働力に頼っている産業はもちろんであると思われるし,そうでない職場についても,
徐々に変わってきているのではないかと思う。
G委員:組合においては,先ほどの意見と重複するが,大企業では,制度が整備されていると
思う。組合に加盟する企業は,大企業ばかりではないが,小さい企業においては,も
しかしたら,制度自体が整備されていないところがあるかもしれない。組合としては,
少しでも休暇を取得しやすく要求し,改善しているので,育児休暇においても,取得
しやすい環境をつくっていくことが,これからの組合の課題でもある。
事務局:事務局の職場では,20数名の職員がおり,うち1名の女性職員が育児休暇を取得
中である。子育て中の男性職員も多く,長期の休暇は取得していないが,個人の状
況により,休みを取得し,互いに仕事を連携しながら行っており,職場としても,
休暇が取得しやすい環境づくりに努めるようにしている。
会 長:特に男性の育児休業については,この会議でよく議論されるが,
「育児休暇を取得し
てくださいね」という声かけだけではなかなか進まないように思う。対象となる職
員に対して,上司が個別に声かけを行うことが必要と思う。今の市職員の育児休業
の状況,取得した場合の周囲のフォロー等ができるような状況かどうか,について
教えていただきたい。
事務局:現在,他の部署の詳しい状況までは不明だが,担当課では,休暇取得希望があれば,
該当者の仕事のフォローができるような体制を整えていく。
会 長:他の部署の詳しい状況は不明とのことだが,できれば担当課も,育児休暇に係る全
体の状況を把握しておいた方が良いと思う。
B委員:先ほど,数値が不明とのことだったが P15 に市職員の育児休暇の取得状況について
掲載されている。男性の職員が1人,2か月間取得されたそうだが,本人が良けれ
ば,このような方の体験談や育児休暇の PR を行ってはどうかと思う。
事務局:育児休暇を2か月取得した職員についてだが,例えば,ら・めーる等の中でぜひ体
験談等の掲載を企画したいと考えている。
A委員:現在のプランが終了し,次回は28年度末だが,数値目標について。審議会での女
性の登用率,相談支援センターの認知度,等あるが,行政が働きかけることによっ
て,目標値へ引き上げられるものもあると思う。本来は,国レベルで取り組まなけ
れば,難しいとは思うが,それでも,玉野市として何ができるか,ということで,
目標については明確な形で出してほしい。また,ら・めーるについては,相談支援
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センターの認知度を高めるということで,記事を掲載してほしい。質問だが,高校
生からデート DV 教育を行っていくとのことだが,玉野光南,玉野高校とあるが,玉
野商業高校については実施したのか。
市 長:ご指摘いただいた,市役所がトップリーダーとして示す,これは当然だと思う。育
児休暇の話題も出たが,
「市役所はこのような取組をしている。この制度を活用して
いる」等発信しないと,民間企業に働きかけても説得力がないと思うので,そこは,
実践していきたいと考えている。
H委員:高校では,毎年「人権」や「性教育」について講座を行っており,資料には掲載さ
れていないが,今年も「性教育」の中でデートDVも扱っている。
事務局:数値目標についてだが,資料の P13 に掲載しているように,目標を達成した事項と
未達成の事項があり,平成28年度までに目標値に近づけるよう取り組みたい。
E委員:出席いただいている学校関係者の方にお願いしたいが,DV というのは,中学校,高
校の年齢が教育のチャンスだと考える。
H委員:男女共同と言われて久しいが,学校においても,全ての学校生活や教科の中で人権
や男女共同参画を取り扱っているので,ご理解いただければと思う。
I委員:中学校でも,DV について扱っているが,やはり人間性が未熟な部分が大きいかと感
じる。最近感じるのは,若い世代の夫婦に男女差別のような意識を持っていること
を感じることがある。例えば,女性の方が「そんなに頑張らなくてもいいのでは」
または,男性の方が,
「女性は黙ってついてくればいい」というようなことがあるよ
うに感じる。子ども達に「女性が社会で働くことは,素晴らしいことだ」と示すの
は,教師や保護者であるが,活き活きと楽しく働いている姿を見せることができて
いるかなと考えるが,そうであるようにしていきたいと思う。
会 長:男女共同参画の中には,数値だけでは測れないものがある。例えば,DV 被害者の方
の支援をしているが,玉野市は,支援のネットワーク体制が整っており,とても安
心して暮らせる、安心して仕事ができる環境であるという印象がある。こうしたこ
とは,数値には上がってこないので,この場でご報告させてもらう。
E委員:農業関係の方にお聞きしたい。農業は,女性の方がいないと成り立たない仕事だと
考えるが,その世界で働いていて,
「男女共同参画」について,どう感じているかお
聞きしたい。
J委員:家が農家であり,農協等の役員もしているが,今日の話を聞いて,数値等,目に見え
るものは色々と議論されるが,農業関係では,やはり意識は変わっていない。現場
では女性が多いこともあるかもしれないが,何かを決定する場等は,やはり男性が
多い。例えば農業委員にしても,女性が入っていくのはとても大変である。意識の
上では,まだ男性優位な社会と感じることがある。
K委員:漁業をしているが,農業とはまた違い,難しい面がある。組合員は全員男性である。
自分は,県の役員もしているが,ほぼ男性の世界であると感じることは多い。
L委員:管理職になりたがらない女性が多いと聞いたが,やはりまだ社会の風潮が残ってい
るのか,このことについては,幼児,小学生からの国レベルの施策が必要かと思う。
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となると,教育の関わりが深くなってくると思っている。このようなことを,国,
県,市において働きかけていきたい。
M 委員:男女雇用機会均等法が改正されているが,一番のポイントは,企業や組織の中での
セクハラ等が変わってきている。そのあたりが,今後の計画に関係していくかと思
う。企業側も勉強したり,労働局とやり取りはするが,例えば,改正内容をコンパ
クトにまとめた資料等があれば,啓発活動としても配付や提供いただければと思う。
会 長:改正に関連した研修会も開催されているが,企業側としては,需要があるのではな
いかと思うので,そういったあたりも検討いただければと思う。
N委員:就業規則等制度については,大変充実してきているが,実際,企業として実際運用
していけるかというと,そのあたりは難しいと感じる。育休や産休等でも,育休の
場合は無給になるので,制度としてはあるが,本当に取得できる状況であるかとい
うと,また違ってくるので,会社の姿勢というのは,非常に大切だと思っている。
例えば,子育て中の社員に対しては,迎えの時間になると,社員皆で声をかけ,帰
らせるように配慮している。運動会等の行事も男性社員は,有休を取得したがらな
いので,その時間だけでも,参加できるように送りだすようにしている。しかし,
全ての事業者にそれができるかというと,そうではない。今後も難しい問題だと考
える。企業の研修等は,女性の出席者も増えてきたので,企業も変わってきている
とは思うが,個人の意識の問題である。DV 問題にしても,講座の受講は,少しずつ
で良いから,男性と女性が,その年代に応じた内容のものを受講していくことが重
要と思う。DV の支援をしているが,玉野市がとても支援が充実していると聞いて安
心した。
副会長:本日は,活発な会議ができたと思う。男女共同参画の問題は,小さい頃からの意識
づけが必要で,それぞれの段階で教育を行っていけば,皆に浸透していくと思う。
それには,先生方の協力も必要だが,子ども達を育てている親の考え方が子どもに
浸透していくので,PTA 等でも男女共同参画に関することをしてもらうと,もっと
浸透していくと思う。数値の話もあったが,数値は低いかもしれないが,徐々に浸
透しつつある,という光は見えているのではないか。第2段階へ進んでいくために
も,企業,事業者,市が連携していく必要があるので,今後ともご協力をお願いし
たい。
4.閉会
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